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ブロッコリーの賞味期限
ブロッコリーはあまり日持ちがしない野菜です。さらに常温での保存は緑色の房が黄色に変色してしまうので向いていません。
ブロッコリーの保存に適した温度は0℃~5℃です。ブロッコリーを購入した場合は、すぐ食べる場合でもひとまず冷蔵庫に入れておく必要があります。
ブロッコリーの消費期限はブロッコリーの状態によって異なるので、それぞれの状態での賞味期限を確認しておきましょう。
- 生の丸ごとの状態のブロッコリー(冷蔵)の賞味期限は4~5日
- 茹でた後のブロッコリー(冷蔵)の賞味期限は2~3日
- 生の状態のブロッコリーを冷凍した場合の賞味期限は1ヵ月
- 茹でた後のブロッコリーを冷凍した場合の賞味期限は1ヵ月~2ヵ月
- 冷凍食品のブロッコリーは9ヶ月
ブロッコリーの状態 | 保存方法 | 賞味期限 |
生の丸ごと | 冷蔵 | 4~5日 |
茹でた後 | 冷蔵 | 2~3日 |
生の状態 | 冷凍 | 1ヵ月 |
茹でた後 | 冷凍 | 1~2ヵ月 |
冷凍食品 | 冷凍 | 9ヶ月 |
また、スーパーフードとして注目されているブロッコリーの種を発芽させたブロッコリースプラウトの賞味期限は2~3日とされています。
《 ポイント 》
- ブロッコリーの種を発芽させたブロッコリースプラウトの賞味期限は2~3日とされている。
- ブロッコリーは状態によって賞味期限が異なる野菜です。
- 常温での保存には向いていない野菜なので、必ず冷蔵または冷凍で保存する。
賞味期限を理解したところで、次にブロッコリーの正しい保存の方法を確認していきましょう。
ブロッコリーの保存方法
ブロッコリーを購入して1度で丸ごと全てを使い切ることは難しいと思うので、正しい保存の方法をおぼえておくことは重要です。
ブロッコリーを正しく保存する方法を冷蔵、冷凍の場合を注意すべきポイントやコツを加えながら解説します。
冷蔵保存する方法
生のままの状態で冷蔵保存する
生のままの状態でブロッコリーを冷蔵保存をする場合は、ブロッコリーについている葉を全て取り除き、その後キッチンペーパーを湿らせてブロッコリーの房の部分を全体を包み、その上からラップで包むか、ビニール袋に入れて房の部分を上にして立てた状態にして冷蔵庫で保存すると日持ちしやすくなり、ブロッコリーの賞味期限は4~5日となります。
ブロッコリーはエチレンガスの影響を強く受けてしまいます。エチレンガスを放出するメロンやリンゴと同じ庫内で保存してしまうと変色して黄ばんでしまいます。このような変色を防ぐためブロッコリーの房の部分をラップで包むか、ビニール袋に入れて保存するようにします。
茹でてから冷蔵保存する
ブロッコリーを小房に分けて茹でてから冷蔵保存をする場合は、茹でた後しっかりと水気を切ってから密封できる保存袋に入れて、中の空気を出来るかぎり出して密封して冷蔵庫で保存しましょう。
茹でたものは冷蔵庫で保存していても傷みやすくなってしまうのでブロッコリーの賞味期限は2~3日となります。出来るかぎり早めに食べてしまいましょう。
冷蔵保存をする場合の理想は冷蔵庫のチルド室に入れて保存することです。チルド室の温度は0℃近くになっています。ちなみに冷蔵室は3℃~5℃、野菜室は5℃~7℃になっています。
ブロッコリーは保存するときの温度は0℃近くが理想とされているので、スペース的に余裕がある場合にはチルド室で保管しましょう。
冷凍保存する方法
ブロッコリーの賞味期限を長持ちさせるには冷凍保存することをおすすめします。
生のままの状態で冷凍保存する
ブロッコリーを生のままの状態で冷凍保存するには、まずはブロッコリーを食べやすい大きさに小房に分けます。
分けた小房を1つずつラップで包んでから、密封できるジップ付きの保存袋に入れて出来るだけ空気を抜いて保存するとブロッコリーの賞味期限は1ヵ月となります。
生のままの状態で冷凍すると下茹でしてから冷凍をするよりもブロッコリー特有の食感をキープした状態で冷凍保存をすることができます。
