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クッキーに焼き色がつかない原因6つ!
手作りクッキーが上手に焼けたときの喜びはひとしおです。
美味しいクッキーは、輪郭が薄いキツネ色で、真ん中が輪郭より少し薄い色をしているのが目安です。クッキーの出来がよければ、バターが香ばしく、表と裏に軽く焼き色がつきます。
逆に、焼き色が付かなかったり、色が薄く白っぽかったりする場合は、熱がうまく伝わらず、中が生焼けになっている可能性があります。
では、焼き色がつかないクッキーの原因は一体何なのでしょうか。その原因として挙げられているのが、以下の通りです。
- オーブンの温度が低すぎる
- 焼き時間が不足している
- 生地が厚い
- レシピ通りに作っていない
- 天板いっぱいに生地を敷き詰めて焼いた
- 冷蔵庫から出した直後で生地温度が低いまま焼いた
クッキーを焼くときの温度は170~180℃、時間は10~15分が基本です。しかし、同じ温度と時間の設定であれば、常に同じ結果が得られると思ったら、残念ながらそれは間違いです。
オーブンはメーカーや機種によって微妙なクセがあるので、何度か試して調整しながらちょうどいい焼き時間や温度を見つけましょう。そして、気をつけなければいけないのが、レシピ通りに作ることです。
材料がシンプルな分、レシピ通りの分量で配合する必要があります。また、クッキーの大きさや厚みに決まりはありませんが、実はおいしいクッキーを作るためのベストな厚みがあるのです。
焼く前の厚さは、5~6mmを目安にしてください。食感や味の感覚が一番いいのは、ちょうどこの厚さなのです。
また、「サブレ」は歯ごたえを重視するため1.2~1.5cm、柔らかい「ポルボローネ」は崩れにくいように1cmの厚みにするなど、種類に応じて調整することで味や食感を楽しむことができます。
《 ポイント 》
- クッキーの輪郭は薄いきつね色で、中心部は輪郭より少し薄い程度を目安に。
- 同じ温度と時間の設定でも、必ずしも同じ結果になるとは限らない。
- レシピに沿った正しい分量で配合し、生地の厚さは5mmを目安に。
クッキーの焼き色をキレイにつけるには
クッキー生地を厚くしない
クッキー生地が厚すぎると、中のクッキーに火が通りにくく、焼き色もつきにくくなります。生地が厚すぎると、焼く時に必要な温度が高くなり、クッキーに火が通るまでの時間も長くなります。
また、生地の大きさや厚さが均一でないと、サクサクなものもある一方で焼き色がつかない生焼け状態のクッキーもできてしまいます。
そこで、型押し前に生地を5~6mmの厚さに伸ばしておきます。焼きムラを起こさないように、麺棒などを使って生地を均一の厚さに伸ばしましょう。
オーブンのクセをつかむ
オーブンにはそれぞれ「クセ」があります。焼き色の強いところと弱いところの違いがわかったら、途中で天板の前後左右を入れ替えると、ムラなく焼き色をつけられます。
一度に2枚以上の天板を使って焼くとオーブンの中が過密になるため、温度や焼き時間が変わる可能性があります。
天板は1枚だけ真ん中の位置で焼くのが理想ですが、2枚同時に焼く場合は、それぞれの天板の位置を入れ替えながら焼くと、均一に焼くことができます。
天板いっぱいに生地を敷き詰めない
クッキー生地を天板いっぱいに敷き詰めて焼くと、間隔を空けて並べた時よりもクッキー生地全体に熱が伝わりにくくなります。
ぎゅうぎゅうに並べるのではなく、生地ひとつひとつの間隔を空けて並べるのが、焼きムラをなくし色をキレイにつけるコツです。
天板の上でクッキーを冷ます
キレイな焼き色がついたサクサクのクッキーを作るには、焼いた後すぐによく冷ますことが一番簡単な方法です。クッキーが焼きあがったら、クッキーを乗せたままの天板をオーブンから取り出し、3~5分休ませておきましょう。
ずっと置いておくと逆に湿気が溜まってしまうので、ヘラでクッキーをそっと持ち上げて1枚ずつ網の上に移し、湿気を溜めないようにしましょう
《 ポイント 》
- 生地を5~6mmの厚さに均一に伸ばしてから型押しする。
- 焼き色が強いところと弱いところなどオーブンのクセをつかんでおく。
- 生地ひとつひとつの間隔を空けて天板に並べる。
- 焼き終わった直後のクッキーを上手に冷ます。
クッキーの焼き時間と温度
生焼けの味がするクッキーは食べてはいけない
ご家庭で手作りクッキーを焼くとき、中まで火が通っているかどうかがわかりにくく、困ったことはありませんか?
