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ピーピースルーの種類「F」と「K」の違い
ピーピースルーには「F」と「K」の2つの種類があります。薬剤の強さに違いがあり、洗浄力にも差があるため、排水管の汚れ具合によって使い分けることができます。
ピーピースルーF
ピーピースルーFは、ホームセンターやドラッグストアで市販されている排水管の洗浄剤よりも少し強い洗浄力を持っています。もう少し洗浄力の強いものがあれば良いのにな、という場合に試してみるのがおすすめです。
ピーピースルーFは水を加えても反応熱がありませんので、より安全に取り扱うことができます。ただ、皮膚に付着して良いものではないため、ゴム手袋などを使用し、皮膚をしっかり保護してから使用しましょう。
ピーピースルーK
商品名:ピーピースルーK 1kg(医薬用外劇物)
価格(楽天):2,350円(税込み)
ピーピースルーKは、Fの5倍以上もの強い薬剤が使用されています。当然、洗浄力も強力です。排水管の汚れがあまりにもひどい、排水管に汚れが詰まっている、そんなときに使用するとスッキリお掃除することができます。
ピーピースルーKは水を加えることで反応熱が発生します。とても高い反応熱であるため、樹脂製品に付着してしまわないよう注意してください。変形させてしまう可能性が高いです。また、皮膚に付着してしまわないよう、ゴム手袋などを使用し、皮膚をしっかり保護してから使用しましょう。
ピーピースルーの使い方と手順
ピーピースルー「F」の使い方と手順
- 排水管にピーピースルーを撒きます。分量はパッケージに表示されているものを参考にしてください。
- 40℃から50℃のお湯500ccを排水管にゆっくりと流し入れます。
※お湯を流し入れると直後に発泡します。 - そのまま放置しましょう。汚れが軽度である場合には30分から1時間程度。中度である場合には数時間。重度である場合には一晩放置します。
- 40℃から50℃のお湯で十分に洗い流しましょう。
ピーピースルー「K」の使い方と手順
「F」と「K」の使い方と手順はほぼ同じなのですが、ひとつだけ違いがあります。
ピーピースルー「K」には絶対にお湯を使用しないでください。Kは反応熱が発生します。お湯を使用することで急激に反応し、高温になる可能性が高いからです。排水管の種類によっては熱に弱く、Kの反応熱によって変形してしまうことがあります。常温の水や冷水を使用するようにしましょう。
ピーピースルーを使用できる場所
- 台所
- お風呂場
- 洗面所
- トイレ
- 洗濯機
上記場所などの排水管の内部に付着している汚れや詰まりを取り除くことができます。
使用してはいけない場所
ピーピースルーを製造販売している和協産業株式会社の公式ホームページを確認したところ、「ピーピースルーF (顆粒状)は大便器・洋式トイレへの使用には適してしておりません)と表示されていました。
ピーピースルーを使用する際の注意点
ピーピースルーKは「医薬用外劇物」に指定されています。「F」も「K」次のような注意事項を守ってご使用ください。
必ずゴム手袋を使用すること
ピーピースルーは皮膚を溶かしてしまうことがあります。Kは高温にもなりますので火傷の可能性もあります。
換気しながら使用すること
ピーピースルー「K」は強烈なニオイを発生させますので、十分に換気しながら使用しましょう。パッケージには、呼吸器系臓器の障害への注意喚起がされています。子供や高齢者の方は立ち入らないことをおすすめします。
防護用具を使用すること
ピーピースルー「K」を使用する際には、防護メガネ・帽子・マスクなどを装着して使用することをおすすめします。発砲する様子を確認しようと排水管を覗き込んだところ、目や鼻が痛くなってしまった、というご意見があるようです。防護用具を装着し、覗き込まないようにしましょう。
まとめ
ピーピースルー「F」は、使い方が簡単でどなたにも気軽に安全に使用していただけると思います。一方、ピーピースルー「K」は劇物に指定されるほどの強力な洗浄力を持っています。その分、とても危険な薬剤です。
使い方には十分に注意しなければなりません。パッケージに表示されている用量や使用方法、注意事項をしっかり確認し、守ってご使用ください。