目次
加湿器を掃除する前にやること
加湿器の掃除は、加湿器の部品や汚れの種類によって掃除方法が異なります。加湿器の掃除する箇所は大きく分けて5つです。
- タンク
- フィルター
- トレイ
- 本体内部
- 本体外部
掃除の準備
- 加湿器の電源を切りプラグをコンセントから抜いてください。感電やショートの可能性がありますので注意してください。
- 加湿器を掃除するための新聞紙を敷いてください。部品の取り外しやホコリの履き出しなどで汚れが床に落ちる可能性があります。
タンクの掃除方法
タンクのおもな汚れは、カビ、雑菌、水垢・カルキです。
用意するもの
- 水、または40℃以下のぬるま湯
- クエン酸6g(小さじ1杯弱)
- スポンジ
- バケツまたはペットボトル
- 雑巾またはタオル
掃除手順
- タンクに水道水を入れて振り洗いまたはスポンジで洗います。
- バケツやペットボトルなどに水(または40℃以下のぬるま湯でも良い)を1L入れ、クエン酸を6gほど(小さじ1杯弱)を入れて溶かします。
- 溶かしたクエン酸水を加湿器のタンクの中に入れます。
- そのままの状態で一晩放置します。
- タンクのクエン酸水を捨て、中を水道水でじゃぶじゃぶ洗ってクエン酸を完全に洗い流してください。
- タンクのまわりをスポンジで軽く洗ってきれいなタオルで水気を完全に取ります。
フィルターの掃除方法
フィルターのおもな汚れは水垢・カルキ、雑菌、悪臭です。
用意するもの
- ぬるま湯(40℃以下)2L~4L※フィルターが全部つかる水の量
- クエン酸、水1Lにつき6g(小さじ1杯弱)※2Lの場合は12g(小さじ2杯弱)など
- バケツ
- 歯ブラシ
- 雑巾またはタオル
掃除手順
- 新聞紙などを敷いて、フィルターについているほこりを掃除機のブラシ付きノズルやすき間用ノズルで軽く吸い取ります。もし、吸い取れないほこりがありましたら歯ブラシなどでやさしくかき出します。
- フィルターに水道水をかけながら軽くすすいで汚れをざっと洗い流します。
- バケツにぬるま湯を2L入れ、クエン酸12g(小さじ2杯弱)を良くかき混ぜて溶かします。※ぬるま湯の量はフィルターが全てつかるまでの量。
- クエン酸水にフィルター全体を完全に浸けてください。完全につけることができない場合は、ひっくり返しながら浸け置きしますので大丈夫です。
- そのままの状態で30分~2時間放置します。
- フィルターに水道水を2分~3分流しっぱなしにします。水をかけ終わったら優しく手でもみ洗いや軽く押し洗いをしてクエン酸を完全に洗い流してください。
- フィルターのまわりを雑巾またはタオルでそっと拭いて水気を完全に取ります。
注意点
30分おきに汚れが落ちているかを確認しながら汚れ具合によって浸け置き時間を調整しましょう。2時間以上のつけ置きは部品破損の原因になる可能性がありますので注意してください。
クエン酸が残っていると、洗ってすぐの運転でクエン酸の臭いがする可能性がありますが、身体には害はありませんので大丈夫です。
トレイの掃除方法
トレイのおもな汚れは水垢・カルキ・雑菌・悪臭です。
用意するもの
- ぬるま湯(40℃以下)2L~4L ※フィルターが全部つかる水の量
- クエン酸、水1Lにつき6g(小さじ1杯弱)※2Lの場合は12g(小さじ2杯弱)など
- バケツ
- 歯ブラシ
- 雑巾またはタオル
掃除手順
- トレイについているほこりを掃除機で軽く吸い取ります。
- トレイに水道水をかけながら軽くすすいで汚れをざっと洗い流します。
- バケツにぬるま湯を2L入れ、クエン酸12g(小さじ2杯弱)を良くかき混ぜて溶かします。※ぬるま湯の量はトレイが全てつかるまでの量。
- クエン酸水にトレイ全体が隠れるまで浸けてください。完全に浸けることができない場合は、ひっくり返しながら浸け置きしますので大丈夫です。
- そのままの状態で30分~2時間放置します。
- トレイを水道水でじゃぶじゃぶ洗って、クエン酸を完全に洗い流してください。※トレイの端に汚れが残っている場合は歯ブラシでこすって汚れを取ります。
- トレイを雑巾またはタオルで拭いて水気を完全に取ります。
注意点
30分おきに汚れが落ちているかを確認しながら汚れ具合によって浸け置き時間を調整しましょう。2時間以上のつけ置きは部品破損の原因になる可能性がありますので注意してください。
クエン酸が残っていると、洗ってすぐの運転でクエン酸の臭いがする可能性がありますが、クエン酸は身体に無害ですので心配しなくて大丈夫です。
内部の掃除方法
加湿器の内部のおもな汚れは、カビ・雑菌・悪臭です。
用意するもの
- 水
- クエン酸6g(小さじ1杯弱)
- 歯ブラシまたは綿棒
掃除手順
- バケツやペットボトルなどに水を1L入れます。
- 水の中にクエン酸6g(小さじ1杯弱)を入れて溶かします。
- 溶かしたクエン酸水を加湿器のタンクに入れます。
- タンクを加湿器にセットし、約30分~60分運転します。
