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安いステーキ肉を美味しくする焼き方のコツ
皆さんステーキは好きですか。よほどのステーキ好きか、お金に余裕のある方を除いて、おいしいステーキなんて何ヶ月も食べていないと言う方がたくさんいるでしょう。家でステーキを食べたければ、スーパーでお肉を買うしかありません。
何事にもコツというものがあり、スーパーの安いお肉でもおいしいステーキの焼き方があります。この記事では、安いお肉をとても美味しく食べたい方必見の焼き方をご紹介していきます。
コツ1:常温にする
冷蔵庫から出すところから、おいしい安いステーキの焼き方は始まっています。お肉を冷たいまま使うと、火が中まで通りにくくなってしまいます。表面がいい色になってきても中が生焼けになるか、中まで火を通そうとして表面が焦げてしまうかのどちらかです。
大切なことは冷蔵庫から出して30分から1時間程度、そのまま放置します。常温に戻すことで全体に火を通すことができ、安い肉でもおいしいステーキに焼き上がります。
コツ2:下味をつける
おいしいステーキを焼くコツ、2つ目は下味をつけることです。
下味といっても、シンプルな焼き方であれば塩コショウをふるくらいで十分です。ただし、下味をつけてから長時間放置するのは厳禁です。塩をふってしばらくすると、お肉から水分が出てしまい、せっかくの旨味まで一緒に抜けてしまいます。
レシピによって味付けは異なりますが、下味をつけるのは常温に戻して火を入れる直前にするのが原則です。
コツ3:切り目を入れる
おいしいステーキを焼くコツ、3つ目は切り目を入れることです。
せっかくステーキを焼くのなら分厚いお肉が食べたくなってしまいますよね。ですが分厚いお肉は火が通りにくいものです。また肉の繊維質が残っていると、焼いてる途中に縮んだり反り返ったりと上手く焼けない原因にもなります。
包丁で何か所かに切り身を入れておきましょう。
コツ4:強火で加熱する
ステーキを美味しく焼くコツ、4つ目は、強火で加熱することです。
今までは、中を生焼けにしにないためのコツを中心にご紹介してきました。ですがここからは焼きすぎないためのコツを解説していきます。最初は強火で加熱して、表面に焼き目をつけましょう。
きちんと常温に戻っている肉であれば、1分くらいでおいしそうな焼き色がつくはずです。
コツ5:焼きすぎに注意
ステーキを美味しく焼くためのコツ、5つ目は焼き過ぎに注意することです。
どのような料理でも焦がすことがないように注意が必要ですが、ステーキは特に火加減が大切な料理です。焼き過ぎは良くありません。火加減の基本は、強火・短時間です。
きちんと常温に戻していれば、生焼けの心配はありません。表面に焼き色がついたとろで火を止めても良いでしょう。焼き過ぎはお肉が硬くなってしまうことにもつながります。
ステーキといえばレア、ミディアム、ウェルダンの三つの焼き加減があります。それぞれの焼き加減は後ほど紹介しますが、どの方法も中央に火が通り過ぎてしまうと再現できません。
コツ6:余熱を利用する
おいしい安いステーキを焼くためのコツ、6つ目は余熱を利用することです。
火を止めたからと言って加熱が完全に止まるわけではありません。フライパンにこもった熱が、じんわりじんわりと奥まで中まで火を通してくれます。
ここでおすすめしたいのが、アルミホイルを使った余熱調理です。焼いた後のお肉を包んで休ませてあげることで、じっくりと火が通って、柔らかさを残したままのステーキを作ることができます。
コツ7:肉をたたく
おいしいステーキを焼くコツ、7つ目はお肉をたたくことです。
料理番組などでお肉を包丁で叩いているシーンを見たことがありませんか。余計な筋組織や筋を破壊することで、お肉に柔らかさがもたらされます。お肉を叩く用の調理器具なども売っていますが、手っ取り早くたたくには包丁のみね(峰)を使いましょう。
とても手軽にできるコツなのでとてもおすすめです。筋切りにフォークを使って刺すというやり方もポピュラーです。
ステーキ肉の焼き加減3種類
ここからは、いよいよステーキの焼き加減について解説していきます。
お店であれば注文するときに焼き加減を聞かれるでしょう。「ミディアムレアで」などと答えると、いよいよステーキが食べられると気持ちが高まってくる瞬間です。家庭でも、それぞれの焼き加減を再現してみましょう。
また高級なお店だと、普段食べ慣れていない焼き加減で注文するのはちょっと抵抗がありますよね。安いお肉でも構わないので、いつもはしない焼き方にチャレンジしてみましょう。
レア(rare)
まずご紹介する焼き方は、レアです。レアは3種類の中で一番火を通さない焼き方です。
中心部の温度は、50から60℃ほどになります。表面には焼き色がついていますが、中は比較的赤い身が見えています。レアの良いところは、生の状態に近いお肉本来の食感が味わえることです。柔らかい食感を楽しめます。
ミディアム(medium)
次にご紹介する焼き方は、ミディアムです。一番オーソドックスな焼き方といえます。
