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浴槽エプロンって?実はカビの宝庫だった
「浴槽エプロン」といっても、そもそも何のことかわからないという人も多いのではないでしょうか。浴槽エプロンとは、浴槽のバスタブ部分を保護しているカバーのことを指しています。
この浴槽エプロンを取り外すとバスタブのみとなるのですが、ここにカビや汚れなどが大量に発生しているのを知っていましたか?
普段からお風呂掃除もしっかりしていて、タイル目地やパッキン部分も丁寧に掃除しているのに、どうもカビの臭いがなかなか取れなかったり、すぐにカビが生えてきてしまったりという場合には、浴槽エプロンに原因があることが多いのです。
なぜこのような目立たない場所に汚れやカビが大量発生するのかをご説明します。
「ザブン!」とお風呂に入ることにより湯船に張られていたお湯が溢れたり、洗い場のシャワーを利用していることによりエプロンと浴槽の隙間からお湯が入りこんでしまうのが主な原因です。
このお湯が入り込んでしまうことによって湿気が溜まりやすくなってしまいます。また湯船のお湯はただのお湯ではなく、カビの栄養となる垢や石鹸など含まれているので余計にカビの繁殖が進んでしまいます。
そのため、徹底的にお風呂掃除をするためには、定期的に浴槽エプロンを外して掃除をしなければならないのです。
浴槽エプロンを掃除する前に確認すべきこと
カビを徹底的に取り除こうと意気込むのはいいですが、浴槽エプロンを掃除する前に確認しておかなければならないものがあります。大きく3つのポイントを解説しますので、一つずつ見ていきましょう。
メーカーを確認
浴槽エプロンはメーカーによって多少の違いがある場合があります。基本的な方法はどのメーカーでも同じですが、たまに特殊な場合もありますので事前に確認しておくと安心です。
パナソニックやTOTOなど、メーカーによってはエプロンに貼りつけられているシールに外し方が記載されていることもあります。まずはこちらを確認しておくと良いでしょう。
そもそも取り外し可能なのか
浴槽エプロンは全ての浴槽に付いているわけではありません。ユニットバスなどの場合、エプロンがついておらず壁や床と一体化している浴槽なことがあります。また、小さい浴槽の場合、エプロンが付いていても大半の部分が埋め込まれているものがあるのです。
そういったものも取り外すことは基本的に不可能となります。確認する前に無理やり取り外そうとすると故障の原因にもなりますので、きちんと確認が必要です。
掃除道具の用意
取り外す時や掃除をする際に必要なゴム手袋や、スポンジ類や洗剤類を事前に用意しておきましょう。浴槽エプロンを外しての掃除はお風呂掃除の中では最も労力を使う物と言っても過言ではありませんので、時間に余裕のある日に行えるように必要なものは用意しておくことが大切です。
浴槽エプロンの外し方
実際に浴槽エプロンを取り外す方法紹介してきます。洗い方は、メーカーによって若干の違いがある場合もありますが、基本的にはどのメーカーも同じような形をしており、外すこと自体はそれほど難しいことではありません。
①浴槽エプロンの下に手を入れ上にあげる
ゴム手袋をしっかりと着けて、浴槽エプロンの下に手を入れます。手が掛かる位置に支持具が付いているので、指を掛けて持ち上げましょう。
②持ち上げたエプロンを手前に引く
エプロンを上に持ち上げることが出来たら、そのままエプロンを手前に引くようにします。そうするとポコッと外れるので、取り外したエプロンを立てかけておきましょう。風呂場の隅に置いておいてもいいですが、掃除しやすい位置に置くのがコツです。
浴槽エプロンが外れないときは?
