目次
サーキュレーターと扇風機の違い
目的に大きな違い
サーキュレーターと扇風機はどちらも羽を回して風を送る仕組みなどは同じですが、目的には大きな違いがあります。
- サーキュレーター:空気の循環が目的
- 扇風機:人が涼をとるためのもの
どちらの機能も取りいれたい場合は、サーキュレーターの直線的なパワフルな風と、扇風機の柔らかい風をどちらも出すことができる「サーキュレーター扇風機」などもあります。
それぞれの特徴
サーキュレーターは空気を循環させるため、遠くまで届く直線的な風を起こします。また、冷暖房の効率を上げたり洗濯物を早く乾かすことができます。そのため、1年を通して使用するのであればサーキュレーターのほうが使いやすいでしょう。
一方、扇風機は人に当てることを前提とした柔らかい風が特徴です。広範囲に幅広く風を起こし、人に向けて快適な高さ調節などもできます。
サーキュレーターと違い人が涼をとることが目的です。夏はエアコンの代用として使えることもあり、涼しくする機能面はサーキュレーターに比べて優れています。
サーキュレーターと扇風機の電気代に大きな差はない
サーキュレーターと扇風機は、風の出方の特徴や使う目的は違いますが、消費電力が小さく電気代があまりかからない点は共通しています。
電気代は消費電力に電気代の単価を掛け合わせて計算ができますが、サーキュレーターと扇風機どちらも運転時の消費電力は20~40W程度と大きな違いはないそうです。
よって、電気代にするとどちらも1時間当たり0.5~1円くらいです。省エネタイプにすればより電気代は抑えられるでしょう。
また、サーキュレーターと扇風機の待機電力についても同じような結果となっていて、リモコン機能がないサーキュレーターと扇風機は待機電力がほぼかからないそうです。
ただし、リモコン機能が付くとサーキュレーター、扇風機どちらも待機電力が発生するようです。
サーキュレーターと扇風機の電気代を節約する方法
エアコンと併用する
サーキュレーターと扇風機はどちらも電気代はあまりかかりませんが、電気代を節約する手段としてはエアコンと併用して冷暖房にかかる電気代を節約できます。
置き場所によってはより冷暖房の効率を上げられ電気代を抑えることも可能です。
サーキュレーターと扇風機の電気代は1時間当たり0.5~1円くらいです。エアコンの電気代は温度設定で大きく変わりますが、目安としては冷房時は約3.5円~23.8円、暖房時は約3円~40.5円となっているそうです。
どうしても電気代を今より抑えながらサーキュレーターや扇風機を使用したい場合は電気代のプランを見直すことがおすすめです。
特に夏と冬はエアコンを使うことで電気代が上がりやすいため、ご家庭に合った最も安く電気を使えるプランなどを検討して現在の電力会社のプランを見直してみましょう。
サーキュレーターでエアコン代が節約できる理由
暖房を使用するときの暖かな風は上のほうにたまり、冷房を使用するときの冷たい風は足もとにたまります。
前述の通り、サーキュレーターは直線的な風で空気を循環させることを目的としているため、暖房を使っているときは、上にたまった温かな空気を部屋全体に循環させ、同じ温度でも暖かさを感じられるそうです。
また、冷房の時は足ものと冷たい空気が上のほうにあげられるため、同じ温度でもサーキュレーターを併用するほうが涼しく感じられるそうです。
このように無駄に温度を上げたり下げたりする必要がないため、電気代が節約できます。
電気代を節約できる扇風機の使い方
扇風機を省エネで使うおすすめの置き方をご紹介します。
エアコンを使うほどではないけれど家の中の湿度が気になったり、外より暑く感じる時は、窓を開けて扇風機は室内に向けて窓際に置きます。
この置き方で外の空気を室内に取り込み、室内の空気を外へ出すことで体感温度を下げることができると言われています。この時、窓の外に打ち水などで気化熱の冷却をしておくとさらに効果的です。
また、急激に涼しさを感じたいときは、窓の外に向かって扇風機の風を送り、室内のムシムシした空気を外に出す方法もあります。他にも、氷水や濡れたタオル、凍らせたペットボトルを扇風機の前に置くと冷たい空気を拡散できます。
サーキュレーターの上手な使い方
電気代を節約できる使い方
暖房を使っているときは、サーキュレーターを部屋の隅からエアコンに向けて対角線上に置きましょう。天井のほうにはたまる暖かな空気を動かし、効率よく循環させます。
もし、家具などがあって対角線上に設置するのが難しい場合は、サーキュレーターを上に向けてみて首振りにするのが良いそうです。このように暖房と併用するときは上にたまった暖気をかき回しながら部屋全体に循環させます。
冷房を使っているときは、エアコンの風の向きは水平に設定して、サーキュレーターを天井に向けて回すのがおすすめです。サーキュレーターがなく扇風機を使う際も同じような向きで運転させましょう。
部屋の換気や空気を循環させる時の置き方
部屋の換気でサーキュレーターを活用する際は、後ろから取り込む空気を前方に出すようにするため、窓際に向けて置き室内の空気を外に出します。
窓は開けずに部屋の空気を循環させたいときは、サーキュレーターを部屋の隅に置き、対角にある天井の角に向けて風を届けるのが効果的だそうです。換気や空気の循環を目的としている際は、首振りせず使いましょう。
部屋干しの洗濯物を乾かす
洗濯物の部屋干しをする際には、衣類に直接風が当たる場所に置きましょう。左右・上下の首振り機能を使うとさらに効率が上がるようです。他にも、冬は加湿器を併用すると加湿効果を高めることもできます。その場合は、加湿器の近くに斜め上に向けておくのが良いそうです。
サーキュレーター付き扇風機おすすめ3選
アイリスオーヤマ サーキュレーター扇風機
特殊形状のスパイラルグリルでパワフル送風のサーキュレーター扇風機です。空気の流れをコントロールしながら、お部屋の空気循環を促しますが、長時間浴びても体への負担が少ない優しい風となっています。
シャープ 3D 扇風機 サーキュレーター プラズマクラスター
浮遊カビ菌を除菌するプラズマクラスターで空気浄化と消臭効果が期待できるため、空気を循環させながら部屋を家庭気にしてくれます。軽くてコンパクトですが風量もしっかりとして、さらに消費電力も少なく済む点が人気です。
[山善] 扇風機 18cm サーキュレーター 扇風機
上下左右と自動の首振り機能で、部屋の空気をしっかり循環させます。風量調節は3段階なので、その日の気温で調整できます。軽量タイプなので家の中で必要な場所に移動させるにも便利です。
さいごに
サーキュレーターと扇風機は、見た目は似ていますが目的は異なります。ですが、電気代には大きな違いはないようです。そのため、購入する際は、どんな目的なのかを明確にしてから購入するのが良いでしょう。
どちらか迷う場合はサーキュレーター扇風機がおすすめです。