- 運転を停止したら、タンクと加湿器の底に残ったクエン酸水が完全に冷めてからクエン酸水を捨てます。※接続部分に汚れが残っている場合は歯ブラシや綿棒でこすって落としてください。
- タンク中を何度も丁寧に洗って、クエン酸を完全に洗い流してください。
注意点
水の変わりにぬるま湯を使用する場合は、40℃以下のぬるま湯をご使用ください。40℃以上のお湯を使用すると故障の原因になります。
クエン酸が残っていると、洗ってすぐの運転でクエン酸の臭いがする可能性がありますがクエン酸が残っていても、体に害はありませんのでそのまま使用しても大丈夫です。
クエン酸を溶かす水の量は、ご使用の加湿器の容量に合わせてください。クエン酸の量は、水の量に対して0.6%ほどにしてください。多く入れすぎると加湿器の故障の原因になる可能性があります。
外部の掃除方法
本体外部のおもな汚れは、ほこり・ゴミ・カビです。
用意するもの
- 水またはぬるま湯(40℃以下)適量
- 中性洗剤
- スポンジ
- 雑巾またはタオル
- バケツ
掃除手順
- 加湿器の後ろ側にある吸気口のほこりやごみを掃除機で吸い取ります。
- バケツの中に水またはぬるま湯を入れて中性洗剤を溶かします。
- スポンジに水で薄めた中性洗剤を含ませ加湿器本体の外側をやさしく拭きます。
- 水に浸した雑巾を軽く絞って中性洗剤を拭き取ります。中性洗剤がなくなるまで拭いてください。
- 吹き出し口を渇いた綿棒と渇いたタオルで水分を取ります。
頑固な汚れはクエン酸にひたして掃除する
加湿器の頑固な汚れはクエン酸に浸して掃除します。クエン酸で落とせる汚れは、水垢、ヌメリ、雑菌、カビ菌、悪臭です。
用意するもの
- クエン酸 25g(大さじ2杯半)
- ぬるま湯(40℃以下)4L
- バケツ
- スポンジ
- 雑巾またはタオル
- 歯ブラシ
掃除手順
- 加湿器の部品「タンク」「フィルター」「トレイ」などのほこりを掃除機で吸い取ります。
- 加湿器の部品を水道水で洗い流してください。
※全ての汚れが水洗いだけで落ちたら、ここで掃除は終わりです。雑巾などで水分を完全にふき取って加湿器にセットしてください。 - バケツの中にぬるま湯4Lとクエン酸25g(大さじ2杯半)を入れて完全に溶かします。
- バケツのクエン酸水の中に部品本体が完全に浸かるよう入れます。
※部品本体が完全にクエン酸水に浸かることができない場合は、数回に分けて掃除するか、途中で浸かっていない部分をひっくり返してクエン酸に浸ければ大丈夫です。 - 30分~2時間つけ置きします。
- 汚れが取れていない箇所がありましたら歯ブラシや綿棒で汚れを落します。
- フィルターに水道水を2分~3分流しっぱなしにします、水をかけた後、さらによく洗ってクエン酸を完全に洗い流してください。
- フィルターのまわりを雑巾またはタオルで拭いて水気を完全に取ります。
注意点
30分おきに汚れが落ちているかを確認しながら汚れ具合によって浸け置き時間を調整しましょう。2時間以上のつけ置きは部品破損の原因になる可能性がありますので注意してください。
クエン酸が残っていると、洗ってすぐの運転でクエン酸の臭いがする可能性がありますが、クエン酸は身体に無害ですので心配しなくて大丈夫です。
掃除する際の注意点
クエン酸を漂白剤や塩素系の洗剤に混ぜると化学反応を起こし有害な塩素ガスを発生させてしまうので注意してください。給水タンクに入れる水は水道水を入れましょう。ミネラルウォーターや浄水器を通した水には、塩素が含まれていないため水道水よりもカビや雑菌が繁殖しやすいので注意しましょう。
加湿器を清潔に保つコツ
加湿器を清潔に保つコツは掃除の内容を「毎日」「一週間」「一ヶ月」に分けてお手入れすることです。とても簡単な掃除で清潔に保つことができます。
毎日するお手入れリスト
- タンクの水は毎日入れ替えてください。
- 加湿器のタンクに水を入れる度、タンクの水を完全に捨て、水道水でキレイにすすいだ後タンクに吸水しましょう。
- 加湿器を使わない時は、タンクの水を完全に捨て、乾いた後に加湿器に戻してください。
- 加湿器の吹き出し口の水気は拭き取りましょう。
- トレイは加湿器を使わない時は水分を完全に拭きとって乾燥させてください。
週に一回するお手入れ
- 吸気口のホコリやごみを掃除機で吸う
月に一回するお手入れ
- フィルターは、月に1回クエン酸洗浄することをおすすめします。洗浄せずに使用を続けるとカビや雑菌が発生するだけでなく寿命が短くなり、フィルター交換が必要になる場合があります。
加湿器専用クリーナーを使うのもオススメです
まとめ
今回は加湿器の掃除方法をご紹介いたしました。カビは汚れた水分をエサにして増殖しますのでこまめに水分を拭く習慣をつけましょう。
- タンクに吸水する度にタンクの中をキレイにすすぐ
- 使用していない時は吹き出し口やトレイを拭く
この2つだけでも雑菌やカビの発生を少なくすることができるようです。室内の空気をクリーンに保つために、今回ご紹介した方法で加湿器を掃除してみてください。