醤油のシミにやってはいけないNG行為7選!服をダメにしない落とし方とは?

服についた醤油のシミは放置すると落ちにくくなります。こすったり、熱を加えるなど誤った方法で対処すると、逆にシミが悪化することも。正しい対処法とNG行為を紹介します。

服についた醤油シミはなぜ落ちにくい?

服に醤油がついたとき、簡単に落ちそうだと思っていませんか?実は、醤油のシミが落ちにくい理由は「タンニン」という色素が原因です。タンニンは時間が経つほど繊維の奥に浸透してしまい、普通に洗っただけではなかなか落ちません。

醤油には他にも糖分やアミノ酸が含まれているため、シミが固まったりベタついたりすることもあります。シミに気づいたら、早く正しく対処することが必要です。

服についた醤油シミにやってはいけないNG行為7つ

服についた醤油のシミを見つけたら、焦ってすぐに落とそうとしてしまうかもしれません。しかし、誤った方法で対処すると、シミが落ちないどころか広がったり、生地を傷めたりしてしまいます。

ここからは、醤油のシミを悪化させるNG行為を7つ紹介します。なぜダメなのか、その理由を詳しく解説するので、気をつけてください。

1. ゴシゴシ強くこする

醤油のシミを見つけると、つい強くこすりたくなります。しかし、強くこするとシミが生地の繊維の奥へ入り込み、さらに広がる原因になります。また、生地自体を傷めたり、色落ちを引き起こすこともあります。シミを取るときは、軽く押さえるようにして吸い取ることが大切です。

2. シミの真ん中から叩く

シミを落とそうと真ん中から叩いてしまうと、汚れが外側に向かって広がり、「輪ジミ」になってしまいます。輪ジミは非常に目立ちやすく、一度ついてしまうとさらに落ちにくくなります。シミ取りは「外側から内側」へ向かって叩くことを心掛けてください。

3. 熱いお湯で洗う

熱いお湯を使えば汚れがよく落ちると思いがちですが、醤油の場合は逆効果です。熱いお湯はタンニンという色素を繊維に定着させ、シミが落ちにくくなります。醤油のシミを落とすときは、必ず冷水かぬるま湯を使いましょう。

4. 放置する(時間が経つと落ちない)

醤油のシミは、時間が経つほど落としにくくなります。時間が経つと、醤油のタンニンが繊維にしっかりと染み込み、洗濯しても落ちなくなります。シミに気づいたらできるだけ早く対処することが重要です。

5. 漂白剤をそのまま塗る

漂白剤を直接シミにたっぷり塗ってしまうと、衣類の色が抜けたり、生地を傷める恐れがあります。また、塩素系漂白剤は色柄物に使用すると変色することもあります。漂白剤を使う場合は、酸素系漂白剤を適切な濃度で水に薄め、事前に目立たない部分で色落ちテストを行ってから使いましょう。

6. 水洗いできない服を自宅で洗う

シルクやカシミヤ、装飾のある衣類など、水洗い不可の服を自宅で洗ってしまうと、生地が縮んだり変形したりします。これらの素材は、無理に自宅で処理せず、専門のクリーニング店に早めに依頼しましょう。

7. ドライヤーやアイロンで乾かす

シミが落ちきっていない状態でドライヤーやアイロンなどの熱を加えると、醤油の色素が繊維に定着し、完全に落ちなくなります。シミ抜きをした後は、自然乾燥(陰干し)を徹底しましょう。

正しい醤油シミの落とし方

醤油のシミの落とし方

醤油のシミは正しい手順で対処すれば、意外と簡単に落とせます。ここでは家庭にあるものでできる醤油シミの落とし方を紹介します。

外出先での応急処置方法

外出先では十分な道具がありませんが、できるだけ早く対処することが大切です。次の方法で応急処置をしてください。

  1. シミの裏側にハンカチやティッシュをあてる
  2. 水や炭酸水で湿らせた布やペーパーで軽く叩く(外側から内側へ)
  3. シミを裏側のハンカチに吸い取らせるように処置を繰り返す
  4. 乾いたティッシュや布で水分を吸い取る

炭酸水があれば、水より効果的に醤油を浮かせることができます。

洗剤を使った家庭でのシミ取り方法

家庭では以下のように洗剤を使った手順が有効です。普段使っている台所用洗剤や洗濯用中性洗剤を使って試してみましょう。

  1. シミの裏側にタオルを敷く
  2. 水でシミを軽く湿らせる
  3. 洗剤を直接シミに少量塗り、綿棒や指で軽くなじませる
  4. 歯ブラシや綿棒で外側から内側へ軽く叩き、タオルに汚れを移す
  5. ぬるま湯(30~40℃)で洗剤をよくすすぎ落とす
  6. 通常通り洗濯機で洗濯する

洗剤を残さないように、すすぎは念入りに行いましょう。

酸素系漂白剤を使った頑固なシミ抜き方法

時間が経過したシミや洗剤だけでは落ちない頑固な醤油シミには、酸素系漂白剤を使う方法があります。

  1. 酸素系漂白剤を40℃程度のぬるま湯に溶かす
  2. シミ部分をその溶液に30~60分つける(色落ちチェック済みの部分で試してから)
  3. シミが薄くなったら、ぬるま湯ですすぐ
  4. その後通常通り洗濯する

漂白剤を使う際は、必ず色落ちテストをしてから使いましょう。ウールやシルクなどデリケート素材には使用しないでください。

頑固なシミに効く『魔法水』の作り方と使い方

漂白剤でも落ちにくい古い醤油シミや油っぽいシミには、『魔法水』を試してみましょう。

  • 重曹:小さじ1
  • 酸素系漂白剤:大さじ1
  • 中性洗剤:2~3滴

これらを少量の水でペースト状に混ぜます。

使い方は次の通りです。

  1. シミの裏にタオルを敷き、シミに魔法水を塗る
  2. ラップをして15分ほど置く
  3. ぬるま湯ですすぎ、通常通り洗濯する

ウール・シルクなどの素材には使えませんので注意してください。

まとめ

部屋干し

醤油のシミは、適切な方法を知っていれば落とすことは難しくありません。しかし、落とせるからといって何度もシミ抜きを繰り返すと、生地が劣化してしまいます。

普段から醤油を扱う際は、袖をまくったりナプキンを使ったりして、シミが付かないように予防するのも大切です。また、頻繁にシミをつけてしまう人は、シミ防止スプレーを使ってみるのも効果的ですよ。

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