油染みは自宅で落とせる!服の素材別の落とし方から水洗い不可の対応まで

服の染みを気にする女性、ピンクの背景

油染みは、自宅で落とすことができます。外食のとき、大切な服に油が跳ねてしまい、染みになってしまうことがありますね。時間が経ってしまった油染みにも対応することができます。油染みは、できてしまってからすぐに対応できるほど落としやすいですので、外出先での応急処置についても解説します。油染みを自宅で落とす方法、服の素材別の油染みの落とし方、水洗い不可の服にできてしまった油染みの落とし方など、ぜひご参考ください。

自宅で油染みを落とす方法

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揚げ物の油が服についてしまった。子供がスパゲティーのケチャップを服につけてしまった。食事中、気づかぬうちに油が服に跳ねてしまっていた。テーブルクロスやソファーやクッションへの食べこぼし…など、ありとあらゆる油染みができてしまうシーンがありますね。

自宅であれば、すぐに手洗いをしたり、洗濯機へ入れてしまうことも可能なのですが、意外と多いのが、外出先での油染み。時間が経ってしまうと、頑固な油染みになり、落としにくくなってしまうものです。

自宅での油染みにも、外出先での時間が経ってしまった油染みにも対応することができる、自宅での油染みの落とし方のコツと手順を解説しましょう。

「中性洗剤」を使って油染みを落とす方法

キッチンにある食器を洗うための洗剤が中性洗剤のひとつです。みなさんの自宅にも必ずありますよね?

自宅での油染みなのであれば、すぐに対応し、中性洗剤で簡単に落とすことができます。外出先での油染みなのであれば、中性洗剤をつけ、しばらく放置することで、油染みを浮かせて落とすことができます。

自宅での油染みを落とす手順

  1. 油染みができてしまった部分に直接、中性洗剤をつけ、優しくもみ洗いします。
  2. 30℃程度のぬるま湯ですすぎ洗いをします。
  3. いつものように洗濯機で洗濯します。

時間が経ってしまった外出先での油染みを落とす手順

  1. 油染みができてしまった部分に直接、中性洗剤をつけます。
  2. そのまましばらく放置します。
  3. 優しくもみ洗いをし、ぬるま湯ですすぎ洗いをします。
  4. いつものように洗濯機で洗濯します。

油染みができてしまった部分に直接、中性洗剤をつけるのは、油染みを広げてしまわないためです。先にぬるま湯で洗い流そうとすると、油染みを広げてしまう可能性がありますのでご注意ください。

「クレンジングオイル」を使って油染みを落とす方法

女性の方がメイクを落とすために使うクレンジングオイルでも油染みを落とすことができます。

クレンジング剤には、ジェルタイプ・リキッドタイプ・ミルクタイプ・クリームタイプなど様々な種類がありますが、マスカラや口紅などの油分の多い化粧品を落としやすい「オイルタイプ」であると、油染みも落としやすいです。

自宅での油染みも、時間が経ってしまった外出先での油染みにも使えます。

  1. 油染みができてしまった部分に直接、クレンジングオイルをつけます。
  2. すぐにもみ洗いしても良いです。時間が経った油染みであれば、そのまましばらく放置します。
  3. 優しくもみ洗いをし、ぬるま湯ですすぎ洗いをします。
  4. いつものように洗濯機で洗濯します。

クレンジングオイルを使って油染みを落とすときも、油染みを他へ広げてしまわないよう注意しながら行ってください。

「ぬるま湯のみ」を使って油染みを落とす方法

自宅で洗濯することができない服、水洗い不可の服など、油染みができてしまったときに、ぬるま湯のみを使って落とす方法です。

  1. 油染みができてしまった部分の下にタオルを置きます。
  2. バケツやボウルなどの容器に30℃程度のぬるま湯を用意します。
  3. 別のタオルの先をぬるま湯に浸け、油染みができてしまった部分を叩くようにします。
  4. 下に置いたタオルを取り換えつつ、油染みが落ちるまで繰り返します。
  5. 油染みが落ちたら、しっかりと乾燥させます。

タオルの先で叩くようにしても落としきれなかった油染みがある場合には、優しくもみ洗いをしてみてください。

「酵素系漂白剤または塩素系漂白剤」を使って油染みを落とす方法

洗濯漂白剤には、酵素系と塩素系があります。酵素系漂白剤は、服の色や柄を落とすことなく、染みや汚れのみを落とすことができるものです。

一方で、塩素系漂白剤は、色や柄を落としてしまいます。白い服であれば使うことができますが、色物や柄物には使えません。

自宅にある漂白剤が、酵素系なのか、塩素系なのか、必ず確認してから使うようにしましょう。

  1. 油染みができてしまった部分に直接、漂白剤をつけます。
  2. しばらく放置し、油染みが浮いてきたら、優しくもみ洗いします。
  3. ぬるま湯または流水ですすぎ洗いをします。
  4. いつものように洗濯機で洗濯します。

