目次
きびなごの旬は「5月~6月」と「12月~2月」の2回
- 5~6月の春~初夏
- 12月~2月の冬
きびなごの旬は産地によって若干違いがありますが、大きく分けると年2回、旬の時期があります。一般的な魚だと旬の時期は年に1回がほどんどですが、きびなごの旬は年に2回。きびなご好きにとっては嬉しいですね。
「5月~6月」は産卵期でたくさん捕れる
1回目の旬となる5月~6月(春~初夏)にかけて、きびなごは産卵期となっており、お腹の中には卵や白子がたっぷり入っています。この時期は産卵のために海岸近くまできびなごがやってくるため、漁獲量も増えるシーズンです。
「12月~2月」は寒さで脂がのる
もう一つの旬の時期は、12月~2月の冬にやってきます。このシーズンのきびなごは厳しい寒さを乗り越えるために身が引き締まり、脂がのった、とても美味しい状態になっています。
春初夏にかけては子持ちとなり、さらに漁獲量もふえることから「旬」。冬は美味しいという意味で「旬」。この2つの理由から、きびなごは年に2回も旬を楽しめる魚なのですね。
旬のきびなごを楽しむ食べ方
きびなごはたんぱくでさっぱりしていますので、旬に関わらず色々な食べ方があります。その中でも時期の特徴を生かした食べ方をご紹介します。
冬のきびなごは「刺身」がおすすめ
12月頃のきびなごは身が引き締まり、脂がのっているので刺身にするのが一番美味しい食べ方だと言われています。
刺身にしたきびなごはしょうが醤油か酢味噌につける食べ方がもっともポピュラーですが、きびなごの臭いが気になる方はしょうが醤油で食べると臭みも消してくれますのでおすすめですよ。
しゃぶしゃぶにも適している
また、11月~12月頃の時期は骨もやわらかいのでしゃぶしゃぶにしても美味しいです。
春のきびなごは「塩焼き」「てんぷら」がおすすめ
5月~6月の産卵期の子持ちのきびなごは塩焼きやてんぷらが美味しいと言われています。塩焼きに天ぷらにすることで骨をとる面倒も無く頭から尾まで全て食べることができますので、卵や白子の味が引き立ちます。
旬のきびなごを調理する方法やポイント
きびなごの食べ方と調理のポイントをまとめてみましたので自分の好みにあった食べ方を探してくださいね。
食べ方 | 調理のポイント |
塩焼き | 串に刺して焼くと身崩れしません |
から揚げ | 水分をしっかりとって片栗粉を混ぜるとカラッと揚がります |
天ぷら | 衣が固まるまでは触らずゆっくりカラッと揚げます |
南蛮漬け | 南蛮酢につけたら1時間以上置いて味を調えます |
フライ | 高めの揚げ油で4、5分カラットあげます |
煮つけ | 落としぶたをしてから15分ほど煮ます |
ピザ | チーズの上にきびなごを置きます |
しゃぶしゃぶ | 刺身と同じに指で頭・ハラワタ・中骨・背びれをとります |
きびなご丼 | 漬けダレは醤油1:みりん1の割合にします |
刺身 | 指で調理します。刺身の作り方の詳細は後述します。 |
他に、塩茹でにゆずやカボスをかけて食べる方法や、つくだ煮もおすすめです。
刺身の作り方
きびなごのお刺身は指で調理します。
- 頭をとり、ハラワタを出して冷水で洗う
- 身を左右に開き中骨と背びれをとる
- 尾を切る
尚、きびなごはデリケートな魚で傷みやすいです。鮮度が命ですので入手後はすぐ調理しましょう。
産地ごとの食べ方の違い
- 高知:12月~2月は煮つけやフライ
- 長崎:6月が刺身、8月はから揚げ
- 鹿児島:5月~6月は刺身を酢味噌
時期によって人気の食べ方が違うようです。鹿児島で郷土料理として人気があるのは塩だき、醤油だき、きんぴらなどがあります。
きびなごの栄養成分と効果効能
きびなごはDHAやIPA(EPA)、カルシウムやビタミンDが豊富に含まれています。
DHAやIPA(EPA)の効果効能
- 血液さらさら効果
- 生活習慣病の予防
- コレステロール減少
- 美容効果
- 脳細胞の活性化
- 認知症予防
- 記憶力アップ
などの効果がDHAやIPAにはあります。
カルシウムやビタミンDの効果効能
カルシウムは骨や歯を生成したり、守ったりするために必要な成分です。カルシウムの吸収を促進するビタミンDも含まれています。
旬のきびなごには栄養がたっぷり!
いかがでしたでしょうか?きびなごの旬は年2回。1回目は5月~6月(春~初夏)。2回目は12月~2月(冬)それぞれの味の違いを楽しみたいですね。
キビナゴは小さな体なのにDHA、EPA、カルシウム、ビタミンが豊富で栄養価の高い魚ですので、まるごと全部食べることができてさばく必要も無く栄養成分も逃がしません。きびなごを使った料理はたくさんありますのでぜひチャレンジしてみてください。