蛍光灯がつかないのに豆電球はつく原因!解決方法まで徹底解説

蛍光灯を取り外す人の後ろ姿

「蛍光灯がつかないのに豆電球はつく」時は、蛍光灯の寿命や照明器具の故障などが原因であると考えられます。豆電球はつくけど買ったばかりの蛍光灯がつかない時は、点灯管の接続が悪いことが原因の可能性もあります。急に蛍光灯がつかない原因、蛍光灯がつかないのに豆電球はつく原因、解決法、蛍光灯の交換方法を解説します。

蛍光灯がつかない原因

複数の取り外された直管型蛍光灯

蛍光灯の寿命

蛍光灯がつかない原因として、一般的な蛍光灯の寿命である約6000時間~約12000時間を超えて使用したことが考えられます。

「消し忘れてしまった」「つけっ放しにしてしまった」ということがよくありますが、蛍光灯の寿命を短くします。交換してからそんなに経ってないのに故障かな?と思ってしまいますよね。

蛍光灯安定器の寿命

蛍光灯がつかない原因として、一般的な蛍光灯安定器の寿命である約10年を超えて使用したことが考えられます。時間は約40000時間です。

蛍光灯を点灯させるための装置なのですが、安定器の劣化は蛍光灯の寿命にも影響します。古い安定器を使用していると蛍光灯の寿命を短くしてしまう可能性があるんです。

蛍光灯を発光させ、その明かりを安定させるための装置ですので、新品の蛍光灯なのにつかない、暗く感じる、一瞬ついて消えるなどの不具合が生じる可能性があります。

点灯管の寿命

蛍光灯がつかない原因として、点灯管の点灯回数を超えて使用したことが考えられます。電子点灯管の点灯回数は約60000回、超寿命点灯管の点灯回数は約18000回です。

寿命が近くなると蛍光灯の点灯に時間がかかるようになり、チカチカと光るだけでつかないということが起こることがあります。蛍光灯を交換する時、点灯管も一緒に交換するのが基本とされています。

照明器具の劣化

蛍光灯がつかない原因として、照明器具の劣化が考えられます。一般的には10年を目安に交換するとよいとされています。

劣化した照明器具の使用を続けると、蛍光灯がつかない原因になるだけではなく、発火・発煙・異臭などの原因にもなる可能性があるためです。

照明器具の種類によってはご自身で交換できるものもありますが、基本的には専門的な知識がある方や電気工事士免許をお持ちの方にお願いしてください。

照明器具との不一致

蛍光灯がつかない原因として、照明器具との不一致が考えられます。蛍光灯には「スタータ形」「インバータ形(高周波点灯)」「ラピッドスタート形」という3種類の点灯方式があります。

点灯管(グロースタータ)を利用して点灯させるのがスタータ形の蛍光灯です。一般的には小型の照明器具に使用されています。

照明器具の値段は高額であるものの、即時に点灯すること・明るいこと、省エネであることから普及しているのがインバータ形(高周波点灯)です。明るさを調整することができる調光可能器具に使用することができます。

蛍光灯が即時に点灯するように設計されているのがラビットスタート形の蛍光灯です。インバータ形が主流になる前、一般的に普及していた蛍光灯です。蛍光灯安定器が大きく重いという特徴があります。

このように蛍光灯には3種類の点灯方式があり、照明器具との不一致によって蛍光灯がつかない問題が起こることがあります。

照明器具によっては推奨される蛍光灯の点灯方式がありますが、異なる点灯方式の蛍光灯を使用した場合、許容範囲を超えた電気が流れてしまう、照明器具が故障するなどの可能性があります。

蛍光灯がつかないのに豆電球はつく場合

豆電球だけ点灯した照明器具

蛍光灯や点灯管の接続部分の緩み(スタータ形)

スタータ形の蛍光灯や照明器具である場合、蛍光灯や点灯管の接続部分に緩みが生じている可能性があります。

丸型の蛍光灯の端子の接続部分に緩みが生じている場合、接続部分であるソケットをグッと押すようにしてみてください。一度、蛍光灯を取り外し、ソケットとの接続部分をよく確認しながら繋いでみるとよいです。

点灯管にも同じように接続部分に緩みが生じることがあります。もう少しキュッと回してみる、取り外してからゆっくりと回してみるなどしてみてください。

点灯管を取り換えていない(スタータ形)

