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黒酢が切れた!代用品はある?
黒酢をうっかり切らしてしまっても、代用できる調味料があります。
黒酢は万能で健康のために飲用している方も多い調味料です。使う機会も多くつい切らしてしまいがちですが、代用の調味料を知ることでその日の料理の味付けをサポートすることができます。
この記事では黒酢の代用品を紹介しますが、あくまで代用品ということを考慮する必要があります。例えば、黒酢独特の風味は代用品で出しにくいので気をつけましょう。
黒酢と普通の酢は何が違う?
黒酢と普通の酢の違いは原材料にあります。黒酢の原材料は、玄米に大麦または小麦を原料としているのに対し、普通の酢(穀物酢)は小麦などの穀物がブレンドされてつくられています。
黒酢には様々な種類があり、一般的に使用されることの多いのが米黒酢と大麦黒酢です。海外にも黒酢はあり、例えばバルサミコ酢はイタリアの黒酢と呼ばれていて、ブドウを原料としてつくられています。
黒酢の代用品7選
黒酢が切れてしまった時のために使える黒酢の代用品を7つ紹介します。調理を始めてから黒酢が切れたことを思い出した、といった場合に役立つでしょう。
本物の黒酢と全く同じ風味や味わいまでは望めないまでも、紹介する方法である程度の再現は可能です。ぜひ参考にしてみてください。
普通のお酢とオイスターソースorウスターソース
普通のお酢だけでも酸っぱさだけなら黒酢代わりに使えますが、ウスターソースまたはオイスターソースを少量加えることで黒酢の風味に近づけられます。
例えば、オイスターソースを使用すれば牡蠣の旨味をお酢に付け足すこともできますし、ウスターソースであれば果実や野菜の旨味を付け足せます。
バルサミコ酢とオイスターソースorウスターソース
バルサミコ酢のフルーティーな味わいに、オイスターソースまたはウスターソースを足すことで、黒酢の代用品としてお料理に使用することができます。少量のソースを足すことで、コクア加わり黒酢の風味に近づけられます。
黒酢の代用ではありませんが、バルサミコ酢のフルーティーな味わいに酸味を少し追加したい場合は、レモン汁を数滴加えると引き締まった味になります。本来黒酢を使うレシピのアレンジとして試してみるのもいいでしょう。
果実酢とオイスターソースorウスターソース
リンゴ酢やブドウ酢といった果実酢の持つフルーティーな味わいに、オイスターソースまたはウスターソースを加えることで黒酢の代用品として使用することができます。
ブドウを原料とするバルサミコ酢同様に、ソースを加える際には加減しながら丁度良い味に調整することが大切です。果実酢と各ソースの持つ特徴を活かし合えたら、あなたにとってより良い代用品が作れるでしょう。
米酢とオイスターソースorウスターソース
ツンとした香りが特徴ですが、近年ではマイルドに抑えられたまろやかな味わいの米酢もオイスターソースまたはウスターソースと組み合わせることで、黒酢を代用できます。
ポイントは、酸味が強い米酢であればソースを少し多めに入れるとマイルドになります。例えば、やさしい味の米酢であれば、そのままでも代用品になりますが、各ソースを少量足せば風味が立つのでオススメです。
すし酢とオイスターソースorウスターソース
すし酢は、元から酢飯を作るために砂糖や塩などの調味料が配合されているので、甘くまろやかな味が特徴です。ここでもおなじみのオイスターソースなどを少量加えることで、黒酢の代用品になります。
少量加えることによって、すし酢の持つ特徴を活かしながら黒酢に近い味わいを作ることができます。例えば、酢飯を作る際に余ったすし酢がある場合には代用品を作ることで様々なお料理を作れます。
ワインビネガー
ワインビネガーも、フランス料理だけでなく黒酢の代用品としてお料理に使うことで、黒酢の持つ旨味に負けない味わいを作ることができます。
ワインビネガーにも黒酢と同じくコクがあるので、ワインビネガーを黒酢の代用品として使用できる他、黒酢よりもワインビネガーの方が好みの方もいます。
例として、ワインビネガーは独特の渋みを持っているので、渋みが苦手な方は少量ずつ味を見ながら使用することをオススメします。
もろみ醤油
もろみ醤油も黒酢の代用品として、お料理に活躍させることができます。もろみ醤油は、とろみやコクがあるため、黒酢の持つ口当たりに寄った味わいを出すことができます。
例えば、料理にコクを出すために黒酢を使うような場面では、もろみ醤油は代用品としてうってつけです。
黒酢を代用するときの注意点
黒酢の代用品を使用する場合や、黒酢の代用をする際には、あくまでも代用なので黒酢とは別物であるということ忘れてはいけません。
ある程度黒酢に似せられても、黒酢そのもののはたらきとは異なります。代用するきに覚えておくべき注意点を確認していきましょう。
黒酢を再現する料理用として使おう
