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しいたけの賞味期限
しいたけに賞味期限はない?
スーパーなどでパックに入って販売されているしいたけには、賞味期限の表示がされていないことはご存知でしたか?
賞味期限は味や風味などの食品の品質を維持できる期間を指していて、一般的には腐りにくい加工食品に表示されている期限で、きのこ類や野菜には表示の義務がありません。
きのこ類や野菜に賞味期限の表示義務がない理由は下記の通りです。
- しいたけや野菜は収穫した後も個々に成長する
- しいたけや野菜は個々に成長の度合いに違いがあるので一律に期限が決められない
- しいたけや野菜は成熟の度合いで好んで食べたり、腐っていると判断するのは人それぞれの好みとなっている
- しいたけは収穫後に販売者の手に渡ってから販売されるまでの保存の環境で品質が左右されてしまう
以上のことからしいたけや野菜は賞味期限が表示されていません。
賞味期限が表示されていないとはいえ、しいたけがいつまでも食べられるという訳ではないので目安としてですがしいたけの賞味期限を調べてみました。
しいたけの賞味期限はしいたけの状態によって異なるので確認しておきましょう。
しいたけは状態によって賞味期限が異なる
保存の方法や季節によって多少の違いはありますが、しいたけの賞味期限はおおよそ下記の通りです。
- 生のしいたけ
賞味期限は冷蔵庫の野菜室で10日間、冷凍した場合は1ヵ月 - 生のカットされたしいたけ
賞味期限は冷蔵庫の野菜室で5日間 - しいたけを天日で乾燥(半生)
賞味期限は冷蔵庫で7日間 - しいたけの乾物
賞味期限は常温で約1年間 - カットした乾物しいたけ
賞味期限は常温で約半年
《 ポイント 》
- しいたけなどのきのこ類には賞味期限の表示はない
- しいたけの状態や保存の方法によって賞味期限はある
しいたけなどのきのこ類には賞味期限の表示はありません。しかしながらしいたけの状態や保存の方法によって賞味期限はあります。
傷んだしいたけの特徴
賞味期限を目安として紹介しましたが、あくまでも目安なので実際には目と鼻で実際にしいたけが傷んでしまっていないかを確認し判断しなければなりません。
賞味期限を過ぎた食べてはいけないしいたけの見分け方を傷んだしいたけの特徴から学びましょう。
色
- しいたけの軸が茶色に変色しまっている
- しいたけのかさの裏側が赤系の色に変色してしまっている
- しいたけが全体的に黒色に変色してしまっている
触感
- しいたけのかさに張りがなくやわらかくなってしまっている
- しいたけを触ってみるとぬめりがある
におい
- しいたけが持つ本来の良いにおいではなく酸っぱいにおいがする
- しいたけからツンとするアンモニア臭がする
味
- しいたけを調理して少し味を確認してみると酸っぱい味がする
しいたけをパックに入れたままの状態で保存していた場合、白い綿状のものが発生してしまっていることがあります。これは菌糸というものでしいたけだけにできるものではなくきのこ類に発生するものです。
洗い落すことで問題なく食べることはできるのですが、有毒なカビと見分けることが難しいので、洗い流してもぬめりが取れずに残っている場合や灰色や青少し混ざった色になっていたら、カビと考えて処分することをおすすめします。
《 ポイント 》
- 傷んだしいたけは見た目の色、触感、におい、味で判断することができる
- それぞれの特徴を覚えて、傷んでしまったしいたけの判別をする
しいたけを食べるときの注意点
しいたけを含むきのこ類を生で食べることは厳禁です。
きのこ類は食物繊維を多く含んでいるので消化がしづらい食材です。アルコールとしいたけを一緒に摂取する発症しやすくなってしまうと言われているしいたけ皮膚炎を引き起こしてしまう可能性もあります。しいたけ皮膚炎は非常に強いかゆみを感じ、ひっかき傷と一致する線上の発疹がでます。
1度食べて発症してしまっても、次に食べたときには症状が出ない場合もあります。しいたけを食べて数日経過した後に異変を感じた場合は皮膚科を受診しましょう。
しいたけに限らずきのこ類は洗ってしまうと風味が落ちてしまうので洗わずに食べる人も少なくはないと思いますが、生のきのこ類には雑菌が繁殖してしまいお腹を壊すといった食中毒の症状がでてしまうことがあります。
スーパーなどで購入できるしいたけは、品質的にもしっかり管理されているもので心配はないと思いたいところですが、賞味期限内であっても、100%安全とは言えないので殺菌をするといった意味でも加熱調理をしてから食べるようにしましょう。
《 ポイント 》
- しいたけだけではなく、きのこ類は生で食べてはいけない
- しいたけだけではなく、きのこ類は必ずしっかり火を通してから食べる
