目次
ザルの洗い方
ステンレス・プラスチック製のザルの洗い方
皆さんが使用しているザルは、ステンレス製やプラスチック製のものがほとんどですよね。
耐久性に優れ、熱にも強いステンレス製のザルの洗い方は、洗った後の仕上げに熱湯を回しかけておくと、乾きも早いですし、殺菌効果も期待できます。
それとは別に、価格が安く乾きやすいプラスチック製のザルは、熱湯をかけると変質する怖れがあるため、洗い方は定期的に酸素系のキッチン用漂白剤を使って除菌するようにします。
準備するもの
- 台所用洗剤(必要に応じて)
- ブラシやたわし
- ザルが浸かるサイズの洗い桶
- 酸素系漂白剤(定期的にプラスチック製のザルに使う)
洗い方
- 油汚れなどは、あらかじめ拭き取っておきます。
- 洗い桶に水、油汚れの場合はぬるま湯をはります。
この時点で熱湯を使うと、タンパク質の汚れが固まってしまうことがありますので、ぬるま湯を入れるようにして下さい。 - 台所用洗剤を入れてよく混ぜたところにザルを入れ、30分〜1時間ほどつけて置きます。
- 細かいザルの目の汚れもきれいに落とせるたわしやブラシで軽くなで洗いし、よくすすぎます。
- 早く乾くようザルを振って水を切り、よく乾かします。
定期的に酸素系のキッチン漂白剤に浸けることで黒ずみが取れ、除菌にもなります。
竹などの天然素材のザルの洗い方
竹などで作られた天然素材のザルは、その使い勝手の良さから万能な台所道具として長年愛され続けています。天然素材のザルを使う前に、さっと水で濡らしてから使用すると、汚れのしみ込みを軽減させることができます。
準備するもの
- ブラシやたわし
- 中性洗剤(必要に応じて)
洗い方
- 天然素材の洗い方はザルにはなるべく洗剤を使用せず、普段は流水とたわしでこすり洗いする程度で十分ですが、油ものに使った後は薄めた中性洗剤とスポンジで優しく洗います。
- 洗剤が残らないようにしっかりゆすいでください。
- 洗ったあとは十分に乾燥させます。
湿った状態のままの洗い方だと、カビが繁殖する原因になりますので、陰干しである程度水気をとってから天日干しにすると殺菌になります。
ただし、直射日光に当てすぎると、ゆがみや割れの原因になるので、最初は日陰で干すようにしましょう。
オイルポットの油こしの洗い方
オイルポットの油こし部分は、ザルと同じような構造をしていますが、油でギトギトになっていますので、洗い方のポイントは長期間放置せずにこまめに洗うよう心がけましょう。
洗い方
- 新聞紙などで拭き取れる汚れは予め拭き取っておきます。
- 洗い桶にぬるま湯をはり、台所用洗剤入れて溶かした中に、油こしを30分程度浸け込みます。
- たわしや使い古した歯ブラシで汚れを丁寧にこすり落とします。
- 流水で洗い流し、水気をよく拭き取ります。
《 ポイント 》
- ステンレス製のザルの洗い方は、洗った後の仕上げに熱湯を回しかけておく。
- プラスチック製のザルの洗い方は、定期的に酸素系のキッチン漂白剤に浸ける。
- 油汚れのザルの洗い方はぬるま湯を使って洗う。
- 天然素材のザルの洗い方はなるべく洗剤を使用せず、流水とたわしで洗う。
- 天然素材のザルの洗い方は陰干しで水気をとってから天日干しにする。
- オイルポットの油こしの洗い方は台所用洗剤を溶かした中に30分程度浸け込んでから洗う。
ザルを洗うときに「たわし」や「歯ブラシ」が便利な理由
たわしが便利な理由
ザルの網目には汚れが残りやすく、詰まってしまった汚れはスポンジだけではきれいになりません。そこで活躍する洗い方が昔ながらの「たわし」です。
たわしは水はけがよく、カビも生えにくいとても使い勝手の良い掃除道具なので、ザルの網目に入り込んだ汚れを掻き出してくれます。掻き出した汚れが、タワシの繊維の間に残らないようにしっかりとすすいで乾燥させてください。
柄がついたブラシ型より、昔ながらのたわしの方が、水はけが良くカビも生えにくいのでおすすめの洗い方です。とても丈夫な作りになっていますので、頻繁に熱湯を使って消毒しても、毛抜けやへたりはそれほど気になりません。
歯ブラシが便利な理由
ザルのふちや底の部分は、たわしで洗いにくいこともありますので、そんな時の洗い方には歯ブラシを使ってみてください。
ザルの網の目ばかりに目がいきますが、手で持つふちの部分と底についている足の部分も意外に汚れているものです。フチは、構造上折り返してあるものが多く、この隙間に汚れが入り込み、水気も残りやすいので、菌が繁殖しやすい場所です。
細かい部分がたわしでうまく洗えないときは、歯ブラシでの洗い方をおすすめします。
金属製のザルの黒ずみは、カビだけではなく錆がついていることも考えられます。この錆を落とすには、歯ブラシに歯磨き粉をつけたものでこすると、ある程度除去できるので試してみてください。
《 ポイント 》
