目次
落し蓋の代用になるものとは
落し蓋が家に無くても、キッチンに普段から常備してあるアイテムで代用することができます。
- アルミホイル
- キッチンペーパー
- クッキングシート
- ラップ
- お皿
などです。落し蓋は、材料が煮立ってアクが出始めたとき、そのアクをすくい取ってから、鍋に蓋をします。
レシピによって使うお鍋の大きさも違うので、手持ちの落し蓋ではサイズが合わない時など、キッチンアイテムを使えば簡単にちょうど良い落し蓋として使えますので、とても便利です。
落し蓋の代用となるもの7選!
①アルミホイル
アルミホイルの使い方
- アルミホイルを鍋の上にかぶせて、押し付けながら鍋の大きさの印を付けます。
- 印より小さ目に折りこむか、または切って丸いカタチに整えます。
- 菜箸で真ん中に穴を開ければ完成です。フォークで穴をあけても良いです。
メリット
・お鍋の大きさに合わせ、ちょうど良いサイズで作れます。
・アルミホイルにシワをつけて作ることで、シワの部分にアクが付きやすくなりアク取り効果があります。
・使い捨てて使用するため衛生的に使え、保管場所も必要ありません。
・アルミホイルは熱の伝導率が良いため、短い時間でも味が染み込みやすくなります。
デメリット
・アルミホイルは軽いため、煮物などを似ている間に浮いてくることもあります。
・酸や塩分の強い調味料を使っていると、長時間触れることでアルミホイルが溶けやすくなります。溶けたとしても、人体に害のある量が溶けだすことはありませんが、気になる人は溶ける前にもう一度、落し蓋を作り直しましょう。
・鍋のふちやコンロの火に直接あたっていることでも、アルミホイルは溶けることもありますので注意してください。
②キッチンペーパー
キッチンペーパーの使い方
- 鍋の上にキッチンペーパーをおき、鍋の大きさに合わせて印をつけます。
- キッチンペーパーを四つ折りにして、使うお鍋の半径の長さに合わせ、端の部分をハサミで切ります。または、鍋の大きさに折り曲げます。
- 反対側のとがった先の部分を切り落として、丸い穴をあけ、広げれば完成です。薄手のキッチンペーパーの場合は2枚以上重ねても良いでしょう。
メリット
・お鍋の大きさに合わせ、ちょうど良いサイズで作れます。
・アクや余分なアブラを吸い取ってくれます。
・煮汁に張り付き、浮き上がりにくいので、熱を逃しやすく煮込み時間が短縮できます。
・使い捨てて使用するため衛生的に使え、保管場所も必要ありません。
・煮汁が蒸発するのを防ぎ、素材にはりつくので、少ない煮汁でもよく煮ることができ、味が染み込みやすくなります。
・厚手のキッチンペーパーを使えば、より水分を含むことでおもしになり、強い火力の煮込み料理でも、ずれてしまうことなく使えます。
デメリット
・薄手のキッチンペーパーや、キッチンペーパーの種類によっては、煮込んでいるうちに溶けてきてボロボロになってしまうものもあります。溶けたペーパーが食材に混ぜってしまう可能性がありますので、使う前に水で濡らして確認してみましょう。薄手の時は2枚重ねて使ってみて下さい。
・柄などが印字されているキッチンペーパーは落し蓋には不向きです。
③クッキングシート
クッキングシートの使い方
- クッキングシートを四つ折りにして、さらに2回端を合わせて折り曲げ、細い扇形にします。
- 鍋の半径の長さに合わせて切り、3箇所切り込みを入れておきます。
- 尖っている方の先を切り落とし、広げれば完成です。
メリット
・お鍋の大きさに合わせ、ちょうど良いサイズで作れます。
・クッキングシートは油を吸収して、アクも吸い取ることができます。
・クッキングシートは水分を含んで破れることがありません。
・使い捨てて使用するため衛生的に使え、保管場所も必要ありません。
デメリット
・クッキングシートはキッチンペーパーのように煮汁に密着しないため、空気穴をあけておかないと、落し蓋としての効果がじゅうぶんに期待できません。
④ラップ
ラップの使い方
- お鍋の大きさに合わせたラップを用意します。
- 爪楊枝などで穴をあけるか、ハサミを使って切り込みを入れれば完成です
メリット
・お鍋の大きさに合わせ、ちょうど良いサイズで作れます。
・ラップは食材に密着するため、味が染み込みやすいです。
・使い捨てて使用するため衛生的に使え、保管場所も必要ありません。
デメリット
・ラップの種類によっては熱に弱いタイプもあるため、落し蓋としては使えないものもあります。
⑤軽めのお皿
軽く平らに近いカタチのお皿で、お鍋の大きさに合えば、落し蓋として使うこともできます。重いと食材が潰れてしまうので、軽く平らなお皿にしましょう。鍋の食材の上に、お皿を伏せた状態で置いてみてください。また、取り出すときは火傷に注意してください。
⑥紙皿
紙皿もサイズが合えば、落し蓋として使えます。紙皿の時は、できたら穴をあけて使うことをおすすめします。
⑦キャベツ
キャベツの外側の大きくかたい葉を落し蓋の代わりしてみましょう。軽く洗ったキャベツを何枚か具材の上に乗せてください。キャベツを使った煮込み料理の時には、ちょうどよいですね。
