桃が苦い理由!苦味のある桃を美味しく食べる方法はある?

カットした桃

甘くて美味しい桃を購入したつもりなのに、時に渋い桃に当たってしまうことがあります。見た目だけでは渋いのか甘いかの判断がつかず、実際に食べてみるまでわからないので、この渋い桃をどうしたらいいのか困ってしまいますよね。今回は桃が苦い理由とは何か?その原因と渋みが出てしまった桃を美味しく食べる方法、美味しい桃の選び方についてわかりやすくご紹介します!

桃が苦い理由

桃

桃は適正な湿度と温度、そして生育に合った気候によって甘くて美味しい桃に育ちます。では、桃が苦いと感じてしまう原因は何でしょうか?

大きく分けると、「ストレス」「収穫時期が早い」そして「品種」によるものと考えられます。では詳しく見ていきましょう。

桃の苦味の成分はタンニンというポリフェノール

桃が苦いのは、腐っているからではありません。苦味の原因は、タンニンというポリフェノールです。

桃を食べたときに、渋みというか口の中でビリビリとしびれるようなえぐみを感じることがあります。実はその成分自体が何なのかは解明されていないそうですが、桃に含まれるポリフェノールの量が多いと苦みを感じるようです。

一般的にストレスを感じて育った桃は、ポリフェノールの量が多くなる傾向があると言われています。

ただし、タンニンは体に悪い物質というわけではありません。ポリフェノールの一種であるタンニンには美白効果や生活習慣病予防効果などが期待されています。苦味こそありますが、様々な健康効果も期待されている栄養素です。

ストレスを感じるとポリフェノール成分が増える

苦い桃になってしまう一番の原因はストレスよるものです。育つ過程で雨が多すぎたり、反対に少なすぎたりすると桃にとってそれがストレスとなってしまいます。私たち人間と同じで、桃もストレスがかかった環境下ではのびのび育つことができません。

桃の栽培は自然を相手にして行っているため、気候変動の影響を大きく受けてしまいます。適正な湿度と温度、そして適正な気候で育った桃は渋くはならないので、桃の味が左右されるのは天候次第というわけですね。

育つ過程で土が乾燥している

桃が苦くなるのは、乾燥が長く続いた後に長雨が降った場合です。土が乾いた状態が続くと木にストレスがかかってしまいます。

その後で雨がたくさん降ると、木は水を必要以上に多く吸い上げてしまい、それがストレスとなって高い確率で苦い桃ができてしまうのだとか。

喉がカラカラの時に一気に大量の水を飲むとお腹が痛くなってしまう、そんな感じでしょうか。それが原因で桃の実の中にタンニンが増えて、苦くなってしまうというわけです。

完熟しきっていない桃

渋い桃ができる原因のひとつに収穫のタイミングも関係しています。完全に熟すその前に収穫された桃も、甘さがなく苦みを感じます。桃は完熟した時が最も美味しいのですが、完熟した状態は半日から1日程度しかありません。

ということは、完熟した桃を収穫して出荷した場合、皆さんの手元に届くまでに1番美味しい完熟の時期が過ぎてしまいますよね。

そうならないように、完熟する少し前の段階で収穫するのですが、そのタイミングがずれてしまうと甘みがなく渋みが残ってしまうというわけです。

時期が早くまだ熟していない桃は、桃特有の柔らかさがなく硬くて美味しくありません。上から軽く押してみて硬いようであれば少し待ってみてください。甘さが増すわけではありませんが、多少は柔らかくなりますよ。

品種によっても差がある

店頭に並べられている桃を見て美味しそうなものを選ぶことはあっても、桃の品種まで注意深く観察するという方はそれ程多くはないと思います。

桃の旬といえは真夏の頃ですが、それよりも早い6月下旬~7月上旬にかけて収穫される桃は「早生品種」と呼ばれています。

早世品種は、甘さが少なくて苦みを感じるものが結構あるようです。早世品種と言えば「はつおとめ」「ひめこなつ」「ふくおとめ」「ちよまる」などですが、中でも「はつおとめ」は苦みが強めなので、購入する際は品種もチェックした方が良さそうです。

苦い桃の危険性

ポリフェノール「タンニン」の影響で桃が苦くなっている場合は食べても問題ありません。生食だと苦くて食べにくいようであればコンポートやジャムなどに加工することで美味しく食べられます。

