物が捨てられない!その心理と断捨離するための考え方

掃除に悩む主婦

物があふれている家の運気は下がると聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。いざ断捨離と思ってもなかなか捨てられないことってありますよね。どうやったら捨てられるのか、物を減らせるのか悩む人は少なくありません。実は自分の心にその答えがあったりすることを知っていますか?物を捨てる時に自分も見つめれば運気もあがるかもしれません。

物が捨てられない心理とは

断捨離のイメージ

家に物があふれているから掃除はしにくいし、探し物も見つからなくて困っているけど、どうしたらいいのか頭を抱えることはあります。物を捨てられるようになるにはまずなぜ物を捨てられないのかを考えることがヒントになります。

もったいなくて捨てられない

せっかく手に入れたのだから捨てたらもったいないという気持ちは理解できます。しかし、こういう心理は「授かり効果」といわれる心理的バイアスのひとつなのです。自分がすでに持っている物を高く評価し、捨てると損をすると思い込んでしまうことで起こる現象です。

いつか使うかもしれない

台所には使っていないパン焼き機があり、パスタマシーンがあり、あれ?いつ使ったかしらという家もあるのではないでしょうか。

捨ててしまえばスッキリするということが分かっているのに、もし使う時がきたら後悔するかもしれないという不安が捨てることにストップをかけてしまっています。つまり起こるか起こらないか分からない未来に縛られている状態になっているということですね。

物を大切にしたい

大切に長く使うことはいいことだと子供の頃に教わった人も多いことでしょう。でも全ての物を大切にしているかといえばそうでもないのでは?

捨てない言い訳にしていることもあれば、単にその物に執着心があるだけということもあるでしょう。本当に大切にしている物なのか、捨てたくないだけなのか、本人にしか分からないことでもあります。

人からの貰い物

趣味に合わない物であっても誰かから貰ったということで捨てることをためらうのは誰しも経験することです。友人や親戚からの頂き物となれば、相手からの好意を捨ててしまうような気持ちになってかわいそうに思えてくるかもしれません。そうなるといらない物でも捨てられないという方向に気持ちは傾いていってしまいます。

思い出の品

旅行のお土産や結婚式の思い出の品、子供の作った工作などその時の気持ちや思い出を振り返ることができる品物も捨てられない物の代表でしょう。その物がなくなっても思い出がなくなるわけではないのに、簡単に捨てることができません。

本当に大切な場合もありますが、これは現在より過去の方がより幸福だったと思う時に起こりやすく、あの頃は良かったと思う気持ちが捨てる行動を阻害します。

物があると満足

たくさんの物に囲まれていること自体に満足感を覚えることもあります。これは物質主義と関係していると言われています。すなわち体験することより、物を所有することに価値があるという考え方です。

そうなると物を買うこと自体が前向きな行動という心理が生まれてしまい、次々と物を増やしていってしまいます。そのような物に囲まれていることで誰かに自慢できると考えたり、心の寂しさを埋めたりする効果を求めたりしてしまうのです。

物が捨てられない人が持つ共通点

買い物付きの女性

物を捨てられない人にはいくつかの共通点があります。代表的なものをあげてみましょう。

性格が優しい

性格が関係するのかと驚くかもしれません。でも先ほどあげた捨てられない心理をよく思い出してください。誰かから貰ったから申し訳ないとか捨てたら子供が悲しむかなとかいう心理に性格が繋がってしまうことに気が付きますね。また店員さんに勧められて断れずに余計な物を買ってしまうのもこのタイプです。

安いもの弱い

「安物買いの銭失い」とは昔からあることわざなのに、物を捨てられない人はこういう側面も持っています。このような人は安く購入できたから特別に得した物だと必要以上の評価を物に与えてしまっています。

さらに安く売っているのに買わないと損するという心理に繋がり、まだ家にあるのにストックでいつか使うからと買ってきてしまうという行動に結びついてしまいます。

衝動買いをしてしまう

衝動買いはストレスの発散と思っている人はストレスの数だけ物が家に増えていきます。一旦購入してしまった物には捨てたら損をするなど、せっかく買ったのだからという気持ちが働き捨てられなくなるものなのです。

自分に自信がない

自分の判断に自信が持てない人も物が捨てられない人に見受けられます。もし自分の判断が間違っていたらと不安になってしまい、不安と一緒に物を抱え込むことになっているのです。

