目次
服の白カビを洗濯する方法
白カビは比較的簡単に洗濯で落とすことができます。具体的にどのように洗濯すればいいのか、確認していきましょう。
洋服ブラシでブラッシング
軽度の白カビならば、洋服ブラシで簡単に取り除けます。
用意するもの
- ハンガー
- 洋服ブラシか歯ブラシ
- 食器用洗剤
- タオル
やり方
- まずカビが付着した洋服を晴れた日にハンガーで外に干してください。紫外線にしっかりと当てることで、繊維の奥まで入った白カビを乾燥させて取り除きやすくできます。
- その後、少し硬めのブラシあるいは歯ブラシでブラッシングしていきます。
- 最後に、水で薄めた食器用洗剤を浸したタオルで拭き取るだけできれいになります。
エタノールで拭き取る
洋服ブラシでは取り除けない頑固な白カビの場合、エタノールを使う方法が有効です。
用意するもの
- ブラシか歯ブラシ
- エタノール
- タオル
やり方
- 洋服をブラッシングをしてカビをある程度落としていきます。
※この時、カビをきれいに取り除くために強くブラッシングをすると衣類が傷んでしまいます。長持ちさせるには、なるべく軽めにブラッシングするように気を付けるといいです。 - その後、エタノールを含ませたタオルでカビを拭き取っていきます。
この時、洋服の裏側から白い布を当てて、カビが生えている面を軽く叩くようにするときれいに拭き取れます。 - カビが完全に落ちたら、日当たりの良い場所で洋服をよく乾燥させましょう。
※湿気が残った状態でタンスに保管すると、再び白カビが発生する可能性が高いです。よって、外にちゃんと干して完全に乾かすことが大事です。
洗濯後に臭いが残る場合は「外干し」で乾燥させる
白カビをちゃんと取り除いたのに、まだカビ臭いということはよくあります。このような場合は、日当たりの良い場所に数時間、カラカラに乾燥するまで干すと良いでしょう。そもそも紫外線には高い殺菌効果があるため、カビやカビによる臭いを解消するのに有効です。
臭いを確実に落とすには、ただ干すだけよりも洗濯をした後に干す方がより効力があります。洗濯をする際は、除菌効果のある重曹や洗濯用の漂白剤を使用することをおすすめします。
服の黒カビを洗濯する方法
黒カビは、白カビよりも落としにくいと言われています。ここでは、きれいに落とすためのコツを紹介します。
①水とオスバンを混ぜるてスプレーを作る
洋服に付着した黒カビをきれいに落とすためには、高い殺菌効果や消毒効果があるオスバンが有効です。
用意するもの
- オスバン20ml
- 水500ml
- スプレーの容器
作り方
100円ショップなどで売られているスプレー式容器の中に水500ml、オスバン20mlを入れてよく混ぜましょう。
②衣類にスプレーを吹きかける
その後、黒カビが付着している部分にスプレーしていきます。
黒カビの菌は頑固で衣服の繊維の奥まで入り込んでいるため、ちゃんとオスバンを浸透させないと再びカビが発生してしまいます。今後のカビの発生を抑制させるためにも、遠慮せずにたっぷりとスプレーすることがポイントです。
③カビに吹きかけ放置
黒カビ部分にスプレーした後は、風通しの良い場所に5分から10分程そのまま置いておきましょう。こうして生地にオスバンをしっかりと浸透させることで、除菌、殺菌の効果が高まります。
④酸素系漂白剤を使い衣類を浸す
次に、大きな洗濯用のタライに1リットルのお湯、酸素系漂白剤10gを加えてよく混ぜましょう。
それから、干しておいた衣類をタライの中に入れて5分から10分浸していきます。この時のポイントは、お湯の温度は50度位に設定することです。
というのも、60度以上の熱いお湯に浸けると黒カビの色素を落とす効果が薄れてしまうからです。効率よくカビの色素を除去するには、50度に近いお湯を用意することが肝心といえるでしょう。
おすすめの酸素系漂白剤
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⑤服をつけ置きしもみ洗い
