掃除の頻度はどれくらい?場所別お手軽クリーニング術

掃除機をかける女性

家の掃除って、どれくらいの頻度で行えばよいのでしょう? 掃除好きの専業主婦なら、毎日やる人もいるかもしれません。しかし、「本音をいうとできるだけ少ない回数で済ませたい」と考える方もいるのではないでしょうか。忙しくて時間が取れなかったり、掃除が大変であまり好きではないという理由のためです。そこで今回は、掃除のベストな頻度について取り上げていきたいと思います。参考にしていただければ幸いです。

場所別の掃除頻度と簡単な掃除法

リビング掃除

家の中の各場所をリストにして、主な掃除の頻度を紹介していきます。

リビング

リビングの掃除は毎日はしなくてもいいですが、2日~3日に1回が目安として妥当です。

フローリングワイパーをサッとかけるだけでもだいぶ違います。その頻度で掃除が無理なら、1週間に1度は掃除機をかけるように心がけましょう。

リビングは、家の中でも人が長く居座る場所です。人の出入りや居座る時間が長いと、その分だけ汚れやすくなります。ホコリ、衣服の繊維、髪の毛、食べ物のカス。リビングには目につきやすい汚れが目立ちます。そのため、リビングはできるだけコマメに掃除するのが理想です。

とくに小さな子供がいる家庭では、どうしてもリビングで過ごす時間が長くなるでしょう。汚れがたまった部屋はアレルギーの元になる可能性もあるので、簡単にでも頻度を上げるのがおすすめです。

エアコン

エアコンの掃除を怠るとカビが発生し空気に散布されるため、1~2ヶ月に1回掃除を行いましょう。

ただし自分で掃除するのは、外側とフィルターのみです。外側は雑巾で拭き、フィルターは掃除機を使います。汚れがひどい場合は、つけ置き洗いをするのもおすすめです。

エアコン内部は素人では難しいので、専門業者に依頼するのがいいでしょう。こちらは1年に1回がベターなので、年末の大掃除や夏の稼働前に行ってください。

窓・照明器具

窓や照明器具の掃除頻度は、月に1回程度がおすすめです。

どちらも生活する上で目に留まりにくく、気が付いたときには汚れがたまり過ぎていて掃除するのがおっくうになる…という方が多いのではないでしょうか。窓は面積も多いですし数も多いので、どのタイミングで掃除したらいいのかなかなかつかめないと思います。

窓は屋外と隣り合わせな部分なので、汚れが付きやすい場所でもあるのです。時間のある休日などに、窓ふきワイパーや専用シートで一気に片付けるのがいいでしょう。面倒であれば、週ごとに分けて少しずつ掃除してもいいです。また網戸やサッシも一緒に掃除しましょう。

玄関

玄関もまた汚れやすい場所です。外からの泥や砂を持ち込むからです。玄関掃除は基本的に「掃き掃除」ですから、やろうと思えば毎日できます。

ホウキでサッと床の土ぼこりを掃けば、掃除としては十分です。理想は毎日ですが、2日~3日に1回、最低でも1週間に1回が妥当の頻度です。

また玄関を掃除するときは、靴箱も合わせて掃除しましょう。靴箱は湿気がたまりやすく、カビや臭いの元になります。靴箱の換気・除湿の他、靴を天日干しにして乾燥させるのもおすすめです。

ベランダ

ベランダは雨風や土埃に晒されているので、かなり汚れやすい場所です。網戸やサッシ部分も汚れが目立ちます。

とはいえ、ベランダの掃除を毎日するのは大変ですし、すぐに汚れてしまう場所なので、1週間に1回くらいが妥当な目安です。それが無理なら、最低でも1カ月に1回の頻度でベランダ掃除をするようにしましょう。

地面の掃き掃除だけでなく、網戸やサッシ、手すりもしっかりと拭きます。また雨や水で固まった泥汚れがあれば、雑巾で取り除きましょう。

またベランダを掃除するときは、室外機も合わせて掃除するのがおすすめです。室外機の掃除は、外カバーや裏側のファン、排水ホースなどをキレイにします。ハンディタイプの掃除機と雑巾で、たまった汚れを取りましょう。

トイレ

トイレもかなり汚れやすい場所なので、掃除は毎日行ってもいいくらいです。1日1回、便器周りや便器を除菌シートで一拭きするクセをつけておくと、つねに清潔なトイレ環境を保つことができます。

一日一回が理想ですが、それが無理なら2日~3日に1回が妥当の頻度です。「忙しくて最近掃除できていないな」と思ったときは、便座の表と裏を除菌シートでコマメに一拭きするようにしたほうがいいでしょう。

またタンク内の洗浄も、月に1回ほど行うといいです。専用の洗浄剤があるので、ドラッグストアなどでチェックしてみましょう。

お風呂

水回りの中でも、掃除をサボると厄介な汚れがたくさん蓄積するお風呂。浴槽や床の水垢、カビ、排水口のゴミ。身体をきれいにする場所だからこそ、常に清潔な環境にしておきたいですよね。

