目次
土用にしてはいけないこと「買い物」
食料品や消耗品にも注意が必要!
食料品や消耗品など、買わなければ生活することができない物の買い物は良いです。
しかし、賞味期限や消費期限や使用期限までに食べきることや使い切ることができないのに安いからといって無駄なまとめ買いをしてしまうのはやめましょう。
植物や動物の命をいただいているわけですから、食べきれずに使いきれずに捨ててしまった、なんてことが起きないようにしましょう。
ファッション関連
服・靴・バッグ・帽子・靴下・下着・アクセサリーなど、生活に必要な衣類であっても土用の期間には買わない方が良いです。買わないと仕事に行けない!買わないと生活できない!という物だけ買うようにしましょう。
お店で見るとつい買ってしまいたくなりますが、本当に今必要なのかどうかをよく判断して買いましょう。必要ではないけど気に入ったから買った、でも結局はほとんど着ていない、むしろ一度も着ないままクローゼットに入れてあるだけ、なんてことが起きやすいです。
高額なもの、大きなもの
車を買い替える、家電製品を買い替える、家を建てる(購入する)などの高額なものや大きなものは、土用が明けてから買うようにしましょう。
土用の期間に買ってしまうと、不要な物を買ってしまったり、選び方を間違ってしまったり、暮らしづらい家だったりなどが起きやすいです。また、家のリフォームもしない方が良いです。
土用にしてはいけないこと「土をいじる」
土用は基本的に土に触れることをしてはいけません。
ガーデニング(花を植え替えるなど)をする、芝刈りや草刈りをする、庭の草むしりをするなどの土に触れる作業をしてはいけません。
となると、農作業も含まれてしまいますね。農家の方は含まれませんが、家庭菜園などの趣味で行う農作業はお休みする期間にしましょう。
土用に土をいじると、土を司っている“土公神”という神様の怒りに触れてしまうと考えられています。神様が土の中でゆっくりのお休みになられている期間であり、土をいじることで休息の邪魔をしてしまうのです。
しかし、土や草のお手入れをしないでいると荒れ放題になってしまいますよね。そんなときは「間日」を利用してお手入れをすると良いです。間日がいつなのかは検索するとすぐに出てきます。今月の間日はいつかな?と確認してからお手入れするようにしましょう。
土用にしてはいけないこと「引っ越し」
すぐに必要ないのであれば土用の期間中の引っ越しは避けましょう。土用に引っ越しをすると生活に悪影響を及ぼすと考えられています。
たとえば、家族間での喧嘩や争いごとが起きやすくなることがあります。夫婦の仲や兄弟姉妹の仲が悪くなってしまったり、家族がバラバラになってしまいかねません。
また、仕事においても物事をスムーズに進められなくなってしまったり、ほんの小さなミスが大事になってしまうことがあります。
最悪の場合、仕事を失ってしまうかもしれません。家族みんなの暮らしと健康と安全を守るための家ですから、引っ越しは慎重に行うようにし、土用は避けるようにしましょう。
土用に引っ越しをする場合
もし、どうしても引っ越しをしなければならない事情があり、土用に期間である場合には吉日を選ぶと良いです。また、引っ越しをしなければならない日が決まっており、どうしてもその日でなければならないときは、「地鎮(じちん)」をすると良いです。
引っ越し先の土地には守護神がいらっしゃいます。その守護神を祀り、「土地を利用させていただきます」と許しを得ることを地鎮と言います。これまで住んでいた家(土地)でも地鎮をするとより良いです。
地鎮は個人でも行うことができますが、神主さんにお越しいただき、本格的な地鎮を行っていただくことも可能です。
土用にしてはいけないこと「旅行」
土用に旅行をすると損をすると言われています。
大切なものを無くしてしまう。お財布を盗まれてしまう。一緒に旅行した人と言い争いや喧嘩をしてしまう。旅行中に体調を悪くしてずっとホテルのベッドで寝て過ごした。食中毒で入院する。
このような最悪な事態が起きてしまうことがあります。
土用に旅行に行く方法
この期間でなければお休みが取れない!などの事情があり、どうしても土用の期間に旅行を楽しみたいのであれば、「吉方位旅行」をすると良いです。
まず、旅行の計画をしっかりと立てます。計画を立てるのは土用の前に行うのが良いです。土用の期間に計画を立てると悪影響を受けやすくなると考えられています。土用の前に計画を立て、土用の期間中に吉方位旅行をするのはOKです。
