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30年以内には日本で大地震が来ると予測されている
地震のメカニズムを研究している専門チームによると、30年以内に日本では震度6弱の強い地震が発生すると予測されています。
また、南海トラフ地震は80%の発生確率が、首都直下型地震は70%の発生確率と予測されており、非常に高い確率で大規模な地震が起こると言われています。
日本はどの地域でも地震が起こる可能性があり、日本に住む人ならば誰しもが他人事ではありません。明日は我が身と思い、いつ大地震が来ても最低限の備えができているよう日頃から必要な情報を収集したり、家族と話し合っておきましょう。
大地震のために絶対に備えておくべき5つの物事
大地震のために、どのようなことを備えておくべきなのでしょうか。今一度おさらいし、必要な備えは今日から準備を始めてください。
1.自宅の耐震強度を上げておく
自分の住んでいる自宅の耐震強度を上げておくことは大切です。大地震が来たとき、自宅の耐震強度が弱いと建物が崩れて崩落に巻き込まれたり、逃げ道を塞がれてしまい逃げられないなどの状況に陥る恐れがあります。
まずは家屋の耐震診断を受けてみたり、必要に応じて耐震改修を行うことも視野に入れてください。塀がある場合は、塀が崩れないよう耐震強度を上げておくことも大切です。
2.室内で怪我をしないよう対策しておく
大地震が発生すると、家具の転倒や窓ガラスの飛散などの危険な状況が予測されます。こうした事故による負傷をなるべく回避するためにも、室内で怪我をしないよう対策しておくことが大切です。
例えば、家具を転倒防止用の金具などで固定して倒れにくくしておいたり、窓ガラスや家具のガラス部分に飛散防止フィルムを貼っておいたり、食器棚などにはロックをかけて中身が飛び出さないように対策しておきましょう。
また、大地震発生後は床にあらゆるものが飛び散っている可能性があります。裸足や靴下で歩くと危険なので、日頃からスリッパを履いて歩く習慣をつけておくと安心です。
3.非常時に持ち出すものや備蓄品を準備する
非常時に持ち出すものや備蓄品を準備しておくことも大事です。また、非常時に持ち出すものは、「どこにあるかわからない」と焦らないためにも決まった場所に保管しておきましょう。
- 大きめのリュックサック
- 1人3日分程度の食料・飲料水
- 懐中電灯
- ラジオ
- モバイルバッテリー
- 衣類や履物
- マッチやライター
- 救急セット
- 雨具や防寒具(夏場は暑さ対策グッズ)
- トイレットペーパーや生理用品
以上のものは最低限用意しておくと安心です。家族と話し合い、少しずつ準備を進めておきましょう。
4.避難場所や避難経路を家族と確認しておく
皆さんはご家族と避難場所や避難経路を話し合っていますか。意外とお住まいの避難場所や避難経路がわからないという方は多くいます。必ず大地震が来たとき、どこに避難すべきなのか、どこで合流するのかを話し合っておきましょう。
また、同時にお住まいの地域の危険性も自治体のホームページなどで確認してください。
5.家族と安否確認する方法を共有しておく
大地震が起きたとき、家族が皆で同じ場所にいるとは限りません。そのため、家族と安否確認する方法を共有しておくことも大切です。
- NTT災害用伝言ダイヤル「171」
- 携帯電話用災害用伝言板
- SNSを活用する
大地震が発生したときは、ネットの回線が混み合うと予測されます。そのため、普段使っている電話やSNSは使えなくなる可能性を考えておきましょう。
普段から災害用伝言ダイヤルの使い方を家族を話し合い、いざという時に戸惑わずに使えるように練習しておくと安心です。
大地震が来たときに絶対にやってはいけないNG行為は?
大地震が来ると、突然の衝撃にパニックを起こしてしまう人が必ずいます。しかし、焦って行動すると二次被害を生む恐れもあるので必ず落ち着いて行動しましょう。
以下の行動は怪我や二次災害、災害時のパニックを助長する行動につながるので避けてください。
- 慌てて裸足や靴下の状態で部屋の中を歩き回る
- 情報収集せずに無闇に行動する
- 家中のコンセントを差しっぱなしのまま放置する
- 携帯電話でいろんな人に連絡を取る
大地震が発生したら、まずは自分や家族の身の安全を優先し、机の下に隠れるなど安全な場所に避難してください。
地震が収まったら、慌てずスリッパなどを履いて行動します。まずはスマホやテレビ、ラジオなどで情報収集から行い、自分が今いる地域の現状を把握した上で、その後の行動を判断しましょう。
携帯電話でいろんな人に安否確認のための連絡をとってしまうと、回線が混み合ってしまう恐れがあります。まずは家族の安否確認を行い、他の地域に住む家族や親戚への安否確認や安全報告は後回しにしましょう。
もしもの時のために家族と重要な情報を共有しておこう
日本に住む以上、大地震を避けることはできません。もしもの時のために今から必要なものは準備しておき、家族と必要な情報を共有しておきましょう。