目次
料理がめんどくさいのはなぜ?
「ちゃんとしたものを作らなきゃ」という強迫観念がある
料理を覚えたての時は、何もかもが新鮮で、自分の腕が上がっていくのを実感します。料理が楽しくて仕方なく、毎日作っても苦に感じないかもしれません。しかし、料理を続けていくうちに、だんだんとマンネリ化していきます。
自分の心は正直なところ“飽き”を感じているのに、頭では“ちゃんとしたものを作らないと”というプライドが離れません。そうなると、モチベーション的にはかなりマイナス。最後には嫌気が差し、料理そのものがこなさなくてはならない「面倒な仕事」になってしまいます。
もともと料理が好きではない
料理好きの人は、長年料理をしていてもまったく「めんどう」だとは思いません。しかし、人によっては最初から「料理を作るよりも誰かに作ってもらうほうが好き」という方もいることでしょう。それは個人の性格なので、責められるべきことではありません。
ひと昔前は「女性は料理をすべきだ」なんて風潮が強かったですが、今の時代、夫がメインで料理をこなす家庭も増えてきています。ようするに、どうせ料理をするなら、料理が好きで得意な方がすればいいだけなのです。
家事の分担とはそういうことです。もし可能であれば、パートナーと料理の分担について相談してみるとよいでしょう。料理がめんどうだ、という悩みやストレスから解放されて、他の家事に集中することができれば、家庭的にはこれが最もメリットがあるのですから。
完璧主義者で手を抜けない
これはよくありがちなのですが、何事も「完璧」を求めようとする人は、日々の課題(タスク)に追われる中で、自分の納得する水準に達せられず、ストレスを覚えてしまいます。これは、家庭でも仕事でも同じことが言えます。
料理は、限られた時間の中で作らねばならないものです。忙しい時には、どうしてもクオリティが下がってしまいがちです。ありあわせの食材で、チャッチャと作れる料理で済ませることも往々にしてあります。しかし完璧主義者的には、それが我慢できないわけです。
「こんな料理で納得できない!」となれば、時間をかけてでもいいものを作ろうと頑張ってしまいます。しかし現実はそううまくいきません。時間のない中で、その人が納得するクオリティの料理を作れるわけもなく、結局、最後には料理に嫌気が差してしまうことになります。
毎日メニューを考えるのが面倒に感じてしまう
「毎日バラエティー豊かな料理を作らなきゃ」という思い込みもまた、料理をめんどうに感じさせる原因のひとつです。1ヵ月間、毎日異なる料理を作るのは、普通に考えて大変なことです。
夕食だけでも、30種類のレパートリーが必要になりますし、その分だけ食材も買い揃えなければなりません。コスパもかなり悪いです。
後片付けが面倒だと思ってしまう
料理を作ること自体は苦ではないけれど、料理を食べ終わった後の片付けを想像するだけで嫌になるという人もいます。「調理の片付けをした次は食器の後片付けをしなくちゃならないなんて…」と不満に思う方もいるのではないでしょうか。
料理を作った後は、ゆっくりしたい気持ちはわかります。もしもパートナーがいるのなら、家事の分担を提案するなりしてみるといいと思います。「料理は頑張るから、食器の片付けはまかせていい?」と相談してみてください。
あるいは、逆もまた然り。「あなたは料理をして、わたしは食器の片付けをする」というケースも現代では珍しくありません。どちらにせよ、家事の分担がポイントです。すべて一人でやろうとするのではなく、頼るべき相手がいるなら、迷うことなく頼ってみましょう。
またあるいは、「自動食器洗い機」を家庭に導入するのも、ひとつの手だと思います。この機械があると、驚くほど食器の後片付けがラクになります。現代の新しい“神器”とも言われるくらいです。パートナーとの家事分担の相談ついでに、提案してみてはいかがでしょうか。
