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初めてのガーデニングならハーブがおすすめ
ガーデニングを楽しんでいる人は多くいます。また、これからガーデニングを始めてみたいと思っている人もいます。
しかし、ガーデニングを始めようと思った際に、植物の育て方についての知識がそれほどなく、どのような物から育てれば良いかわからないと困る人は多いです。
そのような初めてガーデニングを始めるという人にはハーブから育てることがおすすめです。
ハーブは育てるのが難しそうと感じる人もいますが、ハーブにはいろいろな種類があり、その中には思ったよりも育て方が簡単な物も多くあります。
ハーブとは?
ハーブとは、もともと「野草」「草木」を表す言葉でした。しかし、今の日本では保存料や薬、香料、防虫などに利用できる有用性のある植物全般のことを指します。そのため、いろいろな植物のことをハーブと呼ぶことができ、その種類は非常に多いです。
ハーブによって持っている効果や特徴などは異なります。また、生息地や原産地などもハーブによって異なります。ですが、ハーブは主に温帯地域に生育していることが多い植物です。
ハーブを育てるメリット
上記で述べた通り、ハーブは保存料、薬、香料、防虫などに利用できる有用性の高い植物全般のことを指します。そのため、目的に合わせて必要な特徴を持つハーブを育てることで、そのハーブの効果を利用できるようになります。
ハーブは食用やアロマなどにも使えます。また、自身で無農薬のハーブを育てることで、体に安心して使えるハーブを手に入れられます。
ただし、ハーブの中には刺激が強い物があるので、妊娠中や乳幼児、持病などの条件を持っている人は使う前に主治医に相談するようにしましょう。
ハーブの育て方
ハーブは育て方が難しいという印象を持っている人もいます。しかし、ハーブには非常に多くの種類があり、その中には比較的簡単に育てられる物もあります。
そのため、ハーブはこれからガーデニングを始めようという初心者にもおすすめの植物でもあります。ですが、ハーブの育て方が簡単と言っても、最低限の知識を持っておく必要はあります。
初心者は種より苗から育てよう
植物を育てる場合、種から育てる方法と、苗から育てる方法があります。
ハーブも種から育てることができます。また、種からでも簡単に育つハーブもあります。しかし、中には発芽が難しいものや、種まきの季節や時期を意識する必要があるなど、初心者では判断しにくいこともあります。
そのため、初めてのガーデニングでハーブを育てる際には苗から育てることがおすすめです。また、すでに苗になっているハーブは少し成長しているため、種や芽の状態よりも丈夫というメリットもあります。
準備するもの
これから初めてガーデニングを始めるという場合には、まずハーブを育てるための道具や環境を準備する必要があります。
どの種類で、どのくらいの規模でハーブを育てるかにもよりますが、最低限必要な物としては
- ハーブ用培養土
- ハーブの苗
- プランター
- 鉢底ネット
- 軽石
- 軍手
などです。これらはホームセンターなどで手軽に揃えられます。また、ハーブの種類や育て方によって、ハーブに合った肥料や活力液なども必要になります。
植え方
ハーブの苗を購入したら、まずは鉢やプランターに植え替えをする必要があります。
ハーブの植え方は、鉢はプランターの底穴に鉢底ネットと軽石を敷いて、その上から土を3分の1ほどの深さになるように入れます。
次にハーブの苗についている土を3分の1ほど落として、根を広げます。このとき、長すぎるものや傷んでいる根があれば切っておきます。根を広げたハーブの苗を鉢の中心に置いて、土をかぶせます。
どのハーブも水の与えすぎには注意しないといけませんが、苗を植えた直後の最初の水やりは鉢の底から水が垂れるくらいしっかりと水を与えます。
また、プランターに複数の苗を植える場合には、成長したときのことを考えてしっかりと苗間を確保するようにしましょう。
お手入れ
ハーブは大きくなってくると剪定をして手入れをしてあげる必要があります。
剪定には単純にハーブの形を整えるという意味もありますが、ハーブが元気に育つように切り戻しや摘心という剪定も行う必要があります。
切り戻しとは株元の3分の1ほどを残して、全体的にカットすることです。切り戻しをして新芽を増やすことで、株の若さを戻します。切り戻しは冬越しする前や梅雨前、枝が伸びすぎてしまったときなどに行います。
