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1月は1年で最も神社への参拝者が増える月
1月は初詣に訪れる参拝者が急増するため、1年の中でも最も神社への参拝者数が増える月といわれています。実際、毎年1月1日〜7日の間に参拝するという方も多いでしょう。
神社は神様の住まう神聖な場所として知られています。その聖域に立ち入るということは、神様に失礼のないよう作法を守って行動することが重要です。
神社は他の場所とは違い、独自の思想も関係しています。それらを踏まえてタブーを侵さず、作法に倣って行動できるよう事前に調べておきましょう。
実は間違っている「参拝」の5つのタブー
多くの参拝者がうっかり侵しがちな神社参拝でのタブーを紹介します。過去に参拝した際に知らぬ間にやってしまっていたという方もいると思うので、ぜひ次回参拝する際はタブーを侵さないよう気をつけてください。
1.「けがれ」の状態で参拝する
神社は神様の住む聖域なので、「けがれ」を忌み嫌う場所です。けがれを身に纏った状態で参拝することはタブーとされています。
一般的に「けがれ」の状態にあたるタイミングは以下の通りです。
- 身内が亡くなったばかり
- 出産直後
- 生理中
喪中であったり体力を消耗している出産直後、出血のある生理中などは、神社に立ち入ってはいけないと言い伝えられています。一説によると、出産直後や生理中は体調不良を起こしやすいため、本人に配慮しているという説もあります。
2.参道の真ん中を歩く
参道の真ん中をうっかり歩いてしまう人は多くいます。しかし、参道の真ん中は「正中(せいちゅう)」と呼ばれており、神様が通る道です。正中を参拝者が歩いてしまうと、神様がお通りする際に邪魔になってしまい、大変失礼に当たります。
山道を歩く際は、真ん中を歩くのではなく、なるべく左右どちらか端に寄って歩くようにしましょう。混雑しており真ん中を避けられない場合は、心の中で謝罪したり一礼したりと失礼にならないよう配慮しましょう。
3.お賽銭を遠くから投げ入れる
時々、お賽銭を遠くから力強く投げてお賽銭箱へと入れようとする人を見かけます。しかし、本殿には神様が鎮座しているため、神様に向かってお賽銭を投げていると考えると大変失礼な行為であることがわかると思います。
お賽銭は遠くから投げ入れるのではなく、なるべく近くへより、そっと優しくお賽銭箱へ入れるよう心がけましょう。
参拝する場所から少し離れた場所にお賽銭箱が設置されている神社もあります。その場合は、力いっぱい投げるのではなく、心の中で一礼をした上で優しく投げ入れるようにしてください。
4.殺生を連想させるアニマル柄やファーの付いた物の着用
神社はけがれを忌み嫌うため、動物の殺生を連想させる物を持ち込んだり身に付けたりすることをタブーとしています。
例えば、アニマル柄の服やファッション小物、ファーの付いたコートなどは、動物の殺生を連想させるため、神様に対して失礼にあたると考えられています。
同じ理由から肉や魚などの生ものを持ち込む行為も禁止です。スーパーで生ものを購入した帰り、ついでに参拝することはやめましょう。
5.ペットを連れて参拝する
神社には犬などのペットを連れて参拝する行為もタブーとされています。最近では、ペットの連れ込み禁止という立て看板を掲げている神社も増えてきました。
昔は動物はけがれの対象となるため、神様のいる神社に連れ込むことは失礼にあたると考えられていました。そのため、現在もその風習に習い、ペットを連れて参拝することを禁じている神社が大半です。
特に、稲荷神社はお狐様が祀られているため、相性の悪い犬を連れ込むことは固く禁じられています。神様の怒りに触れてしまう恐れがあるので、稲荷神社へ犬を連れていくことはやめましょう。
参拝時に押さえておきたい!正しい参拝のポイントは?
参拝時には、参拝に関する正しい作法を覚えておくことが大切です。神社へ参拝する際は以下のポイントを押さえておきましょう。
- 鳥居をくぐる時にお辞儀する
- 参道は真ん中ではなく左右どちらかに寄って歩く
- 本殿に向かう前に手水舎で清める
- お賽銭は優しく賽銭箱へ入れる
- 二拝二拍手一拝(二礼二拍手一礼)して神様に挨拶する
- おみくじやお守りの受け取りは参拝後に
他にも先に紹介したタブー行為に気をつけたり、神社ごとに作法やルールが定められているところもあります。神様に失礼のないよう敬意を払って参拝することで、感謝が正しく伝わるでしょう。
神社への参拝は正しい作法とタブー行為を理解して
神社は神様のいる神聖な場所です。その神社の慣習に倣い、正しい作法で参拝することが重要視されます。また、タブー行為は神様に対して失礼にあたるため、絶対にやめましょう。正しい作法を理解して参拝することで、神様に敬意を払うことができるのです。