酸素系漂白剤で薄めたお湯に衣類を浸した後は、黒カビがある部分を中心にしっかりと揉みこんでいきます。この時、生地の内側からカビ菌を押し出すようにして揉みこむとスピーディーに取り除けますよ。また、強い生地ならば、使い終わった歯ブラシで擦るのもおすすめです。
⑥一時間放置
黒カビ部分の揉み洗いが終わったら、再び1時間そのまま酸素系漂白剤で薄めたお湯に浸けておきましょう。ちゃんと洗っていても繊維の奥に黒カビが残っていることがあるため、さらに1時間、念には念を入れて浸けておく必要があります。
1時間後、黒カビをチェックして残っている場合は、同じことを2、3回繰り返し行ってください。黒カビはとても頑固なので、根気よく続けることが大事ですよ。
⑦洗濯機で洗濯
黒カビが取れたら、通常の衣類を洗う方法と同じように洗濯機で洗っていきます。洗濯後は、ハンガーに干して外で乾かしてください。
服に発生するカビを予防する方法
カビが洋服に発生しないようにするには、いくつか気を付けるべきポイントがあります。
着た服は洗濯かクリーニングをする
見た目が汚れていないので、そのまま着た服をクローゼットに仕舞ってしまう人も少なくありません。ただ1度でも着た服は、皮脂汚れやフケなどの細かい汚れがついています。
これらはカビの大好物なので、そのまま保管するとカビが繁殖してしまいます。したがって、カビが生えない環境を作るには、きちんと洗濯をして汚れをすぐに取り除くことが大事です。
クリーニングの袋を取る
クリーニング後、埃から衣服を守ってくれると勘違いして袋のまま収納している方も少なくないです。しかし、ビニール袋に入れたまま置いておくと湿度が高くなって、カビが発生しやすくなります。よって、お店から返ってきたらすぐにクリーニングの袋は取ると良いでしょう。
収納する場所を清潔に
洋服を保管するタンスやクローゼットは、定期的に掃除してきれいにしておくことも大事です。せっかく洗濯をして洋服をきれいにしても、保管する場所が汚れていては意味がありません。
汚れが付着すると、それをエサにカビが繁殖しやすくなります。したがって、クローゼットは定期的に掃除するようにしましょう。また、こまめに空気の入れ替えをするとともに衣類も陰干しするとさらに効果的です。
収納するときは隙間を作る
少しでもたくさん洋服を収納しようと、衣類を詰めすぎてしまう人は多いです。ただ収納する際に隙間がないと、湿気によってカビが発生しやすくなります。さらに、カビが生えた時に増殖しやすくなるので、隙間を作って風通しをよくすることが大切です。
除湿剤と除湿器を使う
特に梅雨の時期は、クローゼットの中も部屋も湿度が高くなってカビが増殖しやすくなります。それを防ぐために、クローゼットの中には除湿剤、部屋には除湿器をおいて湿気を取り除くと良いでしょう。
服にカビが生える原因
カビは、気温20度以上、湿度70%以上、汗や埃などのエサや酸素が豊富にある環境で活発に繁殖すると言われています。
つまり、着た服を洗わずに仕舞ったり、湿度の高い環境に服を保管したり、クリーニングの袋に服を入れたまま保管したりすると、それらの条件を満たすことになります。よって、なるべく高温多湿の環境で保管するのを避けるとともに、洋服を洗濯で清潔にしてから保管することが大事です。
服以外にカビがはえやすい布製品
服以外にもカビがはえやすい布製品があるので気をつけましょう。
カーテン
寒い冬の時期は、窓に結露が発生することが多いです。その際、湿度が高くなるためにカーテンにカビが繁殖しやすくなります。カビを防ぐには、こまめに結露を拭くなどの処置が大切です。
布団
人間は、寝ている時に気づかぬうちに大量の汗をかいています。その汗を布団が吸収することで、カビにとって繁殖しやすい環境が整ってしまいます。したがって、カビを予防するにはこまめに布団をクリーニングする必要があります。
まとめ
洋服にカビが生える原因、クリーニング方法、予防方法などについて詳しく説明しました。衣類にカビが付着しないようにするには、日頃の対策が肝心です。
いざ服を着用した時にカビがあると、非常にテンションが下がってしまいますよね。よって、いつでも清潔な状態で着られるように普段からカビが繁殖しないように注意すると良いでしょう。