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家電の買い替えで節電する方法
家電製品は一度購入すると、壊れにくいため何年も使い続けることができますが、省エネ性能は年々進化しています。そのため、新しい家電製品のほうが消費電力が少なく済み、まだ使える家電製品でも、買い替えによって節電ができるケースもあるのです。
白熱電球からLED電球に変える
照明器具を白熱電球からLEDに買い替えた場合、年間18,000円程度の節電額になると考えられます。600W形相当の白熱電球の消費電力は54W程度と言われていますが、LED電球にすると10W程度に抑えられます。
これまでは価格も高価であったLED電球も、現在では1,000円くらいから購入できるものもあります。使っている電球の数が多く点灯時間が長ければ長いほど、節電の効果は上がり節約につながります。
10年前の冷蔵庫を買い替える
まだ使える10年前の冷蔵庫を現在の冷蔵庫に買い替えた場合、年間10,000~13,000円程度の節電額になると考えられます。冷蔵庫の消費電力量は容量に比例しているものではなく、容量が大きい方が省エネ性能が高く、電気代を安く抑えることが出来るようです。
15年以上前のエアコンを買い替える
15年以上前のエアコンを最新のエアコンに買い替えると、年間18,000円程度の節電額になると考えられます。エアコンは家電製品の中でも早くから省エネ化が進んでいて、技術の進化でコンプレッサー装置が年々省エネ化しているそうです。
そのため、エアコンの電気代は年々右肩下がりと言えるほど、省エネが進んでいます。15年前のエアコンと最新のエアコンでは電気代が15%もダウンしていると言われています。
8年以上前の洗濯機を買い替える
8年以上前の洗濯機を現在の洗濯機に買い替えると、年間7,000円程度の節電額になると考えられます。現在の洗濯機は、水量や運転時間が自動調節機能で管理され、内蔵されたセンサーが搭載されています。
これにより、洗濯物の汚れや量が少ない時は、水量を少なくして運転時間も短縮されるようになっているため、電気代と水道代とどちらも節約が実現できます。
年間を通して効果的な節電方法
テレビ
明るさを調節して、音量も下げるテレビは明るくすればするほど電気代がかかるそうです。また、明るさを調整することは目にも良いようですので、積極的に取り入れたい節電方法です。あまり知られていないことですが、音量を下げることは、とても節電になるそうです。液晶32インチのテレビで画面輝度を最高から中間にした場合、年間で約700円程度の節約ができるでしょう。
こまめに電源を切ることや、テレビをつける時間を減らす時計代わりにしている家庭も多いようですが、見たい番組でない時は消すようにすることで節電となります。液晶32インチのテレビで1日1時間視聴時間を減らすと年間約450円程度の節約ができるでしょう。
冷蔵庫
冷蔵庫に物を詰め込みすぎないようにする冷蔵庫の中に入れる量は7割以下が理想とのことです。物を詰め込みすぎると、冷気の循環が悪くなり、冷やすための消費電力が多くなります。また冷風口がふさがれてしまうこともあります。日ごろから節電のために、冷蔵庫には食品を詰め込みすぎないようにしましょう。反対に、冷凍庫は隙間を作らないように食品を入れることで、保冷効果が上がり節電につながります。
冷蔵庫にいっぱい食品を詰め込んだ場合と、半分の量にした場合では、年間で約1,150円程度の節約ができるでしょう。
温度設定は季節に合わせて変える冬に冷蔵庫を冷やしすぎる必要はありませんので、冬は温度設定を中や弱にすると、省エネとなり節電効果が上がります。温度設定で省エネモードがあれば積極的に使いましょう。季節に合った温度設定がおすすめです。室温が22度のとき、冷蔵庫の設定温度を「強」から「中」にした場合、年間で1,600円程度の節約ができるでしょう。
設置場所は壁から適度なスペースを取った場所にする冷蔵庫を設置する時に、壁から適度なスペースとることで、放熱スペースが確保されます。年間で1,000円以上の節約ができるでしょう。
扉の開閉は速やかに行う冷蔵庫の扉を開閉するたびに冷気は逃げてしまい、庫内の温度が上がります。上がった温度を冷やすために電力が必要となるため、扉の開閉はできるだけ短くするようにしましょう。また、無駄な開け閉めも極力減らします。いつも冷蔵庫の中を整理整頓しておくことで、扉を開けている時間も短縮できます。冷蔵庫の開閉を半分に減らすだけで、年間数百円程度ですが、節約ができるでしょう。
夏場や冬場に出来る節電方法
エアコン
扇風機やサーキュレーターを使うエアコンを使う時に、冷たい空気は部屋の下の方に溜まりやすくなっています。扇風機やサーキュレーターを併用すると、空気が循環されて、部屋の温度にムラが無くなり、冷房効率が上がります。1シーズンで3,000円ほど節約できるでしょう。
2週間に1回程度フィルターをお手入れするフィルターにゴミやホコリがつまると、冷房効果が弱まります。2週間に1回程度フィルターの掃除をするようにしましょう。年間800円程度の節約ができるでしょう。
風量設定を「自動運転」にしておく弱風や微風運転は節電効果がありそうですが、部屋の温度を設定温度にするまでに時間がかかり、逆に電気を無駄に消費してしまいます。自動運転にすると、部屋の温度を設定温度にするために最も省エネな運転方法です。
冷房は28度、暖房は20度設定にする温度設定を夏は冷房を28度、冬は暖房を20度の目安に設定にすることで、省エネ運転となります。1,000円前後の節約となるでしょう。
電気カーペット
広さに合ったものを使い、必要な面積だけ使う電気カーペットは使う面積が広くなるほど電気を消費します。部屋の広さにあった大きさを選び、カーペットの面積が切り替えられるものは、必要な面積だけ使うようにしましょう。
低めの温度設定にしておく温度設定を強から中へ、中から弱へなど低めに設定するだけで、電気代の節約ができます。また、ホットカーペット用の断熱シートを併用することで、設定を下げても温かさを保ちやすくなります。
温水洗浄便座
設定温度は低めに設定する便座の表面温度や温水温度は季節に合わせて設定ができます。低めに設定することや、夏場は便座の暖房を切っても良いでしょう。また、長時間使用しない時は電源プラグを抜いておくようにします。温度設定を低めにすることで、年間で1,000円程度の節約となるでしょう。
暖房便座のふたは閉めておく暖房便座のふたは開けっ放しにしていると、便座は冷めてしまいます。ふたを閉めている方が熱を逃さないため、使わない時はふたを閉めておくようにしましょう。年間で900円程度の節約となるでしょう。
まとめ
家電製品はちょっとした工夫や設定の変化で節電につながるのですね。ひとつひとつの節電額は大きくなくても、それぞれの家電製品の小さな節約がまとまると、年間では大きな節約となります。ご家庭での家電の使い方を見直し、切電対策を行ってみましょう。