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料理には欠かせない生活必需品『まな板』
料理をする家庭において、絶対に欠かせない生活用品として『まな板』が含まれます。食材を切る時には必要不可欠ですし、ちょっとの時間、切った食材を置いておく場所としても最適ですよね。
しかし、毎日のように使うまな板ですが、まな板の正しい使い方について、よく考えたことがないという人もいるでしょう。正しい知識を持たず、感覚や先入観、見よう見まねで使っているという人が大半だと思います。
間違った使い方とケア方法で寿命を縮める原因に
一般家庭において、まな板は木製のものとプラスチック製のものを使われていることが多いです。木製のまな板は約6年ほど、プラスチック製のまな板は約2年ほどが、寿命の目安と言われています。
しかし、平均的な寿命よりも前に下記のような症状が起こった場合、早めに買い替え時期が来たサインです。
- 汚れが落ちなくなった
- まな板の表面がすり減ってきている感じがする
- 形が歪んでしまった
このような買い替えサインを無視し、使い続けると、雑菌が繁殖してしまったり、使いづらさから怪我をしてしまう恐れがあるため危険です。
一般的な寿命よりも早く買い替えサインが来てしまった場合、日頃の使い方やケアの仕方が間違っている可能性が高いです。今一度、間違った使い方をしていないか、ケアを怠っていないか見直しましょう。
『まな板』にやってはいけないNG行為5選
まな板は、正しく使い、正しくケアをすることで、長持ちさせることができたり、平均的な寿命まで使い切ることができます。しかし、間違った使い方やケア方法を続けていると、平均寿命よりも早く買い替え時が来てしまいます。
ここでは、まな板にやってはいけないNG行為をいくつかご紹介しますので、自身の使い方に当てはまっていないか確認してみてください。
1.乾いた状態のまま使う
まな板を使う際、乾いた状態のまな板をそのまま使っていませんか。何の問題もないように見えるこの使い方、実はNGなんです!
まな板は、普段から包丁を使う際に使用されるため、包丁によってできた小さな傷が無数にあります。そのため、乾いた状態のまままな板を使ってしまうと、野菜から漏れ出た水分や肉から出た肉汁などが、まな板についた傷に浸透しやすくなってしまいます。
すると、洗ってもなかなか取れなくなってしまったり、そこから菌が繁殖してしまう原因となるため、不衛生な状態となってしまいます。
2.洗う際に最初からお湯をかけてしまう
まな板を洗う際、「冷たい水を触るのは嫌だから」という理由で、最初からお湯を出して洗っていませんか。洗う最初の段階でまな板にお湯をかけてしまうと、まな板に付いたたんぱく質が、まな板にこびりついてしまう原因となります。
こちらもこびりついてしまうことで、汚れが取れにくくなったり、取り切れなかったたんぱく質汚れから、雑菌が繁殖する原因となります。
3.食洗機で洗う
洗い物が面倒だからと食洗機に入れて洗う人も多いでしょう。食洗機は、基本的に毎日使うことが推奨されていますし、一度に多くのものを洗うことで、水道代の節約にもなるので、たしかに効率的に感じます。
しかし、食洗機の中は高温となるため、まな板を傷つけてしまったり、変形させる原因となります。最悪の場合、物によっては割れてしまう恐れもあります。まな板を長く使い続けるためにも、食洗機に入れて洗わないようにしましょう。
4.洗った後にきちんと乾燥させない
まな板を洗った後、皆さんはきちんとキッチンペーパーで拭いたり、自然乾燥させていますか。きちんと乾かさず、まな板を入れる場所に収納してしまうと、カビや雑菌が繁殖してしまいます。
衛生面に特に気を付けなければいけないキッチンツールなので、カビや雑菌が繁殖してしまうと使うことができなくなります。気を付けましょう。
5.毎回使った後にきちんと洗わない
多くの人が毎回使った後、きちんと洗っていると思いますが、中には「少し使っただけだから、洗わなくてもいいでしょう」と省いてしまうことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、毎回使った後は、必ず洗うようにしてください。
少しでも使ったのであれば、きちんと洗わないと汚れが付着してこびりついてしまいます。また、雑菌が繁殖する原因にもなります。衛生的に問題な点が多いので、水洗いだけでも行いましょう。
正しいまな板のお手入れ方法は?
まな板を長く使い続けるためには、日頃から正しい使い方やお手入れをすることが大切です。しかし、まな板には、一般的に木製の物とプラスチック製の物があります。それぞれお手入れ方法が異なるので、自分の持っているまな板の正しいお手入れ方法を確認してください。
木製のまな板の場合
木製のまな板の場合は、使った後、必ずたわしと食器用洗剤、水で洗ってください。洗剤を流す際、お湯をかけて流すことで、まな板に付いた雑菌を消毒することができますよ。
洗剤を流し終えたら、ふきんやキッチンペーパーでしっかり水分を拭き取ります。木製の場合、中にも水分が染み込んでしまっているため、風通しの良い日陰で乾燥させましょう。
プラスチック製のまな板の場合
プラスチック製のまな板は、非常に傷が付きやすいです。傷が多いほど雑菌が繁殖しやすくなるので、スポンジなどの柔らかい素材の物で洗いましょう。食器用洗剤を使ってまな板を洗ったら、続いて手袋を着用し、漂白剤をかけます。
漂白剤をかけたら、キッチンペーパーでまな板の裏表にむらなく伸ばし、除菌します。最後に水で洗い流し、その後、再度食器用洗剤で洗い、漂白剤の落とし残しをなくします。最後にきちんと乾かして完了です。
漂白剤は毎回でなく、頻繁に定期的に行いましょう。できれば、1日1回、大変であれば3日に1回ほど行うと、雑菌繁殖による食中毒などのリスクを下げることができます。
まな板は正しく使い、お手入れすることで長持ちさせて
いかがでしたでしょうか。あまりまな板の正しい知識は教えられることがないため、知らなかったNG行為もあったと思います。今回ご紹介したNG行為は改め、正しいお手入れを日頃から実践していきましょう。