目次
窓サッシを掃除する準備
窓サッシの掃除に必要な道具を用意します。
準備するもの
- ドライヤー
- 掃除機
- 食器用洗剤(または重曹水)
- バケツ(多めに水を入れて準備する)
- ぞうきん(使い捨てできるもの)
- 歯ブラシ(使い捨てできるもの)
- つまようじ
この7点を準備しておけば窓サッシの掃除がスムーズにできます。
窓サッシを掃除する方法とコツ
手順1.窓サッシの汚れを掃きだす
まずは窓サッシのゴミやホコリを掃き出します。この際、窓サッシ部分が湿気で湿っていたらドライヤーを使ってゴミやホコリを乾燥させます。
乾燥させることにより、汚れを履きだしやすくし、また掃き出したゴミやホコリを掃除機で吸い込みやすくするためです。掃除機内に水分を含む湿ったゴミを吸い込むと湿気によって掃除機の故障に繋がってしまいます。
乾燥させた窓サッシのホコリは歯ブラシで掻き出してください。歯ブラシでは届かない隅のゴミやホコリはつまようじを使って掻き出すといいでしょう。
長年掃除をせずに溜まってしまったゴミやホコリは、硬く固まっているのでマイナスドライバーなどで削り取りたくなってしまうかと思いますが、金属製の工具はサッシを傷つけてしまう可能性が高いのでおすすめしません。
汚れが硬く固まってしまっている部分は、掃除機で他のゴミやホコリを吸ったあとで水を吸わせてやわらかくしてから取ります。
最近の100円ショップではサッシの幅にあわせたサイズのほうきやブラシ、また固まってしまった汚れをかき出しやすくするブラシなど用途別にさまざまな便利グッズが販売されています。これらを使うことで、短時間で効率よく掃除をすることもできるようになりますし、なんと言っても100円ですので、汚れがひどい場所を掃除する前には100円ショップを覗いてみることをおすすめします。
手順2.掃きだした汚れを掃除機で吸い込む
歯ブラシやつまようじで掻き出したゴミやホコリを掃除機で吸い込みます。ゴミやホコリが濡れたり湿っている場合は、掃除機を使わずにぞうきんで拭きとってください。
手順3.固まった汚れを歯ブラシで掻き出す
水で濡らした歯ブラシで、窓サッシをこすって汚れを落とします。 硬く固まってしまったゴミやホコリは水を含ませてやわらかくしてからゴシゴシ掻き出します。
窓サッシに水を撒いてから一気に掃除をしても良いのですが、ゴミとホコリで汚れた水がお部屋の中に入ってしまうことがあるので注意してください。
窓サッシに溜まってしまうゴミやホコリは外からの土ぼこりなどですので、酷い汚れでない場合は、特に洗剤を使わなくても水だけでキレイに落とすことができます。
100均に「ペットボトルサッシ掃除用ブラシ」というものがあり、ペットボトルに水を入れてサッシ用のブラシをつけ、水を出しながら窓サッシを掃除できるすぐれものがあります。使用時はお部屋に水が入らないように注意してください。
手順4.仕上げに窓サッシをぞうきんで拭く
最後に水で濡らしてからしっかり絞った雑巾で仕上げ拭きをします。
窓サッシのカビを落とす掃除方法
外気との気温差が大きい窓の近くは結露によって水が溜まり、カビが発生しやすい環境になっています。窓サッシに黒いドロドロした汚れがついていたらそれはカビです。発生してから間もないカビでしたら、アルコール除菌のスプレーを使って窓サッシを拭くだけでキレイにすることが出来ますが、それで消えない頑固なカビでしたら片栗粉を使ってキレイにしましょう。
片栗粉でカビを落とす
- 大さじ1杯の片栗粉と塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を大さじ1杯使い捨ての紙皿や紙コップに入れて割り箸でぐるぐる掻き回しペースト状の手作り洗剤を作ります
- ペースト状の手作り洗剤を窓サッシのカビの上に乗せて5分間放置します。長時間放置してしまうと塩素系洗剤は窓サッシのゴムを劣化させてしまうので注意してください
- 5分後、いらない布や濡れたティッシュペーパーなどで窓サッシを拭き取ればカビはキレイに落とせます。片栗粉を塩素系洗剤と混ぜてペースト状にすることによって、カビに洗剤が密着した状態になるのでカビの根元までしっかり届いて効果的にカビを落とすことが出来ます
塩素系の漂白剤は基本的に「混ぜるな危険」です。酸性のものと混ざった場合に塩素ガスを発生し人体に影響をおよぼす事態となります。
詳しくないかたの場合は、塩素系漂白剤と同じ成分で泡タイプのカビ落としスプレーなどを使うことをおすすめします。
重曹でカビを落とす
重曹は塩素系漂白剤と違い人の身体にも優しいので小さなお子さんがいる家庭はこちらをお試しください。
- 重曹とクエン酸を1:1の割合で混ぜ合わせます