お風呂は入浴をするときに「ついで」のつもりでコマメに掃除する習慣があるとラクです。身体を洗うときに、掃除用スポンジで気になる場所をこすったり、お風呂からあがるときに排水口のゴミを処理することができます。

掃除の頻度でいえば、最低でも1週間に1度。水垢やカビの有無をチェックしましょう。お風呂からあがったときは、浴室の換気扇を回して「換気」することをオススメします。浴室が乾燥して除湿されることで、カビのリスクを防げるからです。

キッチン

油汚れや水垢が生じやすいキッチン。同じ水回りでも、トイレや浴室とはまた違った汚れの性質があります。キッチンが汚れるのは、料理をしているせいです。

つまり、キッチンの掃除は、基本的には「調理が終わったあと」に行うのが理想となります。料理をするたびにキッチンの汚れを除去するように心がけていれば、「一気に掃除する」なんて大変な目に遭わなくて済みます。油が固まって頑固な汚れになる前に、その日のうちにキレイにするようにしましょう。

理想を言うなら三角コーナーも1日に1回取り換えるようにしたほうがいいでしょう。また、水回りの汚れを落とすのに便利な「重曹」を常に用意しておくとよいですね。

気になった汚れは、重曹を溶かした水を吹きかけることでだいたい落ちます。

寝室

寝室は布団やカーペットなどファブリック製品が多いので、ホコリがたまりやすい場所です。ただ使用するのは夜だけという家庭が多いため、週1回ほどの掃除でいいでしょう。

ファブリック類は掃除機だけでなく、粘着テープを使うとキレイになります。またベッド下にホコリがたまっていることが多いので、普段見えない場所まで掃除をするようにしましょう。布団を干したタイミングで寝室全体を掃除すれば、効率よくキレイにできます。

洗面所

洗面所は、用足しの「ついで」に鏡や洗面台についた水気を拭いたりするように心がけると掃除がラクになります。例えば鏡は非常に汚れが目立ちやすいですが、洗顔後にさっと拭くようにすればキレイな状態をキープできます。

また、排水口に絡まった髪の毛なども、その都度取り除くようにするとヘドロ対策にもなりますよ。かたまったヘドロを掃除するのは、時間もかかり非常に大変だからです。

つまり洗面所掃除は、毎日コツコツやるのが理想的だと言えます。物を移動させて大がかりに掃除するなら、一ヵ月に一度が目安です。

洗濯機

洗濯機が汚れていると、せっかく洗った洗濯物まで汚れが付いていしまいます。洗濯機をキレイに、長く使うためにも、月に1~2回の掃除がおすすめです。主な掃除箇所は、外側と洗濯槽になります。

外側は濡れた布巾で拭き、洗濯槽は専用洗剤で洗います。機種によっては洗濯槽の掃除コースが付いているので、活用してみましょう。なお糸くずフィルター・乾燥フィルターは、使うたびにゴミを取り除くようにします。

毎日の掃除を楽にする対策

掃除ロボット

毎日コツコツ出来る範囲で掃除をする

掃除を「一気にやるもの」と考えるのではなくて、「毎日コツコツ行う」ものだと捉えるのがミソです。

リビングでのんびりくつろいでいるときに、たまたま汚れが目にとまったら、そのときに処理するようにすればいいのです。そういう “小さな気づき” に対応する習慣を身につけると、大きな汚れが減り、掃除がとてもラクになります。

収納家具を増やす

収納容量を増やすと、掃除がぐっと楽になるかもしれません。掃除が大変なのは、物が多いからです。物が多いとその分、移動させる手間があるので、掃除機をかけるのも拭き掃除するのも動作が多くなります。

収納家具を増やして部屋に出ているものを片付ける癖をつけると、普段の掃除が簡単になります。とくにキッチンは、調味料や調理器具などを出しっぱなしにしている方が多いと思います。日常的にこれらを棚に収納しておけば、料理後にさっと汚れを拭き取るのも非常に楽です。

便利家電に床の掃除を任せる

忙しくてなかなか掃除できない方は、便利家電に任せるというのもひとつの手です。

たとえば床の掃除をしてくれるロボットを使うと、目立ちやすい足元の汚れが抑えられます。予算的に問題がなければ、検討してみるのもいいでしょう。またエアコンは、自動で内部のクリーニングをしてくれる機種があります。これであれば、大がかりなフィルター掃除を頻繁にする必要もありません。

便利家電というわけではないですが、軽量の掃除機もおすすめです。掃除が大変な理由のひとつに、掃除機が重くて扱いにくいという場合もあると思います。軽量のコードレスタイプの掃除機なら、気が付いたときにさっと掃除できます。

