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部屋が寒い原因
部屋が寒い一番の原因は窓です。部屋の暖かい空気の約50%は窓から逃げていき、同時に外からの冷たい空気が窓の隙間から入り込んで寒い部屋になります。
また、冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上にたまるという性質がありますので、エアコンをつけても足元が暖かくなるのが遅いのもこの性質のためです。
寒い部屋を効率よく暖かくする一番の方法は「床の熱を部屋全体に循環させる」「窓の隙間を防いで部屋の暖かい空気を外に逃がさないこと」ということですね。
部屋が寒い時の対策として「床」と「窓」の対処方をご紹介致します。
寒い部屋に暖かい空気を循環させる方法5選!
部屋の暖かい空気が逃げるのは窓だけではありません。10%~2%は床、壁、天井からも逃げます。冷たい空気は下にたまり、暖かい空気は上にたまるという性質がありますので、床を暖めることによって床の熱が上に循環して部屋全体を暖めることができます。
①断熱カーペットを敷く
ウールや羊毛など断熱効果が高い材質で作られているカーペットや、カーペットの裏に特殊加工をしているものもあります。アルミシートやコルクマットなど他の防寒アイテムとの併用をおすすめします。
②アルミシートを敷く
保温効果が高いアルミシートは防寒グッズとして重宝されています。お弁当ボックスや袋の内側にアルミシートが貼られているのが多いですね。アルミシートをカーペットの下に敷くことで保温効果を高めてくれます。
③ジョイントマットやコルクマット敷く
赤ちゃんや小さな子供をフローリングの硬さから守る目的でジョイントマットやコルクマットを使用されている方が多いですが、実はジョイントマットやコルクマットは防寒にとても優れていて、マットを敷いた場所は床の冷たさは感じません。
ジョイントマットやコルクマットは人に害のないEVA樹脂でできていますので安心です。ジョイントマットは結合部分にゴミが入り込みやすいのでこまめにお掃除するかカーペットの下に敷くなどの併用も良いと思います。
④ホットカーペットを敷く
ホットカーペットは床の寒さ防止の人気アイテムですね。直接足元を温めますので体が早く温まります。冷たい空気が下に集まってもホットカーペットの熱が上に流れますので空気が循環されて部屋全体が暖まるのも魅力です。また他の暖房器具と比べて電気代も安いので節約になります。
⑤防寒用ルームシューズを履く
下に冷気が集まりますので防寒用のルームシューズやスリッパをおすすめします。防寒用シューズは空気を通しにくい素材で作られていますので冷たい床を歩いても大丈夫です。
寒い部屋を暖かくする防寒対策10選!
窓からの冷気をカットして、部屋の暖かい空気を逃がさない方法をまとめました。
①隙間テープを貼る
窓の隙間風を防ぐために一番使われている方法ですね。窓の隙間にテープを貼ることで部屋の暖かい空気を外に逃がさず、外から入り込む冷気や隙間風を防ぐことができます。隙間テープは100均でも販売されていますのでお手軽な寒い部屋の防寒グッズですね。
手順
- 汚れの掃除
隙間テープを貼るサッシや窓枠の汚れをキレイに落とします。窓枠に汚れが残っていると隙間テープをきちっと貼ることができずカビが発生する原因になりますので注意しましょう。 - テープの開閉テスト
隙間テープを貼る場所に、10cmほどの隙間テープを貼って窓が開け閉めできるのかをテストしましょう。隙間テープにもサイズがありますので、テープのサイズが合わずに窓が開け閉めできないこともあります。 - 隙間テープを貼る
隙間風が入ってくる位置を確認し、隙間テープを貼ります。隙間テープを貼る順番はサッシ、窓枠の順番が良いようです。外から入ってくる冷気の約40%は窓のサッシから入ってきますので先にサッシ部分の隙間を埋めてから他の隙間を確認しながら貼りましょう。
②プチプチシートで窓の隙間を埋める
プチプチシートは一般的に梱包で使用されていますが、断熱効果にも優れていますので窓の隙間対策として活用できます。
用意するもの
- プチプチシート
- メンディングテープ
- 両面テープ
手順
- プチプチシートを窓のサイズに合わせてカットします。
- 窓の四隅にメンディングテープを貼り、さらにその上に両面テープを貼り付けます。メンディングテープは、両面テープの剥がし跡を防ぐためのものです。
- プチプチシートの凹凸がある面を窓に貼り付けます。プチプチの凹凸面と窓の間に空気の層ができることで熱を逃がさず断熱することができます。
③冷気をブロックするシートを貼る
窓にピタッと貼るだけで外からの冷気をブロックして、保湿力も発揮してくれるシートがあります。「ワタナベ工業 省エネシート 冷気をブロック窓ぴたシート」は結露の水滴を吸収する効果もありますのでカビの繁殖を防止する効果もあります。また何度も貼りなおしができるのも魅力です。
④断熱カーテンをつける
