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日本の住宅の床は大半がフローリングに!
現在、日本の住宅の大半は、床にフローリングを使っています。他にもタイルや石材、マット、畳など、さまざまな床材が取り揃えられていますが、一般的にお手入れしやすいとされているフローリングが人気です。
しかし、掃除やお手入れがしやすいフローリングは、一方で傷つきやすかったり、水に弱いといった性質を持っています。そのため、お手入れをする再、フローリングの上で過ごす際は、気を付けなければいけないポイントが意外と多いです。
フローリングにやってはいけないNG行為7選
「自分の家の床材もフローリング」というご家庭は多いでしょう。フローリングの家に住む方は、フローリングの劣化を早めず、長く綺麗に使っていくためにも、フローリングにやってはいけないNG行為を知っておくべきです。ここでは、フローリングにやってはいけない行為を7つ紹介します。
1.全体を濡れた雑巾やウェットシートで拭く
フローリングを濡らした雑巾やウェットシートで拭いている人は多いでしょう。埃を取るために、毎日欠かさず行っている人もいるはずです。しかし、実はフローリングに水拭きは相性が悪いです。
フローリングの場合、濡れた雑巾などで拭いてしまうと、フローリングに落ちている埃やカビ、ダニ、雑菌を広範囲に広げてしまう恐れがあります。また、濡れた雑巾で拭いた後に乾拭きをしないと、フローリングが濡れたままになってしまい、埃が付着しやすくなるのです。
かえって汚くなってしまう恐れがあるため、フローリングを水拭きするのは、部分的に汚れている箇所のみにしましょう。また、水拭きした後は、必ず乾拭きをしてください。
2.頻繁に掃除機をかける
毎日掃除機をかけるという人もいますが、傷が付きやすいフローリングにはNGです。掃除機を頻繁に、または毎日かけることで、掃除機とフローリングの接触回数が多くなり、傷がたくさんついてしまいます。
フローリングに細かい傷がつくことで、傷の間に埃が入り込み、通常の掃除方法ではなかなか拭き取ることができなくなってしまいます。
しかし、女性のいるご家庭では、どうしても髪の毛が落ちていたりと気になりますよね。その場合は、小さなほうきとちりとりを使い掃除をするか、掃除機をかけるならば、ゆっくりと動かすように心掛けてください。
3.薬品を含んだモップや雑巾をフローリングに放置
掃除用に使われる化学薬品を含ませた雑巾やモップを長時間フローリングに置きっ放しにすることはありませんか。この行為は、フローリングを傷めてしまう上、フローリングの色によっては変色してしまう恐れがあるため、NGです。
4.頻繁にワックスがけをする
皆さんはフローリングのワックスがけをどのくらいの頻度で行っていますか。実は、ワックスがけの適切な頻度は、半年に1回程度と言われています。「意外と少ない」と感じる人も多いかもしれませんね。
頻繁にワックスがけしてしまうと、床を傷めてしまい、劣化を早める原因となるので、ワックスがけのし過ぎには気を付けましょう。
また、ワックスフリーフローリングの場合、ワックスがけをしてしまうと床を保護してくれる機能を失ってしまう可能性があります。このタイプのフローリングには、ワックスがけをしてはいけません。
5.水を溢したまま長時間放置する
基本的に、フローリングは水に弱い床材です。そのため、水を溢したまま放置してしまうと、その部分が弱ってしまい、傷む原因となります。水によって傷んでしまったフローリングは、反り返ってしまったり、ひび割れしたりとトラブルが発生することもあります。
特に、室内に植木鉢を観賞用として置いているご家庭の場合、水やりをした際に水がこぼれてしまうことがあるでしょう。この時、こぼれた水を放置してしまうと、前述したように傷んでしまいます。
水をフローリングに溢してしまった際は、必ず乾拭きで拭き掃除をし、放置することだけは絶対にやめましょう。
6.ホットカーペットを直接敷く
フローリングが傷む原因は、水だけではありません。実は乾燥や熱にも弱いので、乾燥する季節には加湿器を使用しなければ、傷んでしまうこともあるのです。
また、冬場に活躍するホットカーペットには要注意です。ホットカーペットをフローリングに直接敷いてしまうと、直接熱が伝わってしまうため、床がひび割れてしまったり、反り返ってしまう恐れがあるのです。ホットカーペットの下には、一枚断熱素材のマットを敷くなど、工夫しましょう。
7.家具を引きずりながら移動
家具の配置を変えるとき、重たい家具を持ち上げることが面倒だからと、引きずって移動してはいませんか。この行為も、もちろんフローリングを盛大に傷つけてしまう行為です。
フローリングは、傷つけてしまうと跡が残ります。特に、大型の家具を引きずり、家具の角が床に擦れてしまった場合、くっきりとフローリングが剥がれた後が残ってしまう恐れがあります。気を付けましょう。
フローリングの正しいお手入れ方法
水にも熱にも乾燥にも弱いと、意外にも弱点の多いフローリング。そんなフローリングを日々綺麗に保つためには、どのようなお手入れをするべきなのでしょうか。最後に、フローリングの正しいお手入れ方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
毎日のお掃除方法は?
- 乾いたモップやドライシートで床拭き
- 髪の毛などのゴミが気になるときは掃除機をかける
- フローリングの汚れが目立つ時は、部分的にウェットシートなどで拭き掃除
毎日のお掃除方法は、基本的に①だけでも問題ありません。乾拭きすることで、埃を綺麗に取り除くことができます。最近では、ドラッグストアなどにマイクロファイバー繊維のドライシートが販売されているので、このタイプの商品を使うことで、確実に埃をキャッチすることができますよ。
髪の毛などのゴミが気になる場合は、優しく掃除機をかけたり、小さな小箒とちりとりで対応しましょう。さらに、子どもの落書きなどの汚れが目立つ場合には、濡れ拭きで擦り落とした後、乾拭きで仕上げを施しましょう。
半年に1回を目安にワックスがけをしよう
フローリングの光沢感や保護機能を守るために、半年に1回を目安にワックスがけを行いましょう。必要以上に行ってしまうと、かえってフローリングを傷める原因となるので、適切な頻度を守ることが大事です。
フローリングは正しくお手入れ!丁寧に扱って綺麗な状態を保とう
いかがでしたでしょうか。フローリングは、意外にも弱点が多いので、気を付けて扱わなければいけません。日々のお手入れを正しく行い、半年に1回ワックスがけをすることで、綺麗な状態を長持ちさせることができます。ぜひ今回紹介したお手入れ方法を実践してくださいね!