スタータ形の蛍光灯や照明器具である場合、蛍光灯のみ取り換え、点灯管を取り換えていない時、蛍光灯がつかないのに豆電球はつくということが起こることがあります。

点灯管が寿命を迎えてしまっている可能性があります。点灯管を取り換えた後、蛍光灯が点灯するか確認してみてください。蛍光灯と点灯管は必ずセットで取り換えるという癖をつけておくと、蛍光灯がつかないということを防ぐことができます。

蛍光灯の接続部分の緩み(インバータ形)

インバータ形の蛍光灯や照明器具である場合、蛍光灯の接続部分に緩みが生じている可能性があります。

丸型の蛍光灯の端子の接続部分に緩みが生じている場合、接続部分であるソケットをグッと押すようにしてみてください。一度、蛍光灯を取り外し、ソケットとの接続部分をよく確認しながら繋いでみるとよいです。

照明器具の故障(ラビットスタート形)

ラビットスタート形の蛍光灯や照明器具は、基本的には一般家庭では使われていません。蛍光灯が2本ある場合、2本とも新しいものに取り換えなければ点灯しません。

取り換えても点灯しない場合、照明器具の故障が考えられます。必ず専門的な知識がある方や電気工事士免許をお持ちの方にお願いしてください。

蛍光灯がつかない時の解決方法

リビングルーム

蛍光灯や点灯管の接続部分に緩みがないか確認してください。

一度、蛍光灯を取り外し、ソケットとの接続部分をよく確認しながら取り付けることをおすすめします。ゆっくりと最後までグッと押してください。取り換える時は、蛍光灯と点灯管のどちらも新しいものに取り換えてください。

照明器具の使用年数を確認してください。取り換えの目安である10年を過ぎている場合、不具合や故障によって蛍光灯がつかない可能性が高いです。

何をしても解決されない時、今すぐに解決しなければならない状況である時は、地元の電気屋さんに見てもらってください。壁スイッチや配線に不具合や故障がある可能性も考えられます。

蛍光灯の交換方法

丸型蛍光灯2本

丸型蛍光灯の交換方法

  1. 電源を切ってください。(壁スイッチをOFFにするなど)
  2. 蛍光灯と接続されているソケットを引き抜きます。
  3. 蛍光灯を支えている金具を取り外します。
  4. 新しい蛍光灯に金具を取り付けて支えます。
  5. 新しい蛍光灯にソケットを接続します。

丸型蛍光灯は1本売り・2本売り・3本売りなどあります。複数ある蛍光灯のうち、1本だけつかなくなってしまうことがありますが、基本的には全て新しいものに交換してください。蛍光灯の寿命の延ばすことができます。

直管型蛍光灯の交換方法

  1. 電源を切ってください。(壁スイッチをOFFにするなど)
  2. 蛍光灯を「引く」「押す」などして取り外します。
    (※直管型蛍光灯には、90度に回転させて下に引くことで取り外すタイプ、片方に押してスライドさせながら取り外すタイプがあります。どちらのタイプなのかを確認してから取り外してください。)
  3. 取り外した方向とは逆方向から新しい蛍光灯を取り付けます。

一般家庭ではほとんど使われないタイプの蛍光灯ですが、左右にあるカバーを回しながら中央に寄せ、蛍光灯を下に引くことで取り外す方法があります。取り外し方が「引く」「押す」のどちらでもない場合、このタイプの直管型蛍光灯である可能性があります。

直管型蛍光灯のLEDへの交換はご自身ではできません。蛍光灯安定器を取り外すための工事が必要なためです。必ず専門的な知識がある方や電気工事士免許をお持ちの方にお願いしてください。

最後に

照明器具の取り換えをする男性

蛍光灯がつかないのに豆電球はつく原因は主に9つあります。

  • 蛍光灯の寿命
  • 蛍光灯安定器の寿命
  • 点灯管の寿命
  • 照明器具の劣化
  • 照明器具との不一致
  • 蛍光灯や点灯管の接続部分の緩み(スタータ形)
  • 点灯管を取り換えていない(スタータ形)
  • 蛍光灯の接続部分の緩み(インバータ形)
  • 照明器具の故障(ラビットスタート形)

蛍光灯の点灯方式の種類(3種類)の違いや照明器具によって原因は様々にあります。当てはまりそうなものをひとつずつ確認してみてください。

確認や取り換えをご自身で行う時、「感電したらどうしよう…」と不安になることがあります。正しく行えないことで危険な場合もありますので、専門的な知識がある方、電気工事士免許をお持ちの方、お住まいの地域の電気屋さんにご相談ください。

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