目次
土鍋ご飯の基本の炊き方
土鍋には、大きくご飯炊き専用の土鍋と一般的な鍋料理に使う鍋がありますが、基本的には、同じ方法で炊くことができます。
基本的な手順
- お米を研ぐ
精米されている段階で、ヌカ自体はほとんど取れていますので、水が綺麗になるまで何度も研ぎ洗う必要はありません。無洗米でなくても1回でも十分です。多くても2回、3回ですね。研ぎ水が白く濁っていて問題ありません。 - 米を水に浸けておく
研ぎ終わったら水に30分以上浸けておきます。浸けておくときの水の量は適当で問題ありません。お米がすべて浸かるように十分に水を入れましょう。 - 水を切る
浸け終わったら、1度水をきりましょう。 - 土鍋に米と水を入れる
水を切ったお米と、お米の量に対しての水の量を土鍋にいれます。(1合:180ml、2合:360ml) - 炊く
沸騰するまで強火にします。沸騰したら弱火にして15分ほど炊きます。IHクッキングヒーターの方はカセットコンロなどで炊くことをオススメします。 - 蒸らす
炊きあがったら、15分ほど蒸らして完成です。
土鍋で美味しくご飯を炊くコツ
前述にて、ご飯の炊き方を説明しましたが、美味しく炊くコツをいくつかご紹介します。
- お米をゴシゴシ洗わない
- あまり強く洗うとお米が割れてしまいます。
- 水の浸透は夏冬で変える
- 夏は30分、冬は1時間浸水させるようにしましょう。春や秋は45分。お米は水に浸けることでデンプンができて糖に変わります。
- 弱火にしたら蓋を開けない
- 沸騰するまでの間は、蓋を開けても問題ないですが、沸騰してからは弱火で炊く15分間は蓋を開けないようにしましょう。
土鍋でご飯を炊く時の注意点
土鍋でご飯を炊くときは、下記の点に注意しましょう。
一般用の鍋料理の土鍋
ご飯炊き専用の土鍋よりも横に広がった形をしています。そのため、火のあたり具合にばらつきが出やすいです。真ん中だけが焦げて、周りのほうは、まだ生煮えの状態。2、3合ぐらいでしたら問題ありませんが、多く炊く場合は、ご飯抱き専用の土鍋のほうがいいでしょう。
目止めを行う
土鍋を買ったらすぐに使わず、まずは「目止め」という作業を行う必要があります。土鍋の表面をコーティングするイメージです。目止めの方法はいくつかありますが、一般的な方法の1つがお粥を作る方法です。
土鍋を水洗いし、拭いてから乾くまで自然乾燥させます。その後、水を8分目ぐらいまでいれて、残りご飯などを入れ軽くほぐします。弱火でゆっくり炊き、炊きあがったら火を止めて1時間ぐらい放置します。
放置がポイント!土鍋が冷めてからお粥は取り出して問題ありません。土鍋を水洗いすれば目止め完了です。
美味しく炊けるおすすめの土鍋
最後に、おすすめ土鍋をいくつか紹介していきます。
土鍋の選び方
いろいろな土鍋があり、どれも素晴らしいです。選ぶポイントが何点かあるので、自分にあった土鍋を是非見つけてください。
産地や加工
土鍋は、土で作られる素焼きの鍋として日本伝統工芸の1つです。伝統工芸なだけに、地方により使用している土や焼き方にこだわりがあります。萬古焼、伊賀焼、信楽焼などさまざまです。デザインだけでなく、こだわりの素材を理解した上で選んでみましょう。
用途や作る料理の種類
土鍋はご飯を炊くだけでなく様々な料理でも使用できます。土鍋で何を作りたいか、どのくらいの量を作るのかなど目的にあった土鍋を選ぶのも良いです。
IH対応の有無
キッチンがIHの場合は、IH対応の土鍋か、携帯用ガスコンロなどを購入する必要があります。IH対応の土鍋は、セラミック仕様と鍋底に発熱版を敷いて使うタイプがあります。
セラミック仕様がすべてIH対応ではないので注意。また、IH対応の土鍋でも底がザラザラしているものもあります。ざらざらしているとIHコンロを傷つけてしまう可能性があるので購入する前に手で触ったりして確認しましょう。
長谷園 土鍋 ご飯鍋 かまどさん
かまどさんの特徴の1つは、2重のふたです。この構成により、圧力釜の機能を果たします。
基本的なごはんの炊き方は、沸騰してから弱火で15分ご飯を炊いて、15分蒸らすという説明をしましたが、かまどさんの場合は、沸騰したら火を止めて20分蒸らすだけですので、弱火で15分という作業が不要です。とても簡単です。
HARIO フタがガラスのご飯釜
本体は、萬古焼でフタがガラスなので、弱火で15分ほどご飯を炊く際などフタを開けることなく確認できるのが便利。また、ツマミの部分にホイッスルがついているため、音により炊きあがりを知ることができるのも嬉しい機能です。
三鈴陶器 ごはん鍋
四日市の萬古焼で作られていて、特徴がある丸い形の土鍋と遠赤外線効果でふっくらと炊きあがる仕組みです。一合炊きは、小さいので電子レンジでも大丈夫!
銀峯陶器 花三島
グレーと白のグラデーションに花柄デザインの鍋。1970年代から販売しているロングセラー商品です。見たことある人も多いのではないでしょうか。料亭などでも20年以上も使用されている実績が機能性、耐久性の良さを証明していますね。
サーマテック
サーマテックの鍋は、吸水性がほとんどないことで有名。水がしみ込まないので出汁などを吸水しません。つまり、お料理などのにおいが残らないのです!味やにおいの強い料理の後にあっさりスープやお鍋を作っても問題ありません。
IHタイプとガスコンロタイプの2通りが用意され、フタのデザインがシンプルなものから花柄の可愛いデザインがあるので好きなデザインが選べます。
最後に
いかがでしたでしょうか。土鍋でご飯を炊くのは、ぜんぜん難しいことではありません。実際やってみるとさらに実感します。最新のオススメ土鍋もご紹介しましたので、これを機にぜひご鍋でご飯を炊いてみてはいかがでしょうか。土鍋で炊くご飯の美味しさは格別ですよ!