ステンレスの錆の落とし方5つ!原因と予防方法

ステンレス 鍋 フライパン

ステンレスが錆びていると裏切られた気分になりますよね。ステンレスは錆びないはずなのに!どうして錆びたの?その疑問にお答えするために、ステンレスが錆びる原因をご説明して、どうやってステンレスの錆を落せば良いのか、ステンレスが錆びないために何をすればいいのか、すぐ実践できる内容にまとめましたので、最後まで読んであなたに合う方法を試してくださいね。

ステンレスが錆びる原因

ステンレス 鍋

もらい錆

その名の通り、他から錆をもらってしまうこと例えば、ステンレスの上にヘアピンや空き缶を長い間置いていると、跡がついたように茶色い錆がついていることがありますよね。それがもらい錆です。ステンレスが錆びるのではなく、ステンレスの錆のほとんどは、ステンレスの表面についた「もらい錆」なんです。

塩素系によるダメージ

海沿いに住んでいると金属や鉄製品などが錆びやすいって聞いたことありませんか?それは潮風の塩分が原因なんですが、ステンレスの表面も塩分に弱い特徴があります。

ステンレスの表面は「酸化被膜」というもので覆われていますが、これがバリアーになってステンレスを錆から守ります。「酸化被膜」はステンレの表面が、空気中の酸素に触れることで自動的に発生します。バリアーが塩分によって剝がれてしまうと、そこにもらい錆ができやすくなります。

傷がついている

ステンレス傷がつくと、ステンレスの中にもらい錆が入り込んだり、水分が入り込んだために錆びが発生することがあります。入り込んだ錆を落すのはやっかいで、深さによっては落せない可能性も。

ステンレスの錆を落す方法5つ!

①.軽い錆はメラミンスポンジで落とす

メラミンスポンジ、緑の背景

用意する道具は「メラミンスポンジ」です。「メラミンスポンジ」という名前を知らなくても形を見れば「あぁ、あれか!」と理解するのではないでしょうか。

錆を落とす手順

「メラミンスポンジ」自体が研磨剤だと思ってください。「メラミンスポンジ」に水をふくませて、ステンレスの錆をこするだけでOK。軽めの錆はたいてい落ちます。

錆を落とすコツ

コツは、錆の部分にメラミンスポンジで円を描くようにくるくる回してこすることです。「メラミンスポンジ」は100均でも販売しています。ステンレスの錆だけでなく他の掃除にも使えるので、あると何かと便利ですよ。

②.クレンザーや重曹で落とす

黒錆に効果がみられます。用意する道具は2つ「クレンザー」または「重曹」、「食器用スポンジ」です。クレンザーは液体、またはクリームタイプがおすすめです。

錆を落とす手順

ステンレスの茶色い錆に「クレンザー」または「重曹」をかけて、食器用スポンジで軽めにゴシゴシこすって錆を落し、こすり終わったら水ですすぎます。

注意してほしいのは、クレンザーの研磨力の強さです。強さの目安として、クレンザーに入っている研磨剤のつぶつぶの量や、研磨剤の大きさなどをチェックしてみてください。研磨剤の量が多く、粒が大きいものは力を弱めるなどの調整をしてください。

強い研磨剤が入っているクレンザーの場合は、力いっぱいゴリゴリ洗うとキズがついてしまう可能性があります。キズがつくと、そこから錆が入り込んで落せなくなることもありますので注意してください。

錆を落とすコツ

ご使用のクレンザーがステンレスに傷をつけないかをチェックする方法は、クレンザーで、ステンレスの錆の上でくるくる円を描くようやさしくこすってみます。それでキズがつかなければOK。

もしステンレスの錆が落ちなかったら、もっと力を入れてこするか、研磨力が強いタイプに変えて同じようにこすってみてください。「クレンザー」または「重曹」は100均でも販売しています。ステンレス以外の錆落しにも使えますのでおすすめです。

③.クエン酸で赤錆を溶かして落す

クエン酸には赤茶色の赤錆を溶かす効果があります。ステンレスの軽めの赤錆に試してください。用意する道具は「クエン酸」、「ぞうきん」または「ペーパータオル」です。

錆を落とす手順

クエン酸を溶かした水をぞうきんやペーパータオルなどにたっぷ含ませ、赤錆の上にのせて30分ほど放置し、よく水洗いしてください。

錆を落とすコツ

ステンレスの錆が酷い場合は、かぶせる時間をプラス10分します。

④.クエン酸とクレンザーを混ぜて落す

クエン酸だけで落せない時に(3.の方法で落せない時)この方法を試してください。用意する道具は「クエン酸」、「クレンザー」、「食器用スポンジ」です。

錆を落とす手順

クレンザーにクエン酸を1:1の割合でまぜて、錆の上にふりかけ、食器用スポンジで円を描くようこすって落してください。こすり終わったら水洗いしてください。

錆を落とすコツ

錆が酷い場合は、クレンザーとクエン酸を2:1の割合にしてください。

⑤.衣類用粉末ハイターでガンコな錆を落とす

ハイター(粉末漂白剤)は衣類についた汚れを落とす以外に、ステンレスについた錆を落す効果もあります。用意する道具は「衣類用粉末ハイター(粉末漂白剤)」「食器用スポンジ」です。

