恐ろしすぎる…『過去に起きた車の大事故』3選 それぞれの経緯や原因、ドライバーが常に意識すべきこととは

過去には、聞くだけでゾッとするような恐ろしい車の大事故が多数発生しています。本記事では、『過去に起きた車の大事故』に関するそれぞれの経緯や原因をまとめました。過去に起きた重大事故からドライバーが意識すべきことを再確認しましょう。

恐ろしすぎる…『過去に起きた車の大事故』3選

日本では、過去に車に関する恐ろしい大事故が数多く発生しています。事故によって経緯や原因はさまざまですが、それぞれの問題点を知ることで、車を運転する人がより気を引き締めて運転に臨むきっかけとなれば幸いです。

1.【1992年3月】関係車両186台による多重事故

1992年3月17日、道央自動車道の上り線、恵庭ICから千歳IC間で発生した追突事故は、日本において最大規模の多重事故となりました。

初めに大型バスを追い越そうとしたライトバンがバスの後部に接触したことで、バスは減速し路肩に停止しました。

ライトバンはそのまま走り去ってしまい、その後ろを走っていた後続車両数台もバスを抜き去り走行していきましたが、その後方を走る大型トラック、乗用車、ライトバン3台による追突・衝突事故が再発生。さらにその後方で大型タンクローリーと大型バスが横転して道路を遮断し、そこに次々と後続車両が突っ込む多重事故に発展しました。

最終的に、普通乗用車95台、大型トラック11台、大型バス8台、普通貨物車71台、軽自動車1台の計186台による多重事故隣、事故の先頭車両から最後尾の車両までは全長約1.2キロに達したといいます。

原因は、除雪作業が完了していた現場区間について「小雪が舞う程度で無風状態、路面は良好」と報告されていたものの、事故発生当時、現場は先行車両が巻き上げる雪煙によりホワイトアウト状態が発生しており、視界が遮られていたことが原因ではないかと考えられます。

道路状況を確認することは重要ですが、その上で、その日の天候や現場の状況を自分で見極め、速度を落として走行したり、普段以上に細心の注意を払って運転操作することが大切です。

2.【2019年12月】少年の無謀運転による4人死傷事故

2019年12月13日、4ヵ月前に免許を取得した少年が親名義で購入したばかりの車に同級生3名を乗せて走行。運転手の少年は「駐車場がわからない」などと言い、周り道をしながら逆方向の道に突入しました。

さらに速度を落として前方車両との車間距離を開けたかと思うと、突然急加速し始め、制限速度40キロの道を時速118キロで走行。危険を感じた同乗者3名は「事故るだろ、やめろ!」などと叫び運転を中断させようとしましたが、運転手の少年はこれを無視してアクセルを踏み続けたといいます。

その後、現場は緩やかなカーブでしたが速度超過によって車は大きく旋回し、さらに対向車を避けるために大きくハンドルを切ったことで制御不能になり、ガードレールを乗り越えて縦回転した後、停車していたユンボに突き刺さる形で車は大破しました。

助手席に乗っていた同級生は顔面骨折の重傷、後部座席に乗車していた同級生は重症頭部外傷で意識不明の重体、同じく後部座席に乗っていたもう1人の同級生は頭部及び顔面を半分欠損したことで即死の状態だったそうです。

運転に不慣れなだけでなく、調子に乗り自身の運転を過信したあまりに危険すぎる無謀運転により、無罪の同乗者を死傷させる恐ろしい事故に発展する結果となりました。

3.【2019年4月】池袋暴走事故

2019年4月19日、当時87歳だった高齢ドライバーがブレーキとアクセルを踏み間違えて車が暴走。豊島区東池袋の横断歩道を自転車で渡っていた31歳の女性と3歳の娘の母子2人が死亡し、9人が重軽傷を負いました。

この事故により、高齢ドライバーによる車の運転の危険性が周知されることになり、当時多くの注目を集めました。さらにこの事件をきっかけに、高齢ドライバーの免許の自主返納率が上がったとも言われています。

実際、加齢に伴い、身体能力や認知能力が衰えてしまい、ペダルの踏み間違いやハンドルの誤操作などによる事故が多発しがちです。「自分はまだ大丈夫」という過信も相まって悲惨な事故に繋がった代表的な重大事故事例でした。

車を運転するドライバーが常に意識すべきこと

今回は過去に起きた車の大事故を3つの事例に絞りご紹介しました。他にもさまざまな大事故があり、悲劇的な結末を迎えてしまった事例も数多く存在します。

車を運転するドライバーは、日頃からニュースなどで車の事故に注目し、どのような経緯で、どのような原因から当該事故が発生したのかを確認し、自らも気をつけるようにしてください。

例えば、本記事で紹介した大事故は、与えられた情報だけを鵜呑みにし、自身で思考し、慎重に運転することを疎かにしたことで多重事故に発展したり、自分の運転技術を過信し、基本的なルールすら守らず危険運転したことで悲惨な事故を招いたり、加齢により身体能力や認知能力の低下が事故を招きました。

日頃から基本的なルールや運転操作を守り、走り慣れた道であっても周囲に目を向けて安全確認を怠らないこと、そして自分の運転技術を過信し過ぎないことを意識すべきでしょう。

車は「大きな凶器」になりうることを認識して運転しよう

車は多くの人が運転しているため忘れがちですが、大きな凶器になりうる乗り物です。一歩間違えると大事故に発展しかねないので、車を運転する人はあらためて安全運転や正しい交通ルールを意識して運転操作しましょう。

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