浴槽エプロンを外す作業自体はそれほど難しいものではないので、特殊なものでない限り基本的には誰にでも出来ます。
外れない場合や、ヌメリなどで力が入らない場合は引っかかりの部分を一度洗剤でキレイにして水分をよく拭き取ってからもう一度やってみると良いでしょう。
そのほか、浴槽エプロンが固着している場合もありますが、その場合も一度固くなっている部分を掃除してみてから再度チャレンジしてみると外れることがあります。
どうしても外れない場合は、無理にしてしまうと破損してしまう可能性もあるので、無理に外そうとするのは避けたほうが良いです。状況を確認してから専門の業者に相談や依頼をするのが無難です。
浴槽エプロンのカビを掃除する方法
浴槽エプロンを外すことが出来たら、おぞましいほどにカビがビッシリ付いていることに驚くかもしれません。けれども諦めずにきちんとした手順で洗っていけば、見違えるほど綺麗になります。
しっかりとキレイにしていくために、掃除方法以外にも防カビ対策も併せてご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
①まずはシャワーで汚れを流す
まずは洗剤なども使わずにシャワーをかけていきます。シャワーだけでもペリペリと剥がれていく汚れやカビは多いので、そういった汚れを取り除いていきます。この時、排水溝にそのまま流れると詰まりの原因になるので、事前にゴミ受けを用意しておくと良いでしょう。
②カビ取り剤でカビを除去
シャワーで汚れが取れたら、カビ取り剤を使用してカビ取りを行っていきます。最近はスプレータイプのカビ取り剤が主流ですが、カビ全体にスプレーしてカビ取り剤がとどまるようにラップで密着させておきます。ここでポイントとなるのが、カビ取り剤の説明に書かれている時間よりも少し長めに放置しておくこと。
その後は水で洗い流していけば完了ですが、1度で全てのカビが取り切れない場合もありますので、そういった場合は繰り返し作業を行いましょう。カビ取り剤を使う際は、塩素系のガスが発生することがあるので、必ず換気を良くしておくことが大切です。
③浴室用洗剤で洗う
カビが除去できたら浴室用洗剤を使用してスポンジやブラシで洗浄していきましょう。防カビ効果のある洗剤を使用した方が、その後のカビの発生を抑制してくれるのでオススメです。
④燻煙剤などで防カビ対策
エプロンを外した時にカビの胞子が飛び散っているので、防カビの燻煙剤などを使用してカビ対策を施しておきましょう。燻煙剤以外にも熱湯をかけるなども効果的ですが、火傷しないように注意しましょう。
浴槽エプロンの付け方
掃除が終了したら、外した浴槽エプロンを元通りに取り付けましょう。付け方は外す時の逆の要領で、先にエプロンの上部を浴槽のふちにかけて差し入れて下の支持具に指を挟まないように下側もゆっくりはめ込みましょう。
浴槽エプロンがはまらない!どうしたらいい?
浴槽エプロンをはめることが出来ない場合に考えられるのは上部のはめ込みが甘いというケースです。上部の差し込みをしっかり行うことがコツで、浴槽を持ち上げるようなイメージでしっかりと行うのがコツです。
浴槽エプロンを外したままにするのはダメなの?
浴槽エプロンを外したままにしておけばわざわざ外す作業も必要なく掃除も楽と思う人もいるでしょう。ダメということはないですが、金具などが出ていて汚しやすくなってしまいますし、エプロンがないことで浴槽が不安定になる可能性もあります。見た目にも悪いので、基本的には外した後はきちんと取り付けた方が良いでしょう。
浴槽エプロンを外さないで掃除することもできる
浴槽エプロンを外さなくても酸素系漂白剤で掃除をする事が可能です。どうしてもエプロンが取れない場合などには、次に紹介する方法で掃除してみましょう。
①浴槽と床を掃除
浴槽と床を掃除します。浴槽や床についた髪の毛や垢などがエプロン内に入らないようにするために必要な作業です。
②排水溝にプラスチック袋をセット
プラスチック袋を排水溝にセットし、排水溝カバーを被せておきます。
③浴槽に熱めのお湯を張る
浴槽に50℃程度のお湯を張り、商品パッケージに書かれた分量の酸素系漂白剤をお湯に入れよく混ぜていきます。
④浴槽の栓を抜き浴室の床全体に洗浄液を行き渡らせて放置
浴槽の栓を抜いて酸素系漂白剤を混ぜた洗浄剤を浴室の床全体に行き渡るようにします。2時間ほど放置したら汚れが浮き出てくるので、プラスチック袋を外し排水しましょう。
⑤浴槽に再びお湯を張る
エプロン内のすすぎをするために再び熱めのお湯を張り、プラスチック袋も再度セットし浴槽の栓を抜いて床全体にお湯を行き渡らせ排水します。洗剤の残留が気になる場合は何度か繰り返せば掃除の完了です。
無理はしないように!できないときは業者に依頼しよう
浴槽エプロンを外しての掃除は素人でも不可能ではありませんが、浴槽の裏側などを完全にクリーニングするのは難しいです。浴槽エプロンは重量もありますし、無理をすると破損や怪我を引き起こしてしまう可能性もあります。
自分でやるのは無理だなと感じた時は無理しないで専門の業者に依頼しましょう。また、徹底的に内部クリーニングをしたいという場合にも、高圧洗浄などが可能な業者に依頼する必要があります。
浴槽エプロンのカビを除去しよう
浴槽エプロンは普段目にすることがほとんどない場所なだけに、掃除などをしていない人も多くいらっしゃいます。しかし、その分カビの宝庫となってしまっているのが現状です。
自分でできるという人は今回紹介した方法を参考にして、自分で行うのが難しいという人は専門家に依頼すると良いでしょう。浴槽エプロンもキレイに掃除して、気持ちよく毎日のお風呂を楽しんでみてはいかがでしょうか。