摘心とは本葉が揃ってきた頃に先端の芽をカットすることです。先端の芽をカットすることで新しい茎が生えるようになります。まっすぐ伸びる種類のハーブは摘心を行うことで、どんどん成長して、葉数を増やせます。
初心者におすすめのハーブ5選
ハーブは育てることが難しそうという印象を持っている人は多いです。
しかし、ハーブには多くの種類があり、その中には育て方が比較的簡単な物もあります。そのため、これからガーデニングを始めようと思っている初心者の方には、ハーブから育てることがおすすめです。
また、ハーブの中でも、初心者が育てやすい種類がいくつかあるので、どの種類のハーブを育てれば良いか困ったときには、まず育てやすさからハーブを選ぶようにしても良いでしょう。
ミント
ミントはガムやお菓子などにもよく使われていて、馴染みのある植物なのでミントから育ててみても良いでしょう。
ミントは成長すると清涼感のある香りがするようになり、ドリンクやお菓子作りなどに使えるので実用的でもあります。
また、ミントは日なたから半日陰で育てることができ、収穫が切り戻しとなり、どんどん成長してくれます。切った茎を水に漬けておくと根が出てきて増やすこともできるので、初心者に嬉しい特徴を持っています。
ただし、ミントにもいろいろな種類があり、持っている香りや特徴などが異なるので、お店の人にどのような種類のミントなのか確認しておきましょう。
バジル
バジルもミントと同様に、料理に使われるハーブでイタリア料理では欠かすことのできない食材の1つでもあります。
植物としてのバジルも爽やかな香りがします。ただし、花が咲いてしまうと香りや風味が落ちてしまうので、花を使わない、咲かせたくないという場合には花穂を早めに切り取るようにしましょう。
バジルは日なたを好む植物で、摘芯を繰り返して枝数を増えやすことで、収穫量を増やすことができます。また、挿し木でも簡単に増やせるという特徴もあります。
パセリ
料理などに添えられるパセリも、実はハーブの1種です。パセリは日なたから半日陰で、風通しの良い場所で育てることができます。
ただし乾燥に弱く、乾燥してしまうと葉の色が悪くなってしまいます。また、高温にも弱く、葉の色を悪くしてしまう原因になります。
ラベンダー
ラベンダーは多年草のため、数年に渡って咲き続けることから長く楽しめる植物です。また、ラベンダーは芳香剤や香水、石鹸などの香料によく使われています。
植物のラベンダーも良い香りがします。また、香りだけでなく綺麗な花も咲くので、香りだけでなく見た目でも楽しむことができます。
ラベンダーは放っておいてもある程度は成長してくれます。しかし、成長してくれることで大きく育ちすぎてしまうこともあるので、適度に剪定をしてあげましょう。
ローズマリー
ローズマリーも料理や香料などでよく使われるので、身近なハーブとなります。苗で購入した場合は小さくて可愛らしいので、観賞用の植物としても人気があります。
しかし、本来のローズマリーは非常に大きく育つ植物で、中には2mほどの大きさになる種類もあります。ですが、収穫と剪定をして、正しく育てていれば、そこまで大きくはなりません。
ローズマリーは日光を当てるとよく成長するので、窓際などで育てると良いでしょう。
ハーブの品種ガイド35選
これからガーデニングを始めようと思っている初心者の方には、育てやすい種類のハーブから試してみることがおすすめです。しかし、ハーブにはいろいろな種類があります。
そのため、よく聞く名前のハーブを育ててみるというのも良いですが、用途や香り、インテリアとしての見た目などから、自分のお気に入りの物を探してみても良いでしょう。
アニスヒソップ
アニスヒソップは先が尖った卵のような葉と、藤紫色のまっすぐな花穂が特徴の多年草です。
甘くてスッキリとした香りがして、フレッシュでもドライでも美味しいハーブティーとしても楽しめます。アニスヒソップを育てる際には、蜜が多くてチョウやミツバチが集まりやすいので注意が必要です。
また、条件や環境が整っていると、こぼれダネでよく増えてくれます。逆にいうと手入れを怠れば勝手に増えてしまうこともあるので注意しましょう。
オレガノ
オレガノは香りの強いハーブで、地中海料理などでスパイスとして使われています。
日当たりと風通しの良い場所で育てることができますが、高温多湿には弱いのです。そのため、日差しがきつい夏場には半日陰に移してあげる必要があります。
オレガノは冬になると枯れてしまうことがありますが、根が生きていれば春には再び新芽が生えてきます。そのため、冬場は根が凍らない場所で管理してあげる必要があります。
カモミール
