目次
モロヘイヤの旬は夏!
モロヘイヤの旬は6月~9月の夏の時期です。インドまたは地中海沿岸部の暑い地域が原産地なので、日本国内では需要が高まっているので一年を通して店頭に並んでいますが、モロヘイヤは夏の時期が成長期にあたるのでその時期が旬となり、美味しいとされています。
モロヘイヤは茎や若い葉を食用としています。葉の形は一般的な木の葉型になっていますが、葉の付け根の両側に赤く細いひげが一本ずつ伸びていてるのでこれが特徴となります。この赤く細いひげで他の草木と見分けることが可能です。
モロヘイヤは旬に限らず、青臭さやクセも少なく栄養成分を豊富に含んだ野菜で、ネバネバ系の食べ物が好きな人には特におすすめな野菜と言えます。
日本では健康食ブームに乗って急激に知名度を高めた野菜で、1980年代から栽培が始まり今では馴染みのある葉物野菜となりました。ほうれん草や小松菜などの青菜が不足しがちな夏場にかけて、栄養価が高く独特な粘り気が食欲をそそるので夏バテ予防には最適な野菜となります。
家庭菜園でも比較的簡単に育てることが出来ますが、茎や種には毒性の強いストロファンチジンという物質のが含まれています。ご家庭で栽培したモロヘイヤはたとえ旬であっても茎の部分は食べずに葉の部分のみ食べるようにしましょう。
モロヘイヤの美味しい食べ方
旬のモロヘイヤの美味しい食べ方をご紹介いたします。
モロヘイヤは細かく叩くことでドロドロした粘り気のあるとろろ状になるので他の粘り気のある食材と合わせて使用したり、スープにしても美味しく食べることが出来ます。
下処理方法
旬のモロヘイヤの若い葉は生のままで刻んで食べても良いのですが、シュウ酸を含んでいるので一度下茹でをしてあく抜きをしてから調理することをおすすめします。
手順
- 下準備
モロヘイヤをさっと洗い、茎から葉を手でちぎります。茎と葉に分かれたら、茎の下の部分4㎝~5cmの場所は固いので包丁を使って切り落とします。 - 茹でる
鍋に水を入れ沸騰させてお湯に塩をひとつまみ入れたら、先に旬のモロヘイヤの茎を茹でます。茎を鍋に投入してから40秒経過したら葉の部分を入れて20秒茹でてざるに上げて冷まします。
電子レンジを使った下処理
時短料理をしたいと考えたときや、ごく少量を急ぎでさっと使いたいと思ったときに便利な方法です。
モロヘイヤをさっと洗い、茎から葉を手でちぎります。茎と葉に分かれたら、茎を3cmくらいの幅で切ります。耐熱容器に並べてふんわりとラップをかけて500wで約30秒加熱します。加熱後は冷水で冷やしぎゅっと絞れば完了です。
電子レンジで下処理をした場合も下茹でをした時と同じように使用することが出来ます。
おすすめの食べ方
とろろ状にして食べる
下処理で茹でたものを包丁を使い細かく叩いてとろろ状にして納豆や豆腐など色々なものに絡めて食べる方法がネバネバ好きにおすすめの食べ方です。
お浸しや和え物にして食べる
下処理で茹でたものをお浸しや和え物にして鰹節とポン酢で和えてみたり、からしあえにしても美味しく食べることが出来ます。
ふりかけにしてご飯と一緒に
モロヘイヤを洗い水気を切ってラップをしないでレンジで3分加熱して手で揉んで細かくして、鍋でから煎りしてそこに醤油、ごま、削り節、コウナゴを入れ混ぜ合わせるとご飯が美味しいふりかけを作ることが出来ます。
卵焼きにして食べる
下処理で茹でたものを食べやすい大きさに切って、卵を割って入れたボウルに入れて卵とモロヘイヤを混ぜ合わせてから卵焼きを焼くと栄養満点の卵焼きになります。お弁当に入れるのもおすすめです。
スープに入れる
下茹でしたものを食べやすい大きさに切ってスープを作るときに加えると栄養価の高い美味しいスープを作ることが出来ます。味噌汁に入れることもおすすめです。