一人暮らしをしている
一人暮らしをしていると、たいていの人は、料理をサボりがちになるのではないでしょうか。それ自体は、別段めずらしいことではなく、むしろごくごく一般的な傾向だと思われます。
一人暮らしの料理は、当然ですが、一人分を作ります。一人分の料理がめんどうに感じるのは、自分だけしか食べない料理を作る時間と労力が、無駄に思えてしまうからです。
恋人がいればまだ話は別ですが、一人暮らしをしていて、例えば「肉じゃが」などは、そうそう作る機会はないですよね。「食べたいな」と思うことはあっても、自分で作ろうとはなかなかなりませんよね。スーパーの総菜で肉じゃがを買ったほうがはるかに効率がいいからです。
料理がめんどくさい時の楽々レシピ
料理がめんどくさい時に作る簡単なレシピをいくつか紹介しましょう。
5分で出来る!「チキンカツ丼」
材料
- チキンカツ
- 玉ねぎ:適量
- 醤油:大さじ1杯
- 料理酒:大さじ1杯
- みりん:大さじ1杯(または、みりん風調味料)
- ほんだし:小さじ1杯
- 黒砂糖:小さじ1~2杯(または、砂糖)
- 水:100cc
- 卵:3~4個
- 薬味:お好みで
作り方
- 玉ねぎを切ります。チキンカツはお好みの大きさに切り分けます。
- 上記の調味料を混ぜあわせてタレを作ります。
- 玉ねぎを焦げない程度にサっと炒めます。そこにチキンカツも投入します。
- フライパンにタレを投入してフタをし、煮込みます。
- 玉ねぎの色が抜け、透明度が出てきたら卵をフライパンに投入してフタをします。
- 卵がいい感じに固まったら完成です。
朝食にもバッチリ!「卵とじチーズご飯」
材料
- 牛乳コップ:1杯
- キューブコンソメ:1~2個
- ご飯:お好みの量
- 卵:1~2個
- チーズ:適量
- 粉チーズ:適量
- コショウ:少々
作り方
- ご飯を丼ぶりに入れて真ん中を凹ませます。
- くぼみに牛乳を注ぎます。
- くぼみに卵を落とし、チーズをちりばめます。
- どんぶりにラップをかけてレンジでチンします。卵の白身が固まるまで温めます。
- あとはコショウや粉チーズをかけて完成です。
栄養バランス良し!「豚肉と大根の炒め物」
材料
- 豚ロース
- 大根
- ごま油:適量
- オイスターソース:適量
- 醤油:適量
- 酒
- 酢
作り方
- 豚肉と大根を好みの大きさに切ります。
- ごま油をフライパンにしいて、まずはじめに大根を炒めます。
- 大根に火が通ったら、大根を皿に取りだし、次に豚肉を炒めます。
- 豚肉に火が通ったら、調味料を混ぜたタレをかけて炒めます。
- 最後にサッと酢をかけて完成です。
料理がめんどくさいと思わない方法
手抜きをすることを覚える
特別な日に作る料理と、毎日食べる料理との“区別”をすることが大切です。誕生日やその他の祝い事のときは、存分に腕をふるうのがよいでしょう。しかし、毎日食べる料理は、なにもそこまで頑張ることはありません。
普段の料理は、「手を抜いても美味しい料理」をテーマにすればいいのです。先程紹介したレシピのように、パパっと作れる料理のほうが、時間の節約にもなりますし、「こんなに簡単で美味しいなんて!」とかえってまた料理が楽しくなるかもしれませんよ。
めんどうに思う自分を克服するには、完璧を求め過ぎず、「楽をして美味しい料理を作る」という合理的な発想を持つことが肝要です。
最後に
さて、みなさんいかがでしょうか。料理をめんどうに思わないためのコツは、「手抜き」を覚えることです。蒸し暑い夏の季節は、特に料理へのモチベーションが下がります。
しかしこういう時にこそ、「手抜きをしながらいかにして美味しく食べるか」という発想が光るのです。ちゃんと食材を揃えて作るのも大切ですが、手抜きをしながら美味しく作る方法を考えるのも、立派な料理のひとつなのです。