便利グッズに頼って汚れを予防する

家電は高価ですが、便利グッズであれば安く手に入ります。これらを活用して、掃除の頻度を減らすのもいいでしょう。

たとえばトイレ掃除が大変であれば、タンク内に入れるだけの洗浄剤が頼りになります。トイレが汚れるのを予防することができるので、使わないよりも掃除の頻度を減らせるでしょう。

またお風呂のカビを抑えるのに、天井に貼るシートがあります。これでカビの発生を抑制できれば、頑固なカビ汚れを掃除する手間が減りますよ。

家事代行サービスに依頼する

お金がかかってしまいますが、家事代行サービスを利用するのもおすすめです。家事代行サービスは掃除のプロが家に来てくれるので、当然のことながら非常にキレイになります。お金に余裕があれば、人の手を借りてしまうのが楽でしょう。

また、出産や出張などで長期間掃除がなかなかできない時期もあると思います。汚れがたまった部屋を掃除するのは、時間も労力もかかるでしょう。

コツを知らないと落とせない汚れもあるので、いったんリセットする気持ちで家事代行サービスを利用するのも便利です。その後の日常的な掃除が、ぐっと楽になりますよ。

家庭の状況により掃除の頻度は異なる

子育て家庭

掃除の頻度は、その家庭状況によって多少異なります。人の出入りや生活時間の長さで汚れ方に違いがあるからです。また、掃除に割ける時間もバラつきがありますから、実際に推奨される掃除頻度は家庭状況に合わせて考えるのがベストです。

一人暮らしの場合

一人暮らしの方の掃除の頻度は、週に2~3回がいいでしょう。

基本的に日中は仕事で掃除する時間があまりない方が多いはずなので、毎日の掃除は大変です。また在宅時間が短いほどそこまで汚れないため、平日の余裕があるときにさっと床掃除をするだけでも充分です。

水回りは時間も労力もかかるので、休日にまとめてやるのがおすすめです。エアコン、洗濯機なども使用頻度が高くなければ、月に1回行うといいでしょう。

共働き家庭の場合

共働きをしていると、夫婦ともに家にいる時間が少ないため、なかなか掃除のタイミングを作りにくいですよね。残業が多いと、特にそうなりがちです。

ですから、週に一回掃除をするのがポピュラーな頻度です。かといって一週間ずっと手付かずのままでいるのも汚れがたまってしまいますから、掃除ロボットに毎日床掃除をさせていれば負担が減ります。

子育て家庭(家に子供がずっといる)の場合

小さな子供が家にいると、家は汚れやすくなります。元気に動き回るので、ホコリが舞い上がりやすいからです。食べ物を床に落としたり、ジュースをこぼしたりすることもあるので、尚のこと汚れやすくなると言えるでしょう。

子供の年齢によって違いはありますが、掃除はできるだけ頻繁にしたほうがいいです。2日~3日に1回はやっておきたいですね。

専業主婦の場合

専業主婦の場合は、掃除にかける時間が確保できるはずですから、できるなら毎日軽めの拭き掃除などを行うとよいでしょう。

洗濯している間にフローリングをワイパーで拭いたり、気になっていた場所を掃除するのが賢いやり方です。「掃除を他の作業と並行させる」意識で行えば、かなり効率的になりますよ。

さいごに

これから掃除をする女性

今回は、掃除のベストな頻度がテーマでした。掃除の頻度は家庭によりさまざまで、おおよその目安はあるものの「これが正解」というものはありません。

いずれにしてもこの記事全般を通して言えるのは、「掃除は一気にやるのではなくて、毎日コツコツ出来る範囲でやる」ということです。その習慣があれば、掃除が格段にラクになります。ぜひ心がけてみてくださいね。

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よくある質問

  • 掃除の簡単やり方は?

    部屋の掃除のコツは、ホコリを巻き上げないように順番を決めて取りかかると効率がよくなります。

    基本は上から下へとホコリを落とします。次に低い場所をキレイにします。そうすると再びホコリが舞い落ちることがなく手間を減らせます。

    床に落としたホコリは部屋の奥から入り口ドアに向けて掃除機やほうきで取り除きます。「奥から手前へ」を意識して、効率良く進めましょう。

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  • 掃除は毎日すべき?

    掃除は「日掃除すべき場所」と「しなくてもいい場所」があります。毎日掃除すべき箇所と掃除しなくてもいい箇所に分けて考えると、掃除をする手間を省く事ができ、効率的に無駄なく掃除をすすめる事ができます。

    ・毎日掃除すべき場所・・・キッチンやお風呂
    ・毎日掃除しなくてもいい場所・・・寝室や廊下

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  • 掃除のやる気を出す方法

    ・キレイに片付いた部屋をイメージする
    ・まずは手近なものを片付ける
    ・好きな音楽をかける
    ・1分掃除をする
    ・無理をしすぎない
    ・掃除道具を新しくする

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