目次
ハンバーグの保存
常温のまま保存しないほうが良い
ハンバーグは焼く前と焼いた後のどちらの場合でも、常温のまま保存しないほうが良いとされています。
常温での保存期間は焼いた後でも2~4時間程度で、ラップをして空気に触れないようにして家族の帰りを待っている間程度の短い時間のみにしておきましょう。
ハンバーグは冬の寒い季節でも常温での保存ができません、4時間以上の常温保存になってしまいそうでしたら、冷蔵庫に入れて保存するか冷凍で保存しましょう。
常温で保存しておくことで、すぐ温めることができるので便利に感じるかもしれませんが、手間と感じても冷蔵庫に入れて保存しましょう。冷蔵庫で保存した場合でも日持ちはしないので、長期保存になる場合は冷凍保存しましょう。
焼いてから保存がおすすめ
ハンバーグを作るときに使用する肉は、ほとんどの場合ひき肉を使用します。
ひき肉は数ある肉の中でも、とても傷みやすい肉です。細菌も発生しやすいので食中毒を引き起こしてしまう危険性があります。
保存をするときはタネのまま保存せずに焼いてから保存しましょう。タネの状態で保存すると、旨み成分もドリップと共に流れ出てしまうので焼いてから保存することをおすすめします。
また短い間でも必ずラップで包んで保存しましょう。ラップをして空気を遮断することで酸化や乾燥を防ぐことができるだけではなく、細菌やほこりがついてしまうことが防げます。
常温で保存した場合、例え焼いてから保存した場合でもハンバーグから水分が抜けてしまうので、肉汁がじゅわっと溢れ出てくるジューシーな味わいがなくなってパサパサした食感になってしまいます。
《 ポイント 》
ひき肉は傷みやすいため、常温で保存せず焼いてから保存するのがおすすめ
ハンバーグを冷蔵保存するときの注意点
ハンバーグを常温で保存することは危険ということを理解していただいたと思います。
短時間でもハンバーグを保存する場合は冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵保存した場合でも日持ちはしないので早めに食べきるようにしましょう。
焼く前のタネの状態で冷蔵保存する場合
ハンバーグを焼く前のタネの状態で冷蔵保存をする場合、ハンバーグのタネをラップで空気を抜きながら包み、ジップ付きの保存袋に入れて冷蔵庫で保存します。
タネを作るときはビニール手袋を使用して素手で触らないようにしましょう。素手で触らないことで雑菌の繁殖を防ぐことができます。冷蔵保存してもひき肉の品質が落ちて雑菌が繁殖してしまったり、冷蔵庫に入っている他の食品ににおいが移ってしまうこともあります。
タネの状態で冷蔵保存した場合の保存期間は、半日~1日となります。
焼いたハンバーグを冷蔵保存する場合
焼いたハンバーグを冷蔵保存する場合は、ラップをしてから冷蔵庫で保存しましょう。
焼いてから冷蔵庫に入れて保存するまでの時間が長くなると、それに伴い保存期間が短くなってしまいます。
焼いたハンバーグの冷凍保存した場合の保存期間は3日程度ですが、食べるときには念のためハンバーグの見た目やにおいに異常が無いか確認してから食べるようにしてください。
《 ポイント 》
ハンバーグは1個ずつ個別でラップに包んで保存しましょう
ハンバーグの冷凍保存方法
焼いたものを冷凍する
ハンバーグを冷凍保存する場合には、焼いたものを冷凍保存することをおすすめします。
冷凍方法
冷凍方法はしっかり冷ましてから1個ずつ空気を抜いてラップで包み急速冷凍させることをおすすめします。急速冷凍することで肉汁などの旨み成分を閉じ込めジューシーな味わいを保つことができます。