物が捨てられない人と捨てるのが得意な人の違い

洋服で悩む女性

物を捨てることが得意な人と捨てられない人の違いはなんでしょう。注目点は物に対する執着心です。執着心が強い代表といえば収取するのは本能というコレクターです。

なぜか男性に多いですね。こういう人は捨てることにとことん抵抗します。説得が難しく折り合いをつけるしかないケースです。収集すること自体に意味があるのですから捨てる訳がありません。

子供もよく分からない物を貯めこんだりすることがよくあります。本人にとっては宝物なので捨てられないのですが、気が付いたら本人も忘れているような物がたくさんあったりします。

忘れているから捨てようとするのに抵抗されるのは、目の前のことにだけ集中するという子供の特性が原因なのでしょう。

親の家の片づけということが社会問題になるほど年を取れば取るほど捨てられなくなる人もいます。これは現状が変わってしまうことへの恐怖心からくるバイアスがあるからです。

このように物に対する執着心が強いほど物が捨てられなくなる傾向にあるようです。

物を捨てられるようになるコツ

ゴミを捨てに行く女性

物を捨てられるようになるコツは逆説的ですが、まず捨てることです。「まず捨てろ。話はそれからだ」なんてことを言われるくらい取りかかるということが大事なのです。捨てることの心理的なハードルは捨てれば運気が上がると思い込むと上手くいくかもしれません。

完全なゴミから処分する

壊れている物、小さくなった服などなくても捨てても困らない物が必ずあるはずです。そういう物をひとつでも捨ててみましょう。それが突破口になることはよくあります。1日5個の物を捨てるという決まりを作るという方法もあります。

物を取っておくルールを作る

決めたスペース以上には買わないことにすれば必要以上に買わなくなり物が減らせます。また、1年以上使わなかったものや着なかったものは処分すると決めたり、賞味期限があるもののストックはスーパーに置いてあると割り切ることも大切です。

別の形にする

思い出のある物や頂き物に関しては写真を撮るという形で残すことも考えられます。

リサイクルショップを利用する

どうしても捨てることに抵抗があるのであればリサイクルショップを利用しましょう。売れてくれれば損をするという心理バイアスや処分する罪悪感から抜け出して物を減らすことができます。

それでも物が捨てられないときの対処法

ゴミを捨てるイメージカット

それでも物が捨てられない時は一旦まとめしまっておいて1年に1回見直すということをしてみましょう。今すぐ捨てなくてもいいということが捨てる抵抗感から解放してくれるでしょう。ただし、ダンボールだらけの部屋に住まなくてもいいように一定のルールは必要です。

特殊なケースとして病気や発達障害が原因で捨てられないことがあります。こういうケースでは捨てることを説得することがいいとは限りません。かえって問題が大きくなることもあるからです。

捨てられない原因が病気の場合には強迫神経症の一種や、認知症、うつ病、統合失調症などが考えられます。良かれと思って勝手に物を捨てたりすることは勧められません。

また発達障害であるADHDの場合は治るというものではありません。本人の特性ですのでそれを踏まえて対処するしかなくなります。きちんと病院と相談した上で対処することが大切になります。

すっきりと心も物も断捨離しましょう!

笑顔で掃除する女性

捨てられないということの裏側には実はいろいろな心理的なハードルが隠れていることが見えてきましたね。物を捨てる時になぜ抵抗感があるのだろうと自分の心を見つめれば心の無駄も断捨離できます。

物からも心のゴミからも解放されればよい運気にも巡り合える気がしませんか?すっきりした自分と部屋で幸せな生活を送りましょう。

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よくある質問

  • 物を捨てられない人はなぜ?

    ・「後で使うかもしれない」と思ってしまう
    ・物を捨てることは悪いと感じてしまう
    ・物が近くにあると満足する

    >> 詳しくはこちら

  • 断捨離のやり方は?

    1、物を分類する:必要な物・不要な物・保留する物、と3つに分類していきます。
    2、捨てるルールを作る:「〇年以内に使わなかったら捨てる!」「壊れたものは捨てる」などのルールを自分で作り、そのルールを守る意思を持ちましょう。断捨離では手放す基準は「1年間使わなかったもの」だそうです。
    3、意識を変える:物を捨てることは「物への執着を減らすことになり心が自由になる」、不要な物を捨てることは「大切なものだけが残る」などと、捨てることに対する意識を変えていくのもおすすめです。
    4、一度に全部捨てようとしない:一度に物を減らそうとすると挫折しやすくなります。少しずつ片付けて、小さな目標から達成させていきましょう。

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