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換気扇の油汚れはオキシクリーンでキレイにできる?
オキシクリーンとは、過炭酸ナトリウム(酸素系漂白剤)に界面活性剤が加わった、洗浄力の高いアメリカ生まれの洗剤のことです。
オキシクリーンは洗濯用洗剤では? と思う方もいるかもしれませんが、実は衣類だけでなく、キッチン用品の洗浄にも使用できます。もちろん換気扇の頑固な汚れにも効果的。
過炭酸ナトリウムがアルカリ性なので酸性の油汚れに反応し、落ちにくいドロドロの油の固まりもすっきり落とすことができます。
洗い方としては、浸け置きがおすすめ。ただし、アルミ製の換気扇や塗装の取れかかった換気扇に使用すると、変色や劣化の恐れがあるので避けましょう。
《 ポイント 》
- オキシクリーンを使って浸け置き洗いをすると、換気扇の油汚れがすっきり落ちる
- アルミ製の換気扇や塗装の取れかかった換気扇には、オキシクリーンを使用しない!
換気扇をオキシクリーンでキレイにするためのコツ
オキシクリーンを使って換気扇を洗浄する際には、以下のポイントをしっかりおさえましょう。
- オキシクリーンを40~60℃のお湯でよく溶かす
- 最低1時間は浸け置きする
- 塩素系漂白剤や塩素系の洗剤と混ぜない
換気扇を浸ける時間が短すぎると、汚れを落としきれず換気扇掃除は失敗してしまいます。オキシクリーンを溶かしたお湯に換気扇を1時間以上浸けて置くことで、効率的に油汚れを落とすことができるのです。
また作業するときには、かならずゴム手袋を使用しましょう。
《 ポイント 》
- オキシクリーンを溶かすときは、かならず40~60℃のお湯を使う
- 浸け置き時間は、最低1時間!
- 塩素系の漂白剤や塩素系の洗剤とオキシクリーンを混ぜない
換気扇をオキシクリーンで掃除する手順
ではここで、オキシクリーンを使った掃除の方法を解説します。あらかじめ、以下のものを用意しておきましょう。
用意するもの
- オキシクリーン(付属の計量スプーン1~2杯ほど)
- 捨ててもいいスポンジ
- ドライバー
- ゴム手袋
- ビニール袋
分解して取り出した換気扇を置くために、古新聞や段ボールなどがあるといいですよ。
掃除の手順
- 換気扇を分解して取り外す
まずはゴム手袋をはめて、ドライバーで換気扇のネジを外しましょう。外した換気扇を、広げた新聞紙か段ボールの上に仮置きします。ネジを無くさないように、注意してくださいね。 - シンクに40~60℃のお湯を溜める
シンクに栓をして、換気扇が浸かるくらいまでお湯を溜めます。栓が無い場合は、ポリ袋に水を入れ、きっちり結んで排水口部分に置くといいですよ。 - オキシクリーンをお湯に入れて溶かす
付属のスプーン1~2杯のオキシクリーンをお湯に入れて、しっかり溶かします。溶けにくい場合は、手でしっかり混ぜてくださいね。 - シンクに換気扇を浸ける
シンクの中に、換気扇の部品をすべて入れます。汚れの落ち具合を見ながら、1時間~最長6時間ほど浸け置きしましょう。あまりに長時間浸け置きすると、換気扇が傷んでしまう可能性があるので一晩中浸けることはおすすめしません。 - スポンジで軽くこすって汚れを落とす
浸け置きした後なら、スポンジで軽くこするだけで簡単に油汚れが落ちます。換気扇の部品すべての汚れをスポンジでこすり終えたら、シンクの水を抜き、換気扇を流水でよく洗いましょう。 - 乾燥させる
洗い終えた換気扇を新聞紙などの上に置き、乾かします。しっかり乾いたら、換気扇をもとに戻しましょう。
浸け置き時間をのぞけば、15分ほどで作業は終わります。オキシクリーンを使えば、手軽に換気扇の掃除ができますよ。
《 ポイント 》
- 長時間浸け置くと換気扇が傷む可能性があるので、浸け置き時間は6時間以内にする!
- 浸け置き時間を省いた換気掃除の作業時間は、たったの15分ほど!
換気扇以外のものもオキシクリーンでキレイにする
オキシクリーンを使って換気扇掃除をするとき、ついでに五徳やグリルも浸けておきましょう。一緒に浸けておけば、こびり付いた五徳やグリルの油汚れもいっぺんに落とすことができます。
また、オキシクリーンは洗濯槽の掃除にも使用可能です。オキシクリーンの主な成分である過炭酸ナトリウムは、洗濯槽の漂白と除菌に最適。
オキシクリーンをお湯に溶かすと出てくる泡で、洗濯槽の裏側にこびり付いた汚れやカビをきれいに剥がし、除菌することができます。
《 ポイント 》
- 換気扇の浸け置きの際には、五徳やグリルも一緒に浸けると効率的
- オキシクリーンは洗濯槽の汚れやカビ落としにも使える!
換気扇とオキシクリーンに関するQ&A
換気扇とオキシクリーンに関する質問にお答えします。
A.アルミ製の換気扇や塗装の取れかけた換気扇には、セスキ炭酸ソーダを使うといいでしょう。セスキ炭酸ソーダはオキシクリーンよりも刺激が少ないうえに、油を落とす力があるので、換気扇の掃除におすすめです。
セスキ炭酸ソーダを使って換気扇を掃除する際には、セスキ炭酸ソーダ小さじ1杯を水500mlで薄めてから、スプレー容器に入れて換気扇に振りかけましょう。10分ほどおきスポンジでこすれば、油汚れが落ちます。最後にお湯を流しながら丁寧に洗って流せばバッチリです。
セスキ炭酸ソーダ以外では、重曹を使うのもおすすめ。水1に対して重曹2~3の割合でペーストを作り、外した換気扇の汚れた部分に塗りましょう。時間をおいてから、いらないふきんなどで拭き取り水で洗い流せばOKです。
A.業者にもよりますが、費用の相場はだいたい10,000円前後です。費用の安い業者だと4,000円台、費用の高い業者だと18,000円ほどかかります。
《 ポイント 》
- オキシクリーンが使えない換気扇の掃除には、セスキ炭酸ソーダと重曹がおすすめ
- 換気扇掃除を業者に依頼した場合の費用の相場は、だいたい1万円前後!
さいごに
どうしても敬遠しがちな換気扇の掃除。しかし、オキシクリーンを使って浸け置きすれば、手間をかけずに換気扇の頑固な汚れをすっきりきれいに落とせます。
オキシクリーンは換気扇の掃除以外にも使えるので、まだ使ったことのない方はぜひ試してみてくださいね!