そんな時には、焼き上がったクッキーを少し食べてみて、生の生地の味がしないか確認してみましょう。粉っぽさや粉っぽさが残っている場合は、加熱が不十分な可能性があります。
クッキーをもう一度焼かずに素焼きの状態で食べると、お腹を壊してしまいます。小麦粉に含まれるβデンプンは消化されにくく、腸壁を刺激して腹痛を起こすので、そもそも生で食べるのはNGです。
ほんのちょっとの量でも体に合わない場合があるので、よく火を通したものを食べるようにしましょう。
クッキーを焼く温度の目安
クッキーを焼く温度は170~180℃です。150℃前後では、ほとんど焼き色がつきません。
オーブンのクセにもよりますが、180℃に予熱設定していてもいざ焼くときになってオーブン庫内の温度が下がっていることがあります。
オーブンの予熱設定を20℃ほど高い200℃に設定し、焼く時には180℃まで温度を下げて、うまく焼ける条件を整えておきましょう。オーブンの温度が適温になったかどうか、オーブン用の温度計で確認すると失敗がありません。
クッキーの底面だけが焦げている場合は、温度を10℃ほど下げるなど、様子を見ながら温度を調整してみましょう。
クッキーを焼く時間の目安
クッキーの焼き時間は10~15分が基本です。通常は180℃に予熱したオーブンに生地を入れ、様子を見ながら12分ほど焼くとよいでしょう。
キッチンタイマーやオーブン内蔵のタイマーを使い、レシピに記載されている最短時間に設定しておきましょう。
時間がきたら、1分ごとに焼き上がりを観察し、時間を調整します。オーブンの扉の開閉で庫内温度が変動するので、クッキーが焼いている間は何度もオーブンを開けるのは避けてくださいね。
とは言うものの、ムラなく焼き色がつくように、場合によっては、途中で天板の前後左右を入れ替えなければならないこともあります。
以上のことを踏まえて、焼き時間や温度が変わってしまうことを頭に入れておきましょう。
《 ポイント 》
- 生焼け状態のクッキーを食べるとお腹を壊してしまう。
- 焼くときの温度は170~180℃、時間は10~15分が一般的。
- レシピにあった表示時間の最も短い時間に設定し1分ごとに時間を調整する。
クッキーを美味しく焼くコツ
必要以上に生地をこねくりまわさない
材料を混ぜ合わせるときのポイントは、こねくりまわさず切るように混ぜることです。
生地をまとめようと強く混ぜてしまいがちですが、粘りが出る前に一塊にしてしばらく置いておくことが大切です。バターがある程度なじんでくれば、滑らかになってきます。
オーブンの温度加減をチェックしながら焼く
クッキー生地を程よい厚さにして型で抜いたら、あとはオーブンで焼くだけです。ちょうどよい焼き色に仕上げるには、オーブンの温度を調整するのがポイントです。
レシピ通りの設定温度と時間を守っているのに、クッキーに焼き色がつかなかったり、ムラができたりするのは不思議ですよね。
あるいは、きつね色になるまでしっかり焼くと、焼き上がりのクッキーが硬く、少し焦げたような感じになってしまいます。
ご家庭のオーブンはそれぞれ違うので、何度かクッキーを焼いて、オーブンのクセをつかむしかないのです。オーブンのクセがわかるまでは、オーブンの近くにいて、焼き上がりの少し早い段階で焼き色を確認することで失敗を防ぐことができます。
焦げてしまったクッキーは元に戻りませんが、軽く焼き色をつけたクッキーは再度焼き直しすることができますよ。
生地は冷蔵庫で冷やして休ませておく
生地を冷蔵庫でしっかり冷やすことは、絶対に必要なステップです。クッキーを作る前に生地をラップでぴったりと包み、冷蔵庫で1時間以上寝かせましょう。
室温が高いと生地がベチャベチャになってしまうので、ここでしっかり冷やしておくと、その後の型抜き作業がとても楽になります。
冷やし方が足りないと、バターが溶けて柔らかくなり、必要以上に生地をこねることになり、クッキーの形が崩れてしまいますよ。
《 ポイント 》
- 材料はこねくりまわさずに切るように混ぜる。
- 少し早めのタイミングで焼き色をチェックしながら焼く。
- 生地をラップでぴったりと包み、冷蔵庫で1時間以上寝かせる。
最後に
クッキーに焼き色がつかない6つの原因をご紹介しました。思い当たるものはありましたか?
- 材料の混ぜ方。
- 生地の厚さ。
- クッキーを成形する前に生地を冷蔵庫で寝かせる。
- オーブンで焼く時の訂正な温度と時間。
- オーブンの様子を見ながら焼き上がりのタイミングを計る。
ムラなくおいしく焼くためのポイントを参考に、楽しいおやつの時間や素敵なプレゼントに、ぜひクッキーを手作りしてみてくださいね!