トマトにカビがついた時の正しい対処法!白と黒ではカビの種類が違う

トマト

トマトに生えるカビは主に白カビと黒カビです。ふわふわした白カビも汚い黒カビも、気持ち悪くて食べたくなくなりますよね。でも、白カビには毒性はありませんし、黒カビもたいした毒性ではありません。だったら食べてもいいのでしょうか?今回はトマトのカビについて正しい対処法やカビが生えにくい保存方法などを紹介します。

トマトの白いカビと黒いカビの違い

トマト

真っ赤なトマトに白いふわふわしたものが…これはカビ?はい、カビです!トマトに生えるカビは「白カビ」と「黒カビ」の2種類あります。

トマトの白カビの特徴

一般的に多いのは白カビで、白カビはふわふわした綿状ものです。

ふわふわしているのは菌糸で、トマトの根や葉を病気から守るために、トマトを栽培するときに土に加える有用菌です。その有用菌がトマトのへたに付着してカビになります。

トマトの白いカビは、見た目はとっても気持ち悪いですが毒性はありませんので、うっかり気が付かずに口に入れてしまっても大して問題はありません。

また、有用菌はトマトのヘタの部分に生えることが多く、ヘタについたカビがごく少量の場合であればヘタをきれいにとって食べることもできます。

しかし、ヘタのカビがトマトの実の中に入り込んで成長している可能性があるので、やはり食べずに捨てることをおすすめします。

トマトの白カビは毒ではありませんが、カビであることに変わりはありません。カビをたくさん食べると、体調不良を起こすなど、体に有毒な場合もあります。

また、ヘタの部分にごくわずかな白カビが生えていても、トマトの実の中にはカビだけでなく、目に見えない菌が繁殖している可能性もあるので注意が必要です。

トマトの黒カビの特徴

トマトに黒カビが生えてしまった場合、食べずに捨てましょう。黒カビの毒性は弱く、うっかり口にしてもすぐ食中毒や病気を発症することはほとんどありません。

ただし、黒カビの胞子が体の中に入ると喘息やアレルギーを引き起こす原因になることがありますので注意が必要です。場合によっては黒色真菌症を発症する可能性もあるようですので食べずに捨てましょう。

有用菌は通気性が悪く、水分が多い時に増殖しますが、トマトのヘタの部分は水分が多いのでカビが発生しやすく、ヘタの部分から身の部分まで増殖していきます。

カビの胞子は非常に小さく、トマトの中や皮などについて繁殖している可能性があります。見た目では分からない場合がありますが、カビだけでなく雑菌も発生している危険性がありますので注意しましょう。

トマトにカビができた時の対処法

トマト

少量の白カビなら取って洗えば食べることもできる

白カビに毒性はないので、ごく少量の白カビがヘタに付着している場合は、ヘタを取ってよく洗い、加熱して食べるとよいでしょう。

ただし、目に見えないカビの胞子がトマトの果実に入り込み、繁殖している可能性がありますので、注意が必要です。白カビの量が多い場合や気になる場合はすぐ捨てましょう。

黒カビは食べずに捨てる

黒カビの場合は、少量ではありますが毒性がありますので食べると危険な場合があります。黒カビを取り除いてもトマトの実の中に胞子が繁殖していることが多いため、食べずに捨てましょう。

袋の中のトマトも捨てる

プチトマトなど、袋の中に数個だけカビが生えているものがあった場合、そのカビの胞子は袋の中に入っています。

目に見える白カビや黒カビがある場合、すでに袋の中のカビの胞子がトマトのヘタや実の中に入り込み、根をはっていることが多いです。

根をはったカビはあっというまに増殖しますので、白カビであろうが黒カビであろうが、気になる場合は捨てることをおすすめします。できれば、空気中に胞子が飛ばないよう、袋を開けず封をしたまま袋ごと捨てましょう。

