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電気代を滞納すると何日間で電気は止まる?
電気代を滞納すると、一体どうなるのでしょうか。滞納してから電気が止まるまでの期間がどれくらいかかるのか、とても気になりますよね。
東京電力を例にすると、検針日の次の日から30日目が支払期限日です。期限日内に電気代を払えなかったり引き落としができなかったりすると、延滞とみなされます。
ただし支払期限日から20日以内に支払いができれば、送電停止になることはありません。電気代を滞納した後電気が止まるまでには、以下のような流れがあります。
送電停止になるまでの一般的な流れ
- 支払期限日
- 1日過ぎると延滞金が発生
- 支払期限日から10日以内に支払えば延滞分は請求されない
- 支払期限日から20日が経過
- 督促状と送電停止予告書、支払い用紙が届く
- 支払いが済めば電気が止められることはない
- 支払いがない場合、送電停止となる
電気代の支払い請求書が届いたら、ただちに支払いを済ませましょう。送電停止までの期間は各電力会社により若干異なるので、契約している電力会社に念のため確認してみてください。
復旧までの時間
請求された滞納分の電気代を支払い、その旨を電力会社に連絡すれば、およそ2時間ほどで電気が復活します。場合によってはその日のうちに復旧してもらえない可能性があるので、電力会社に確認しておくといいでしょう。
《 ポイント 》
- 電気代の支払期日を過ぎても、20日以内に支払いができれば電気は止まらない
- 滞納した電気代を支払えば、大抵その日のうちに復旧する
電気代を滞納した場合の延滞利息とペナルティ
電気代を滞納すると、支払い後の翌月分の電気料金に延滞利息分が加算されます。
延滞利息は、1日およそ0.03%(年10%)。
滞納日数(支払期日から支払いを済ませるまでの日数)に、延滞利息がつきます。1回目の支払期限日をすぎてから10日以内に支払うことができれば、延滞金を支払う必要はありません。
滞納日数は、1回目の支払期限日の次の日からカウントされます。
10,000円の電気料金に対して30日間の遅延が生じた場合の延滞利息
10,000円×(0.03%×30日)=90円
延滞利息として、90円が次月の電気料金に追加されることに。そこまで高い金額ではないからといっていつまでも滞納したままでいると、電力会社から法的に訴えられる可能性もあります。
裁判所が介入し「差し押さえ」などに発展する場合もあるので、注意しましょう。
《 ポイント 》
- 電気代を滞納すると、翌月の電気代に延滞金が加算される(1回目の支払期日から10日以内に支払いが済んでいれば延滞金は加算されない)
- 延滞利息は1日およそ0.03%(年10%)
滞納で電気が止まると困ること
電気代を滞納したまま電気が止められたら、想像以上に不自由な状況になります。あらゆる部屋の照明がつかないので、夜になれば真っ暗です。
もしも夏の暑い日に送電停止になると、エアコンを使用できず熱中症の危険も。冷蔵庫の中身は、すべて傷んでしまいます。
テレビやインターネットもつかず、情報収集もできません。スマートフォンの充電が減っても充電器が使えないので、連絡手段もなくなります。
そういった状況に陥らないために、少なくとも電気が止められる前までには電気代を支払いましょう。
《 ポイント 》
- 電気が止められたら、家中の電化製品が使えなくなる
- スマートフォンの充電器も使えなくなるので要注意!
滞納で電気が止まった時の復旧方法
電気代を支払っただけでは、電気は復旧しません。
提示された支払方法に従って滞納した分の電気代の支払いをしたら、請求書に記載されている電力会社の電話番号に連絡をします。
支払いと電力会社への連絡が済んだら、およそ2時間後には送電が再開するはずです。ただし、電気メーターが遠隔操作できるものかそうでないものかによっては、復旧までに時間がかかることがあります。
自宅の電気メーターがスマートメーターの場合、電気の復旧がスムーズです。しかしアナログメーターの場合は、業者が復旧作業をおこなう必要があるため、多少復旧までに時間がかかります。
《 ポイント 》
- 滞納分の電気代を支払い、支払った旨を電力会社に連絡すれば数時間後に復旧する
- 電気メーターがアナログメーターの場合、復旧までに時間がかかる
どうしても電気代が支払えない場合
電気代を滞納していることがわかっていても、手元にお金が無くてすぐに支払いができないという場合は、電気代の支払いを待ってもらえる可能性があります。
電力会社のカスタマーセンターに連絡をして、具体的にいつまでに支払いができるのか伝えましょう。
引越して住所が変わったとしても未払い分の請求は続くので、ガス料金や水道料金などの支払い期限を延ばしてもらったり食費を節約したりして、電気代を捻出しましょう。
どうしても支払いが困難な場合は、電気代の支払い免除の方法として「時効援用手続き制度」というものがあります。時効援用手続き制度を使うことで、滞納してから2年たてば電気代が時効に。
ただし時効援用手続き制度を使うとなると難しい事務手続きが必要となり、弁護士に依頼する必要もでてきます。
滞納している電気代よりも高額な弁護士費用がかかる可能性があるため、早い段階で電気代の支払いを済ませておくのが間違いありません。
《 ポイント 》
- あらかじめ電力会社に連絡をしておけば、送電停止予告日以降でも送電停止を待ってもらえる可能性がある
電気代の滞納に関するQ&A
A.電気代の支払い方法は、以下の3種類あります。
- 払込用紙での支払い
- 口座振替
- クレジットカード払い
払込用紙での支払いをおこなう場合、コンビニや銀行の窓口に行く必要があります。また払込用紙を紛失すると支払いができなくなり、払い忘れしやすいというデメリットも。
口座振替やクレジットカード払いなら自動的に引き落としされるので、口座残高さえチェックしておけば、払い忘れることがありません。
口座振替にすることで得られる割引サービスや、クレジットカード払いで貯まるポイントなどもあります。払込用紙で電気代の支払いをしている方は、口座振替やクレジットカード払いを検討してみてはいかがでしょうか。
《 ポイント 》
- 払込用紙での電気代の支払いは、うっかり払い忘れしやすい!
- 口座振替やクレジットカード払いなら、払い忘れがなくなる
さいごに
電気は私たちの生活に欠かせないものです。電気代を滞納してそのままにしておくと、いずれ電気は止められてしまいます。
猛暑日にエアコンや冷蔵庫が使えなくなった場合は、命に関わる状況になることもあります。「滞納したらいつから電気が止まるのか」と「滞納後の電気料金の払い方」を知っておくことで、電気代を払い忘れても落ち着いて対処できます。
とはいっても、電気代やガス代などの公共料金を滞納すると面倒なので、引っ越しなどでバタバタするときは払い忘れに注意しましょう。
払込用紙での支払いだと払い忘れが起こりやすいので、自信がない方は口座振替やクレジット払いに切り替えたほうがいいかもしれません。
ただし口座残高が無ければ支払いができないので、残高チェックを忘れないでくださいね!