目次
パクチーの栽培を始める前に
パクチーを自宅で栽培する前に、パクチーに関する基本的な情報をしっかりおさえておきましょう。
パクチーの特徴
パクチーはベトナム料理でお馴染みのハーブです。
「コリアンダー」や「香菜(シャンツァイ)」ともよばれており、好き嫌いの分かれる香りを放つ、個性的なハーブです。
耐暑性が弱く、真夏の暑い時期は花が咲きやすくなり、すぐに実をつけてしまいます。一年草で耐寒性も弱いので、毎年種をまくか苗を購入して栽培する必要があります。
《 ポイント 》
- 「パクチー」、「コリアンダー」、「香菜(シャンツァイ)」はどれも同じ!
- パクチーは耐寒性も耐暑性も弱い、一年草のハーブ
栽培カレンダー
パクチーの種まきは、暖かくなってくる3月~4月が最適です。秋まきは9月~10月ですが、寒くなってくると枯れてしまうので冬場は注意してください。開花時期は5月~6月。種から育てた場合、葉の収穫までに1ヶ月半かかります。
1 月 |
2 月 |
3 月 |
4 月 |
5 月 |
6 月 |
7 月 |
8 月 |
9 月 |
10 月 |
11 月 |
12 月 |
|
種まき | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | ||||||||
開花 | 〇 | 〇 | ||||||||||
収穫 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
家庭菜園でパクチーを育てる場合、肥料は元肥で十分です。葉が黄色くなったり株が弱ったりしたときのみ、月に一度追肥してください。
《 ポイント 》
- パクチーの種は3月~4月にまくのがベスト
- パクチーの栽培は暖かい季節におこなう!冬越しはむずかしい
- 種をまいてから1ヶ月半で葉を収穫できる
パクチーを栽培する準備
パクチーは、ベランダでも栽培できます。まずは、パクチー栽培に必要なことについて見てみましょう。
種まきをする場合
パクチーを種から育てる場合、なるべく良い種を選びたいですよね。評判の高い種苗メーカーの種なら、安心感があります。
種のパッケージの裏側には、農薬の使用状況や発芽率も掲載されています。購入前に、しっかりチェックしておくといいですよ。古い種ほど発芽率が低くなるので、なるべく新しい種をまきましょう。
《 ポイント 》
- 良い種の選び方:評判の高い種苗メーカーの、なるべく新しい種を選ぶ
苗を購入する場合
苗を購入して植え付けるだけなら、簡単に栽培できます。良い苗は株元がしっかりしており、葉の色が鮮やかな緑色をしています。
下葉が枯れていたり、葉色が黄色っぽいものは避けましょう。茎が間延びしているものもあまりおすすめできません。なるべく小さめの苗を選びましょう。
《 ポイント 》
- 良い苗の選び方:株元がしっかりして緑の濃い小さめの苗を選ぶ
プランター栽培
プランターでパクチーを栽培するには、以下のものが必要です。
- ハーブ用培養土
- プランター(または鉢)
- 鉢底ネット
- 鉢底石
パクチー1株に対して直径15cmのスペースが必要なので、苗の数量に合った大きさのプランターを用意してください。プランターに直接種をまいて、パクチーを育てることもできます。
《 ポイント 》
- プランターでパクチーを栽培するには、1株につき直径15cmのスペースが必要
畑で栽培する土づくり
畑の土は、雨の影響で酸性に傾いています。土のphのバランスを調整するために、種まきや植え付けの2週間前までに、アルカリ性の苦土石灰や草木灰をすき込んでおきましょう。使用量の目安は、1平方メートルにつき2~3kg程度です。
さらに元肥となる堆肥や腐葉土、肥料などを土に混ぜ込んでおくと、パクチーが育ちやすいフカフカの土になります。元肥も、1平方メートルにつき2~3kg程度でOKです。
《 ポイント 》
- 植え付けの2週間前までに苦土石灰or草木灰などをすき込み、土を中和させておく
- 元肥を植え付け2週間前に混ぜ込んでおくと、土がフカフカになる
パクチーの栽培方法
ここで、パクチーの具体的な栽培方法を紹介します。
種まき
パクチーの種は、固く丸い殻で覆われています。1つの殻に2つの種が入っているので、すりこぎなどで割り、一晩水につけてから種まきすると発芽しやすくなります。
パクチーの発芽適温は17~20℃で、植えてから約1週間で発芽します。土に穴をあけて種を入れ、たっぷり水を与えましょう。発芽するまでは、こまめに水やりをして土が乾かないようにしてくださいね。
種から育てる場合、パクチー栽培キットを購入すれば、すべての材料が揃っているので手軽に室内で栽培することができます。
《 ポイント 》
- パクチーの種は、1つの丸い殻に2つ入っている
- 種の殻を割り、一晩水につけておくと発芽率が上がる
- パクチーの種からの栽培適温は17~20℃
植え付け