カモミールはりんごに似た香りをしていて、ハーブティーや香料などによく使われています。カモミールの代表的な品種はジャーマンカモミールとローマンカモミールです。
これらは育て方が少し異なります。しかし、見た目がよく似ているため、品種を間違えて、育て方も間違ってしまうということもあります。
そのため、カモミールを購入する際には、品種と育て方をお店の人に確認しておくようにしましょう。
キャットニップ
キャットニップは猫が好む香りがすることから、この名前が付いています。
まっすぐ上に向かって成長し、小さな花とシソのようなギザギザした小さい葉をつけます。キャットニップは酸性の土を嫌うので、植え付けをする2週間くらい前から、土に苦土石灰を混ぜて酸度を中和しておく必要があります。
また、通気性を良くするために、腐葉土も混ぜておく必要もあります。
月桂樹
月桂樹とはローリエのことです。ローリエは煮込み料理の香りづけによく使われています。
ローリエは常緑種なので、家で育てておくと、いつでも使うことができるので便利です。ローリエはキャットニップのように土質は選びません。
ただし、移植が非常に苦手です。そのため、植え付けや植え替えの際には、根をいじらないように注意して扱う必要があります。
コリアンダー
コリアンダーとはパクチーのことです。しかし、コリアンダーは実の部分、パクチーは葉の部分を指すことが多いです。
パクチーはタイやベトナム、中国などの料理に使われ、独特の香りがあるので好みが分かれやすいハーブでもあります。
しかし、乾燥させたパクチーの種はオレンジのような香りがします。そのため、スパイスとしてカレーや煮込み料理などに使われることがあります。
コーンフラワー
コーンフラワーはキク科の一年草のことで、和名ではヤグルマギクと呼ばれています。ヤグルマギクはその名前の通り、花が放射状に広がっていて矢車のような形をしています。
花には白、青、ピンク、紫などの色があり、その鮮やかな色と綺麗な見た目から、ドライフラワーや手作り雑貨などに使われることもあります。また、食用やハーブティーに使われることもあります。
コンフリー
コンフリーは多年草のハーブで、昔は天ぷらなどにして食べられていました。
しかし、コンフリーには弱いながら毒性があることがわかり、今では食用とされることはなくなり、平成16年にはコンフリーを含んだ食品の販売も規制されました。
葉には産毛が生えていて、釣鐘型の小さくて可愛い花が特徴です。その可愛らしさから観賞用として育てる人もいます。
サフラン
サフランはパエリアやサフランライスなどに使われている高級スパイスの原料です。
しかし、サフランは紫色の綺麗な花を咲かせ、耐寒性が強くて冬越しも可能ということから、観賞用のハーブとして育てている人もいます。サフランの耐寒性の強さは冬場も屋外に置いて育てることが可能なほどです。
ただし、高温多湿には弱いため、気温が高くなってきたら風通しのよい涼しい場所で管理してあげる必要があります。
シソ
シソは昔から日本に生息しているハーブです。葉は柔らかく、爽やかな香りがします。シソの生命力は強く、苗などを植えなくても、勝手に生えてきて、勝手に育つことがあります。
また、葉を収穫しても、また勝手に次々と葉が生えてきます。さらに、こぼれ種でも育つので、気がつくとしそが増え、成長しすぎて困ってしまうということもあります。
ジャスミン
ジャスミンは香料やハーブティーなどに使われる定番のハーブです。
また、ジャスミンは香りの王様とも呼ばれていて、非常に良い香りがすることや、可愛らしい花を咲かせることから、観賞用として育てる人もいます。
もともとジャスミンは南国が原産のため、暑さには強いですが、寒さには弱いという特徴を持っています。ただし、夏場の直射日光は葉焼けの原因となるので注意が必要です。
ジンジャー
ジンジャーは強い植物で、植えっぱなしにしておくだけでも毎年花を咲かせることがあります。
ジンジャーは夏に花を咲かせ、その花は白い蝶のような可愛らしい見た目をしています。注意点として、もともとは熱帯植物のため地温が低いと発芽しません。
ステビア
ステビアは丈夫で育てやすいハーブの1つです。
その特徴は強い甘みで、砂糖よりも甘いと言われています。しかし、砂糖のようにカロリーは高くなく、人工甘味料のように体に悪影響を及ぼす可能性も低めです。
そのため、乾燥させたステビアをハーブティーにすると、砂糖を使わなくても甘くて美味しいお茶を作ることができます。また、葉を煮出してシロップにしておくと、いつでも使える甘味料として便利です。
セージ
セージは料理で臭み消しなどのためにスパイスとして使われています。また、ハーブティーにされることもあります。