ラップに包んだハンバーグを金属トレイの上に乗せて冷凍し、しっかり凍ったタイミングで1度取り出してフリーザパックなどの冷凍用保存袋に入れて再度冷凍保存します。
保存期間
焼いたハンバーグを冷凍保存した場合の保存期間は1ヵ月程度です。
解凍方法(焼き方)
冷凍保存したハンバーグの解凍方法は、ラップをして凍ったままの状態のハンバーグを耐熱製の皿などの容器に乗せて600Wのレンジで1分30秒加熱します。まだ温まっていないと感じた場合は10秒単位で細かく加熱を追加してください。
加熱する時間が長すぎてしまうと肉汁が逃げてしまいパサパサの食感になってしまいます。加熱しすぎないよう注意しましょう。
皿などの容器に乗せる場合は、ハンバーグを包んだラップの閉じてある部分が上に来るように置くと肉汁の流出を防ぐことができます。
レンジで加熱する以外の方法は、ラップを外し凍ったままの状態でフライパンに乗せて水または白ワインを50ml(フライパンの底がまんべんなく浸かる程度)を加えて強火で沸騰させます。沸騰したら蓋をして弱火にして5分間加熱すれば美味しく温めることができます。
タネの状態で冷凍する
ハンバーグを冷凍保存でタネの状態で冷凍することはあまりおすすめできません。
ひき肉を混ぜてある状態で冷凍してしまうので、ドリップが出てしまうので、旨み成分が流出してしまい、食べたときの食感が悪くなってしまいます。
また、細菌が繁殖する可能性が高くなってしまいます。絶対にやってはいけないと言うことではありませんが、冷凍保存をするときは焼いたものを冷凍することをおすすめします。
冷凍方法
タネを扱うときには必ずビニールの手袋をして空気を抜きながらハンバーグを1つずつラップで包み金属トレイに乗せて冷凍庫で保存します。
ハンバーグのタネの状態で冷凍保存しておくことで、肉団子やロールキャベツなどアレンジ可能になります。また、金属トレイに乗せることで冷凍時間が早まり、ドリップによる旨みの流出を防ぐことができます。
保存期間
タネの状態で冷凍保存した場合の保存期間は2週間が目安となります。
解凍方法(焼き方)
タネの状態で冷凍保存したハンバーグは、解凍して形を整えて焼く必要があります。
そのためタネをしようする前日に冷蔵庫に移動させて自然解凍させておきます。形が整っている場合は電子レンジの解凍機能でタネを半分くらい解凍させてフライパンで焼きましょう。
焼き方は、まず片面を強火で焼いてその後ひっくり返して裏面を焼くときにフライパンに蓋をして弱火で蒸し焼きにしましょう。冷凍ハンバーグは煮込みハンバーグなどにアレンジすると美味しく食べることができるのでおすすめです。
《 ポイント 》
ハンバーグは調理方法によってはタネの状態でも美味しく食べることができるので用途に合わせて冷凍する
傷んでしまったハンバーグの特徴
傷んでしまったハンバーグの特徴は、まず臭いが酸っぱいような異臭がします。
割ってみると断面に糸を引いている場合もあります。少しだけ口にすると酸っぱさを感じたり、苦味を感じたりして味がおかしくなっています。
カビが生えてしまっていることもあるので、異変を感じた場合には決して飲み込まず、口をゆすいでハンバーグを廃棄しましょう。
ハンバーグに関するQ&A
A.使うことができます。夏場の場合には自然解凍でお弁当に使うことができます。冷凍したハンバーグは保冷剤の代わりになるので、他の食材の保護にもなります。
冬場ですと自然解凍ではハンバーグの中心部が解凍できていないことがあるので、電子レンジで加熱をしてからお弁当に入れるようにしましょう。
A.まずはひき肉に塩だけを加えてしっかり混ぜて粘り気を出してから、他の材料を加えて混ぜ合わせると割れないハンバーグを成形できます。