パクチーの本葉が5~7枚になったときに、植え付けをします。パクチーは移植を嫌うので、根を崩さずにそのまま植え付けてください。
根鉢と同じサイズの穴を掘り、株同士の間隔を20~30cmあけて植えたら、株元に土をかけてギュッと押してください。最後に水をたっぷりあげましょう。
《 ポイント 》
- 本葉が5~7枚になったら植え付ける
- 植え付けの際には根を崩さない
- 株間を20~30cmあけて植える
パクチーを栽培する際のポイント
パクチーを上手に育てるためのポイントを5つ紹介します。
置き場所
パクチーは日当たりがよく、水はけのいい場所を好みます。夏の強い日差しに当たりすぎると株が弱るので、半日陰でもOKです。
温度が低い冬の時期は、庭に地植えしたパクチーは枯れてしまいます。プランター栽培のパクチーは、室内に移動させて冬越しさせてください。
《 ポイント 》
- パクチーは日当たりがよく水はけのいい場所を好む
- パクチーは、温度が低い環境では枯れてしまう
水やり
庭に地植えしたパクチーは、とくに水やりする必要はありません。ただし晴れの続く真夏に土が乾くと、生育が悪くなります。土が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。
プランター栽培のパクチーは水切れしやすいので、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れ出るくらいの水をあげてください。
《 ポイント 》
- 地植えのパクチーは、晴れが続く真夏にはこまめに水やりをする
- プランター栽培のパクチーは水切れしやすいので、乾燥に気を付ける
肥料
地植えのパクチーの場合は、基本的に元肥のみでOK>です。ただし実を収穫したい場合は、株の様子を見ながら適宜追肥をしてください。月に1度、油粕などを株元に置いてあげましょう。
プランターでパクチーを育てる場合も元肥だけで十分ですが、葉が黄色くなってきたら追肥したほうがいいでしょう。液体肥料か、油粕などの固形肥料を与えてください。肥料の与えすぎは、生育に悪影響を与えるので、注意してくださいね。
《 ポイント 》
- パクチーの実を収穫したい場合や、葉が黄色くなった場合のみ追肥をおこなう
間引き
種からパクチーを育てると、芽が出たときに株同士が密集してしまいます。株同士が密着すると、蒸れて生育が悪くなります。混みあった葉や株はまめに間引きをして、風通しをよくしてください。
間引いたパクチーは捨てずに、サラダやスープなどに加えて美味しくいただきましょう。
《 ポイント 》
- 株同士が密着しないように間引きをする
- 間引いた株や葉は食べられる
収穫方法
パクチーの収穫時期は、夏の初めから秋の終わりまで。パクチーの葉だけを収穫するなら、外側の下の葉から食べる分だけ刈り取ります。パクチーがたくさん育っているなら、株ごと抜いてもOKです。
栽培期間を長くするには、花芽ができたらすぐに摘み取り、花を咲かせないようにするといいでしょう。実を収穫したい場合は、花を咲かせたままにしておきます。
《 ポイント 》
- パクチーの葉は外側の下葉から収穫する
- 株ごと抜いて食べることもできる
- 花を咲かせなければ、株が長持ちする
パクチーの栽培に関するQ&A
パクチー栽培に関する質問にお答えします。
A.サラダやヌードル、パスタに加えたり、天ぷらにして食べたりすると美味しいです。ミントの代わりにパクチーを入れた、モヒート風カクテルにするのもおすすめです。
A.花の付いた茎を残しておくと、実がつきます。実が茶色くなったら収穫し、カラカラになるまで乾燥させた後に粒を茎から外します。
A.茎から外した種を紙袋に入れ、冷蔵庫に保管します。袋に種の収穫時期を記入しておくといいでしょう。パクチーの種をパウダー状にして、カレーなどに加えると美味しいですよ。
《 ポイント 》
- パクチーはどんな料理にも使え、カクテルにしても美味しい
- 花を咲かせたままにすれば種が採れる
- パクチーの種は紙袋に入れて冷蔵保存する
パクチー栽培で気を付ける病害虫
パクチーにはアブラムシが付きやすいので、見つけ次第捕殺しましょう。地植え栽培のパクチーは、ヨトウムシにも注意してください。
ヨトウムシは昼間地中に隠れており、夜に地上にあらわれて、株を根元から倒して食害します。株の近くの土を掘ると出てくるので、すぐに捕殺しましょう。
パクチー栽培の農家でないかぎり、農薬を使うほどの害虫被害はないので、安心してください。
最後に
スーパーなどに並ぶパクチーは、少量でも値段が高め。パクチーをもりもり食べたい! という方には、自家栽培がおすすめです。
パクチー栽培セットを利用すれば、必要な材料がすべて揃っており、簡単にパクチーを育てることができます。自分で育てたパクチーは香りも強く、みずみずしくてとても美味しいですよ。
パクチーは、庭がなくてもベランダや室内で栽培できるので、ぜひチャレンジしてみましょう。