トイレの壁の掃除が楽になる!尿汚れの驚きの落とし方と消臭法

狭いトイレ

尿や皮脂で汚れてしまいがちなトイレの掃除方法をご紹介。掃除せずにそのままでいると黄ばみや黒ずみの原因となってしまうので、いかにして清潔にするか、そのためには何が必要なのかをわかりやすく解説します。また掃除方法以外にも尿の飛沫で発せられる臭いの消し方をご紹介します。

トイレの壁の汚れは種類によって掃除方法を使い分ける

トイレ掃除

トイレの中でも壁は尿や皮脂の飛散によって、汚れてしまうことが多い場所です。放置していると黄ばみや黒ずみなどが発生してしまうため、落とすのが難しくなってしまいます。

今回はそんな手ごわいトイレの壁の汚れを落とすのに便利なアイテムをいくつか解説していきます。どれも近くのスーパーや薬局などで手に入るため手軽に使えます。

最近は楽天やAmazonで簡単に手に入るので、ぜひ試してみてください。

セスキ炭酸ソーダで汚れを落とす

トイレの壁掃除を考えている方におすすめしたいのが、セスキ炭酸ソーダです。セスキ炭酸ソーダは洗浄力が高いアルカリ性の洗剤なので、壁についた皮脂汚れを落とすのにぴったりです。

水で溶かしてスプレータイプのボトルに入れて置いておくと、気が付いた時にいつでも手軽に使うことができます。

《使い方》
まずセスキ炭酸ソーダを水で希釈します。目安として、500mlの水道水に小さじ1杯程度のセスキ炭酸ソーダを溶かします。セスキ炭酸ソーダをよく溶かしたら、壁のきれいにしたい所に吹き付けます。後はトイレットペーパーやキッチンペーパーなどで拭くだけです。

天然由来の洗剤であるため長期間置いていると成分が劣化してします。スプレーを作成したら早めに使い終わりましょう。

また、壁の素材によってはセスキ炭酸ソーダを吹き付けることで変色してしまうこともあります。木製の壁材や壁紙クロスなどは、素材によってはセスキ炭酸ソーダと相性が悪くシミや黄ばみができるかもしれません。掃除で使用する前に壁の目立たないところで、チェックしておくと安心です。

重曹とクエン酸で汚れを落とす

自然にやさしい重曹 お徳用 1kg

次に重曹とクエン酸を使った掃除もおすすめの方法です。重曹はタンパク質を分解するので壁の黒かびを分解して、研磨作用で頑固な汚れも削ってくれます。クエン酸は酸性なので、壁に飛び散ってしまった尿が菌に分解されてできた尿石を落としたい場合にぴったりです。

黄ばみや黒ずみなど酸性とアルカリ性が混ざってできた汚れは、どちらも併用して使うとより効果的ですよ。使用する際は重曹の場合はぬるま湯と混ぜてスプレータイプのボトルに入れて使いましょう。

注意点として重曹・クエン酸にも相性が悪い素材は存在します。たとえば、重曹はアルミに使用すると黒く変色させてしまい、クエン酸は大理石に吹きかけると独特な光沢やツヤを台無しにしてしまいます。

該当するケースは少ないですが、念のためにも目立たない壁の端に少しだけ付けて問題ないことを確認してから使用しましょう。

《使い方》
重曹とクエン酸はそれぞれを別々のボトルで水に溶かして使用します。重曹水・クエン酸水は、それぞれ水200mlに小さじ2杯程度の重曹・クエン酸を溶かします。

スプレーで清潔な布などに吹き付けて、壁の汚れた場所を吹きます。吹いた後は跡が残ってしまわないように、水吹きで仕上げましょう。先に重曹を使って汚れを落としてからクエン酸で拭いて除菌するのが、おすすめの順番です。

クエン酸を扱うときの注意点として、塩素系洗浄剤・漂白剤と混同しないように注意しましょう。詳しくは後述しますが、酸性であるクエン酸と塩素系の薬剤が混ざってしまうと人体に有毒なガスを発生させてしまいます。

黒カビを落とすために塩素系漂白剤を吹き付け、さらにクエン酸もかけてしまうのもアウトです。くれぐれも薬剤の取り扱いにはご注意ください。

エタノールで汚れを落とす

エタノールは、トイレのカビの黒ずみを落とすときに役立ちます。

トイレの壁に黒い汚れが発生したら、その正体は黒カビかもしれません。尿はねなどにより飛散した汚れはカビ菌を増殖させる要因となります。カビ菌が増殖し黒カビが発生すると、壁が黒ずみ見た目がかなり汚くなります。衛生的にもよくないため早めにエタノールで清掃しましょう。

ただし、エタノールは塗装やニスなどを変色させてしまう恐れもあります。材質によって相性は異なるため、事前に確認しておくか目立たない壁の端に少しだけエタノールをつけて様子見しましょう。

