目次
冷蔵庫の掃除の仕方
冷蔵庫は食品を保存しておく場所なので、常にきれいに保っておきたいものです。そんな気持ちはあっても、ついつい掃除を怠って汚れをため込んでしまうという人もいるでしょう。
ここでは、冷蔵庫の掃除をするときにおさえておくべきポイントを紹介します。
食材の整理
冷蔵庫の中を掃除する前に、食材は取り出しておく必要があります。ただし、一気にすべての食材を庫外に出す必要はありません。
掃除の手順を考え、「今日は野菜室だけ」「今日は冷蔵庫の1段目だけ」などの計画に沿って、掃除する場所の食材を出します。
取り出した食材は、掃除が終わった後にそのまま元あった場所に戻すのではなく、「本当に必要なのか」の選別も行いましょう。食材の配置についても検討したうえで庫内に戻しましょう。
トレイやケースは外して洗う
トレイやケースなどの冷蔵庫のパーツは、つけたままでも掃除できますが、取り外した方が細部までいきわたった掃除ができます。トイレやケースだけでなく、前面パネルのように取り外せるパーツは、すべて取り外したうえで細部まで掃除しましょう。
冷蔵庫の内側を掃除
冷蔵庫から取り外せるパーツは取り外したうえで、本体の内側を掃除します。汚れのひどい部分に洗剤を使うのはもちろんですが、一見汚れが見えない部分についても、除菌・消臭効果のある洗剤を使って拭き掃除をしておきましょう。
製氷フィルタは水洗い
自動製氷機を搭載している冷蔵庫の中には、製氷フィルタが付属しているものもあります。製氷フィルタの扱いについては冷蔵庫のマニュアルも参照することをおすすめします。フ
ィルタが取り換え時期より前の場合は、やわらかいスポンジを使って水洗いをしましょう。
冷蔵庫をきれいに!おすすめ洗剤・掃除アイテム13選
冷蔵庫をきれいに保つためには、特別な洗剤や掃除グッズを揃える必要はありません。冷蔵庫が食品を保存する場所であることを考え、食品に害のない洗剤を使い、こまめに掃除をするようにしましょう。
ここでは冷蔵庫をきれいに保つために使えるおすすめの洗剤と掃除アイテムを紹介します。ご自宅の冷蔵庫の汚れ具合に応じて、適した洗剤とアイテムをチョイスしてください。
花王「キュキュット クリア泡スプレー」
花王の「キュキュット クリア泡スプレー」は、冷蔵庫専用の洗剤というわけではありません。一般的な食器用洗剤の「キュキュット」の泡スプレータイプです。
食器用洗剤なので、冷蔵庫の中の食べ物関連の汚れを落とすことができます。泡状なので流れ落ちることなく、汚れた場所のみで使えるので、洗剤をふき取るのも容易にできます。食器用洗剤なので、汚れを落とした後は水洗いが必要になります。
取り外しが可能なパーツは、取り外して水洗いをし、よく水分をふき取ってから冷蔵庫に戻しましょう。取り外せない場所のものは、汚れを落とした後に何度か水拭きを行いましょう。
レック「激落ちシート 電子レンジ・冷蔵庫用」
レックの「激落ち」シリーズから発売されているシート類は、用意しておけば、ちょっとした汚れに気付いたときにすぐに汚れを落とすことができるので便利です。
複数あるシート類の中でも「冷蔵庫用」と名付けられた商品は、冷蔵庫という場所で使うことを考慮されているので、安心して使えます。
「激落ちシート電子レンジ・冷蔵庫用」は、汚れを落とすことをメインに考えた場合に用意しておきたい商品です。ほかにも食卓・冷蔵庫用として、除菌をメインに考えた商品もあるので、シートを使う目的に応じて選択しましょう。
ショウエイ「99.9ミネラル洗浄ウォーター」
「99.9ミネラル洗浄ウォーター」は手肌にやさしい天然成分を使った洗浄ウォーターです。天然成分で油分を分解して落とすことができ、消臭効果も期待できます。
一般的に市販されているキッチン用洗剤よりもやや高価な洗剤ですが、天然ミネラルを使っているので環境にもやさしいとされていて、ひんぱんに掃除をしたいという人におすすめです。
