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ウォシュレットには「瞬間式」と「貯湯式」の2種類ある
最近のトイレにはついてることが多いウォシュレット(温水洗浄便座)ですが、ウォシュレットには「瞬間式」と「貯湯式」の2つの種類があります。
「瞬間式」とは瞬間的に水を温めて温水にして使用できるタイプで、「貯湯式」とはあらかじめ一定量の水を貯めて温めておくタイプのものになります。
ここでは、どちらの種類が電気代を節約できるのか、2つのタイプのウォシュレットの電気代節約について種類別にみていきましょう。
瞬間式の電気代
瞬間式のウォシュレットの場合は使う時だけ瞬間的に水を温めるため、貯湯式よりも電気代が安くなります。また、タンクに水を貯める必要がないのでスッキリとしたデザインのトイレになり、使用中にお湯切れすることもありません。
ただし、瞬間式のウォシュレットは製品価格が高いため初期費用が高くなります。長期間利用する、また家族で頻繁に利用するという場合には、瞬間式のウォシュレットがおすすめです。
貯湯式の電気代
貯湯式のウォシュレットは内臓タンクに貯めてある水を温めておく形式のため、瞬間式のタイプよりも電気代が高くなります。
なお、未使用時にはヒーターを切るタイプの機種もあるので、そのタイプを選択すると電気代は節約できますが、頻繁に利用する場合には不向きです。
貯湯式の場合はお湯の量が決まっているので何度も利用すれば湯切れすることがあります。また、貯湯式タイプは瞬間式よりも製品価格が低めに設定されているので初期費用に関しては瞬間式よりも安く済みます。
ウォシュレットの電気代を節約する方法7選
ウォシュレットの電気代は瞬間式よりも貯湯式が多くかかりますが、その金額は2倍以上の開きがあるといわれています。
また、ウォシュレットの電気代はタイプ別以外にも、使い方によっても変わってきます。毎日なにげなく使うものだからこそ、電気代の違いは積み重なれば大きく家計に響いてくることでしょう。
そこで、ここではウォシュレットの電気代の節電方法についてみていきます。
ふたを閉める
ウォシュレットの電気代を節約するにはふたを閉めることも効果的です。
ふたを開けっぱなしにすることで、せっかく温めた便座も冷めてしまい余計な電気代がかかってしまいます。家族全員で、トイレを出るときには便座のふたを閉めるよう習慣づけてみましょう。ちょっとした気遣いで節電が期待できます。
水や便座の温度を変更する
ウォシュレットの電気代を節約するには、水や便座の温度設定をこまめに変更することも有効です。
真冬は寒さからどうしても便座を温めすぎたり温水設定を「強」としがちですが、「中」程度に下げておくだけで節電できます。また、春や秋にはヒーターは不要ですので「切」とするようにしましょう。
節電モードで待機中の電力を減らす
ウォシュレットの電気代の節約方法として、節電モードで待機中電力を減らすことも有効です。
温水洗浄便座には便座の温度を一定の温度に保つ節電モードがついていたり、一定間隔で保温しない時間を設定できる節約モードがついている種類があります。
お持ちのウォシュレットに節約モードがついている場合には、自分の生活パターンに合わせて電源をオフにする時間帯を設定すれば、節電効果もアップします。
水圧を「弱」にする
ウォシュレットの節電方法には、水圧を「弱」にするというのも有効です。ただし、これは便座や温水の温度調節ほどの節電効果は期待できません。
しかし、必要のないほどに水圧を出して電気代をあげるよりも、できる限りいらないものを排除して節電効果を上げることは意味のあることです。
ウォシュレットは「弱」でも十分に機能するようにできていますので、必要最低限な水圧にして節電してみましょう。
ノズルの掃除を行う
節電とは無縁のように考えがちですが、ウォシュレットのノズルの掃除を行うことも節電に有効です。
ウォシュレットのノズルは汚れが付着しやすく、そのままにしておくことで負荷がかかり余計な電気代がかかってしまうことも考えられます。
また、汚れによってウォシュレットの寿命にも影響します。ウォシュレットのノズルの掃除は1~2週間程度に1回は必ず行うようにしましょう。
買い替えや修理をする
ウォシュレットの節電方法に、買い換えや修理も有効です。
古い型のウォシュレットをいつまでも使っているよりも、最近のウォシュレットの方が節電機能が施されているタイプのものも多いからです。
節電機能は、たとえば温水や便座の温度を自動調整したり、毎日同じ時刻に電源オフできるなど電気代を節約できる機能になります。
ウォシュレットというと、なかなか頻繁には買い替えをしない家電ですが10年以上前の製品でしたら、買い換えを検討してみるのもいいでしょう。
電力会社を見直す
ウォシュレットの電気代の節約には電力会社を見直すことも有効です。
複数ある電力会社はどれも同じ電気代ではなく、それぞれの電力会社でプランが異なります。自分の生活スタイルに合致するプランがある電力会社が見つかれば、同じように使用しても電気代を節約することが可能です。
もちろん、その場合はウォシュレットだけでなく家全体の電気代を節約できることになります。
ウォシュレットを買い換えるならどう選ぶ?