《使い方》
エタノールの具体的な使い方は、無水エタノールを雑巾やキッチンペーパー、もしくはトイレットペーパーなどに染み込ませ黒ずみを拭き取るだけです。これだけでも、かなり汚れを落としやすくなりますが、黒カビの根が深い場合はメラミンスポンジなどで擦るのも効果的です。

トイレ掃除のペースの目安

トイレの壁を含めた掃除する頻度は週1回以上をおすすめします。

トイレの汚れは日数が経過するごとに蓄積しキレイにするのも困難になっていきます。特に壁は汚れに気付きにくく、ついつい掃除を忘れがち。汚れに気付いたときには黄ばみ・黒ずみが増殖し擦るだけでは落ちにくくなってしまいます。

嫌な臭いも発するようになり、衛生的にも好ましくないため、掃除し忘れないよう週1回必ずトイレ掃除する曜日を決めておくことをオススメします。

トイレ内の掃除の順番

トイレ掃除をする際、便器、壁、床の順番に掃除をしていくと効率がいいため、おすすめです。

汚れが溜まりにくいところから先に掃除してしまうと、後から汚れが飛散し二度手間になりがち。便器は汚れが溜まりやすく、掃除しているときも汚れが壁や床に飛散する可能性があります。トイレの壁も掃除しているとき、汚れが床に落ちていくため床掃除は最後に行いましょう。

酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜない

トイレ掃除を行うとき、酸性洗剤と塩素系洗剤を混ぜないよう、ご注意ください。これらを同時に使用し混合してしまうと、有毒ガスが発生する恐れがあります。

家庭のトイレは狭い個室であることがほとんど。有毒ガスが発生したら、あっという間に充満し危険な目に遭います。特にトイレ掃除では酸性洗剤・塩素系漂白剤それぞれを使う機会が多いです。

トイレ便器用洗剤に酸性洗剤は多く、塩素系洗剤だとカビ取りを目的として製品が多い傾向にあります。トイレの壁掃除で黒カビを落とすため塩素系洗浄剤をかけたところに、うっかり酸性洗剤を吹きかけて有毒ガスを発生させる可能性もゼロではありません。

また、クエン酸やお酢などの酸性製品でも塩素系洗浄剤と反応して有毒ガスを発生させます。トイレ掃除においても混ぜるな危険を意識しましょう。

壁を傷めないよう注意する

トイレの壁を掃除をするとき、壁材を傷めないよう配慮しましょう。

壁材の種類によっては、エタノールやセスキ炭酸ソーダと反応してシワや黄ばみを発生させてしまう恐れがあります。掃除する前に壁の素材を確認し、洗剤などを吹きかけても大丈夫かチェックしておきましょう。

トイレの壁を水拭きする場合も同様です。基本的には、トイレの壁材は飛散した汚れを拭き取ると想定し、ある程度水に濡れても大丈夫な仕様になっていることがほとんどです。

ただし、中には水を弾かず吸収してしまう壁材を使用しているケースもあるため、濡らしても大丈夫であるかもチェックしておきましょう。

当然ですが、トイレの壁を力強く擦ってしまうのもNG。スポンジなどでも強く擦り過ぎると、壁材を摩耗させてしまいます。基本的にはエタノールやセスキ炭酸ソーダなどを希釈した液体をスプレーしキッチンペーパー・トイレットペーパーなどで拭きとる程度にしましょう。

頑固な汚れには、メラミンスポンジでやさしく擦ると、簡単に落とせますよ。

トイレの壁の尿の汚れや黒ずみを防ぐ方法

個室のトイレ

トイレの壁を含めた掃除が一通り完了したら、次は汚れが発生するのを防ぐ対策を行いましょう。事前に対策しておくことで壁の黄ばみや黒ずみなどができにくくなり、空間を清潔に保てます。

ここではトイレの壁が汚れないためにできる予防策を解説します。

トイレの壁が汚れる原因

そもそもトイレの壁が汚れる原因のひとつは、尿です。何らかの要因で排泄した尿が壁に付着することで壁が黄ばみ、悪臭を発します。

尿が壁面にはねる要因として多いのが男性の排泄。立ったまま尿を排泄する習慣があると、便器から尿が飛び跳ねて壁面や床に付着してしまうのです。尿の付着は壁紙の黄ばみや異臭を招きます。

尿以外の要因としては、水が挙げられます。排泄物を流すときの水、手を洗うときの水が周囲に飛散するとカビが繁殖しやすくなります。特にトイレは換気環境が悪いと湿気が溜まりやすい場所です。