何となく旅行したいねなんて話になり、何となく行き先を決め、何となくフラフラするような無計画な旅行はやめましょう。そして、予算をしっかり守って旅行することが大事です。
吉方位旅行であっても計画にないことをしてお金を余計に使ったり、予算を超える買い物をするのはNGです。
土用にしてはいけないこと「アウトドア」
キャンプ・バーベキュー・川遊び
アウトドアでは自然や土と触れ合うことが多くなります。土いじりでもご紹介したように、土用には基本的には土に触れない方が良いです。
キャンプをするなどし、その土地で騒いでしまうと神様を怒らせてしまうと考えられています。その土地には“土公神”という神様がいらっしゃり、土用の期間は神様が土の中でゆっくりのお休みになられている期間であり、その土地を利用することで休息の邪魔をしてしまいます。
神様の怒りによって、アウトドア中の怪我や事故が起こる可能性も考えられます。夏は水難事故も起こりやすいですよね。どうしてもキャンプやバーベキューを行わなければならないでしょうか。よく考えて行うようにしましょう。
釣り
夏の土用には水温が高くなる期間があります。そうすると、魚たちは海の深場へと移動してしまうため、釣れなくなるとされています。
水温が高くなる土用の期間に釣りをしても結局は何も釣れずに何時間も無駄な時間を過ごしてしまう可能性が高いため、土用の釣りはしない方が有意義な時間を過ごすことができるかもしれません。
土用にしてはいけないこと「新しいことを始める」
土用の期間に何か新しいことを始めると、計画性がなく失敗してしまったり、誤った判断や行動をしてしまったり、途中で投げ出してしまうなどし、結局は何も始まらない可能性が高いです。何か新しいことを始めるときは、土用を避けて始めるようにしましょう。
土用の期間中に計画をし、土用が明けてから開始するのは良いです。十分な計画を立てるための期間としてポジティブにとらえると良いのではないでしょうか。
土用の丁寧な過ごし方
身体と心をゆっくり休めること
土用は季節の変わり目であることから体調を崩しやすくなる期間です。また、心の状態も不安定になりやすく、自分の本当の気持ちとは違う行動をしてしまったり、わかっていながらも誤った行動をしてしまったり、さらに気持ちが沈んでしまいかねません。
身体と心の不調を避けるためには、基本的には自宅でゆっくりと過ごし、たまに散歩に出かける程度に身体を動かすようにすると良いです。
食事に気をつけること
暴飲暴食はNGです。ただでさえも体調を崩しやすい期間であるのに、暴飲暴食をしてしまっては身体を痛めつけているようなものです。
栄養のバランスを考えながら食事をし、どんなに身体の良いとされる食べ物でも食べ過ぎないようにしましょう。飲酒はNGではありませんが、内臓を休める期間とし、なるべく控えるように心がけましょう。
「う」の付く食べ物を食べると良い
土用の丑の日にはうなぎを食べるという習慣がありますね。
土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の前18日間のことを言うのですが、うなぎを食べる習慣があるのは立夏にある土用の丑の日だけです。しかし、立春・立夏・立秋・立冬の全てに土用の丑の日はあります。
では、なぜ立夏の土用の丑の日にだけうなぎを食べるのか。
最も有名な説は、夏にうなぎが売れなくなり、困ったうなぎ屋さんが「本日、土用丑の日」と書いた貼り紙をしたところ、大盛況したということから立夏の土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がついたとされています。
土用には、うなぎだけではなく「う」の付く食べ物を食べると縁起が良いとされています。うなぎが苦手で食べれないという方は、お好きな「う」の付く食べ物を食べてみてはいかがでしょうか。
最後に
土用にしてはいけないことについて、
- 買い物
- 土をいじる
- 引っ越し
- 旅行
- アウトドア
- 新しいことを始める
この6つをテーマに詳しく解説しました。
何か特別なことや新しいことを行うときは、土用を避けて行うと吉です。また、土用の丁寧な過ごし方についてもご紹介しましたが、身体と心とゆっくりと休めつつ、自宅の整理や片付けや掃除、断捨離にも良い期間です。そして、土用が明けたとき、また新しい服や家具や小物などを取り入れると良いです。ぜひご参考ください。