また加熱をしていないので、ビタミンなどのブロッコリーが持っている栄養素を流出させずに保存しておくことができます。
下茹でをしてから冷凍保存する
ブロッコリーを下茹でしたから冷凍保存すると、調理をするときにすぐ使用することができる上、調理時間を短縮することができるので便利です。
ブロッコリーを下茹でする方法は、まず食べやすい大きさに小房に分けます。鍋に水を入れて沸騰させて小さじ1杯の塩を加えてから、ブロッコリーを30秒ほど茹でてざるにあげます。
水気をしっかり取り、粗熱がとれたらブロッコリーを保存用の袋に入れて冷凍庫で保存します。保存期間は1か月~2か月になりますが、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
下茹でをしてから冷凍保存をすると食感が冷蔵保存をした場合よりも柔らかくなってしまうので、食感まで楽しみたいサラダで食べるよりも、シチューなどの煮物に入れるようにすることをおすすめします。
冷凍保存をしたブロッコリーを食べる時は、自然解凍させるか電子レンジの解凍モードで30秒程度加熱して解凍してください。シチューなどの煮込み料理や炒め物を作る場合には、ブロッコリーが凍った状態で入れて調理しても問題ありません。
また、お弁当の彩りを追加したいと考えたときに凍ったままの状態でお弁当に入れると保冷材の代わりになって、食べるころに自然解凍されている状態になるので便利です。
《 ポイント 》
- ブロッコリーをビニール袋に入れて房の部分を上にして立てた状態にして冷蔵庫で保存すると日持ちしやすくなる。
- ブロッコリーの房の部分をラップで包むか、ビニール袋に入れて保存する。
- ブロッコリーは、正しい保存の方法をおぼえて、どのように保存したものを使用するか考えて保存の方法を選ぶ。
傷んだブロッコリーの特徴
野菜には賞味期限が記載されているわけではありません。紹介したブロッコリーの賞味期限もあくまでも目安なので、実際には自分の目で見て色や見た目の変化やにおいから判断することが必要になります。
- つぼみの部分が茶色に変色してしまっている
- 房や茎にカビが発生している
- 触るとぬめりが出ている
- 全体から変なにおいがする
- 茎が黒ずんでいる
正しい保存の方法をしていても上記のような変化が見られた場合には、食べるのはあきらめて処分するようにしてください。またブロッコリーは収穫して時間が経過すると花が咲き始めて、つぼみの部分が緑色から黄色へ変色します。この時の色の変化は傷んでしまったわけではありません。
但し、栄養価や味が落ち始めているというサインなので黄色への変化が見られた場合には早めに食べるようにしてください。
《 ポイント 》
- ブロッコリーが黄色く変色し始めたら早めに食べる。
- 野菜には賞味期限の表記はない。
- 傷んでしまったときの特徴をおぼえることで目で見て判断をすることができる。
新鮮なブロッコリーの選び方
新鮮なブロッコリーの選び方は、ブロッコリー全体の緑色が濃く、つぼみが密集して硬く引き締まっているものがおすすめです。
つぼみの中央部分がこんもりと盛り上がっている物は新鮮な証拠です。鮮度が落ちやすい野菜なので、劣化を防ぐために茎がしっかり残っているものがおすすめで、茎の切り口がみずみずしいものを選びましょう。
《 ポイント 》
- ブロッコリー全体の緑色が濃く、つぼみが密集して硬く引き締まっているものを選ぶ。
- つぼみの中央部分がこんもりと盛り上がっている物は新鮮な証拠。
- 茎がしっかり残っているものがおすすめで、茎の切り口がみずみずしいものを選ぶ。
- ブロッコリーを購入するときに新鮮なブロッコリー選べるようになるとその分日持ちがするので賞味期限を長くすることができる。
最後に
今回はブロッコリーの賞味期限について紹介しました。
ブロッコリーはその状態によって賞味期限が異なります。ブロッコリーは鮮度が落ちやすい野菜なので購入時にはできるだけ新鮮な物を選び正しい保存の方法をすれば賞味期限を長くすることができます。
また今回紹介した賞味期限はあくまでも目安なので、傷んだブロッコリーの特徴をおぼえて自分の目で確認し、美味しいブロッコリーを食べましょう。