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お腹を温めることで期待できる効果7つ
お腹を温めることで、さまざまな効果を期待することができます。効果はどれも健康や美容に深く関係しているもので、お腹を温めれば長年の悩みを改善できるかもしれません。
特に、このような悩みをお持ちの方は、お腹を温めることで改善される可能性があります。
- 代謝が悪くて痩せにくく太りやすい
- 免疫力が低下していて風邪をひきやすい
- 腸を健康にしたい
これらの悩みが何をしても改善されなかったという方は、ぜひお腹を温めてみてください。お腹の冷えが、悩みが改善されない原因になっているのかもしれません。
お腹を温めることで具体的にどんな効果が期待できるのか、ご紹介しますので参考にしてください。
①代謝を高めることができる
お腹を温めることで、腸の働きが活性化されます。腸の働きが活性化されることで代謝を高めることができます。代謝が高まると、体温も上がりますし、脂肪の燃焼も高まります。
肌の代謝も高まりますので、肌が新しく生まれ変わりやすくなり、肌トラブルが改善されやすくなります。加齢や過度なダイエットが原因で代謝が低下している女性が増えています。最近では低体温症という言葉もよく耳にするのではないでしょうか。
②免疫力を高めることができる
私たちのカラダの中に存在する免疫細胞の60%ほどが腸に存在しています。腸が冷えると免疫細胞の働きが低下してしまいます。お腹を温めることで腸も温められ、低下してしまった免疫細胞の働きを活性化させ、免疫力を高めることができます。
風邪をひきやすくなったのは加齢のせいかな?と悩まれている女性も多いようですが、実際はお腹や腸の冷えが原因である可能性が高いです。お腹と腸を温めて免疫力を高めることで、風邪や体調不良を予防することができます。
③冷え性を改善することができる
女性に多いとされてきた冷え性ですが、最近では男性にも子供にも冷え性である人が増えているそうです。
お腹が冷やされると、臓器を冷えから守るために血液が臓器にとどまります。そうすると、手足の末端に血液が渡らなくなってしまうことで冷えるのです。お腹を温めることで血液の流れが良くなり、カラダの隅々にまで血液が行き渡ります。手足の末端の冷え性も改善されますし、カラダ全体を温めることができます。
④腰痛を緩和させることができる
腰痛が改善されず、慢性的な痛みに悩む女性も多いですよね。お腹やお腹周りが冷えることで血液の流れが悪くなり、筋肉がかたまってしまったことが原因である可能性が高いです。お腹やお腹周りを温めることで腰回りの血液の流れも改善され、筋肉がほぐされることで腰痛を改善することができます。また、急な腰痛や月経による腰痛も、お腹やお腹周りを温めることで改善されることが期待できます。
⑤下痢や軟便や便秘を改善することができる
お腹や腸が冷えると、その冷えを改善しようと水分が排出されます。その際に起きるのが、下痢や軟便や便秘です。
とくに下痢や軟便になってしまうことが多いのですが、水分が排出されることで便がかたくなり、便秘になってしまうこともあります。もともと下痢や軟便や便秘でお悩みの方も、お腹や腸を温めることで改善されることが期待できます。
⑥生理痛をやわらげることができる
女性のお腹には、腸だけでなく子宮があります。お腹を温めると子宮の血流もよくなるので、辛い生理痛をやわらげる効果が期待できます。
実際に、生理痛が酷い時にお腹を温めると痛みがやわらいだ経験がある人は多いのではないでしょうか。子宮が冷えると、生理痛以外にもさまざまな婦人科系のトラブルに繋がります。生理の時だけでなく普段からお腹を温めてケアするようにしましょう。
⑦痩せる効果がある
お腹を温めると痩せる効果があります。お腹を温めると内臓の血流が良くなり代謝がアップします。代謝があがれば、むくみの解消や脂肪燃焼に効果がでるでしょう。また、便通もよくなるためお腹をスッキリさせることもできます。
激しい運動や極端な食事制限をしなくても、お腹を温めて適度な運動とバランスの良い食事を取れば自然と体重が落ちることもあるそうです。ダイエットをしてもなかなか痩せないと悩んでいる人は、お腹の冷えが原因かもしれませんよ。お腹を温めて健康的にダイエットにチャレンジしてみましょう。
