金目鯛をおいしく食べる!金目鯛には「旬」が2度あるってほんと?

ザルに乗せられた金目鯛

鮮やかできれいな真っ赤な魚で大きな金色の目をしている金目鯛。鯛という漢字が付いていますが実は鯛の仲間ではないのです。「キンメダイ目キンメダイ科」の深海魚です。脂がのっていて、甘くて肉厚の高級魚で、お刺身、煮つけ、焼き魚、どの料理でもとってもおいしくいただけます。今回は、そんな金目鯛の旬をしらべてみましたので紹介します

金目鯛の旬は2度ある!

一匹の金目鯛

金目鯛は1年を通して大きく味は変わらないとされてはいますが、旬は12~2月と5~6月、1年に2度もあるのです!

12~2月の産卵が終わり体力の戻り丸々と太った冬の最も脂がのった時期と、5~6月の産卵前の初夏の時期です。また、金目鯛は産地や海域によって旬の時期が多少異なります。

静岡の金目鯛の旬

静岡県の金目鯛は、地域別に3つのブランドに分かれていますが、どのブランドも旬は12月~2月になります。旬の時期は上質な身に脂がのり旨みもたっぷりの味わいです。

下田港の「地金目(トロ金目)」

伊豆の下田港の金目鯛の水揚げ高は、年間 3,000~4,000トンといわれ、漁獲量日本一を誇る港です。地金目と沖金目の2種類に分かれており、ブランドの「地金目(トロ金目)」は漁場が近いため鮮度も良いのが特徴になります。

主に、高級料亭や高級寿司屋などでいただく高級魚で特に脂がのって味も濃く、お刺身はもちろん煮付けにすることが多いです。

沖金目は、沖の漁場で1週間ほど漁を続けて大量に水揚げされるので、安価に提供され、家庭の味として一般的に親しまれる金目鯛です。

須崎地区の「日戻り金目鯛」

「日戻り金目鯛」は、伊豆諸島の西側に広がる「島内」と呼ばれる漁場でしか獲れません。この限られた漁場で育つ金目鯛は、他の地域で漁獲される金目鯛よりも脂のノリが良いとされています。

金目鯛の餌と小魚やエビ類などが多く棲息しており、年間を通して餌の豊富な恵まれた漁場で育った金目鯛になります。

伊豆稲取港で水揚げされる「稲取キンメ」

「稲取キンメ」は、立縄釣り(一本釣り)漁による金目鯛漁獲量県内第1位で、立縄釣りで日戻り操業(日の出から操業し、午後4時までに稲取漁港に入港する)なので、新鮮さと徹底した品質管理でブランド化されています。

千葉の金目鯛の旬

千葉の金目鯛といえば「銚子つりきんめ」が有名です。旬の時期は産卵直前の時期の3月~5月になります。底網は使わず、傷つけないように一本釣り漁法で丁寧に釣り上げられ「銚子つりきんめ」というブランド魚として認定されました。

上品な脂がのった身はふっくらもっちり甘みがあり、一度食べたら忘れられない味とも表現されています。

銚子は、寒流の親潮と暖流の黒潮がぶつかる絶好の漁場です。そんな銚子の海で、流れにもまれて育った金目鯛は「銚金(ちょうきん)」と呼ばれ、旬の時期のみならず一年中脂がのっているのが特徴です。

高知の金目鯛

高知の金目鯛は、常に冷たい海域にいるため旬の季節以外にも通年脂がのった状態です。冬が旬の季節と言われていますが、産卵直前の初夏5月~7月が旬で「土佐沖どれ金目鯛」のブランド名で流通しています。

旬の時期の金目鯛は脂がのり肉厚でしっとりした食感で抜群の味で、一度食べたらやみつきになる味と表現されています。

室戸港は、西日本で金目鯛の漁獲高1位の港です。室戸港近くの海底は、突然急な斜面になるため、水深が深い漁場が近いというのが特徴です。他の漁場よりも、新鮮な金目鯛を味わうことができます。

旬の金目鯛のおすすめの食べ方

金目鯛のお刺身

高級魚としても有名な金目鯛。上品な身質はうっすら桜色で甘みがありとてもおいしく、大人から子供までたいへん好まれています。

新鮮ならば迷わずお刺身がおすすめ!

新鮮な金目鯛のお刺身は抜群においしいです。うろこをとり、皮のままお刺身にして味わうと食感の変化がついておいしくいただけます。

お刺身だけでなく、カルパッチョや海鮮サラダなどアレンジして楽しむことができます。

ふっくら焼き魚!

焼いてもおいしく食べられます。皮目はパリッと身はふっくらした食感がたまらないのです。塩焼きや味噌漬け、粕漬け、干物でもおいしくご飯が止まりません!

じっくりと煮付け!

脂がのった金目鯛の煮付けは、口に含んだ瞬間からその味に顔がほころびます!金目鯛のうま味と甘辛い味付けの相性は抜群です。

他には、ブイヤベースやアクアパッツアもおすすめです。金目鯛からでる出汁で煮込んだスープはもうたまりません!

おいしい金目は目でわかる

たくさんの金目鯛

せっかくの高級魚なのでおいしいく新鮮なものをしっかり選びましょう!

おいしい金目鯛の見分けるポイントは目です。白く濁ったものではなく、なるべく黒目がはっきりしていて澄んだもの、金色に輝くような目を選びましょう!また、目の周囲が窪んだ金目鯛は時間が経って新鮮さを失っています。

目のチェックが終わったら、次は色やツヤを見ていきましょう。金目鯛の色が鮮やかなら鮮やかなほど状態が良いといわれています。また、お腹の部分を触り硬さと張りがあるものを選びましょう。エラが鮮やかな赤い色をしていればそれが新鮮な証拠です。

最後に

ザルに乗せられた金目鯛

金目鯛は1年に2度旬があり、産地によって少しずつ旬の時期がわかれていることがわかりました。

基本は産卵が終わり、体力の戻った丸々太った頃の冬の12~2月、産卵直前の初夏の5~6月の時期です。

通年獲れるお魚ですが、おいしい旬に是非ともいただきたいものですね。

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