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黄砂の時期の洗濯物の干し方
黄砂とは中国やモンゴルの砂漠の砂が偏西風にのって海を渡り日本に降る現象です。
黄砂の時期に洗濯物を外干しをすると飛来する黄砂で洗濯物が汚れてしまいます。黄砂の時期の洗濯物の干し方とコツを紹介します。
洗濯物を「部屋干し」する
洗濯物に黄砂をつけずに乾かす干し方は「部屋干し」するのが一番効果的です。
黄砂が飛んでいる時期に洗濯物を外干しすると黄砂が洗濯物について汚れてしまいます。黄砂がついた洗濯物は、はたくだけでは黄砂を落としきれませんので状況によっては再度洗濯することになってしまいます。黄砂が飛んでこない部屋干しが一番確実でてっとり早い方法になります。
効率良く部屋干しするポイント
黄砂対策で洗濯物を部屋干しする際にも単に部屋に干すだけでは乾くまでに時間がかかってしまい、遅くなれば遅くなるほど雑菌が繁殖し生乾きの臭いなどが発生してしまう事があります。少しの手間で乾くまでの時間を減らすことができるので実践してみましょう。
【風通しを良くする】
部屋干しをする時は洗濯物同士の間隔を空けて風通しを良くすることが重要になります。また少しでも陽のあたる場所に干すことで乾くまでの時間を短くすることができます。
【エアコンや除湿機を使う】
部屋干しで一番の問題点は生乾きによる悪臭で、それは雑菌が繁殖している臭いです。雑菌は湿気が多いほど繁殖するので、早く洗濯物を乾かす必要があります。
湿気を効率良く取り除くにはエアコンの除湿機能を使用しましょう。早く乾かすことができれば雑菌の繁殖も抑えられるので生乾きの嫌な臭いを防ぐことができます。
【洗濯乾燥機を使う】
洗濯機に乾燥機がついている場合は活用しましょう。電気代はかかってしまいますが、洗濯物を干す時間や手間が省けて家事の時短となるので、時間を有効活用することができます。
【浴室乾燥を使う】
浴室に乾燥機能がある場合は利用しましょう。洗濯機の乾燥機能を使用するよりも衣類のダメージを抑えることができます。一般的な洗濯機置き場から浴室は近い場所にあるので、洗濯物の移動もスムーズに行なうことができます。
【コインランドリーを使用する】
コストと運ぶ手間がかかってしまいますがコインランドリーの乾燥機もおすすめです。
大型の乾燥機があるので、まとめて乾燥させることが可能です。また、ダニなどの害虫も60℃以上の熱で死滅しますので、60℃以上の熱風で乾燥させるコインランドリーは衛生的にも最適です。
部屋干しする時の注意点
【部屋に黄砂を入れない】
黄砂がつくのは洗濯物だけではありません。外出すれば当然着ていた洋服にも黄砂はつきます。
帰宅した際は家に黄砂を持ち込まないよう玄関を開ける前に払い落としましょう。家族にもしっかり伝えて家の中に黄砂を持ち込まないよう協力してもらいましょう。
せっかく室内干しをしていても、外から持ち込んだ黄砂で洗濯物が汚れてしまったら部屋干しの意味が無くなってしまいます。
【窓を頻繁に開けない】
窓を開けると黄砂が部屋の中に入り込む可能性があります。換気のため窓を開ける場合は、洗濯物を窓から離したり、広く窓を開けないなどの注意が必要です。
できれば黄砂が飛ぶ時期は窓を開けずに空気清浄機をつけることをおすすめします。空気清浄機をつけることで部屋の黄砂も取り除くことができますので一石二鳥になります。
≪ポイント≫
- 黄砂の時期の洗濯物は「部屋干し」する
- 部屋干しでも「早く乾かす工夫」が必用
- 部屋に「黄砂を入れない対策」をする
黄砂で汚れた洗濯物の対処法
手で払う
つい外干しして洗濯物に黄砂がついてしまった場合は黄砂は砂ですので手で払い落とせば、ほとんど気にならないくらいまで落とすことができます。
黄砂がついてしまった場合は手で払った後、洗濯物を振って少しでも黄砂が残らないようにしましょう。それでも気になる人は掃除機で吸い取るようにしましょう。
すすぐ
洗濯物が濡れている時についた黄砂は手ではらっても落とすことはできません。その場合には洗濯機で一から再度洗濯するのではなく、すすぎコースを使って黄砂を洗い流せば十分黄砂を落とすことができます。
黄砂の日でも洗濯物を外干しするには
黄砂の時期でも天気が良い日には外干しをしたくなりますよね?