家庭においてもウォシュレットの設置は一般的になりつつありますが、ウォシュレットも年々機能性が高まり、一定期間使用すれば古い機種よりも新しい機種に変えた方が電気代が安く済むなどメリットも多いです。
そこで、ここではウォシュレットを買い換えるときにはどのように選べばいいかについてみていきます。
瞬間式か貯湯式か
ウォシュレットを選ぶときに瞬間式か貯湯式か、方式によって選ぶという方法があります。
冒頭でも触れましたが、もう少し詳しく選び方のポイントとして見てみましょう。瞬間式は使用する際に瞬間的に水を温めるのでお湯切れすることなく、何度でも温水を使用できます。
一方、貯湯式はあらかじめ水を貯めておきお湯にするために決まった量しか使用できず、途中でお湯切れを起こす可能性があります。
しかも電気代も温める時間が長いので瞬間式よりも多くかかります。お湯切れが嫌だという場合や、電気代を安くしたいのであれば瞬間式がおすすめです。
ただし、瞬間式は本体価格が貯湯式よりも高めですので初期費用を抑えたいという人には貯湯式がおすすめです。
費用で選ぶ
ウォシュレットを選ぶときには費用によって選ぶという方法もあります。
家電を購入する場合には、予算を決めるという人は多いでしょう。ウォシュレットの場合も、まずはそこにかけられる予算を割り出した上で、見合った製品から選択しましょう。
機能面やデザインなどを重視して選択すると、金額は予想以上に跳ね上がることも多いので、最初から購入可能な上限額を設定して選べば、費用面で購入後に後悔することも少ないです。
機能性で選ぶ
ウォシュレットを買い換えるときには機能性を比較するのもおすすめです。
機能性とは、脱臭機能や温風乾燥機能、便座に近づくと勝手にふたが開くオート開閉機能などです。またほかにも、リモコンが本体にくっついている袖リモコンか、壁に設置してある壁リモコンかという点も選ぶポイントになります。
脱臭機能とは便器内の嫌な臭いを吸い込み臭いを軽減してくれる機能です。温風乾燥はウォシュレットでお尻を洗ったあとに温風でやさしく乾燥してくれる機能ですし、オート開閉機能には自動で洗浄したり自動点灯などさまざまな機能をもつタイプもあります。
手入れのしやすさで選ぶ
ウォシュレットを買い換えるときの基準に手入れのしやすさで選ぶ方法があります。ウォシュレットにはメーカーによってさまざまな掃除をしやすくする機能が備わっています。
たとえば、使用前後に便器内に洗浄剤を泡で出して汚れがつきにくく清潔に保ってくれるタイプのものや、汚れにくくしてくれるミストを噴射するタイプのものなどがあります。
温水便座の機能のほかにも、掃除の手間も省きたいという方には、こういった手入れのしやすい機能を備えた商品もおすすめです。
おすすめのウォシュレット5選
ウォシュレットには温水を作るのに2つの方式があったり、温水便座の機能以外にも多くの機能があったりと、選択する基準がいくつかあることがわかりました。
ここでは、これらの基準をもとにウォシュレットでおすすめの商品を5つご紹介します。
TOTO ウォシュレット KSシリーズ TCF8CS66#NW1
瞬間式のウォシュレットで、お湯切れもなく安心して連続使用が可能です。また、使用する分だけお湯をつくるので電気代も節約できます。
便座とノズルにはクリーン樹脂を使用し汚れをはじいてくれるので、汚れてもサッと拭くだけでお手入れが可能です。
また本体が便器から簡単に取り外れるので、便座取り付け面と便座とタンクの間などの拭きにくいところも楽に掃除ができます。
さらに、オートパワー脱臭で、使用後に自動で臭いを強力脱臭してくれるので、次の人にも不快な臭いがなく快適に使用できます。
東芝クリーンウォッシュ SCS-T160
貯湯式の温水暖房便座で、給水方式は水道直結式になります。温風乾燥機能はありませんが、暖房便座機能、座るとすぐに脱臭風量がアップするオート脱臭機能があります。
また、赤外線センサーで着座を検知して、着座していないときの誤作動を防止します。本体価格が低めなので、初期費用をかけたくないという方にはおすすめのウォシュレットです。
パナソニック ビューティ・トワレ CH932SPF
貯湯式のウォシュレットになります。リモコンは一体型タイプで、脱臭機能がついています。清潔ノズルで、つねに綺麗な状態でウォシュレットを使用したいという人におすすめのシャワートイレです。
気泡を含む脈動流パワーパルス洗浄によって、気持ちよくお尻を洗えて、しかも節水・省エネ設計なので電気代も節約できます。
TOTOウォッシュレット KシリーズTCF8GK33-NW1
貯湯式のウォシュレットで、一人暮らしなど使う回数が少ない人におすすめです。クリーン樹脂を使用しているおり、ノズル自動洗浄が搭載されていますのでお掃除も楽々で、お手入れが簡単にできます。
また、快適に利用できるように、マッサージ洗浄やオートパワー脱臭などの機能も充実しています。さらに、タイマー機能もついているので節電も可能です。
TOTO温水洗浄便座 KMシリーズ TCF8GM23
汚れをはじいてくれる撥水樹脂素材と、汚れ付着を抑えてくれるプレミスト機能がついているので、綺麗なトイレをつねにキープできるウォシュレットです。
また、水勢調整やおまかせ節電などの便利な機能もついています。さらに別売りで脱臭排気口に設置可能なフレグランスキットもあるので、臭いが気になる方にもおすすめです。
ウォシュレットの電気代を効果的に抑えよう!
ウォシュレットには温水を作るのにも、暖房便座にも電気代がかかります。
また、瞬間式と貯湯式とタイプによっても電気代が変わってきたり、節電機能がついているタイプかどうかによっても電気代は違ってきます。さらにウォシュレットの使い方でも節電効果を高めることが可能です。
ここで紹介した内容を参考にして、ウォシュレットの電気代を効果的に抑えていきましょう。