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ドライブ中の小さな油断が大事故に発展することも…
車を長年運転していると、今まで培ってきた経験から「なんとなく」の感覚で運転する人が増加する傾向も見られます。長年の運転経験や培われてきた感覚は大切ですが、それに慢心して油断してしまうと、思わぬ大きな事故に発展する恐れがあるので注意が必要です。
特に、普段走り慣れている道は、感覚的に「ここは安全だから大丈夫」「この時間帯はあまり人がいないから大丈夫」と自分の経験を過信しがちです。
すると、イレギュラーな事態に遭遇した時に臨機応変に対応することが難しくなり、急ハンドルを切ってしまったり、ブレーキとアクセルを踏み間違えたり、ブレーキを踏むタイミングが遅れてしまったりと危険な運転につながります。
車を運転する人は、凶器になりうる大きな機械を操縦している意識を忘れず、常に細心の注意を周囲にはらって運転してください。
ドライブ中に絶対してはいけない『慢心行為』5選
では、車を運転する人がやりがちな『慢心行為』には、どのような運転が該当するのでしょうか。大きな事故にも繋がりかねない行為なので、あらためて自分の運転を振り返ってください。
1.「安全な道」と過信して確認を怠る
普段、走り慣れている道こそ注意が必要です。毎日通っている道の大体の交通量や人通りなどを把握しているからこそ、「この時間帯ならばスピードを出しても大丈夫」「ここは人がほとんど通らないから安全」と思い込んでしまう傾向にあります。
すると、普段とは違うイレギュラーな場面に遭遇した際、うっかり対応するタイミングが遅れてしまい、相手を轢いてしまったりハンドルを切って衝突事故を起こしたりと危険な状況に陥るリスクが懸念されます。
安全な道だとわかっている場所でも、自分の知識を過信せず、他の場所と同様に周囲の確認を怠らないようにしましょう。
2.「相手が止まってくれるだろう」と過信する
車を運転していると、対向車や歩行者、自転車とのすれ違いや譲り合いが必要になる場面に遭遇します。その時、まずは自らきちんと停止し、相手と視線やジェスチャーでコミュニケーションをとることが必要です。
しかし、「この距離なら相手が待ってくれるだろう」「車が来ているのだから、危険を察知して歩行者が止まってくれるだろう」と相手の行動を勝手に予測し、過信したまま運転してしまうと、自分の目論みとは外れて事故に発展する危険があります。
前述したように、周囲の歩行者や自転車、車の運転手の行動を過信で予測することはやめて、自分が正しい行動を取るようにしましょう。
3.「運転に自信があるから」とスピードを出す
運転に自信があればあるほど、自分のスキルを過信して危険運転を犯しがちです。
特に「運転に自信があるから、自分ならば大丈夫」と、法定速度を破り、周囲の車のスピードに合わせずスピードを出し過ぎてしまうと、ちょっとした運転操作ミスで大事故に発展する危険があります。
他にも無理な割り込みや車の間を縫って走るような蛇行運転は非常に危険です。自分の運転スキルを過信せず、必ず安全運転を心がけてください。
4.「少しだから」と運転しながらよそ見する
「ほんの数秒だから……」とスマホの通知を確認したり、カーナビで放送されているテレビに視線を移したりする行為は、脇見運転やながら運転と言われ、非常に危険な行為と注意喚起されています。
ほんの少しの油断で周囲への注意力が散漫し、気づいたら横から入ってきた車に衝突していたり、前方で急停止した車に衝突していた……という事故を引き起こしてしまうかもしれません。
運転中は絶対に前方や周囲から視線を背けず、全方位に注意を払って運転に集中しましょう。
5.他のことに気を取られて注意力が散漫する
脇見運転などをしていなくても、別のことに気を取られてしまうと注意力が散漫になり、事故につながる危険が高まります。
- 同乗者との会話に夢中になる
- 流れてきた音楽に注意が向いてしまう
- カーナビのテレビ内容が気になってしまう
- 考え事をしていて周囲への注意力が散漫してしまう
以上のような状況は、車を運転している最中において非常に危険です。車を運転している最中は運転だけに集中し、他のことに気を取られないように気をつけましょう。
車は『走る凶器』になることを再認識して運転を
いかがでしたか。車の運転に慣れてきたタイミングこそ、注意力が散漫になりやすかったり、自分の運転スキルを過信して危険運転しがちになります。改めて車は走る凶器になりうることを再認識し、安全運転に努めましょう。