そんな時は洗濯物カバーを使用して外干ししましょう。洗濯物カバーがあると黄砂防止だけでなく、花粉対策や直射日光の紫外線防止にもなります。ちょっとした急の雨でも洗濯物を濡らさずに済むので大変便利です。
洗濯物カバーをわざわざ購入するのはちょっと…と思ってしまう人には使い古しのシーツを2枚縫い合わせて洗濯物カバーを自作してみましょう。使い古しのシーツは生地が薄くなってしまっているので通気性も良く洗濯物は問題なく乾きますのでおすすめです。
黄砂が飛来する時期
黄砂が来る時期は2月から5月の間で、飛来のピークは4月になります。花粉が舞う季節の天気予報で黄砂の予報も聞いたことはありませんか?
黄砂は少しの量なら問題はありませんが、年々黄砂が飛んでくる量は増えています。洗濯物を外に干したくなる天気の良い日が黄砂が飛来する量も多くなります。
4月は天気予報の黄砂情報にも注意して黄砂が多いと予想された日には黄砂で洗濯物が汚れてしまうのを防止するために洗濯物は部屋干しすることをおすすめします。
5月に入ると偏西風の関係から黄砂は徐々に減少しますので、安心して外干しをするのは5月以降が良いでしょう。
≪ポイント≫
- 黄砂の時期・・・2月~5月
- 黄砂のピーク・・・4月ごろ
黄砂の人体への影響
黄砂の洗濯物への影響を紹介してきましたが、黄砂は人体にも影響を及ぼし健康被害の原因となることもあります。
有害物質が付着することも・・・
中国大陸で黄砂が発生すると、およそ48時間ぐらいで日本に飛来しますが、飛来するまでの間にさまざまな物質を巻き込んでいきます。気流によっては工業地帯の上空や都市部の上空を通りすぎる過程で有害物質が付着してしまうこともあります。
黄砂が原因で引き起こされる様々な症状
黄砂の飛来が多い地域では
- 目の充血
- 肌のかゆみや肌荒れ
- 咳が止まらない
- 痰が出る
- 鼻水が出る
といった自覚症状を感じる人もいれば、
- ぜんそく
- アレルギー性鼻炎
- アトピー性皮膚炎
などのアレルギーの悪化などの健康被害を訴える人が見られます。
黄砂が飛来する時期が花粉症を発症している時期と重複しているので黄砂が原因と気づかないまま身体の不調を感じている人もいるようです。
黄砂の対策方法は?
黄砂による健康被害の対策も花粉症の対策と同じで外出時にはマスクをして、目に不調が出る方はゴーグルなどをする対策をしましょう。外出から家に戻った際は必ず手洗い、うがい、洗顔も実施しましょう。
赤ちゃんが居る場合は要注意
赤ちゃんへの影響は大人への影響と多くの違いはありませんが、赤ちゃんは呼吸器官などが未熟なため大人よりも大きな影響を受けてしまいます。
喘息やアレルギーを引き起こしてしまう要因になってしまったり、目のかゆみが出た場合はかきむしってしまうことがあり炎症を引き起こしてしまいます。
自分自身で身を守ることができない赤ちゃんに対しては大人がしっかりとした安全に対する管理をしてあげなくてはいけません。
≪ポイント≫
- 黄砂で「肌のかゆみ・目の充血・呼吸器官の異常」など様々な症状が起こる
- 黄砂は「マスク」や「ゴーグル」で予防できる
- 「手洗い・うがい・洗顔」も黄砂対策に効果あり
- 「赤ちゃん」は大人よりも黄砂の影響を受けやすいので要注意
まとめ
今回は、黄砂の時期の洗濯物の干し方と対処の方法を紹介しました。
洗濯物に黄砂を付けない方法は、やはり部屋干しが一番となります。黄砂から洗濯物を守る以外にも、梅雨の時期は天候から部屋干しをすることが多くなりますのでエアコンだけでなく除湿機も有効活用することで生乾きを防止できるのでおすすめです。
洗濯しても汚れてしまっては悲しくなってしまいます。洗濯したらいつも清潔な衣類で気持ちよく過ごしたいですね。