ホコリも蓄積しやすいため、カビが繁殖するには最適な環境となってしまいます。結果的に黒カビが増殖し、トイレの壁に黒ずみが発生してしまうのです。

男性は座って排泄する習慣をつける

トイレで尿が飛び散って困っている場合、男性が座って排泄を行うのが一番効果が見込める対処法です。立ったまま排泄してしまうと、尿が便器で飛び跳ねて壁や床に付着し汚れの原因となってしまいます。

排泄は座って行うよう徹底するだけでも、汚れを発生を抑制できます。またトイレを流すときも蓋をしておくことで水が飛散することを防げます。

家族内の男性陣が立ったまま、尿を排泄する習慣がある場合は、座って用を足すよう話し合っておくことをおすすめします。

壁紙シートを貼る

床や壁に汚れが付くのを防ぐトイレ用シートもあります。使用しておくと、壁や床に尿・水が付着することを防いでくれます。

壁に汚れが染み込んでしまうことを防止するだけでなく、臭いが沈着するのも阻止できるため壁材の劣化しにくくなります。尿や水が付着しやすい腰あたりから床近くまで、しっかり貼ることをオススメします。

100均やホームセンターで販売されているリメイクシートなどもおすすめです。トイレの壁に直接汚れが付着するのを防いでくれるのはもちろん、デザインもオシャレなものが多く、ちょっとしたDIY気分を楽しめます。物よってはレンガ調、木目用の物もあるためトイレ空間をオシャレに演出してくれます。

トイレの壁に貼ったシートが汚れたり消耗したら、剥がして捨てましょう。また貼り直す手間はめんどうに思えるかもしれませんが、気分転換だと割り切りましょう。

間を置かずにこまめに掃除する

トイレの壁が黒ずむ・黄ばむ、異臭を放つことを防ぎたいなら、やはりこまめな掃除が欠かせません。

目にみえる汚れがない状態でもトイレを使った後は、便器の周囲に汚れが拡散しています。また、見えにくい位置にあるだけで気付かない内に黒カビが増殖している可能性も捨てきれません。

週1回程度は専用の洗剤・お掃除用シートで、トイレの壁や床を拭いておくと本格的な大掃除を行わずに済みますよ。

トイレの嫌な臭いを消す方法

重曹のビン

汚れを落とすだけでなく、尿が原因のアンモニア臭など嫌な臭いを消したい場合にも活躍するのが重曹です。粉の状態で置いておくだけでも、消臭効果を発揮してくれます。

また、臭いを消すだけでなく湿気も吸収してくれるため、夏場の湿度が高くなりやすいトイレにもぴったり。カビの繁殖対策にもなり、黒カビの発生を軽減することが期待できます。

紙コップや空き瓶など口が大きめの容器に重曹を入れておき、邪魔にならないところに置いておくだけで対策できますよ。

半月に一度くらい中身をかき混ぜて空気に触れていない層と入れ替えると、消臭効果がより持続します。好きな香りがするアロマオイルを数滴加えておくと、芳香剤としても利用可能です。

とはいえ、トイレの嫌な臭いを防ぐ最も効果的な対策は、やはり日々のお手入れと掃除です。週1回以上の清掃はもちろん、汚れに気が付いたらこまめに清掃することで嫌な臭いの発生も防ぐことができます。

汚れや臭いを防いで快適なトイレ空間を実現

トイレを清潔にしておく

今回はトイレの壁を掃除するのに便利なアイテムを紹介しました。汚れの種類に合わせて、重曹やクエン酸などの素材を使い分けながら掃除しましょう。

特に重曹は消臭効果なども期待できるのでトイレを快適な空間にしたいならば、持っておくことをおすすめします。汚れが頑固な黒ずみや黄ばみになってしまう前に今回解説したアイテムで掃除して、きれいな状態をキープしましょう。

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よくある質問

  • トイレ掃除の手順・方法は?

    1、トイレの元栓を閉めてハンドルを回す
    2、重曹を尿石で黄ばんでいる部分に振りかける
    3、水:500mlとクエン酸:25gを合わせてスプレーボトルに注ぐ
    4、3を汚れにスプレーする
    5、1時間くらい放置する
    6、トイレブラシで磨く
    7、元栓を開けてハンドルを回す

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  • トイレ掃除はクエン酸と重曹どちらを使うの?

    汚れによって使い分けることが重要です。トイレにつく汚れは主に、「尿石」「水垢」「黒ずみ」の3つです。
    水垢や、尿石などのアルカリ性の汚れには、酸性のクエン酸が効果を発揮します。黒カビやぬめりなど酸性とアルカリ性が混ざった汚れには、酸性のクエン酸と弱アルカリ性の重曹を併用して用いると、汚れを効果的に分解することができます。

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  • トイレの掃除の頻度は何日ごとにするのがおすすめ?

    簡単な掃除を毎日行い、週に1回念入りに掃除するようにしましょう。

    >> 詳しくはこちら

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