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多様化しているお葬式の種類…何があるの?
一昔前までは、お葬式の種類はあまり多くありませんでした。しかし近年、さまざまな考え方や金銭的な事情を考慮し、お葬式の種類が多様化しています。
現在、主に行われているお葬式の種類は以下の4つです。
- 一般葬
- 家族葬
- 一日葬
- 火葬式
最も多く行われているお葬式が一般葬ですが、近年は家族葬を選ぶ方も増えています。ここ数年で一般葬と並ぶほど多くの人が家族葬を選んでいるため、本当に親しい人だけに参列してほしいと願う故人やご遺族が増えているのでしょう。
それぞれのお葬式の特徴は?内容や流れなど違いを解説
では、それぞれのお葬式にはどのような特徴があるのでしょうか。前の項で紹介した4つのお葬式の気になる内容やマナーの違いについて確認していきましょう。
一般葬
まずは最も多くの人が選ぶ『一般葬』から見ていきましょう。一般葬の主な特徴は以下の通りです。
- 身内だけでなく生前関係のあった多くの人が参列
- 100人以上の参列者が集まることが多い(次いで40〜60人規模)
- 1日目にお通夜、2日目に告別式と火葬の流れが一般的
- 葬儀、飲食代、返礼品合わせて約240万円の費用がかかる
- 葬儀後の弔問客の数が最も多い傾向にある
一般層は、家族や親族だけでなく、生前関係のあった友人や知人、仕事関係の人など、多くの人が参列します。そのため、100人以上の参列者が集まることも多く、費用は合計約240万円ほどが相場です。
1日目にお通夜を行い、2日目に告別式(葬儀)と火葬を執り行う流れが一般的です。また、葬儀を行うことを事前に通知している人数が多いため、葬儀後の弔問客の数も多い傾向にあります。
家族葬
近年、選ぶ人が急増している『家族葬』は、以下のような特徴が挙げられます。
- 家族や親戚、特別親しかった人のみが参列
- 20人未満の少人数で執り行うことが多い
- 流れは基本的に一般葬と同じ
- 葬儀、飲食代、返礼品合わせて費用は約140万円
- 少人数なので故人とゆっくりお別れができる
基本的な流れは一般葬と同じですが、参列する人数に大きな違いが見られます。家族葬の場合、20人以下、または40人未満という少人数で執り行われるため、親しかった人たちだけでゆっくりとお別れができるという特徴があります。
また、費用も一般葬と比べると、約100万円ほど抑えることができるため、近年選ぶ人が急増していると考えられます。
一日葬
『一日葬』も近年、少しずつ選ぶ人が増えてきているお葬式です。
- お通夜を省いて告別式と火葬を1日で執り行う
- 参列者は20人未満の少人数が多い
- 葬儀、飲食代、返礼品合わせて費用は約130万円
- 1日で終えることができ喪主や遺族の負担が少ない
昨今はさまざまな事情の人がいるため、2日に分けて葬儀に参列できないという人も増えています。そのため、お通夜を省き、1日で全てを執り行う形式の一日葬にも注目が集まっています。
参列者の人数は家族葬と同様、20人未満の少人数で行われることが多く、ひっそりと親しい間柄だけで執り行える点も特徴です。
お通夜のある家族葬と費用はあまり変わりませんが、飲食代や返礼品に費用をかける人が多い傾向にあることが理由の1つでしょう。
火葬式
『火葬式』というプランを扱っている葬儀社も少しずつ増えてきています。では、このお葬式はどのような特徴があるのでしょうか。
- お通夜、告別式を行わず火葬のみの簡易的な葬儀形式
- 参列者は家族や親族だけの場合が多い
- 費用相場は合計約80万円
火葬式は非常に簡易的な形式です。シンプルに火葬のみを執り行うため、基本的には家族や親族だけで執り行います。
費用相場も合計約80万円と他のお葬式の比べるとお手頃なので、あまり金銭的に余裕がない方や、生前故人が費用をかけなくていいと遺言を残しているご家庭が選ぶケースが多いようです。
それぞれのお葬式にマナーの違いはあるの?
この記事で紹介した4つのお葬式は、それぞれマナーの違いがあるのでしょうか。
まず、基本的に一般葬と家族葬は、元々同じ種類の葬儀なので、マナーに大きな違いは見られません。
ただし、参列者の人数に大きな違いが見られるため、一般葬ではあまり長話しない、指示に従い速やかに行動することを意識しましょう。
一日葬や火葬式も1日で終わる簡易的な葬儀であり、こちらも大きな違いはありません。
しかし、家族だけで執り行うからと普段着で参列する姿勢は厳禁です。きちんと喪服を着用し、黒を基調とした落ち着いた身なりを整えましょう。
故人の意思やご家族の考えを尊重してお葬式の種類を選ぼう
いかがですか。現在選ばれることの多い一般的なお葬式には、4種類の葬儀形式があります。今回紹介していないお葬式の種類を取り扱う葬儀社もあるので、ぜひ終活の際にはそちらもチェックしてみましょう。