《 ポイント 》
- 代謝の向上:腸の活性化により全体の代謝が高まり、体温上昇と脂肪燃焼が促進。
- 肌の健康:肌の新陳代謝が促進され、肌トラブルが改善されやすくなる。
- ダイエット効果:内臓の血流改善で代謝が上がり、むくみ解消と脂肪燃焼が期待できる。
- 冷え性の改善:血流が良くなり手足の冷えが改善し、全身が温まる。
- 腰痛の緩和:適度な運動とバランスの良い食事と組み合わせることで、腰痛の軽減と自然な体重減少が見込める。
お腹を温めるおすすめのグッズ
健康や美容にはお腹を温めるのが良いと分かっていても、体が冷えやすい人にとってお腹を温めるのは簡単なことではありません。お風呂に入っても、温かい飲み物を飲んでもいまいち効果が出ないと悩んでいる人もいるでしょう。
そこで、ここからはお腹を温めるグッズやお腹を温める方法を紹介します。おすすめするグッズはどれもドラッグストアやネット通販で購入できるものですので、ぜひ利用してみてください。
めぐりズム 蒸気の温熱シート
温熱シートを利用してお腹を温めると、効率よく安全に温めることができます。私が普段からよく使用しているおすすめのグッズは「めぐりズム」です。パッケージに書かれている通り、お腹周りをよく温めてくれます。
お腹や腰を温めるための医療機器として販売されています。じんわりと温めながら血行を改善することができます。女性のお腹や腰に適した設計がされているのですが、男性も子供も使用することができます。
はるオンパックス 貼るカイロ
お腹を温める方法やグッズとして人気が高いのがカイロですよね。カイロは防寒のためだけではなく、カラダやお腹を保温したり、冷えから守ったりするためにも役立てることができます。低温やけどをしてしまう可能性がありますので、肌には直接触れてしまわないよう、衣服に貼って使用しましょう。
GUNZE 遠赤外線を利用した腹巻
熱でお腹を温めるのは苦手だ、という方には腹巻でお腹を温める方法がおすすめです。温熱シートやカイロの熱で温めることで、カラダが火照って汗をかいてしまったり、不快に感じてしまったりすることもあります。
腹巻なら自分の体温を利用してお腹を温めることができます。腹巻に温熱シートやカイロを貼っておき、カラダが火照ってしまったらはがし、腹巻で保温するという方法もおすすめです。
お腹を温める方法
お腹を温める方法は主に以下のとおりです。
- カイロや湯たんぽで温める
- お風呂に浸かる
- 暖かい食べ物や飲み物をとる
- お腹を動かす運動をする
最も効果的なのは、カイロや湯たんぽ、温熱シートをお腹に当てて温める方法です。カイロや温熱シートを使う時は、お腹にある「関元」というツボに貼るのがオススメです。関元は別名「丹田のツボ」ともいい、おへそから指4本ぶん下の部分にあります。
寒くてたまらない時や、生理痛が酷い時はこの関元にカイロを貼ってみてください。胃腸や子宮がしっかり温まってくるはずです。ぜひやってみてくださいね。
お腹が冷える原因
お腹の冷えには「急性の冷え」と「慢性の冷え」があります。急性の冷えは、寒さや冷たい物を飲むなど、外的要因によって引き起こされます。下痢を発症することもありますが、しばらくすれば改善することが多いでしょう。
厄介なのは慢性の冷えです。慢性の冷えは、体質が原因になっていることがほとんど。
- 胃腸が弱い
- 疲労がたまっている
- 高齢
- 病気にかかっている
- 免疫が弱くなっている
- 運動不足
これらに当てはまる人は、お腹が冷えやすい傾向にあります。
また、女性のほうが男性よりも冷え性であることが多いのは、筋肉量の差に原因があります。筋肉は伸縮することで熱を生み出すため、筋肉が大きければ大きいほど生まれる熱量も多くなります。女性は男性に比べて筋肉が少ないため、体内で熱を生み出す力が弱く冷えやすい体質になってしまいます。自力で熱を作ることが難しいため、結果的に女性はお腹に冷えを感じやすくなるのです。
お腹を冷やさない対策
お腹が冷えやすいという人は、対策をとってお腹の冷えを予防しましょう。どんなことが対策になるのかご紹介しますので、実践してみてください。
あたたかい服装をする