黒酢の代用品は、あくまで黒酢を料理に使う時の代用品です。黒酢を再現するといった言葉の方がイメージしやすいですが、黒酢と置き換えることで本来作るべき料理ができるといった方が分かりやすいでしょう。黒酢の栄養面まで代用できるものではないことに注意が必要です。
黒酢を飲む用途に代用品は不向き
代用品は、黒酢を飲む用途には向きません。当然ですが、黒酢ではないので、飲む目的として代用品を使用するのはオススメできません。
黒酢ドリンクを作りたい場合には、黒酢を使って作るようにしましょう。健康目的で黒酢を飲むような場合、味は似せられても不向きであると言えるでしょう。
黒酢の代用品を使ったおすすめレシピ5選
黒酢の代用品を使ったレシピを5つ紹介します。
本来使用すべき黒酢がない場合に、代用品を使用することで違和感を抑えた料理を作ることができます。黒酢がない場合には是非作ってみましょう。
例えば、手元に黒酢の代用品になる調味料がある場合は、料理の予定を変更して紹介するレシピにチャレンジすることもオススメです。また、代用品を使うとどのような味わいになるのか確認してみるいい機会になります。
バルサミコ鶏酢丼
材料
- 鶏むね肉:1枚
- 醤油大さじ:1杯
- 酒大さじ:1杯
- 野菜はパプリカ黄と赤1個ずつ
- 玉ねぎ:1/2個
- ソースの調味料としてケチャップ:大さじ2杯
- バルサミコ酢:大さじ2杯
- 砂糖:大さじ2杯
- 醤油:大さじ2杯
- みりん:大さじ1杯
- はちみつ:小さじ1杯
- 片栗粉と揚げ油:適量
作り方
鶏肉を一口大に切り、具材で紹介した調味料を揉み込み冷蔵庫で1時間寝かせます。寝かせた鶏肉に小麦粉をまぶし、多めの油をひいたフライパンで揚げ焼きにします。
鶏肉が焼けたら取り出して、野菜をあらかじめ一口大に切っておき、2~3分ほど炒め弱火にして3分ほど蒸し焼きにします。そこへソースの調味料を加え混ぜ合わせ、鶏肉をフライパンに戻しとろみがついたら完成です。
鶏手羽のこっくり煮
材料
- 鶏手羽元:10~12本
- 砂糖:大さじ3杯
- 穀物酢:大さじ2杯
- 醤油:大さじ2杯
- 水:1カップ
- 黒コショウ:少々
作り方
手羽元に熱が伝わりやすいように切り込みをあらかじめ入れておきます。その後フライパンに材料全てを入れて沸騰させます。アクをすくい、弱火で20~30分煮つめて汁気がなくなったら完成です。
もし、黒酢のようなコクが味に欲しい場合は、穀物酢にウスターソースやオイスターソースを少量加えたり、砂糖を黒糖に代えると良いでしょう。
ミニトマトのマリネ
材料
- ミニトマト:1パック
- 少量のウスターソースを混ぜた米酢
- オリーブオイル
- 塩コショウ:適量
- ニンニク:1カケラ
作り方
ミニトマトはヘタを取って好みの大きさに切ります。ニンニクを微塵切りにし、トマトにかけます。そこに塩コショウを振って、オリーブオイルと黒酢の代用となる混ぜ合わせたお酢をかけます。
馴染むように混ぜ合わせ、冷蔵庫で30分ほど味をなじませたら完成です。ポイントとして、マイルドなお酢の場合はそのまま使用することもできます。
バルサミコ酢で黒酢風酢豚
材料
- 豚肩ロース:150g
- 片栗粉:大さじ1杯
- 塩コショウ:少々
- 酒:大さじ1/2杯
- 玉ねぎ:1/2個
- 赤ピーマン:1個
- 味付けソースにバルサミコ酢:大さじ2杯
- 砂糖:大さじ1.5杯
- 酒:大さじ1杯
- 塩:小さじ1/4杯
- 醤油:小さじ1杯
- サラダ油と水溶き片栗粉:少々
作り方
一口大に切った豚肉に塩コショウ・酒をまぶして10分置きます。同時に野菜も切っておきましょう。豚肉に片栗粉をつけ、サラダ油を熱したフライパンで豚肉を焼き取り出します。
最後に野菜を炒め豚肉をもどし、ソースを流し込み水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。バルサミコ酢が黒酢の代用になります。
ワインビネガー風肉野菜炒め
材料
- こま切れ豚肉:150g
- ピーマン:1個
- キャベツ:1/4
- 人参:1個
- 醤油:大さじ1杯
- ワインビネガー:大さじ1杯
- 中華スープの素:大さじ1杯
- サラダ油とごま油:少々
作り方
野菜を一口大に切り分けておき、キャベツは手でちぎると良いでしょう。
フライパンでサラダ油を熱し、その中に具材を全て入れて5分ほど炒めます。材料に充分火が通ったら、ソースを加え、最後にごま油をひと回しして完成です。
ワインビネガーの渋みが苦手な方は、ワインビネガーの量を減らすことがオススメです。
黒酢の代用品を上手に使おう!
黒酢の代用品を上手く使う事で、黒酢に代わってお料理を美味しく彩ることができます。ひょっとすると代用品を使うことで新しい好みや料理のアイディアが見つかるかもしれません。
好みの味は代用品で作れることもありますが、どちらの良い特徴も活かすことで料理の腕もあげることができます。黒酢の代用品を上手に使い、料理を楽しみ美味しいレシピのアイディアをどんどん生み出していきましょう。