錆を落とす手順

ステンレスの錆の上に、粉末ハイターをふりかけた後、水をたっぷりふくんだ食器用スポンジで円を描くようこする。

錆を落とすコツ

頑固すぎる汚れの場合は、粉末ハイターをふりかけた後、上から水を少々たらして粉末と錆の表面をくっつける感じで5分ほど放置すると効果があがります。

どの方法も、身近にあるものや安いものを使用して錆を落していますので、色んな方法を試すのもありかと思います。「メラミンスポンジ」「クレンザー」「重曹」「食器用スポンジ」「クエン酸」「ハイター」全て100均で売っています。

他にも市販で、ステンレスの錆を落すための専用洗剤や道具が販売されていますので、落したい錆にあう市販品を探してみるのもいいかもしれませんね。

ステンレスを錆から守る方法

ステンレス 容器

金属製品をくっつけない

ステンレスの錆の多くは「もらい錆」です。ほかの鉄製の錆がステンレスにうつらないよう、空き缶やヘアピンなどの金属製品をステンレスの上に放置したり、接触させないでください。

また、シンクのステンレスに、鉄製のフライパンや鍋などを湿気のある状態で長時間放置すると錆ができる可能性がありますので注意してください。

油分・汚れをつけたまま放置しない

ステンレスの表面は「酸化被膜」というもので覆われており、この膜がステンレスを錆から守っています。「酸化被膜」はステンレの表面が、空気中の酸素に触れることで自動的に発生します。

しかし、ステンレスの表面が油分の汚れでふさがると、酸素に触れることができずに、「酸化被膜」は無くなってしまい、「もらい錆」ができやすくなります。ステンレス製品を使用後は、必ず油分の汚れをしっかり落し、水分が残らないよう乾燥した状態で保管しましょう。

塩素系漂白剤を使用しない

塩素系漂白剤は、ステンレスの表面を錆から守っている「酸化被膜」を剥がして腐食させますのでもらい錆ができやすくなります。もし、うっかり塩素系漂白剤を使ってしまった時は、とにかくすぐ大量の水でジャージャー洗い流してください。

水分は残さない

水分の溜まりやすいところに「もらい錆」ができやすくなります。例えば、ステンレス製容器の取っ手の裏や、ふしの内側など洗いにくい箇所は特に気をつけてください。

錆落しでやってはいけないこと

ステンレス 流し

ステンレスの錆を落としたあとシンクなどで水洗いしますが、その時シンクに錆びが飛び散っている可能性があります。その錆がシンクの「もらい錆」の原因になりますので、シンクも必ず洗い流してください。実際に、ステンレス製の食器の錆を落して、その錆が付いたシンクが「もらい錆」するケースがけっこうあるそうです。

研磨剤などが含まれる洗剤などは、研磨剤の量や粒の大きさなどで研磨力を確認してからこする力を調整してください。研磨力が強い洗剤でごしごし力を入れてこするとキズがつく可能性があります。

水分をそのままにしておかないでください。錆を落としたあとは必ず拭いて乾燥させてください。

まとめ

コンロ ステンレス 鍋

ステンレスの名前の由来ご存知ですか?英語で書くと「stain less(ステンレス)」です。stainの意味は「錆びる・汚れる」、lessの意味は「ない」。つまり「錆びない」という意味です。

でも、残念ながらステンレスは絶対に錆びない金属ではありませんので、錆を見つけたら放置せずにすぐ落してください。時間をおくほど錆が頑固に広がり落しにくくなります。

早速、身近なステンレス製品に錆がついてないかチェックしてみてください。「もらい錆」があるかもしれませんよ。

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よくある質問

  • ステンレスについたサビを落とすには?

    ステンレスのサビを落とすには、酢が最も手っ取り早く簡単な方法です。酢と市販のクレンザーを混ぜたり、重曹と酢を組み合わせるとより効果的です。サビ汚れに重曹をまんべんなく振りかけ、その上から酢を垂らすことで、アルカリ性と酸性による化学反応が起こり、シュワシュワと発泡します。この泡の力で、細かい部分の汚れやサビを落とすことができます。

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  • サビがひどい時の落とし方は?

    頑固なサビは、金属製のワイヤーブラシでこすり落とすことができます。ただし力を入れ過ぎると傷がついてしまうので、ザビがある場所に応じて方法を考えることが大切です。真鍮やステンレスのワイヤーブラシは、鉄のサビを落とすのに使えますが、柔らかいサッシに使うと表面に傷がついてしまうので、注意が必要です。

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