お腹を温めるには、まず冷やさないことが大切です。体を冷やさないためには、できるだけあたたかい服装をするように心がけてください。冬だけでなく、夏も冷房の影響で冷えてしまうことがあるので薄着をしすぎないよう注意しましょう。
お腹の冷えには、腹巻がおすすめです。先ほどもご紹介したとおり、最近では蒸れにくい素材で薄手の腹巻なども発売されています。着けていても周囲にバレにくいので、ぜひ使ってみてください。
運動をする
お腹が冷えないようにするためには、適度な運動を習慣づけるようにしましょう。運動をすると筋肉が動くことで体内で熱が発生し、血流が良くなります。血流や代謝が良くなると、お腹が温まってくるはずです。
運動を習慣づけるというとハードルが高く感じるかもしれませんが、激しい運動をする必要はありません。ストレッチやウォーキングなど、気軽にできる運動でも充分にお腹を温める効果があります。毎日少しずつ継続することが大切です。
ストレスや疲労をためない
ストレスや疲労もお腹を冷やす原因です。お腹を温めるためには、ストレスや疲労をうまく解消しながら生活する必要があります。
仕事が忙しいと難しいかもしれませんが、お風呂にゆっくり浸かる、睡眠の質を上げるなど工夫してみましょう。副交感神経を優位にして、血の巡りをよくすることがお腹を温めるポイントになります。
冷たいものを食べない
アイスやビールなど、冷たい物ばかり食べたり飲んだりしているとお腹が冷えてしまいます。お腹を温めたい時には、冷たい物は避け、温かい物やお腹を温める効果があるものを積極的に食べるようにしてください。
お腹を温める食べ物
お腹を体の中から温めるためには、食べる物にも気を配ってみましょう。お腹や体を温めるのに効果的な食べ物には、主に次のものがあります。
- 生姜
- にんにく
- ネギ類
- 肉や魚
- 発酵食品
- 唐辛子
- 玄米
- そば
食事をすると栄養素を分解する時に「食事誘発性熱産生」という反応が起きるため、体が熱くなります。中でもタンパク質を摂ると食事誘発性熱産生が強く起きるので、お腹を温めたい時には肉や魚、大豆を豊富に食べると良いでしょう。
逆に、お腹を冷やしやすい食べ物は次のとおりです。
- 乳製品
- 白米
- うどん
- レタスやキャベツ
- トマト
- お酢
- 白砂糖
基本的に、お腹を冷やすのは「夏が旬で水分が多い食材」「暖かい地域が原産」という特徴がある食べ物だと考えると良いでしょう。食べ物はバランスよく食べることが大切ですが、お腹を温めたい時には意識してみてください。
お腹を温める飲み物
飲み物にも、お腹を温める効果が期待できるものがあります。寒い時期にカフェやレストランで飲み物を注文する時に選ぶと良いでしょう。
お腹を温める飲み物は次のとおりです。
- 紅茶
- プーアル茶
- 生姜紅茶、生姜湯
- カモミールティー
- ココア
- 赤ワイン
- 日本酒
- 白湯
緑茶や砂糖が入った飲み物、ビールや白ワイン、焼酎はお腹を冷やす作用があります。お腹が冷えやすい人は覚えておくようにしましょう。
《 ポイント 》
- カイロや湯たんぽを利用:カイロや湯たんぽ、温熱シートをお腹に当てて温めるのが効果的。特に「関元」というツボに貼ると良い。
- お風呂での温浴:お風呂に浸かることで全身を温め、お腹も同時に温めることができる。
- 暖かい食べ物や飲み物の摂取:体の内側から温める効果があり、特に冷えを感じた時に有効。
- 運動による体温の上昇:お腹を動かす運動をすることで、内部から温めることができる。
- 腹巻の使用:温熱シートやカイロを腹巻に貼ってお腹を温める。体が火照ったり汗をかいたりして不快に感じた場合には、腹巻のみで保温することも可能。
まとめ
お腹を温めることで期待できる効果、お腹の温め方、おすすめのグッズをまとめてご紹介しました。お腹の冷えは健康にも美容にもよくないですよね。カラダの不調はお腹や腸の冷えが原因であることも多くあります。
隠れ冷え性は現代人に多いといわれていますので、お腹が冷えていないかどうかチェックしてみてください。自覚がなくても、お腹を直に触るとヒンヤリしている人は冷えているサインです。
カラダの冷えや不調でお悩みの方は、お腹を温めると改善されるかもしれません。ぜひこの記事を参考にして、お腹を温めてみてください。温活、腸活をして健康的な生活を送りましょう。