肉類の煮込み料理
中東や北アフリカ料理の鶏肉や羊肉の煮込み料理に刻んだモロヘイヤを入れると美味しく食べることができます。
モロヘイヤの栄養成分
モロヘイヤは旬に限らず栄養価が高い野菜とされ、特にモロヘイヤの栄養成分の中でも、βカロテンやビタミン類が豊富に含まれます。
茹でたモロヘイヤ100gあたりに含まれているβカロテンは6,600μgです。この数値は同じ緑色の濃いほうれん草や春菊と比較すると2倍以上の値となります。
βカロテンは活性酸素を抑えて動脈硬化などの生活習慣病から身体を守ってくれて、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きもあります。
体内に入ったβカロテンは、ビタミンAに変わりビタミンAは粘膜の保護をしてくれるので、ウイルスの侵入を防いでくれるので免疫力が高まるとされています。
また、ビタミンB1、B2、B6が豊富に含まれているので、タンパク質の再合成を助けてくれるので疲労回復の効果があります。
モロヘイヤに含まれるカルシウムは、野菜の中でも2番目の含有量になるので骨粗しょう症の予防にも役立ちます。
モロヘイヤの特有のネバネバ成分は、胃や腸の粘膜を保護し、タンパク質の消化吸収を助ける効果があります。また、血糖値やコレステロールを下げる作用もあります。
モロヘイヤの保存のポイント
旬のモロヘイヤを美味しく保存する方法として、冷蔵する場合は生のままの状態で保存し、冷凍保存の場合は茹でてから冷凍しましょう。
冷蔵保存
生のままの状態で冷蔵保存をする場合、モロヘイヤは乾燥に弱いので湿らせたキッチンペーパーを茎に巻いてからビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れて保存しましょう。
保存期間ですが、あまり日持ちがしないものなので1~2日以内に使い切るようにしましょう。鮮度が落ちてしまうと葉が固くなってしまい美味しさが減少してしまいます。
冷凍保存
冷凍保存をする場合にはさっと茹でてから水気を切ってジップ付きの保存袋に入れて冷凍保存します。みじん切りにしてから小分けにして冷凍しておくと、使用する時にすぐ使えるので便利になります。保存期間は1カ月程度です。
以上が旬のモロヘイヤの味を落とさない保存方法です。
モロヘイヤに関するQ&A
A.モロヘイヤを最も多く生産しているのは群馬県です。全国の生産量の約3割を生産しています。次いで愛知県、三重県の順に続きます。
A.モロヘイヤを家庭菜園で育てる場合は4月~5月に種まきをしましょう。3号ポットに種まき用の用土を入れて種を5~6粒ずつ蒔きます。発芽して成長し苗の本葉が5~6枚になったら植え付けをしましょう。モロヘイヤの旬は6月~9月の夏の時期です。
A.モロヘイヤは夏野菜なので低温の状態が続いてしまうと味が落ちてしまいます。また旬の時期を逃し収穫が遅れて完熟状態になったモロヘイヤの茎や種には毒が含まれています。誤って口にしないようにしてください。
美味しいモロヘイヤの選び方
美味しいモロヘイヤの選び方は、茎が手で折れるくらいの柔らかさで、葉は刃先がピンとして張りがあり活き活きして全体的にみずみずしく、緑色の発色が色鮮やかな物を選びましょう。
切り口が黒っぽく変色していないものやしなびてしまっているものは鮮度が落ちてしまっているので避けましょう。
最後に
モロヘイヤの旬は夏の暑い時期の6月~9月です。栄養価がとても高く独特な粘り気が食欲をそそってくれるので、暑い夏の時期の夏バテ予防には欠かすことが出来ない食材となります。
クセが無いので色々な料理で使用することが出来るます。上手に取り入れて暑い夏を元気に過ごしましょう。