外からの冷気をシャットアウトするためにカーテンは機密性や断熱性に優れたものを選びましょう。断熱カーテンの生地には様々な種類があります。遮光カーテンは生地を高密度に織り込んでおり、完全遮光カーテンはカーテンの裏地に生地の隙間を埋めるための特殊なコーティングをしています。
また、遮光の生地を2枚重ねした二重遮光カーテンもあります。断熱カーテンの効果的な使い方として、カーテンのすそを床に長めにたらし、カーテンの下から入ってくる冷気を防止します。カーテンの色はオレンジなどの暖色系を使用すると暖かいイメージの部屋になりますのでおすすめします。
⑤ ビニールカーテンつける
一般的に、レースのカーテンと普通のカーテンの2種類つけていると思いますが、レースのカーテンの代わりに空気を通さないビニールカーテンをつけます。ビニールカーテンは左右2枚に分かれているものより、横一列の1枚ものが断熱効果があります。
⑥ スタイロフォームを置く
断熱材にスタイロフォームというものがあり、窓の部屋側にスタイロフォームを設置することで断熱することができます。スタイロフォームの価格は比較的安く、ホームセンターによっては希望の大きさにカットしてもらえますので、購入する前に窓枠を含めた長さを測っておきましょう。ただし、窓の開け閉めする度にスタイロフォームを外す必要がありますので、頻繁に開け閉めする窓には向いていません。
用意するもの
- スタイロフォーム:厚さ50mm程度
- 両面テープ、またはマグネットシート
設置方法
- マグネットシートをスタイロフォームに貼り付けて室内側の窓枠に設置します。
- スタイロフォームの四隅に両面テープを貼り、室内側の窓枠に設置します。
⑦プラダンを置く
プラダンは「プラスチックダンボール」の略です。プラダンを部屋側の窓に立てかけることで隙間風を防ぎ、半透明なので光を通すメリットがあります。また、上手くセットできると結露を防ぐ効果もあります。大きいホームセンターではプラダンを希望の大きさにカットしてくれますので窓のサイズをきちっと測っておきましょう。
用意するもの
- プラダン(プラスチックダンボール)
- カッター
- 両面テープまたはマグネットシート
手順
- 窓のサイズに合わせてプラダンをカットします。
- プラダンの裏面にマグネットシートを貼りつけ、部屋側の窓枠にくっつけて設置します。またはマグネットシートの代わりに両面テープを貼って設置します。
- プラダンを設置すれば完了です。
⑧窓ガラス専用断熱シートを貼る
窓ガラス用の断熱シートも色々種類があります。プチプチと同じような気泡のシート、ガラスの断熱を強化する透明フィルムなど、今回は人気がある水で貼るタイプの断熱シートをご紹介します。
用意するもの
- 断熱シート(水貼りタイプ)
- 霧吹き
手順
- 窓ガラスをきれいにする
部屋側の窓ガラスについている汚れやホコリをきれいに落とします。 - 断熱シートのカット
予めに測った窓の大きさに合わせて断熱シートをカットします。または、窓ガラスにシートを当てて貼る位置を確認し、油性ペンで印をつけておき、それを目安に通りにシートをカットします。 - 水をスプレーする
きれいにした部屋側の窓ガラスにまんべんなく水を吹きかけます。 - 窓に断熱シートを貼る
窓ガラスの上部に断熱シートを合わせ、手のひらで下に向かってゆっくり貼り付けます。粘着力が弱くなった場合は水をスプレーしてから貼り付けましょう。 - 乾くまで放置
断熱シートを貼り付けた後、完全に乾くまで放置しピッタリ密着されていれば完了です。
⑨夜は雨戸・シャッターを閉める
窓からの冷気を防ぐ一番手軽な方法は夜は雨戸やシャッターを閉めることです。窓の防寒は部屋側からの対処が多いですが、外側の窓ガラスは直接冷たい空気と接していますのでそれを防ぐことで効率良く冷気をカバーすることができます。
⑩身近なものでサッシの隙間を埋める
窓のサッシの隙間からも冷たい空気が入ってきますので、らないスポンジ、新聞紙、布、タオルなどで隙間をうめてすきま風を防ぎます。隙間テープと同じですね。
効率良くカラダを温めるコツ
寒い部屋の窓や床の防寒対策以外に直接体を暖めて防寒する方法をご紹介します。
生姜は体を温める効果に優れていますので、お料理や飲み物に使ってみましょう。紅茶にチューブ状のすりおろし生姜を入れるとすぐほんわか温かくなりますよ。
体からの熱を逃がさないために重ね着が効果的ですが、ただ重ねるのでは無く、空気の層ができるように工夫して重ね着します。例えば、1枚目に下着、2枚目に下着と隙間ができるシャツなど、3枚目に空気の層をさらに増やすセーターやカーディガンを着る…など。体の熱を逃がさないように工夫した重ね着をしてみてください。
まとめ
窓の寒さ対策のポイントは「気密性」と「断熱性」です。外からの冷気が部屋に入ってくる、部屋の温度が外に出て行く、その流れの原因の元は窓ですので今回ご紹介した窓の寒さ対策でお部屋を暖かくしてください。
もし窓の寒さ対策をやっているのに、体が温かくならないという方は、ストレスが原因かもしれません。ストレスや疲労や寝不足などが続くと自律神経が乱れて血液の循環が悪くなり体温調整がスムーズにできなくなるそうです。
寒さは健康にも負担をかけますのでしっかり窓や床の寒さ対策をしていつも暖かいお部屋で気持ち良く過ごしましょう。