- 手順1で混ぜ合わせた粉をカビに振り掛けます
- 振りかけた粉に霧吹きで水を吹きかけます。すると化学反応が起こって泡立ちますますので、そのまま30分程放置します
- 放置後は要らない布や濡れたティッシュなどで拭き取ればカビはキレイに落とせています
窓サッシのカビを掃除せずに放置してしまうと、カビにとっては居心地が良く、どんどん繁殖して広がってしまいます。カビは健康にも害をおよぼすことになりますので、見つけたら放置せずになるべく早くお掃除しましょう。
重曹とクエン酸の2つがない場合は、重曹をふりかけて
その上に水で10分の1に薄めた酢水をスプレーすることで、発泡して同じ効果を得ることができます。
その他の窓サッシの掃除方法
木工用ボンドを使う
木工用ボンドは、窓サッシの掃除道具として活躍します。木工用ボンドは、塗って乾くと透明になってペリっと剥がすことが出来ます。
その特性を利用して、サッシの隅など細かいところに厚めに塗って、白いボンドが透明になったらペリペリと剥がすだけで汚れを一緒に取ることができます。狭い隙間や細かい部分のホコリを取るのには最適な掃除道具といえますね。
スチームクリーナーを使う
スチームクリーナーがあればわずらわしい手間も一気に解消されます。高温の蒸気と圧力で汚れを一気に落とすことができます。高温の蒸気で掃除をするのでカビ対策や雑菌除去にも効果的です。洗剤を使わずに水だけで汚れを落とすので赤ちゃんや子供、ペットがいるご家庭でも安心して使うことが出来ます。
窓サッシを掃除する際の注意点
カビ取りで使った洗剤を放置しない
窓サッシのカビを落とす際は、洗剤の放置時間に注意してください。長時間放置してしまうと窓サッシのゴムを劣化させてしまいます。掃除をしたために隙間風の原因になってしまっては嫌ですよね。
窓と網戸を外す時は説明書をしっかり確認する
簡単に窓サッシを掃除するコツという事で、少し大掛かりになってしまうので割愛していましたが、本来は網戸と窓ガラスを外してから窓サッシの掃除をすることをおすすめします。窓や網戸が重なった部分の掃除は大変やりづらく、窓と網戸を外すことができれば一気にきれいに窓サッシを掃除をすることができます。
窓と網戸を外す場合はメーカーの説明書をよく読んでからにしましょう。よく確認せずに取り外しをしてしまうと窓や網戸がうまくつけられなくなってしまう場合があります。
一人の時は窓を外さない
窓サッシに付いている状態ですと簡単に動かせるので重さが感じられないかと思いますが、窓ガラスが入った枠はかなりの重さになります。1人で窓を外して重さに耐え切れず倒してしまうとガラスが割れて大変危険な上、掃除の手間も増えてしまいます。窓を外す時は1人では行わず2人以上で必ず作業してください。
難しいと感じたら窓を外さない
家の2階以上の部分にある窓や網戸だったり、外したり元に戻すことが難しそうな窓や網戸の場合は破損させたり怪我をしてしまう危険があります。ご自分で掃除をせずにハウスクリーニングなどのプロの清掃業者に依頼することも掃除方法の1つです。業者に依頼する場合は清掃手数料がかかりますが、ケガをする危険を考えたらプロへ依頼を検討してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか?窓サッシの汚れに気がついても、お掃除まではなかなか手がまわらず後回しにしているかもしれませんが、ゴミやホコリの汚れがカビ菌の温床になってしまうことを忘れないでくださいね。
窓サッシの掃除だけをしようとするとなかなかできないものですが、普段掃除機を掛ける際に窓サッシのホコリも一緒に吸ってしまいましょう。ちょっとの手間ですがホコリが溜まらなければカビの発生の予防になります。
毎日の掃除ではなかなか手をつけないサッシの掃除。汚れがひどくなってはかえって掃除が大変になり気分的にも見て見ぬふりをしたくなる場所でもあります。
本ページで紹介されている掃除方法で1度しっかり掃除をして、その後は毎日とは言わないまでも週1回から2週に1回のペースで掃除機をかけてあげるようにしましょう。汚れがたまらなくなり、掃除も楽になりますよ。
家事アドバイザー・節約アドバイザーとしてテレビ・講演・コラム連載などで活動。頭を使って賢くスマートに、時間とお金をバランスよく使う暮らし方を提唱。著書に「シンプルライフの節約リスト」(講談社)などがある。
基本は普段の掃除でこまめに掃除してあげることが大切。既に汚れが貯まってしまっている場合は、使い古しの歯ブラシや100円ショップで売っているサッシ用の小さなブラシを使って汚れをかきだし、その後にしっかりと雑巾でふき汚れを落としてあげましょう。