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節分で豆を食べる由来
昔は穀物には生命力と魔除けの力が宿ると言われていました。また、節分で使う豆は、神社やお寺でお祓いをして清めた豆、「福豆」と呼ばれる縁起の良い豆を使っていたそうです。
福豆をまいて、邪気を追い払い、福豆を食べることで災害や病気などの悪いことから、家を守ると考えられていました。
現在では、豆まきの豆を神社やお寺で清めることをする習慣はありませんが、前まきをする前に神棚にお供えをするという作法は残っています。
節分に必要な豆の数はいくつが正しい?
2月3日の節分には、豆をまいて、年齢の数だけ豆を食べるという習慣がありますが、年齢については、満年齢の数を食べるという人と、数え年の数を食べる人、と分かれます。さらに、プラス1個を追加する人とそうでない人とがいます。
満年齢:生まれた年を0歳として、誕生日を迎えるごとに、年齢が1歳増える数え方です。生まれた1年後が1歳となります。一般的に、書類などに年齢を記入する際は、満年齢の年を記入します。
数え年:生まれた日を1歳として、1月1日の元旦に年齢が1歳増える数え方です。例えば、2018年12月1日に生まれた場合、その時点で1歳とし、2019年1月1日に2歳になるという考え方です。この場合、満年齢では0歳です。
満年齢か数え年かは、地域によっても異なります。
節分の豆の数え方や年齢の数を食べる理由
節分は、昔は立春の前日で、現在でいう大晦日のような日と考えられていました。神社やお寺でお祓いをして清めた豆、「福豆」を、年の数だけ身体に取り入れることで、次の年も健康で幸せに過ごせますように、と願ったとのことです。
年齢にプラス1個を足して食べる場合は、次の年のことを指し、来年も健康で幸せに過ごせますように、という意味で多めに食べるようになったと言われています。
節分の豆まきの正しいやり方
準備するものは、福豆(炒った大豆)または、落花生。地域によっては、大豆ではなく落花生を使います。落花生は殻付きのもので、芽が出ない、散らばらない、拾って食べるのに抵抗がない、などのメリットがあると言われています。
豆をまくのは、その家の主人か年男・年女、厄年の人、がするのが良いと言われています。年男・年女には、その年の干支に生まれていることで縁起がよく、悪い気を追い出せるためと言われ、厄年の人は厄払いとして、豆をまくと言われています。
豆のまき方は、邪気である鬼を家から追い出すイメージで、部屋から玄関の方向、または窓から外へ向かって、「鬼は外」で豆を投げます。そして、「福は内」で今度は、部屋に向かって豆を投げます。このやり方で部屋の奥から、玄関まで順番に行います。そして、豆まきが終わった後に、投げた豆を拾って食べます。
節分の豆まきで豆が食べきれない場合
豆まきの後、年齢分の豆が食べきれない時は、豆まき用の豆が余ってしまったら、福豆を入れた「福茶」がおすすめです。
昔は節分とは現在の大晦日のように、新年を迎える前日であったため、新年を迎えるにあたって、邪気を祓うために飲んだ福茶というお茶に、福豆を入れていただくようになったそうです。
福豆にお茶を注ぐだけでも良いそうですが、さらに縁起がよい美味しい福茶の作り方もあります。
福茶の作り方(1杯分)
- 福豆:3粒
- 塩昆布:適量
- 梅干し:種をとったもの1個
3つの材料に、180CCの熱湯またはお好みで緑茶を注げば福茶の出来上がりです。
まとめ
節分の豆まきの数には、年の数だけ福を取り入れて、来年の幸せを願う、という意味があったのですね。伝統的な行事ですが、由来や理由を分かったうえで、豆まきをすると、より福がありそうですね。ぜひ節分には、来年の幸せと健康を願って、豆まきを行ってみましょう!