セージと言ってもその種類は豊富で「モンセージ」、「ホワイトセージ」、「ゴールデンセージ」、「パープルセージ」などいろいろとあります。観賞用としてセージを育てる場合は、これらの花は見た目が異なるため、種類を意識して購入する必要があります。
ゼラニウム
ゼラニウムは有名な植物ですが、その種類は意外とたくさんあります。その代表的な種類の1つとして、ローズゼラニウムがあります。
ローズゼラニウムはその名前の通り、バラのような香りがします。また、虫が嫌がる成分も持っているため、虫除けの効果もあります。
タイム
タイムも肉料理や魚料理の臭い消しや香り付けなどに使われます。タイムは厚みのある小さな葉をたくさんつけるという特徴があります。
よく成長するので、切り戻しや、剪定などでケアしてあげる必要があります。また、高温多湿には弱いので注意が必要です。
タラゴン
タラゴンは料理やハーブに詳しい人以外には認知度が低いハーブですが、香りが非常に良く、コアなファンが多いハーブでもあります。
料理には使えるタラゴンですが、観賞用にはあまり向きません。タラゴンは花を咲かせません。稀に蕾ができることもありますが、開花することはさらに稀です。
花が咲かないので、タラゴンは種を収穫することができません。そのため、タラゴンを増やすのであれば、基本的に挿し木や株分けという方法になります。
チコリ
チコリはヨーロッパから西アジアにかけて自生しているハーブです。
チコリはハーブティーにしても楽しめますが、他のハーブのように花や葉をお茶にするのではなく、根を刻んで炒ったものをお茶にします。また、チコリは野菜としての人気もあります。
チコリを野菜として扱うのであれば、花が咲く前の若芽を収穫します。
チコリは日光量によって味が変化するという特徴を持っていて、日に当てずに育てる軟白栽培という方法で栽培すると、栄養価は少し落ちますが、柔らかくてスッキリした味わいに育ってくれます。
チャービル
チャービルはパセリのような形をした葉で、パセリよりも大きな葉をつけます。
サラダ、スープ、肉料理や魚料理など、幅広く使うことができ、味もマイルドなパセリのようなので、「美食家のパセリ」と呼ばれることもあります。
チャービルは半日陰で育てると葉が柔らかくなるという特徴を持っています。また、湿気のある土を好み、乾燥に弱いという特徴も持っています。
ディル
ディルは料理でよく使われるハーブで、葉は魚料理やドレッシングやマヨネーズなどの調味料に合わせて使われることがあります。
また、ディルは葉だけでなく、種食べることができ、ピクルスなどにされています。見た目がフェンネルと近いので間違えられることもあるので注意が必要です。
ヒソップ
ヒソップは半常緑種で、ミントのような爽やかな香りがします。ブルーやピンクなどの小さくて可愛い花をつけることら観賞用として育てる人もいます。
また、苗で購入した際にはヒソップは草のように見えますが、分類では低木となっていて、成長して数年ほどすると古い枝が木になっていきます。
フィーバーフュー
フィーバーヒューはマトリカリアとも呼ばれ、解熱や虫除け効果があるハーブです。また、白い菊のような可愛らしい花を咲かせるので観賞用としても育てられています。
フィーバーヒューは多年草ではありますが、高温多湿が苦手な植物で夏を超えることが難しいです。そのため、夏までに種を採集して、秋に種まきをするなどの一年草のような育て方をする方が良いでしょう。
フェンネル
フェンネルは魚料理などに香辛料として良く使われます。フェンネルの葉は枝のように細く、枝分かれするように伸びて、折るとスッキリした香りがします。
また、小さくて開いた傘のような花をたくさん咲かせます。フェンネルにはいろいろな種類があり、日本で流通しているのはスイートフェンネルやブロンズフェンネル、フェンネルシードなどです。
ブルーマロウ
ブルーマロウは江戸時代にヨーロッパから入ってきたハーブです。
手のひらの形をした大きな葉をしていることや、綺麗な紫色の花をたくさん咲かせることから、もとは観賞用として楽しまれていました。ですが、今はハーブティーでも使われています。
ブルーマロウは色が変わるハーブティーとしても有名で、ハーブティーにすると鮮やかな青色になりますが、レモンを入れると綺麗で可愛いピンク色に変化します。
ベルガモット
ベルガモットは香料として良く利用されているハーブです。柑橘系の植物ですが、その実は苦味があり、食用には向いていません。
夏には深紅、白、ピンク、赤紫などの鮮やかな花を咲かせるので、観賞用として育てられることが多いです。