中心部の温度は、60から70℃ほどになります。ミディアムの魅力は、なんと言ってもその溢れ出る肉汁です。一番肉汁が出るのがミディアムです。一番オーソドックスな焼き方ですが、ミディアムを仕上げるのは簡単ではありません。
中にも火が通っていますが、うっすらピンクの部分を残すのがミディアムです。ぜひミディアムの美味しさを味わってください。
ウェルダン(well-done)
最後にご紹介するのは、ウェルダンです。ウェルダンはその名のとおりよく焼けた状態です。
中心部の温度は、70から77℃ほどになります。タンパク質が変化しているため色がお肉らしい茶色になり旨味がギュッと出ています。ウエルダンの魅力はその歯応えです。
しっかり焼いている分、肉に弾力が出て、肉本来のかみごたえを感じることができます。しっかりとした食感を楽しみたい方には、ウェルダンがおすすめです。
ステーキ肉の厚さで焼き方が変わる
ステーキの焼き方をご紹介してきましたが、ここで一つ疑問が残りませんか。
焼き方は分厚さで変わってしまうはずです。同じウェルダンでも1cmの肉と3cmの肉があれば、焼く時間や焼き加減は当然変わってきます。
ここからは厚さごとの焼き方の注意点を解説していきます。家でおいしいステーキを食べるために、ぜひ参考にしてください。
1cm
まずは、1cmのお肉についてです。自分の買ったお肉がどれくらいの厚さかを調べるためには、お肉を指で押して見ましょう。力を入れて押すと、まな板に触れそうになるのが1cmのお肉の目安です。
ステーキの焼き方は強火・短時間と紹介しましたが、1cmのお肉では特に意識しましょう。ジューという音を一分も聞けば完成です。
3cm
次に解説するのは3cmのステーキの焼き方です。実際目にしてみるとわかりますが、3cmはかなり分厚くす。指で押して見ても半分も到達できません。
3cmの厚さとなると少し焼き方が変わります。お肉を休ませたり、弱火でじっくり焼く時間も必要となります。ですが家庭のフライパンでも十分焼き切ることができます。
焼き目をつけて裏返した後は、弱火で蒸し焼きにするという方法もおすすめです。
ステーキ肉を使ったおすすめのレシピ3選
さてここからは、ステーキ肉を使ったレシピをご紹介していきます。
ステーキ肉をより美味しくする術をもうみなさん身につけてきたわけですから、どんなレシピにも対応する力がついています。ステーキとは一口に言っても様々な料理があります。
その中でも特におすすめできるレシピを3つ選んで紹介します。お魚と組み合わせてみたりタレを絡ませご飯に乗せたりすると、美味しさも喜びも倍増します。
漬け込むだけで柔らかくなるステーキ
材料
- 牛ステーキ肉 (計300g):2枚
- 玉ねぎ (200g):1個
- ★しょうゆ:大さじ2
- ★みりん:大さじ1
- ★酒:大さじ1
- ★はちみつ:小さじ2
- サラダ油:大さじ1
作り方
玉ねぎをすりおろします。ステーキ肉をボウルに入れてラップをし、冷蔵庫で2時間漬けます。調味料を入れる必要はありません。
フライパンにサラダ油を熱します。肉を3分焼き、ひっくり返してからさらに2分焼きましょう。それからアルミホイルに包んで、5分ほど休ませます。
フライパンにすりおろした玉ねぎと★(材料リスト参照)を入れて弱火で煮詰め、火から下ろします。お好みの大きさに切り、お皿に盛り付けてソースをかければ完成です。
バター醤油ステーキ丼
材料
- ごはん:200g
- 牛サーロイン肉:200g
- 塩:ひとつまみ
- 玉ねぎ:30g
- ニンニク:1片
- しょうゆ:大さじ1
- 有塩バター:10g
- 粗挽き黒胡椒:適量
作り方
玉ねぎはすりおろし、ニンニクは薄切りにします。サーロインは筋を切って、余分な脂を切り落としておきまよう。
弱火に熱したフライパンに脂を塗り、有塩バターとニンニクを入れて炒めます。焼き目が付いたら裏返して塩、こしょうをふり、中火で1分程焼いた後、蓋をして中火で3分程蒸し焼きにします。
中まで火が通ったら、玉ねぎ、しょうゆを全体に絡め、ひと煮立ちしたら完成です。ご飯に乗せましょう。
カツをステーキの和風玉ねぎ丼
材料
- ごはん:150g
- カツオ:100g
- ★塩:小さじ1/4
- ★黒こしょう:小さじ
- 1/4玉ねぎ:50g
- 2倍濃縮のめんつゆ:大さじ1
- 卵黄:1個
- 小ねぎ (小口切り):適量
- サラダ油:大さじ1
作り方
カツオにまんべんなく★(材料リスト参照)を振り10分程置いたら、キッチンペーパーで余分な水分を拭き取ります。玉ねぎをおろし金ですり下ろします。
強火で熱したフライパンにサラダ油をひき、カツオを入れて全面に焼き色が付くまで焼き、取り出したら1cm幅に切ります。フライパンにめんつゆを入れて弱火にし、ひと煮立ちしたら火から下します。
丼にごはんを盛り、卵黄を彩り良く乗せます。小ねぎを散らし完成です。
コツを押さえてステーキ肉を美味しく焼こう!
安いステーキ肉を美味しく食べる方法についてご紹介しました。
高級なステーキはなかなか食べられるものではありませんが、安いものであれば手軽に口にできます。グレードの高いお肉を買わなくとも、お値段以上に美味しく食べられる方法があります。
是非ともこの記事を参考にしていただき、安いステーキのレシピをどんどん活用して、おいしい生活を送りましょう。