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レトルトカレーの賞味期限は?
レトルトカレーの賞味期限はご存知でしょうか。
レトルト食品は非常食としても売られているくらいなので、なんとなく長いことは直感でわかると思います。ですが、2年も3年もたった食品を口にするのは抵抗がありますよね。
また、賞味期限が切れてしまったレトルトカレーは食べられるのでしょうか。
消費期限と賞味期限の違いについてはよく知られている通りで、「安全に食べられる期間」を示したものが消費期限、「美味しく」食べられる期間を表したものが賞味期限です。
レトルトカレーは賞味期限だけが表示されているものも多いので、多少期限を過ぎていても大丈夫なのでしょうか。気になる点を踏まえて解説していきます。
市販品は「2年」が主流
レトルトカレーの賞味期限は、「2年」が主流です。
自分で作ったカレーは一晩置いたら冷蔵庫に入れなければいけないし、夏場なら3日目のカレーは危険になることを考えると、だいぶ長く感じます。普段の食事として購入したレトルトカレーであれば、賞味期限が切れることはあまりないでしょう。
しかし、非常食用や念のために買っておいたのであれば、2年という月日は意外とすぐに過ぎ去ってしまいます。物置や押し入れにしまっておいたレトルトカレーには、賞味期限の切れているものがあるかもしれません。
なぜ賞味期限が長いのか
では、なぜレトルトカレーは賞味期限が長いのでしょうか。
レトルト食品の正式名称は「容器包装詰加圧加熱殺菌食品」と言います。字が示す通り、加圧し加熱をして殺菌がなされた食品ということです。
カレーに限らずレトルト食品は賞味期限が長いものがほとんどですが、それは決して保存料や特別な薬品を加えて延ばしているわけではありません。
密封して菌が入らないようにした上で、加熱による殺菌を行い、菌や微生物が発生し得ない状況を作り出しているために、賞味期限が長く設定されています。
消費期限が表示されていない理由は?
食品の中には消費期限が示されているものがあります。パックで買った肉や魚などの生ものには、だいたい消費期限が書かれています。レトルト食品は同じ食品ですが、消費期限は書かれていません。
これは、レトルト食品は安全に食べられる期間が長く、明確には定まっていないからです。
消費期限を知りたければ、美味しく食べられる賞味期限から大まかに計算するしかありません。次の項目では、賞味期限切れのレトルトカレーがどれくらいの期間なら食べられるかについて解説しています。
賞味期限切れのレトルトカレーはどこまでなら食べられる?
賞味期限が切れてしまったレトルトカレーは、どうすればいいでしょうか。
当然ですが、どんな食品でも賞味期限内に食べ切ることが理想です。安全なのはいうまでもなく、美味しく食べられるからです。
しかしレトルト製品は棚の奥に眠っていることが多く、ついつい期限を過ぎてしまいがちです。3ヶ月、半年、1年以上の3つの期間に分けて説明をしていきます。くれぐれも目安だということを忘れずにお読みください。
3ヶ月以内
賞味期限が切れてから3ヶ月が経過したレトルトカレーは食べられるのでしょうか。
結論から言うと、まず大丈夫だと言ってよいでしょう。
パッケージに表記されている賞味期限は、本来の賞味期限より2割ほど短く記載されていると言われています。食の安全を重視する日本では、期限は厳しめに設定されこそすれ、ギリギリに設定されることはありません。
2年が賞味期限のレトルトカレーであれば、3ヶ月過ぎたカレーなら問題なく美味しく食べられるでしょう。
半年以内
それでは、賞味期限が半年過ぎてしまったレトルトカレーはどうでしょうか。
ごく普通の棚に置いていて、直射日光にあたらず、急激な気温変化や湿度変化がなく保存されてきたレトルトカレーであれば、食べてどこか具合が悪くなるということは考えにくいです。
賞味期限が切れていても、半年以内のものは食べても大丈夫でしょう。
1年経過
賞味期限から1年が経過してしまったレトルトカレーには注意が必要です。
中には賞味期限が1年というレトルトカレーもあります。期限の倍の時間が経っているわけですから、安全と言い切ることは難しいです。
きちんと冷暗所で保管されてきたものであれば、食べてもなんともないと言う場合が多いですが、封を開けてみて、見た目や味、匂いに変化がないかをチェックすることが必要でしょう。
開封後の賞味期限は?