白い服にできた油染みを落とすとき、油染みができてしまった部分にだけ漂白剤をつけると、その部分だけ真っ白になり、他の部分と色の差ができてしまうことがあります。

服全体を漂白剤につけても良いですし、洗濯機で洗濯するとき、漂白剤を投入しても良いです。色の差が気になるときにご対応ください。

服の素材別の油染みの落とし方

手洗いする様子

「コットン(綿)」の油染みの落とし方

まずは、中性洗剤を使って油染みを落とす方法をお試しください。油染みを落としきれなかったときは、漂白剤を使って油染みを落とす方法をお試しください。

コットン100%でも水洗い不可であるものがあります。どうしても自宅で油染みを落としたいときは、ぬるま湯のみを使って油染みを落とす方法をお試しください。

「レーヨン」の油染みの落とし方

もみ洗いや擦り洗いをすると、傷んでしまいやすい素材です。まずは、ぬるま湯のみを使って油染みを落とす方法をお試しください。

中性洗剤や漂白剤は使用しません。油染みを落としたい部分の下にタオルを置き、別のタオルにぬるま湯を浸し、叩くようにして油染みを落とします。

「ポリエステル」の油染みの落とし方

水洗いが可能な服であれば、中性洗剤や漂白剤を使って油染みを落とすことができます。

まずは、ぬるま湯のみで落とす方法を試してみてください。落としきれなかった油染みが薄く残っているには、酵素系漂白剤をつけ、しばらく放置してみてください。

その後、優しくもみ洗いをし、すすぎ洗いをします。落としきれなかった油染みが濃く残っている場合には、中性洗剤を浸け、しばらく放置し、優しくもみ洗いをしたあと、すすぎ洗いをしてみてください。

外出先での油染みの応急処置

白いシャツの袖の染み

外出先での油染みは、応急処置をしておくことが重要です。

応急処置をした場合としなかった場合では、自宅で落とすときに差が出ることがあります。しっかり応急処置をしておけば、自宅で落とすとき、油染みが残りにくいです。

軽度の油染みであれば、確実に落としきることも可能です。しかし、応急処置を全くしなかった場合、自宅で落とすとき、油染みが薄く残ってしまいやすいです。

もみ洗いや擦り洗いをしても落としきれず、服を傷めてしまうことがあります。

サッと拭き取っておく

醤油やソース、ケチャップやマヨネーズなど、服に油分がついてしまったときは、サッと拭き取っておきます。他の部分に広げてしまわないよう、慎重に拭き取ってください。

石鹸やハンドソープを使う

トイレや洗面所がある場合には、石鹸やハンドソープが置かれているかもしれません。油染みをサッと拭き取ったあと、石鹸やハンドソープをつけ、優しくもみ洗いをします。流水ですすぎ洗いをし、ティッシュやハンカチなどを使って水分をしっかり吸収させます。

最後に

ハンガーにかかった4着の服

油染みができてしまった衣類などは、クリーニングへ出さなくても、自宅で落とすことができる方法があります。

「普段着だし、クリーニングに出すほどでもないな」というときにお試しください。大切な衣類だけど、自宅で簡単に落としたいときときにもご参考いただけます。

ただし、油染みを広げてしまったり、落としきれずに薄く残ってしまうこともあります。衣類の素材を傷めてしまうこともあります。油染みも落としたい、でも大切な衣類を傷めたくない!というときは、やはりプロの技術に頼るのが良いかもしれません。

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よくある質問

  • 時間が経過した古いシミの落とし方は?

    時間が経ってしまったシミは、クレンジングオイルを使って落とすことができます。まず、シミができてしまった部分にクレンジングオイルを直接塗り、しばらく放置します。次に、シミの部分をやさしくもみ洗いし、ぬるま湯ですすぎ洗いをします。仕上げにいつも通り洗濯機で洗ってください。

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  • コーヒーシミの落とし方は?

    落としたいシミの下にタオルやティッシュを敷いてください。台所用中性洗剤をシミ部分に直接塗ります。次に、シミ部分を水で濡らし揉み洗いをします。ここまでの手順で、基本的にはコーヒーのシミは簡単に落とせますが、長い間シミがついたままになっていると、落ちないこともあります。その場合は、油溶性酸素系漂白剤でシミを落としてください。

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