A.おすすめのひき肉は、脂肪分の多いひき肉です。赤身と表記されている物は避けて、目で見て白い脂肪分が多めにほど良く混ざったひき肉を選ぶと加熱や解凍したときに肉質が硬くなりづらいことに加え脂肪が溶けて肉汁になるのでジューシーになります。
美味しいハンバーグの作り方
肉汁溢れる本格的な美味しいハンバーグの作り方を紹介します。
冷やしながらしっかりよく練ること
ハンバーグのタネを作るときに、ひき肉の脂が練る手の温度で溶け出してしまいます。金属製のボウルに氷水を入れ、その上に金属製のボウルにタネの材料を入れたボウルを乗せて、冷やしながらしっかりよく練ります。
ハンバーグに成形するとき表面を滑らかにすること
ハンバーグを成形するときには表面を滑らかにしましょう。滑らかにしておくことで加熱したときに火が均等にあたるので割れにくくなり、肉汁をしっかり閉じ込めておくことができます。
蒸し焼きと余熱で旨みを閉じ込めること
蒸し焼きすることと余熱でハンバーグの中に火を通して肉汁を閉じ込めます。余熱での加熱中は時間まで蓋を開けないで待つことが重要です。
以上の3点に気をつけることで、おうちで作るハンバーグがワンランク上の美味しさになります。
材料(ハンバーグ3個分)
- 牛豚の合挽き肉:500g
- みじん切りの玉ねぎ:1/4個分
- パン粉:大さじ8
- 牛乳:大さじ6
- 溶き卵:1個分
- 塩:小さじ1
- 白こしょう:少々
- ナツメグ:少々
- サラダ油
準備
牛豚の合挽き肉は冷蔵庫で冷やしている状態で、フライパンを中火で温めてからサラダ油を入れて馴染ませてからみじん切りの玉ねぎを入れて炒めてから粗熱を取ります。またパン粉を牛乳に浸しておきます。
タネを作る
- 金属製のボウルを2つ用意し、1つには氷水を入れてもう1つに牛豚の合挽き肉を入れます。
- 氷水を入れたボウルに牛豚の合挽き肉を入れたボウルを乗せ、冷やしながら肉の粒が無くなるまでしっかりよく練ります。
- 練り終えたら、白こしょうとナツメグを順番に加えます。
- 粘り気が出はじめるまで練り、準備で炒めたみじん切りの玉ねぎと牛乳に浸したパン粉と溶き卵を加えてしっかりよく練ります。
ハンバーグを成形する
- タネを3等分にします。
- 手に少しサラダ油を塗ってから3等分したタネを取ります。
- タネを両手で投げ合うようにパンパンと10回程度往復させ、タネの中の空気を抜きます。
- 空気を抜いたタネを丸みのある楕円形にします。
- 指にサラダ油をつけ、成形したハンバーグの表面をなでるようにして滑らかにします。
焼く
- フライパンを熱してからサラダ油をひき、ハンバーグを並べます。
- まずは中火で3分間程焼きます。
- ハンバーグの周りが薄茶色に変わってきたらハンバーグをひっくり返して裏面を焼きます。
- 両面に焼き色がつくまで3分間焼きます。何度もひっくり返してしまうと肉汁が流出してしまうので、両面を焼いたらハンバーグは触らないようにしましょう。
- フタをして弱火に変えて5分間蒸し焼きにします。
- 5分経ったら火を止めてフタは取らずに余熱でさらに5分蒸らせば出来上がりです。
- 焼き時間はご家庭によって火力が異なるので、目安として参考にし調整してください。
《 ポイント 》
ハンバーグのコツは3点
・冷やしながら練る
・表面を滑らかに
・蒸し焼きと余熱での加熱
最後に
今回はハンバーグの保存の方法について詳しく紹介しました。
ひき肉は傷みやすい肉なので、ハンバーグはタネの状態ではなく焼いてから保存しましょう。焼いてから保存したハンバーグの方が調理後に肉汁が残り美味しく食べることができます。
タネの状態で保存した場合は、煮込みハンバーグを作ることで加熱時間による劣化も気にならなくなります。保存方法は用途によって使い分けると便利で美味しくいただけます。