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陰干しとは?どんな時にするの?
陰干しとは字の通り、日光に当てずに洗濯物を干すという意味です。必ずしも屋外の日陰に干さなければならないという決まりはなく、室内でも陰干しになります。よく「部屋干し」と言われる干し方も陰干しのひとつの方法ですね。
日光に当てて干す場合には服が紫外線によってダメージを受けることがあります。これは服に残った汚れが変退色したり、特に綿や麻のほかウールやシルクといった天然繊維は紫外線によって変質するなんてこともあります。
陰干しをすることで洋服への負担を減らすことができるので、せっかく購入した大切な服を長く着るためにも陰干しをうまく活用すると良いですね。
陰干しすべき洋服は?
陰干しの特徴をご説明しましたが、どんな服に使ったらいいんだろうと思われる方もいるでしょう。
陰干しをするかどうかの判断基準として「洗濯表示」を確認するといいでしょう。ほとんどの衣服に付いているラベルを見て、斜線が入ったマークがあれば陰干しのサインになります。また、洋服に正方形の左上に入った斜線が入っている表示は、陰干しを推奨している衣類ですので積極的に陰干しをしましょう。
洗濯表示が書かれていない場合は、通常の日干しがよい場合もありますのでご確認ください。洋服以外にもタオルや肌着なども陰干しすると肌触りがよくなるので、タイプ別に干し方を変えるのもおすすめです。
陰干しをする方法
陰干しには干す際にポイントがあります。室内に干すときのポイントと屋外に干すときのポイントをあわせてお話します。
室内で陰干しする場合
風通しのいい部屋で換気をしながら干し、出来れば扇風機の風を2~3時間衣類に直接当てると乾きもよく良いです。
通気性の良くない部屋など、部屋干しは干し方によっては生乾きのにおいが発生しやすくなりますので、衣類の間隔をあけて干しましょう。また屋外に干す衣類よりも乾きが遅いことがあるので、しっかりと乾いているのを確認してから取り込むことを心がけましょう。
洗濯物の生乾き臭。あれは洗濯物が長時間湿っていたことによってその間に雑菌が繁殖して臭いが発生しているものになります。
そのため洗濯物はとにかく素早く乾かすというのが課題になります。
エアコンのある部屋であれば除湿機能を使ったり、除湿器を使うのも良いでしょう。また扇風機の風を当てることによって、洗濯物の水分が飛び、早く乾くようになります。
ただし飛んだ水分の逃げ道を作っておかなければならいので、少しでもよいので窓を開けたり、換気扇をまわしたりしましょう。
屋外で陰干しする場合
屋外に干す場合の最も重要なポイントは日光に当てないことです。先ほどもお話しましたが、綿、麻、ウール、シルクなどの天然繊維はダメージを受けやすい繊維のため、紫外線が当たることによって変質や変色をしやすくなります。
季節によって影干しの時間帯を変えるのもポイント
また、季節によって日光が照っている時間帯が異なるため、干す時間帯も変えると良いでしょう。比較的日照時間の長い春~夏は、早朝から10時前後と17時から20時前後。日照時間の短い秋~冬は、早朝から11時前後と16時から夜間。室内干しと同じく、しっかりと乾いてから取り込みましょう。
陰干しに役立つおすすめグッズ
陰干しに役立つ便利グッズをご紹介致します。サイズや機能など、ご家庭に最適なものを吟味してみてください。
ベランダカーテン エコガード物干し
屋外で干す際に直射日光を防いでくれます。
ekans(エカンズ) 室内物干し X型レギュラータイプ
室内干しをする際に、衣服同士の間隔をあけることが出来るので乾きやすくなります。
まとめ
陰干しのやり方から干す時間帯や季節までいくつかのポイントをご紹介しましたが、なかには干し方を初めて知ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。陰干しする洋服は洗濯表示で判断して、日光を避けて干すという点が重要なポイントです。これを機に陰干しをうまく活用してお気に入りの洋服を長持ちさせましょう。
陰干しをすることで直射日光による衣類へのダメージが減りますが、その分、臭いの素となる雑菌が繁殖する可能性も高くなります。
そのため、なかなか乾きづらい生地によっては洗濯のときに酸素系の漂白剤を一緒に使うことをおすすめします。
酸素系漂白剤を使うことによって、雑菌が残るのを減少させることができ、臭いの発生を防ぐことにもなります。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
洗濯物同士を密着させないように間隔を開けて干したり、1つの洗濯物であっても風通しがよくなるような干し方をしましょう。