ベルガモットは寒さにも暑さにも強いため、育て方が比較的簡単で、これからガーデニングを始めようという初心者にも向いているハーブです。
ポットマリーゴールド
ポットマリーゴールドは園芸用のマリーゴールドとは別の種類で、食用のマリーゴールドです。フレッシュの花や葉をサラダやスープなどの料理の色添えとして使います。
花が収穫できるのは夏頃で、種も収穫できます。ポットマリーゴールドの種は生命力が強く、ただしく保存すれば5年ほど経っても発芽力を失いません。そのため、種は収穫できるときにまとめて収穫しておくこともできます。
ボリジ
ボリジは葉や茎が白う産毛に覆われていて、青い星型の花を咲かせます。また、きゅうりのような香りもします。その香りと可愛らしい花から、料理やスイーツの飾りに使われることもあります。
他にも、ボリジはイチゴのそばで育てていると、イチゴの生育が良くなると言われている植物でもあります。
マジョラム
マジョラムはオレガノの仲間で、料理から香水などの香料として幅広く使われている植物です。葉には細かい綿毛が生えていて、タイムより少し甘みの強い香りがします。
マジョラムは夏頃に花を咲かせます。その花は白くて小さいので目立ちはしませんが、丸い形をしていて、たくさん咲く姿が可愛いと人気があります。
ヤロウ
ヤロウは発汗作用があり、風邪のときにハーブティーにして飲むと効果があると言われてきたハーブです。ギザギザした葉をしていることから、和名ではセイヨウノコギリソウとなっています。花は茎の先に小さな花を密集させて咲かせます。
ルバーブ
ルバーブは成長すると2mもの大きさになることもある大型のハーブです。葉にはシュウ酸が含まれるので食用はできません。しかし、2年目以降に葉柄部分を収穫することができます。
ただし、そのままでは酸味とえぐみがあるので、ジャムなどに加工して食べることになります。また、1時間ほど煮て、ざるで越してから砂糖などで味を整えればハーブティーとしても楽しめます。
レモングラス
レモングラスはその名前の通り、レモンの香りがする植物で、料理やハーブティーなどに使われています。
レモングラスの葉は鋭く、手を切ってしまうこともあるので収穫の際には注意が必要です。また、地植えにする場合は大株に成長するので、大きくなりすぎないようにも注意が必要です。
レモンバーベナ
レモンバーベナも、レモングラスと同様にレモンのような柑橘系の香りをしています。そのため、ハーブティーなどに使われています。
レモンバーベナは成長すると1mから2mほどと、少し大きくなります。しかし、その分、丈夫な植物でもあり、初心者向けのハーブになっています。
レモンバーム
レモンバームもレモングラスやレモンバーベネと同様に、レモンのような柑橘系の香りがするハーブです。そのため、ハーブティーなどでもよく使われています。
ただし、レモンバームは乾燥させてしまうと香りが飛んでしまうため、基本的にはフレッシュの状態で使うことになります。
ローズマリー
ローズマリーは料理や化粧品など、いろいろな場で使われています。
また、ローズマリーはその名前の印象から、繊細な植物というイメージを持っている人もいますが、実は意外に強い植物で、乾燥して痩せた土で育てても成長することがあります。
ローズマリーの特徴として、上に伸びて成長するのではなく、地面を這うようにして成長していきます。そのため、風にも強いという特徴も持っています。
また、春から秋にかけて、青紫やピンクの小さくて可愛い花を咲かせるので、観賞用として育てる人もいます。
ワイルドストロベリー
ワイルドストロベリーは、その名前の通り野生種のイチゴです。
ワイルドストロベリーの葉は明るくて鮮やかな緑色をしています。その綺麗な色から、ガーデニングでも人気のあるハーブとなっています。また、ワイルドストロベリーは白くて小さな花を咲かし、花びらが落ちると実ができます。その様子も可愛らしくて人気となっています。
他にも、ワイルドストロベリーはよく成長するので、地植えをすると大きく広がってくれます。しかし、根は浅いので、簡単に引き抜くことができます。そのため、ワイルドストロベリーは雑草対策にも便利なハーブでもあります。
お気に入りのハーブを楽しもう
これからガーデニングを始めようと思った人が、何から育てれば良いかわからずに困るということはよくあります。
そのような場合には、丈夫で育てやすいハーブや、お気に入りの香りがするハーブ、ハーブティーや料理に使える実用的なハーブなど、自分が育ててみたいと思うハーブから探してみましょう。
ぜひお気に入りのハーブを見つけてください。