一方で桃を食べて強烈な酸味を感じた場合は食べるのを止めましょう。柔らかくなっているにも関わらず甘く追熟されていないようであれば桃が腐っている可能性が考えられます。柔らかさ・酸味以外にも異様な匂いが感じられるのも桃が腐っているサインです。

腐った桃を食べ続けると、食中毒を招く恐れがあります。もったいないですが破棄されることを推奨します。

《 ポイント 》

  • 苦味の原因は、タンニンというポリフェノール
  • ストレスを感じて育った桃はポリフェノール量が多い傾向がある
  • 熟す前に収穫された桃は甘さがなく苦みを感じる
  • 6月下旬~7月上旬にかけて収穫される早世品種は渋みのあるものが多い
  • 苦い桃は食べても大丈夫。異常に酸味がある桃は腐っている可能性がある

桃が苦いときの対処法

複数の桃

果物が苦いと感じたら追熟して完熟させるのが一般的ですよね。購入したての桃はまだ完熟しきっていないものが多いので、まずは常温で3日間ほど熟成させて様子を見ましょう。その後は冷蔵庫で軽めに冷やしてからいただきます。

とは言え、熟していない桃は常温で数日追熟しても、柔らかくなるだけで甘くはならないことがほとんどです。必要以上に置いていると、あっという間に傷んでしまいますので、新聞紙などでそっと包んで、風通しの良い日陰や冷暗所で保存します。

そして、エアコンや扇風機の風に当ててしまうと桃の水分が奪われて乾燥してしまうので注意してくださいね。また、果物は冷蔵保存が良さそうなイメージがありますが、冷蔵庫で長時間冷やすと甘みが半減してしまうので、食べる直前に冷やすようにしましょう。

数日経ってもなお、苦みが残っているようでしたら、ひと手間加えて桃のコンポートやジャムにアレンジしてみてはいかがでしょうか。苦い桃に当たってしまった時のために、コンポートやジャムの作り方を次で紹介しますね。

《 ポイント 》

  • 熟していない桃は常温で追熟しても、柔らかくなるだけで甘くならない
  • 新聞紙などで包んで風通しの良い日陰や冷暗所で保存する
  • 冷蔵庫で長時間冷やすと甘みが半減する

桃が苦いときのおすすめの食べ方

桃のコンポート

もしも、苦い桃を入手してしまったとき、そのまま食べるのはツラいですよね。そこで、苦い桃でも美味しく楽しめる方法を紹介します。

苦い桃をコンポートにする

コンポートとは、果物の砂糖煮のことです。保存性が高まるだけでなく果物独自の食感が残り、甘さが増すレシピです。苦い桃を購入してしまってもコンポートにしてしまえば、気にならなくなります。

歯ごたえの残る苦い桃をコンポートにして一晩冷蔵庫で冷やすと、味がなじんで缶詰の桃のような美味さを味わえます。苦い桃に当たってしまったら、ぜひ試してみてくださいね。

簡単にできる桃のコンポートの作り方

  1. 皮がついたままの桃を半分にカットし、スプーンで種をくりぬきます。
  2. 鍋に水1ℓを入れ、砂糖大さじ5杯、レモン汁大さじ5杯を加えてひと煮立ちさせます。
  3. カットした桃を皮のついた方を下に向けて②の液の中に入れ、5分程沸騰させます。
  4. 桃をひっくり返したら、さらに20分程煮詰めます。
  5. その後、火を止めて皮を外します。
  6. 粗熱が取れたら、汁ごと密封容器に移して冷蔵庫で冷やします。

アイスに添える

桃のコンポートは、そのまま食べる以外にトッピングとしても優秀です。

たとえば、冷蔵庫で冷やしたコンポートに市販のバニラアイスを添えて食べてみてください。桃の渋みはすっかり抜けて、バニラアイスの濃厚な香りと桃の甘さがマッチしたぜいたくなスィーツ一の完成です。

他にもレアチーズと一緒に食べると程よい酸味と甘味が味わえるためオススメです。

苦い桃でジャムを作る

苦い桃を材料にジャムを作るのもオススメです。甘くてトロトロのジャムを作って保存しておけば、トーストにのせたり、ヨーグルトにかけたり、炭酸水で割ってジュースにして飲んだりと幅広く活用できますよ!