落し蓋の効果
味をしみ込ませてくれる
落し蓋を食材のすぐ上に置くので、煮汁が落し蓋に跳ね返り対流ができます。そのため、少ない煮汁でも全体に行きわたらせることができ、煮汁から出ている食材にも味をしみ込ませてくれます。落し蓋を使うことで、食材が煮汁から出ていても、落し蓋によって全部が煮汁に浸かっているとの同じことになります。
短い時間で調理ができる
落し蓋が、鍋のなかの空間を少なくするため、落し蓋をしない時よりも、食材に熱が伝わりやすくなります。うま味が溶けだしてしまうのを最小限に抑え、より短い時間で料理が完成します。
味のムラが防げる
煮汁は落し蓋にあたることで、鍋の中で全体に行きわたり、鍋全体の温度が同じになります。そのため、加熱のムラを防ぎ、落し蓋をしないよりも、味が均一になり食材のかたさも統一しやすくなります。
煮くずれや身くずれを防ぐ
煮くずれしやすいかぼちゃやカブ、身くずれしやすい魚などは材料が鍋の中で動くことが原因でもあります。上から落し蓋をして、具材を軽く抑えることで、鍋の中の材料が大きく動くことが無くなり、煮くずれなどが起こりにくくなります。
食材の臭み取り
落し蓋は普通のふたと違って、鍋の中が密閉されず、落し蓋と鍋の隙間から魚や肉の生臭さを逃してくれる効果もあります。臭いがこもらないので、食材の臭みも取れやすくなります。
水分の蒸発を防ぐ
落し蓋がフタの役割をして、鍋の中の水分が蒸発するのを防いでくれます。そして、煮汁に浸かっていない食材の表面が乾燥するのも防げます。蒸発しないことで、急な煮詰まりや焦げなどもしづらくなります。
調味料の節約
落し蓋をすることで、味が染み込みやすくなるので、普通の蓋で煮込むより少ない調味料で煮込むことができます。
落し蓋の種類
落し蓋には、色々な素材や大きさ、形があります。種類別のメリットやデメリットをご紹介します。
ステンレス製 落し蓋
メリット
ステンレス製は、重さがあり耐久性が高く、食材のにおい移りや色が移ることが少ないので、お手入れが簡単なのが特徴です。
デメリット
熱伝導率が高いので、調理中は高温になるのでやけどには注意が必要です。
おすすめ ステンレス製落し蓋
・サイズ:13×13×2.5cm
・本体重量:189g
・素材・材質:ステンレススチール
・生産国:日本
・鍋のサイズにあわせて大きさを変えられます。
・落し蓋としてだけでなく、蒸し器としても使用可能。
木製落し蓋
メリット
昔ながらの木製の落し蓋は、日本料理店などでプロが多く愛用している素材です。
適度な重さが、食材の煮崩れ防止に役立ちます。熱伝導が低いため、じっくり均一に食材に熱を入れることができるのが特徴です。
デメリット
におい移りや色移り、カビなどが発生しやすいため、お手入れが少し大変です。
おすすめ 木製落し蓋
・サイズ:(約)幅170×奥行き215×高さ35mm
・重量:(約)0.1kg
・材質:スプルス
・原産国:日本
・18cm鍋用
・長時間煮炊きする調理などに適しています。
・煮物の型崩れの防止や、アク取りなどにも便利。
・食材に木の臭いが付きにくいスプルース素材。
シリコン製落し蓋
メリット
シリコン製は、軽さと柔らかさが特徴で収納にも便利。また、デザインも豊富なので、色や形などかわいい調理器具などが好きな方にもおすすめの材質です。
また、食材の形にうまくなじみ、熱を効率的に循環させ短時間で味を均等にしみ込ませる効果など、機能性にも優れています。
デメリット
食材の色移りがしやすいため、トマト煮込みなど色の濃い食材の調理には向いていません。
おすすめ シリコン製落し蓋
・材質:シリコーンゴム
・サイズ:約Φ175×26mm
・耐熱温度:230℃
・耐冷温度-10℃
・原産国:中国
・可愛いブタ型落とし蓋が、煮物を作るときやフライパンでの調理にも大活躍。
・ブタの鼻の穴は蒸気を逃がすための空気穴で吹きこぼれを防ぎます。
・箸やフォークをさしこめば、蓋を簡単に取り出すことができます。
・やわらかなシリコンゴム製だから、食材の形にうまくなじみ熱を効率的に循環させ、煮ている途中に煮汁の中で食材が大きく動いたり、食材同士がぶつかったりすることを防ぎます。
・短時間で火を通し、煮物の味を均等にしみ込ませる効果があります。
・ラップがわりに食器にかぶせて電子レンジで加熱したり、ボトルオープナーとしても使用可能。
・食器洗い乾燥機対応で、お手入れも簡単です。
まとめ
落し蓋が無くても、日ごろから使っているキッチンアイテムで代用ができるのですね。
アルミホイルやキッチンペーパー等は価格も手頃で、その都度使い捨てをすることができ、洗う手間も省けます。また、保管の場所も必要ないのでありがたいですね。
キッチンペーパーはアクも吸い取ってくれるので一石二鳥です。落し蓋をすることで、煮物などに味がしみ込んで、料理がより美味しく仕上がります。
手持ちの落し蓋が、使うお鍋とサイズが合わない時にも簡単に作れますので、ぜひご紹介した代用品を活用してみて下さい。