では、開封後のレトルトカレーの賞味期限はどうでしょうか。
レトルトカレーのパッケージには、1食分ではなく2人前や3人前が一つの袋に入っていることがあります。レトルトカレーを好んで食べる人には、一人暮らしをしている層が多いと考えられます。一度に食べ切らずに、クリップなどでとめて保存する人も多いです。
その場合の保存可能期間は、1日から2日と考えましょう。封を開けて加熱したレトルトカレーは、普通のカレーと同じと考えた方が無難です。ラップをかけて酸素に触れないようにして冷蔵庫に入れ、それでも2日もつかは外気温などの環境によります。
人気のレトルトカレー3選
ここからは人気のレトルトカレーを3つピックアップして紹介していきます。
かつてのレトルトカレーには、非常時や食べるものがない時、家事をサボりたい時の間にわせというイメージがありました。今では普通のカレーを作って食べるよりも美味しいレベルのレトルトカレーが世に溢れています。
カレーを食べたいけれど面倒だからレトルトで済ませるのではなく、美味しいカレーを食べたいからレトルトを選ぶ時代です。
新宿中村屋 インドカリースパイシーチキン
約200年の歴史を持つ老舗、新宿中村屋の渾身の逸品が「インドカリースパイシーチキン」です。スパイシーさが前に出過ぎず、それでいてしっかり辛さを感じられるバランスの良いカレーです。
本格派のカレーを食べたければお店に行かなくても、レトルトがあります。インドカレーというジャンルに金字塔を打ち立てたと言っても過言ではない、「旨みの結晶」をお楽しみください。
江崎グリコ ビーフカレーLEE辛さ 10倍
辛いカレーが好きな方必見です。「江崎グリコ ビーフカレーLEE 辛さ10倍」は、辛いカレーが好きな人でも満足できる、しっかりとした芯のある辛さが特徴のカレーです。
辛さだけがピックアップされがちですが、何種類もの材料を使ってじっくりと煮込まれたコクのあるルーも人気の理由です。
レトルトカレーというとどうしてもパンチがなく無難な味を想像してしまいがちですが、一度食べて損はない商品です。
大塚食品 ボンカレー 50
カレーの最大の魅力にして、レトルトで再現することが非常に難しいのが香りです。
「大塚食品 ボンカレー 50」は、レトルト独特の匂いがなく、まるでついさっき煮込んで作ったような食欲をそそる匂いが再現されています。
辛過ぎず甘過ぎず、誰が食べても美味しいカレーを作るのは簡単なようでいて難しいものです。ボンカレーは、家族全員が食べても全員が自分の舌に合うと感じられるようなカレーです。
そもそも「レトルト」ってどういう意味?
レトルトカレーのレトルトとはそもそもどういう意味なのでしょうか。
レトルトは英単語の「retort」で、蒸留実験をするための科学器具のことです。私たちが「レトルト」と聞いてイメージする食品は、正式にいうと「レトルトパウチ食品」です。
加圧・加熱殺菌して密閉容器に保存された食品を指します。「インスタント食品」と似た意味に考えて、レトルトの意味を「簡単に調理できるもの」と誤解している人も多いですよね。
レトルトカレーの賞味期限は2年以内とおぼえておこう!
レトルトカレーの賞味期限やレトルトの意味、おすすめのレトルトカレーについてご紹介してきました。
レトルトカレーは密封された上で加熱殺菌をしているため賞味期限が長く設定されています。レトルトカレーの賞味期限は2年以内ですが、一度開封したレトルトカレーは長くとも2日以内には使い切りましょう。
レトルトカレーの進化は目覚ましいものがあります。これからも私たちに美味しいカレーを届けてくれるでしょう。