ジャムの作り方はシンプル。細かくした桃を砂糖などで煮込むだけです。ご家庭でも簡単に作れるため、ぜひ試してみてください。

簡単にできる桃ジャムの作り方

  1. 桃の皮を剥いて細かくカットします。
  2. 桃3個に対して、グラニュー糖240gとレモン汁大さじ2杯を鍋に入れ、弱火で煮込みます。
  3. 出てきた灰汁はこまめに取り除き、1時間ほど煮込んだら完成です。

スムージーにする

スムージーとは、野菜や果物をミキサーにかけて作るドリンクです。野菜・果物の栄養素を効率よく摂取でき、ハチミツや砂糖、乳製品を加えることで苦味を感じず味わえます。

果物を乳製品と合わせると辛味や苦味を和らげてくれますよね。渋みのある桃も牛乳やヨーグルトと一緒にスムージーにすると美味しくいただけますよ。

桃の皮をちょっとでも剥くとすぐに変色してしまうので、レモン汁を入れることできれいな色の桃スムージーの出来上がり!

また、バナナなどの違う果物を追加することで、濃厚な味になり美味しくなること間違いなしです。

《 ポイント 》

  • コンポートにすると缶詰の桃のような美味さになる
  • 苦い桃で甘くてトロトロのジャムを作る
  • 牛乳やヨーグルトと一緒にスムージーにすると苦味が和らぐ

桃の選び方

桃

店頭で桃を買うとき、どのようなことにこだわって選んでいますか?

一つ一つ特徴が違う桃を手に取ってべたべたと触ったり、押したりするのは絶対にしてはいけません。良い桃を見つけるためには、触ったりしなくても見た目だけで甘いか渋いかを見分けることができるのです。

これから挙げていくポイントに注意して、スーパーなどに並べられている桃を選んでみてください。それでは美味しい桃を選ぶポイントについて見ていきましょう。

桃の色

桃の色は鮮度を判別するために重要です。

  • 全体的に色むらがなく、桃の皮は満遍なくピンクの色が濃い
  • 下の部分が白くて青みがかっていないもの
  • 黄色っぽい桃は鮮度が落ちているため、赤みの強いもの

桃に対して薄いピンク色のイメージを持たれている方もいらっしゃると思いますが、色が薄い、白い桃は熟していなく甘くない可能性があります。赤に近いピンク色の桃の方が甘く完熟しています。

桃のうぶ毛

  • 桃の皮に生えているうぶ毛が桃全体を守るように覆っている

桃の表面に短く生えているうぶ毛が全体的に残っている物は鮮度が高いです。香りが強く甘みも感じやすいです。

桃の香り

  • 桃特有のフルーティーな甘い香りがする

桃の香りを強く感じられるかも選ぶ際に意識したいポイントです。桃の香りを直接嗅ぐのは勿論、包装の上から嗅いでも香りがするか確認してみましょう。

桃の形

  • ふっくらとした丸みがある形の良いもの
  • キズが付いていない
  • 左右非対称よりも左右対称の桃のほうが甘い確率が高い
  • 桃の皮にある白い斑点「果点」があるもの

桃の皮についている白い斑点のことを「果点」と言いますが、この果点は一見、カビように見えますが、実はこれこそ甘いかどうかを見極めるポイントです。

桃が熟すと皮に亀裂が入って果点が生まれます。太陽をふんだんに浴びた桃にできる果点が、表面全体に散らばっているものほど、甘くて美味しいという証なのです。

《 ポイント 》

  • 桃の皮は満遍なく濃いピンクの色で、下の部分が白い
  • 桃の皮全体にうぶ毛がある
  • フルーティーな甘い香りが強い
  • ふっくらとした丸みがありキズなどが付いていない
  • 表面全体に散らばっている果点は甘くて美味しい証

最後に

買いたての桃

桃が苦い理由と美味しく食べる方法について紹介しました。

桃に苦みを感じるのはポリフェノールの量が関係していることや、成長過程で乾燥や長雨によるストレスでポリフェノールが増えると渋くなりやすいことがわかりましたね。

また、6月下旬~7月上旬にかけて収穫される早生品種の桃は、甘さが少なくて苦みを感じるものが結構あるようです。「甘い桃に当たらなかった」と、がっかりしながら食べるのではなく、美味しく食べられるよう試してみてくださいね!

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