掃除するたびに有効成分が表面に留まるので、掃除を重ねるごとに簡単に掃除ができるようになり、掃除時間の短縮にもつながります。
エレコム「CAND キッチン・家電用スプレー」
エレコム(ELECOM)といえば、パソコンの周辺機器では著名なメーカーです。電化製品のイメージがありますが、電化製品に関する掃除アイテムも多数販売されています。
CAND(カンド)シリーズは、キッチン・家電のためのクリーナーシリーズです。洗剤をなるべく使いたくない場所の汚れを「浮かせて落とす」ための洗剤です。冷蔵庫の内外に使えます。
ベタベタする汚れの場所に直接スプレーしておくと、汚れが浮きでてきます。洗剤を使いたくない場所でも、重曹電解水の働きで汚れを落とせるので気軽に使えます。
CLEAN HOUSE「石鹸屋さんが本気で作った自動製氷機の洗浄剤」
冷蔵庫の掃除をしたとき、自動製氷機についてはキレイになったのか不安が残るという人も多いでしょう。
「石鹸屋さんが本気で作った自動製氷機の洗浄剤」は、冷蔵庫の自動製氷機に特化した洗剤です。洗剤入りの給水タンクを使って、自動製氷機で氷を作るだけで洗浄が完了します。
手順は以下になります。
自動製氷機の洗浄手順
- 生成済みの氷は取り除いておく。浄水フィルタがついている場合、フィルタも取り除く
- 給水タンクに水400mlを入れ、洗浄剤を良く振ってから入れる
- ピンクの氷ができるので廃棄する
- 給水タンクが空になったら水洗いする
- 透明な氷ができるまで③④を繰り返す。
ライフ堂「クリンクル セスキ電子レンジ・冷蔵庫クリーナーLD-603」
ライフ堂の「クリンクル セスキ電子レンジ・冷蔵庫クリーナー LD-603」は、近年注目されている「セスキ炭酸ソーダ」と、「柿渋タンニン」の効果を使って、冷蔵庫の汚れ落としも消臭も可能なお掃除シートです。
除菌率:99.9%にもかかわらずノンアルコールなので、手が荒れやすい人でもこまめに使って冷蔵庫をきれいに保てる商品といえるのではないでしょうか。冷蔵庫の近くに置いておいて「ちょっとひとふき」掃除を心がけましょう。
レック「セスキの激落ちくん」
セスキ炭酸ソーダは、いろいろな場所の汚れ落としに使えるということで、最近取り上げられる機会も多い洗剤です。「セスキの激落ちくん」は水溶液になっているので、粉末の分量を量って水溶液を作る手間が省けます。
キッチンの油汚れや皮脂汚れに強い洗剤なので、冷蔵庫の中で油分が汚れになってしまっている所の掃除に使えます。汚れを取り除くだけでなく、除菌・消臭効果もあるので、冷蔵庫の臭いが気になったときは、「セスキの激落ちくん」を使って掃除と一緒に除菌・消臭も行いましょう。
ユージュアル「SHELLASH除菌 消臭 スプレー」
「SHELLASH除菌 消臭 スプレー」は、冷蔵庫用の洗剤というわけではなく、野菜を洗うための洗剤です。
野菜には、残留農薬や防腐剤、ワックスなどが付着しているとも言われており、これらを野菜の「汚れ」と考える人もいることでしょう。
水洗いだけでは落としにくい野菜についている汚れは、そのまま冷蔵庫の汚れとなってしまう場合もあるので、野菜室の掃除と除菌にも流用することができます。
もともと野菜という「食べ物」を洗うための洗剤なので、できるだけ不安なく使える洗剤を探している方にぴったりではないでしょうか。汚れがひどくないのなら、冷蔵庫内全体の掃除にも十分活躍してくれるでしょう。
レック「重曹の激落ちくん 粉末タイプ」
重曹を使った掃除は、油汚れや皮脂汚れに有効です。冷蔵庫は長期間掃除を怠っているのでない限り、あまりガンコな油汚れはつきにくい場所です。
食べ残した食器についたまま冷蔵庫に運ばれた油汚れや、調味料から垂れた汚れを見つけたら、重曹を少し振りかけて、スポンジやふきんを使ってふき取りましょう。
冷蔵庫の扉には手の脂が付きやすいので、重曹を使った水溶液でたまに拭いてあげると、きれいに保てます。
