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部屋についてしまった魚の匂いを消すには
魚を焼いた後、部屋についてしまった魚の匂いはなかなか取れませんよね。なぜ魚の匂い消しがすぐできないのでしょうか?
実は魚を焼いた時に部屋に残る匂いは、魚の脂が焼けて発生する煙が原因です。
魚の脂から発生する煙は「油煙」といい、部屋の壁やカーテンやソファなどの布製品に染み込むと簡単には匂いは消えません。特に油煙は油を含む煙ですのでやっかいです。
窓やドアを開けて風の通り道を作る
1.部屋の換気をする
魚の匂い消しで真っ先にするのが部屋の換気でしょう。魚を焼いている間は煙がたまらないようずっと換気する必要があります。
ただし、換気扇をまわしたり窓やドアを開けていても、空気の流れによっては煙が外に出て行かず、部屋の中にこもる時があります。
そんな時は扇風機やエアコンの送風など使って強制的に煙を外に出す方法もおすすめです。また、換気扇は一晩つけっぱなしにし、換気扇があるキッチンと対角線にある窓を開けておきましょう。
2.魚焼きグリルやコンロを洗う
魚の匂いの原因となる魚の脂が一番ついているのは魚を焼いたグリルやコンロです。魚を焼いたあとできるだけ早く洗い流しましょう。長時間放置していると脂が固まってしまいますので注意しましょう。
〈グリルやコンロの網や受け皿の洗い方〉
クエン酸水や酢水をグリルやコンロにふりかけて、お湯で洗い流しましょう。その後は食器用中性洗剤で洗えばOKです。
3.お茶殻やコーヒーを使う
お茶には消臭効果があります。魚を焼いた後、お茶の出がらしとフライパンを使って部屋の魚の匂い消しをします。
〈手順〉
- お茶の出がらしをフライパンに入れて火にかける。
- 水分がなくなり煙がでるまで乾煎りする。
- 容器やお皿に移し魚の匂いがする場所に置く。
※容器に移すのが面倒な方は、しっかり冷ましたフライパンのままでもOKです。
また、お茶の葉以外にもコーヒーの出がらしでも魚の匂い消しになります。方法はお茶がらと同じです。
4.ぬらしたタオルを振り回す
水でぬらしたタオルを部屋に振り回すことで、空気中にただよって部屋にこもっている臭い成分がタオルの水分に吸着し、消臭することができます。
タオルの水分はしっかり絞りましょう。水分が飛んで臭いが吸着した水分が飛び散る可能性があります。また、タオルを振り回す際は他の物にぶつかって傷つけないよう注意しましょう。
5.キッチンを拭き掃除する
キッチンに、魚の脂や脂を含む水分が飛び散っている可能性があります。クエン酸水を振りかけて拭き掃除をしましょう。クエン酸水は水200mlに対しクエン酸小さじ1杯を溶かすだけです。
6.アロマを焚く
ペパーミントやラベンダーなど消臭作用があるアロマを焚くと魚の匂い消しに効果があります。特にペパーミントは魚や肉の防臭効果があるようです。虫よけ効果もありますのでコバエの発生を防ぐことができるようです。
7.市販の消臭スプレーや次亜塩素酸水をスプレーする
消臭スプレーや次亜塩素酸水をスプレーすると魚の匂い消しに効果があります。原料が自然なものや水でできているものは食べ物について口にしても問題ありません。また、次亜塩素酸水は除菌効果もあります。
8.窓やドアを開けて風の通り道を作る
ドアや窓を1つ開けるだけでなく、対角線上にある窓やドアを開けると空気が流れやすくなり、魚の匂いを外に出してくれます。
9.脱臭機や空気清浄機を使う
脱臭機はオゾンなどの成分を放出することで消臭するタイプとフィルターに通して消臭するタイプがあります。
また、空気清浄機は内部に取り付けられた花粉やホコリをフィルターに吸着させて空気を清浄化します。どちらも魚の匂い消しの効果はありますが、脱臭機の方が匂い消しの力が強いです。
10.空間除菌剤などを活用する
空間除菌剤は臭い成分の原因になる細菌を抑える成分を放出して消臭します。放出するのは酸化作用を持つ成分で、化学班によって除菌するので魚の匂い消しとして効果が期待できます。
空間除菌剤はスプレータイプと置き型タイプがありますが、スプレータイプで部屋全体にまくことができるので部屋全体にこもった魚の匂いや、ソファーなどについた魚の匂いを消すのに役立ちます。
11.カーテンを洗う
魚を焼いた油を煙がカーテンに染み込んでいる可能性があります。洗濯機OKのカーテンの場合、毛布などを洗うモードなどで洗濯しましょう。
洗濯機での使用がNGの場合は、カーテンのホコリを掃除機で吸い取り、クエン酸スプレーや次亜塩素酸水をスプレーし、拭き取りましょう。スチームアイロンのスチームをあててから拭き取るのも効果があります。
ぬれたカーテンは風通しの良い場所でしっかり乾燥しましょう。乾燥機OKのカーテンは乾燥機にかけることをおすすめします。