もし、白カビの場合でカビが気にならない方は、カビの生えていないトマトのヘタを取ってしっかり洗い、加熱して食べましょう。

トマトにカビを生やさないための保存方法

トマト

トマトにカビが生えないため保存方法を説明します。

  • トマト同士がぶつからないように置く
    トマト同士がぶつかると傷がついて菌が繁殖する可能性がありますので注意しましょう。
  • トマトのヘタを下にする
    トマトを冷凍保存する場合、ヘタを下にして保存用バッグに入れましょう。
  • しっかり空気を抜いて密封する
    トマトを入れて保存用バッグを閉める時は、しっかり空気を抜いて密封させましょう。空気が触れると雑菌が繁殖しやすくなりますので注意が必要です。

トマトの賞味期限の目安

トマトの賞味期限の目安は、保存方法、トマトの状態、色、季節で異なりますが、基本的に傷がつきやすい野菜ですので2~3日程度が賞味期限です。

次に、トマトの条件別に適した保存方法と賞味期限を紹介しますので、参考にしてください。

青いトマト(熟す前のトマト)

賞味期限は常温保存で2~3日程度、冷蔵保存で1週間~2週間程度。

熟す前のトマトは青さと硬さで賞味期限に差がでますが、すぐ食べたい場合は常温保存で食べ頃を待ち、すぐ食べない場合は冷蔵保存をしましょう。

完熟トマト

賞味期限は冷蔵保存で1~2日程度。

完熟したトマトは傷がつきやすく常温保存はむいていませんので冷蔵保存しましょう。冷蔵保存する際は、保存用バッグにヘタを下にして入れ、しっかり空気を抜いて密封したら、他のトマトにぶつからないように置きましょう。

傷があるトマト

賞味期限は冷蔵保存で1~2日程度。

傷の状態によって賞味期限に差がありますが、腐りやすいので冷蔵保存しましょう。また、冷蔵保存する際は、保存用バッグにヘタを下にして入れ、重ならないよう注意しましょう。

カットしたトマト

賞味期限は冷蔵庫で半日~1日程度。

カットしたトマトは、雑菌が発生しやすく腐りやすいので注意しましょう。二つにカットした場合、カット面を下にしてしっかりラップし、保存用バッグに入れ密封して冷蔵庫に入れましょう。また、常温保存の場合は数時間以内に食べましょう。

夏のトマトと冬のトマト

赤くなった冬のトマトと夏のトマトでは、賞味期限に差があります。たとえば、1週間後に熟したトマトを食べたい場合、冬のトマトなら常温保存でOkですが、夏のトマトなら冷蔵保存をしましょう。

食べてはいけないトマトの見分け方

トマト

トマトに白カビや黒カビが生えていた場合、食べずに捨てることをおすすめしましたが、腐ったトマトも食べずに捨てましょう。

腐ったトマトの特徴

  • 酸っぱいニオイがする
  • 実がぶよぶよでふやけている
  • ドロドロした液体が出る

トマトを指で押してぶよぶよで崩れたり酸っぱい液体が出ている場合、トマトの実の中に雑菌やカビが繁殖しています。

雑菌やカビが繁殖して腐ったトマトを食べると、腹痛や下痢をおこす可能性がありますので注意しましょう。

最後に

トマト

トマトのふわふわした白カビや黒カビは気持ち悪くて捨てている方は多いと思います。

でも、プチトマトの袋の中に、カビの生えたプチトマトが1個か2個入っていた場合、カビの生えたトマトは捨てて、他のトマトは洗って食べている方が多いのではないでしょうか?

まさか、カビの胞子が袋の中に飛び散って、他のトマトの皮や実の中に根をはっている可能性があるなんて!ぞっとしますよね。

白カビの場合は毒性がないのでそれほど神経質にならなくても大丈夫かもしれませんが、黒カビの場合は空気中にカビの胞子が飛ばないよう、袋を開けずに捨てることをおすすめします。

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