花王「キッチンハイター」
花王の「キッチンハイター」は、キッチン用洗剤の定番ですが、冷蔵庫の黄ばみや除菌にも使えます。
うすめて使う、塩素系のつけおきタイプの漂白剤ですが、濃度をうすめてキッチンペーパーに染みこませ、汚れ部分を「湿布」するという方法も使えます。いわゆる「冷蔵庫臭」がすると感じたら、うすめたキッチンハイターを使って庫内をひとふきしてみましょう。
除菌と消臭効果が期待できます。冷蔵庫の中の除菌・消臭を目的として使う場合は、以下の希釈を目安にします。庫内をキッチンハイター液を使ってひとふきした後、水拭きも行ってください。
【使用量の目安】5Lの水にキャップ半分程度。
レック「激落ちクロス マイクロファイバー 」
冷蔵庫の掃除をまめに行っていれば、毎回の掃除では洗剤を使わなくてもきれいに保つことができます。
「激落ちクロス マイクロファイバー」で冷蔵庫の扉や中のポケットを軽く拭いてあげるだけで、表面についたホコリや汚れをふき取ることができます。
カラ拭き、水拭きどちらにも利用できるので、水洗いしたパーツの水分をふき取って冷蔵庫にセットする際にも、冷蔵庫のちょっとした汚れを水拭きする際にも利用できます。
ジョンソン「カビキラー 除菌@キッチン 漂白・ヌメリとり」
「カビキラー 除菌@キッチン 漂白・ヌメリとり」は、冷蔵庫の中でも取り外し可能なパーツの掃除に向いています。卵ラックやドアポケット、野菜室などを冷蔵庫から取り外し、この商品をスプレーして、カビやぬめりを除去します。
ひととおりきれいになったら、水でよく洗い落とし、水分を拭きとってから冷蔵庫に戻します。
アイメディア「自動製氷機汚れおちーる」
冷蔵庫の中でも「自動製氷機」の部分は、どのような構造になっているのか素人には判断しづらく、掃除した後も不安が残る場所のひとつです。
「自動製氷機汚れおちーる」は、自動製氷機にフォーカスをあてた洗浄剤で、給水タンクに入れて使います。給水タンクに入れることから、「掃除後も洗浄成分が残ることはないのか」「からだへの影響はないのか」ということが気になる人も多いでしょう。
「自動製氷機汚れおちーる」はクエン酸、リンゴ酸、赤ダイコン抽出液といった食品にも使われる成分だけで作られている洗剤です。給水タンクに入れることで、タンクだけでなく、冷蔵庫の製氷用のパイプの水アカ落としや除菌が行えます。
冷蔵庫掃除の注意点
冷蔵庫を掃除するときは、「電化製品であること」と「食べるものを保存しておく場所であること」を考え、安全性に配慮した手順で行いましょう。
ここでは冷蔵庫掃除の注意点について紹介します。
食材の管理
冷蔵庫掃除の際に、食材を庫外に出す場合は、季節によっては短時間であっても注意が必要です。食材の一時置き場として、クーラーボックスがあれば活用しましょう。クーラーボックスがない場合は、保冷剤を入れた箱や保冷バックなどを利用しましょう。
電源を抜く
汚れをすぐにふき取る程度の掃除なら問題ありませんが、冷蔵庫全体を拭き掃除する場合は、長時間扉を開け放しにするので、電源は切っておいた方がよいでしょう。冷蔵庫の電源コードを抜いておきましょう。
アルコールの使用
アルコール洗剤はお酒と同じ成分なので、食品を扱う冷蔵庫にも抵抗なく使えるアイテムといえるでしょう。ただし、使用する濃度には注意が必要です。
掃除用アルコールとして使われるエタノールは、70~80%くらいの濃度が最適で、濃度が高すぎると蒸発してしまうので効果が薄くなります。
冷蔵庫をきれいにしましょう
冷蔵庫を開けたときに汚れに気づいても、料理をしている間に「掃除」のことは忘れてしまうという人も多いでしょう。
洗剤やおそうじシートを冷蔵庫の近くに置いておくと、気づいたときにすぐに汚れを落とすことができるので便利です。食品を入れる場所だからこそ、いつでも冷蔵庫はきれいな状態にしておきましょう。