しいたけだけではなく、きのこ類は賞味期限内でも生で食べてはいけません。必ずしっかり火を通してから食べるようにしましょう。
しいたけの保存方法
生のしいたけの正しい保存の方法を理解しておきましょう。
しいたけの最適な温度は5℃前後です。このことからも常温で保存をするよりも冷蔵での保存が最適となります。賞味期限と合わせて確認していきましょう。
常温保存
しいたけを常温で保存した場合の賞味期限は半日から長くても1週間程度です。
夏の暑い時期に購入したときのパックのまま常温で保存しておくと半日程度でかさがどんどん黒く変色して傷んできてしまいます。涼しい季節ならば湿気対策にキッチンペーパーでしいたけを包んで冷暗所で保管した場合には1週間程度日持ちさせることができます。
暑いくなる季節ではしいたけを、常温で保存することは難しいので冷蔵で保存をするようにしましょう。
冷蔵保存
しいたけを冷蔵で保存した場合の賞味期限は10日間程度です。
購入したときのパックのまま冷蔵庫に入れることはせずに、パックから出してキッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れて冷蔵庫に入れて保存しましょう。湿気の対策をしておくことで美味しくなります。
また、しいたけはを冷蔵庫で保存する際は冷蔵室よりも野菜室で保存をすることをおすすめします。
冷凍保存
しいたけがたくさんあって使い切れない場合には冷凍で保存しましょう。
しいたけは冷凍保存をすることで長期保存が可能になるだけではなく旨みと栄養がアップするので、すぐに使う予定がない場合は冷凍保存をしておくことをおすすめします。
しいたけを冷凍で保存をした場合の賞味期限は約1ヵ月です。しいたけを冷凍で保存するときは、まず表面の汚れを拭き取ってから石づきを切り落とし、食べやすい大きさにカットして密封できる保存袋に入れて、できるかぎり空気を抜いてから冷凍庫に入れて保存します。
冷凍保存したしいたけは解凍しないで凍ったまま調理で使用しましょう。凍ったままの状態で調理に使用するので使いやすい大きさにカットしてから冷凍するのを忘れないでください。
《 ポイント 》
- しいたけは常温で保存することはできないと考えてすぐ使い切れる場合は冷蔵で保存する
- しいたけをすぐ使わない場合は冷凍保存して賞味期限を長持ちさせる
乾物の干ししいたけは長期保存が可能
冷凍保存よりもより長期保存させたい場合は干ししいたけにして保存しましょう。
干ししいたけにした場合の賞味期限は約1年です。干ししいたけの作り方はしいたけをざるに並べ天日干しをします。ざるではなく新聞紙の上で干す場合はかさの部分を下にして干しましょう。
干しておく時間は暑い夏の時期でしたら1日、寒い冬の時期でしたら2日~3日。急な雨に降られてしまうことが心配な場合には、窓ガラス越しに干していても問題ありません。完成した干ししいたけは、密封できる袋に乾燥材と一緒に入れて保存しましょう。
風通しのよい冷暗所でしたら常温で保存しても大丈夫なのですが、できるだけ冷蔵庫に入れて保存しましょう。外気に触れているとカビが生えてしまうこともあるので注意してください。
1度戻した干ししいたけやその戻し汁は、長く保存しておくことができないので、干ししいたけは使う分だけ戻すようにしましょう。
《 ポイント 》
- 干ししいたけにすると冷凍した時よりも賞味期限は長く約1年
- 1度戻した場合は干ししいたけは数日中に使い切る
新鮮で美味しいしいたけの選び方
賞味期限に限らず、新鮮で美味しいしいたけを選ぶときはかさの裏側を見ることが重要になります。下記に挙げる点を確認して美味しいしいたけを選びましょう。
- しいたけのかさの裏が白く、変色した部分や傷がないことを確認する
- しいたけのかさの裏のひだが、しっかりと張っていて薄く白い幕が張っているもの
- しいたけのかさが開きすぎた状態ではなくて厚みがあるもの
- しいたけのかさが薄茶色のもの
- しいたけの軸が太くて短いもの
- しいたけを触ってみて湿っていないもの
- しいたけが袋に入っている場合は、袋に水滴が付いていないもの(パックの場合も同じ)
《 ポイント 》
- 新鮮で美味しいしいたけを選ぶときには、かさの裏側をしっかり見ることが重要
- 新鮮で美味しいしいたけを選ぶときは、色や形状で判断することができる
新鮮で美味しいしいたけを選ぶときには、かさの裏側をしっかり見ることが重要です。色や形状で判断することができます。
最後に
しいたけやきのこ類には賞味期限の表示がありません。これは表示の義務が無いためです。しかし、しいたけはいつまでも日持ちするものではないので、おおよその目安ですが賞味期限をしいたけの状態別に紹介しました。
しかしながら今回紹介したしいたけの賞味期限もあくまでも目安なので、実際には傷んだしいたけの特徴が出ていないかを確認して安全に美味しくしいたけを食べるようにしましょう。