- たわしで洗いにくい細かい部分には歯ブラシを使う。
- 錆を落とすには、歯ブラシに歯磨き粉をつけてこする。
ザルを洗うときの注意点
麺類に使った場合の注意点
麺類のお湯切りに必要不可欠なザルですが、でんぷんの細かい粒子が網の目に入り込んで、ヌルヌルした感じがなかなかとれないのが難点です。
茹でたてのパスタ料理をすぐに食べたいからと、そのまま放置してしまいがちですが、それが乾いてしまうと汚れが落としにくくなりますので、使い終わったらすぐに洗いましょう。
後で洗うのであれば、食後までの短時間だけ水に漬けておくようにします。
漂白剤を使うときの注意点
金属製のザルの場合
金属製のザルに塩素系の漂白剤を使う洗い方だと、腐食させてしまいます。
ステンレス素材は錆に強く製造されていますので、短い時間の洗い方なら大丈夫なのですが、長時間漬けたままにしている洗い方だと錆や黒ずみの原因になってしまいます。
一方、酸素系の漂白剤の洗い方であれば、短い時間なら金属製のザルを漬け置きしても大丈夫です。
プラスチック製のザルの場合
プラスチック製のザルの洗い方は、塩素系、酸素系どちらのキッチン用漂白剤でもお手入れするのに向いています。
プラスチックザルはゴシゴシと力を入れる洗い方や、食器洗い器を使用することで知らず知らずのうちに傷をつけています。きれいに洗ったつもりでも傷に汚れが入り込んでいる場合もありますので、洗い方のポイントは定期的に漂白剤に漬けて、漂白と殺菌を済ませるようにしましょう。
《 ポイント 》
- 麺類のお湯切りに使った後はすぐに洗うか水に漬けておく。
- 金属製のザルに塩素系の漂白剤は使えない。
- ステンレス製のザルは短時間なら塩素系の漂白剤を使える。
- プラスチック製のザルは漂白剤でお手入れするのに向いている。
重曹を使ってザルを洗う
ステンレス製のザルの洗い方に限りますが、普通に洗っても落ちない汚れには、ザル本体に与えるダメージが少ない重曹を使ってみましょう。
キッチン用の漂白剤は、金属と反応して腐食させてしまう可能性がありますが、重曹を使うことにより、網目に詰まった汚れをきれいに取り除くことができます。
準備するもの
- 重曹
- ブラシやたわし
- ザルが浸かるサイズの洗い桶
洗い方
- 重曹水につける前に、目で見える汚れを取り除いておきます。
- 40度前後のぬるま湯500mlに対し、重曹を大さじ2杯を洗い桶に入れて溶かします。
- その中に、ステンレス製のザルを1時間程度つけ置きします。汚れがひどい場合には、熱湯に重曹を加えた中にザルを浸しておくとよいでしょう。さらにしつこい汚れを落とすには、大きめの鍋に重曹水とテンレス製のザルを入れ、火にかけ沸騰したら、弱火で5分ほど煮立てます。
- ザルの網目に詰まった汚れが緩んだら、たわしや歯ブラシで軽くこすり洗いをします。
《 ポイント 》
- 重曹はザル本体に与えるダメージが少ない。
天然素材のザルのお手入れ方法
洗った直後にザルをよく振って、しっかりと水を切り、風通しのよい場所に立てかけて乾燥させます。
天然素材のザルの洗い方は、構造上ふちに返しがついているため、その部分に水が入ったままにならないように、上向きに置くようにします。
完全に乾燥させずに、湿気が残った状態にしておくと、カビが生えてしまう可能性がありますので、しっかりと乾燥させる必要があります。
乾燥させる時の大切なポイントとして、洗った直後のぬれたままのザルは直射日光に当てないことです。
ぬれたままのザルをいきなり強い光に当てると、歪みや割れの原因になってしまうので、日陰で乾燥させた後に、短い時間、天日干しをして日光消毒をする方法が一番適しています。
そうすることにより、天然素材のザルを傷めることなく、殺菌効果も得ることができるのです。
食材に直接接触するザルなので、雑菌を増殖させないように、日頃から清潔を保つように心がけましょう。もし黒ずみが出てきたら、それはカビですので、期間をおかずにすぐにキッチン用漂白剤を含ませた布巾でふき取ってみてください。
《 ポイント 》
- 風通しのよい場所に立てかけて乾燥させる。
- 湿気が残った状態だとカビが生えてしまう。
- 短い時間、天日干しをして日光消毒をする。
最後に
ザルの網目に汚れを残さずに、洗って清潔に保つお手入れの仕方を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ザルを清潔に保つためには、使ったらすぐに洗うことが大切です。後から洗うつもりでそのまま放置すると、通常のおよそ500倍の雑菌を繁殖させてしまいます。
サラダなどにする野菜はザルで水切りした後、そのまま食べるものなので、正しいザルの洗い方を実践し、衛生面に配慮しながら清潔な状態を保つようにしておきましょう。
ぜひ今日から、素材による洗い方の違いに注意しながら、取り組んでみてくださいね。