12.排水口を掃除する
魚の匂いは焼いた時だけに出るわけではありません。さばいた魚から出る臭いは排水口についていることがあります。排水口の魚の匂い消しは次の方法で行いましょう。
〈用意するもの〉
- 重曹
- クエン酸水:クエン酸は大さじ2杯程のクエン酸を200mlのお湯に溶かす。
〈手順〉
- 排水口の周りに重曹をふりかけます。
- 重曹の上にクエン酸水をふりかけます。
- 重曹とクエン酸が反応してシュワシュワと泡がでてきます。
- 30分~1時間程放置し、お湯で洗い流します。
これで排水口についた魚の匂い消しができますが、汚れが残っている場合はスポンジや歯ブラシで取り除きましょう。
《 部屋についた魚の匂いを消す方法 》
- 部屋の換気をする。
- 魚焼きグリルやコンロを洗う。
- お茶殻やコーヒーを使う。
- 濡らしたタオルを振り回す。
- キッチンを拭き掃除する。
- アロマを焚く。
- 市販の消臭スプレーや次亜塩素酸水をスプレーする。
- 対角線上の窓やドアを開く。
- 脱臭機や空気清浄機を使う。
- 空間除菌剤などを活用する。
- カーテンを洗う。
- 排水口を掃除する。
魚を焼く前にもできる!魚の匂い対策
魚を焼く前に塩を振っておく
魚を焼く前に、魚に塩をたっぷりふってしばらく放置しておくと、魚から臭いの原因となる水分がでてきますので、その水分をしっかり拭き取りましょう。
塩をふってから放置する時間は、皮が無い魚の場合は5~10分程度、皮が付いている魚の場合は20~30分程度です。
それ以上放置しておくと魚の旨味成分まで流れ出てしまいますので注意しましょう。
魚を焼く前に酒や酢をふっておく
魚を焼く前に、さかなに酒や酢をふってから焼きましょう。酒は魚の旨味を引き出し、酢は魚の身がひきしまります。
塩と酢水にくぐらせる
魚を焼く前に、魚に塩をたっぷりふって放置し(皮無しは5~10分程度、皮付は20~30分程度)、水分が出てきたらしっかり拭き取ります。
ボウルに2~3倍程度薄めた酢水を入れ、魚をさっとくぐらせ、水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。魚の切り身の場合は、塩をふりかけず、酢水にくぐらせるだけにしましょう。
魚を焼く受け皿に片栗粉を入れる
魚を焼くグリルやコンロの受け皿に、300ccの水と片栗粉大さじ4杯程度を入れてから焼きましょう。片栗粉が魚の脂を吸着してくれます。また、冷えると水と一緒に固まりますので取り出しが簡単にできます。
《 事前にできる部屋の魚の匂い消し対策 》
- 魚を焼く前に塩を振っておく。
- 魚を焼く前に酒や酢をふっておく。
- 塩と酢水にくぐらせる。
- 片栗粉を受け皿に入れる。
魚の匂いを消すグリルやコンロの洗い方
焼いた魚の脂がこびりついたグリルやコンロの洗い方をご紹介します。
グリルやコンロの網や受け皿の洗い方
〈用意するもの〉
- 重曹または台所用中性洗剤
- スポンジ
〈手順〉
- グリルやコンロが冷めたら網や受け皿などの部品を外します。
- 焦げや脂汚れが酷い時はお湯につけて焦げや脂をふやかします。
- 重曹または台所用中性洗剤をスポンジにつけ、こびりついた脂や焦げの部分を洗います。
- 水で洗い流したら完了です。
グリルの庫内の掃除方法
グリルやコンロから外せる網や受け皿は水洗いすることができますが、庫内の汚れは洗い流すことはできませんので次のような方法できれいにしましょう。
〈用意するもの〉
- 台所用中性洗剤
- 布巾
〈手順〉
- 水で濡らした布巾に台所用の中性洗剤を少々含ませます。
- 中性洗剤を含んだ布巾でグリル庫内の汚れを拭きます。
- 庫内の中性洗剤を水拭きします。
- 庫内の汚れが落ちたら完了です。
グリル庫内の魚の匂いを取る方法
グリルの中にも魚の匂いとなる脂がこびりついています。拭き掃除などで取り切れない場合はお茶殻で消臭しましょう。
- グリルの受け皿に水をはり、茶殻をたくさん入れます。
- 予熱があれば、そのまま放置しますが、予熱が無い場合はグリルを温めて放置しましょう。
- 茶殻が魚の匂いを吸収し、消臭してくれたら完了です。
最後に
ここまで、部屋にたまった魚の匂いを消す方法をご紹介してきましたが、魚の匂いが取れないと、魚を焼くのが嫌いになってしまうかもしれません。そうなる前に、魚の匂い消しの方法を複数合わせてやってみましょう。
例えば、焼く前に塩をふって水分を飛ばす、グリルの受け皿に水と片栗粉を入れる、焼くときは換気扇をつけて対角線上のドアや窓を開ける、焼いた後にグリルやコンロをよく洗う、キッチンを拭く、クエン酸水をスプレーする、などです。
手軽にできると思う対策だけでもいいので、魚を焼くことを習慣にすることをおすすめします。